Ydnasxdew
MEMO大喧嘩するWTUntouchable心臓を直接殴られたかのように響く渇いた轟音。
額から噴き出し跳ねる鮮血。
地に斃れる男の重い身体。
全てがスローモーションに見えた。
発砲された銃から硝煙が上がっている。
煙の向こうには、今まで見たこともないほど暗く、冷たく、ギラギラと殺意を放つ青い瞳。
突然の出来事に凍りついていた思考が瞬時に沸騰し、テッドは硝煙を見に纏う『それ』に掴みかかった。
「な…………っに、やってんだよ!ウェドッ!」
「ちょっ…テッド!」
ヤコブとムーがテッドの腕を取り、ウェドから引き剥がす。
ウェドは表情を変えず、静かにテッドを見据えて呟いた。
「何って?仕事だよ」
「ふざけるな!俺たちの任務は住民失踪の原因を突き止めて、これ以上の被害を出さないようにすることだろ!」
6807額から噴き出し跳ねる鮮血。
地に斃れる男の重い身体。
全てがスローモーションに見えた。
発砲された銃から硝煙が上がっている。
煙の向こうには、今まで見たこともないほど暗く、冷たく、ギラギラと殺意を放つ青い瞳。
突然の出来事に凍りついていた思考が瞬時に沸騰し、テッドは硝煙を見に纏う『それ』に掴みかかった。
「な…………っに、やってんだよ!ウェドッ!」
「ちょっ…テッド!」
ヤコブとムーがテッドの腕を取り、ウェドから引き剥がす。
ウェドは表情を変えず、静かにテッドを見据えて呟いた。
「何って?仕事だよ」
「ふざけるな!俺たちの任務は住民失踪の原因を突き止めて、これ以上の被害を出さないようにすることだろ!」
Ydnasxdew
MEMOしあわせを噛み締めるウェドKilling me softlyふに。ふに。
ふに。ふに。
「……」
自分の隣で気持ちよさそうに眠るテッドの唇があまりに愛らしく見え、ウェドは手を伸ばして優しく指で触れた。
柔らかくて、あたたかい。そっとつついては離し、その感触をひっそりと楽しむ。
「……むぅー………」
「…!」
触れられたことに反応したのか、テッドが毛布の下でもぞもぞと身じろぎした。
ウェドは一瞬手を離す。が、テッドが寝入っているのを確認すると再び唇をつついて遊び始めた。
ふに。ふに。
ふに。ふに。
「……ふふっ」
堪えきれず笑みが溢れる。
──なんて愛おしいんだろう。
こんな穏やかな時間も、テッドの存在も、こうして彼が自分の隣で安心して眠っているという事実も……何もかも、少し前の自分なら自ら拒絶して切り離しているものだったかもしれない。
1482ふに。ふに。
「……」
自分の隣で気持ちよさそうに眠るテッドの唇があまりに愛らしく見え、ウェドは手を伸ばして優しく指で触れた。
柔らかくて、あたたかい。そっとつついては離し、その感触をひっそりと楽しむ。
「……むぅー………」
「…!」
触れられたことに反応したのか、テッドが毛布の下でもぞもぞと身じろぎした。
ウェドは一瞬手を離す。が、テッドが寝入っているのを確認すると再び唇をつついて遊び始めた。
ふに。ふに。
ふに。ふに。
「……ふふっ」
堪えきれず笑みが溢れる。
──なんて愛おしいんだろう。
こんな穏やかな時間も、テッドの存在も、こうして彼が自分の隣で安心して眠っているという事実も……何もかも、少し前の自分なら自ら拒絶して切り離しているものだったかもしれない。
ailout2
TRAINING軽く幼少期の話「父さま!母さま!」
「テッド ほらおいで 転ぶといけない 手を繋いで」
ウルダハのクイックサンドへ上がる階段を元気に駆け上がる幼い少年
外に跳ねた金髪とふっくらとした唇が愛らしい
両親と思われる二人に手を引かれクイックサンドへと入っていく
身なりからすると裕福な商家のようだ
「この前ね、にいさまがね、」
「テッドはすぐににいさま、にいさまと、本当に仲がいいわね」
エメラルドの瞳をした母がくすくすと笑いかける
幸せそうな家族はクイックサンドの奥からマーケットへ向かう
薄暗いパールレーンを避けるように一本目の角を曲がろうとした瞬間、テッドはすれ違いざまに道行く男に脚を払われる
「テッド!」
どてりと転びあわや階段を転げ落ちるところだった
1497「テッド ほらおいで 転ぶといけない 手を繋いで」
ウルダハのクイックサンドへ上がる階段を元気に駆け上がる幼い少年
外に跳ねた金髪とふっくらとした唇が愛らしい
両親と思われる二人に手を引かれクイックサンドへと入っていく
身なりからすると裕福な商家のようだ
「この前ね、にいさまがね、」
「テッドはすぐににいさま、にいさまと、本当に仲がいいわね」
エメラルドの瞳をした母がくすくすと笑いかける
幸せそうな家族はクイックサンドの奥からマーケットへ向かう
薄暗いパールレーンを避けるように一本目の角を曲がろうとした瞬間、テッドはすれ違いざまに道行く男に脚を払われる
「テッド!」
どてりと転びあわや階段を転げ落ちるところだった
ailout2
TRAININGテッドくん+カナさん視点交わらない片思い
カインさんお借りしてます!
2021/8/7
intersection賑やかな食事時を過ぎ、酒飲みがだらだらと晩酌を続けている夕刻の「溺れる海豚亭」
隅の席で酒も飲まずに指先でリンクパールを転がしている青年がいた
「よぉテッド グラスが空だぞ 一杯飲むか〜?」
「遠慮しとく 俺今忙しいんだ」
酔っ払いの常連客に声を掛けられたテッドは誰がどう見ても忙しそうには見えず、むしろ暇を持て余しているようにすら見えた
(前回…ウェドと会ったのいつだっけ…)
しばらく会っていない
ウェドと"そういう関係"になってからどれくらいだろう
ウェドにとって、あってもなくてもいい関係という自覚はある
だからこそ俺から誘って夜を過ごす
又は依頼が一緒だった日そのまま、とか
とにかく月に3回くらいはウェドと体を重ねていた
3470隅の席で酒も飲まずに指先でリンクパールを転がしている青年がいた
「よぉテッド グラスが空だぞ 一杯飲むか〜?」
「遠慮しとく 俺今忙しいんだ」
酔っ払いの常連客に声を掛けられたテッドは誰がどう見ても忙しそうには見えず、むしろ暇を持て余しているようにすら見えた
(前回…ウェドと会ったのいつだっけ…)
しばらく会っていない
ウェドと"そういう関係"になってからどれくらいだろう
ウェドにとって、あってもなくてもいい関係という自覚はある
だからこそ俺から誘って夜を過ごす
又は依頼が一緒だった日そのまま、とか
とにかく月に3回くらいはウェドと体を重ねていた
Ydnasxdew
MEMOわからせ後の確認フェーズNo one but youウェドはなんとも言えない気まずさに頭を抱えていた。
夜の魔力とは恐ろしいものだ。大事なことを伝えるなら太陽の見ている間にしろと言ったのは一体どこの偉人だろう。全くもってそのとおりである。
そうだ。…言ってしまった。
愛していると、伝えてしまった。
そのうえ自制することもなく夢中で求めてしまった。
(くそ、なんてこった……もっと他にうまく伝えようがあったろうに……あれじゃ勢いに任せて言ったみたいじゃないか……)
目を覚ますとそこは宿の寝台の上で、少し離れたところにあるテーブルではすっかり身なりを整えたテッドが朝食をとっている。
昨晩の出来事が頭の中で鮮明に再生され、テッドになんと声をかけたものか頭の中でぐるぐると言葉を巡らせながらのそりと起き上がった。
2470夜の魔力とは恐ろしいものだ。大事なことを伝えるなら太陽の見ている間にしろと言ったのは一体どこの偉人だろう。全くもってそのとおりである。
そうだ。…言ってしまった。
愛していると、伝えてしまった。
そのうえ自制することもなく夢中で求めてしまった。
(くそ、なんてこった……もっと他にうまく伝えようがあったろうに……あれじゃ勢いに任せて言ったみたいじゃないか……)
目を覚ますとそこは宿の寝台の上で、少し離れたところにあるテーブルではすっかり身なりを整えたテッドが朝食をとっている。
昨晩の出来事が頭の中で鮮明に再生され、テッドになんと声をかけたものか頭の中でぐるぐると言葉を巡らせながらのそりと起き上がった。
ailout2
TRAININGまだ出会ってしばらくだった頃のお話えろ無しWT 溺れるテッドくん
2021/7/23
premonition「あ、もしもしウェド?ああ、うん、今度の依頼の件、…そうそう、漁師ギルドに届いてるって。…うん…うん…わかった、先に行ってる!じゃあまた後で」
テッドはリンクパールを切ると足速に漁師ギルドへ向かう。
漁師ギルドはリムサ・ロミンサの下甲板層にある。次の依頼で使う魚が漁師ギルドに納品されたらしい。
魚を使う依頼って?と思うだろうが、討伐依頼の際餌として何かと用入りになることがあるのだ。
リンクパールを繋いでいた相手はウェド・ディアス。
俺と同じくリムサ・ロミンサを拠点にしている冒険者。
正直、腕はかなり立つ。ここリムサ・ロミンサだけで精一杯な俺と違って、ウェドの実力ならとっくに国を跨いで活動していてもおかしくないのだけど、どうやらここが好きらしい。
4979テッドはリンクパールを切ると足速に漁師ギルドへ向かう。
漁師ギルドはリムサ・ロミンサの下甲板層にある。次の依頼で使う魚が漁師ギルドに納品されたらしい。
魚を使う依頼って?と思うだろうが、討伐依頼の際餌として何かと用入りになることがあるのだ。
リンクパールを繋いでいた相手はウェド・ディアス。
俺と同じくリムサ・ロミンサを拠点にしている冒険者。
正直、腕はかなり立つ。ここリムサ・ロミンサだけで精一杯な俺と違って、ウェドの実力ならとっくに国を跨いで活動していてもおかしくないのだけど、どうやらここが好きらしい。
Ydnasxdew
MEMO弱気になって身内に相談するウェドテッドくん喋らないし最後しか出てこない🙃
Love Heals『──もしもし?』
深夜のバルコニーに聴き慣れた声がりんと響く。
リンクシェルの向こうにいるであろう、ふわふわした長い髪を結った眼鏡の青年の姿が、まるで本当にそこにいるかのようにわかった。
「やぁ、まだ起きてた?」
『まあね。納品用の薬がまだ全部できてなくて…何か用事?』
「いや、君の声が恋しくて」
『また調子のいいこと言って…』
ウェドは大きく息を吐き、緩い海風がタバコの煙をさらっていくのを目で追う。
『あ。タバコ吸ってるでしょ』
「今日はまだ2本目だ」
『ってことは3本目だ?ほどほどにしときなよ』
「なんでわかるかな…」
『伊達に君のヒーラーやってないからね』
柔らかな声が耳に心地いい。
言われた通りにタバコの火を消す。
1155深夜のバルコニーに聴き慣れた声がりんと響く。
リンクシェルの向こうにいるであろう、ふわふわした長い髪を結った眼鏡の青年の姿が、まるで本当にそこにいるかのようにわかった。
「やぁ、まだ起きてた?」
『まあね。納品用の薬がまだ全部できてなくて…何か用事?』
「いや、君の声が恋しくて」
『また調子のいいこと言って…』
ウェドは大きく息を吐き、緩い海風がタバコの煙をさらっていくのを目で追う。
『あ。タバコ吸ってるでしょ』
「今日はまだ2本目だ」
『ってことは3本目だ?ほどほどにしときなよ』
「なんでわかるかな…」
『伊達に君のヒーラーやってないからね』
柔らかな声が耳に心地いい。
言われた通りにタバコの火を消す。