tono_bd
DOODLE2022.5.20公開のタイトル通りの話。南4人しか登場しませんが、回想の部分で小学生には読ませられない程度の描写をしています。
フィガロ先生の腰が痛い話「フィガロ先生! もう朝ですよ、起きてください! あっ、寝返りを打たないでくださいってば!」
ドアのノックもそこそこに部屋に入り込んできたミチルの怒鳴り声に、目を閉じたまま思わず口角を上げる。もう少し平和な一日の始まりを噛み締めていたかったのだが、布団を引っぺがされた事で観念した。
「はいはい、分かったよ。おはようミチル」
いつも全力で起こしてくれる可愛い生徒の頭を撫でながら上半身を起こすと、片腕を取られて立ち上がらされる。もう随分前から起きて活動を始めているのだろうミチルの足取りは軽くすぐに部屋から連れだそうとするから、その直前で指を一振りして服を着替えた。いつもの白衣に聴診器を下げた格好で廊下に出ると、そこにはルチルとレノックスの姿もあって南の国の魔法使い勢揃いだ。
1933ドアのノックもそこそこに部屋に入り込んできたミチルの怒鳴り声に、目を閉じたまま思わず口角を上げる。もう少し平和な一日の始まりを噛み締めていたかったのだが、布団を引っぺがされた事で観念した。
「はいはい、分かったよ。おはようミチル」
いつも全力で起こしてくれる可愛い生徒の頭を撫でながら上半身を起こすと、片腕を取られて立ち上がらされる。もう随分前から起きて活動を始めているのだろうミチルの足取りは軽くすぐに部屋から連れだそうとするから、その直前で指を一振りして服を着替えた。いつもの白衣に聴診器を下げた格好で廊下に出ると、そこにはルチルとレノックスの姿もあって南の国の魔法使い勢揃いだ。
へるた
DOODLE修行時代WEBオンリーの展示物でした。きたなすぎてめちゃくちゃ読みにくいです。
なでなでのフィガファウ漫画(※直接的な表現はありませんが、一部成人向けの描写があります…という注意書きですがとてもぬるいです) 6
てきだん堂_for mhyk
INFO2022.7/30 ピクスクにて開催の「流星ふる夜にあいにきて」にサークル参加します。mhyk界隈、初参戦です!
私(成人済み♀)は、普段戦車やメカを描いているもので、キラキラしたイケメンが描けるかというとやっぱり描けてないんですが、よろしければお立ち寄りください。
あと知性派のフィガ&ファウと思えないほどおかしなことになってますw
何か…すみません💦
少し楽しんで頂けましたら幸いです。 3
harunoyuki
DOODLEフィガファウ/記憶が四百年前に戻ったフィを追って、ファが北へ行く話/両片想いで付き合ってはいないあなたの願いを知りたくて「…………はぁ、」
魔法がなければ身を切られるような鋭く冷たい北の夜を、ひとり箒で駆けながら、もう何度めかの溜め息をついた──どうしてこうなった。
──だいたい最初から不自然だった。
何の前触れもなく呼び出された教師役の揃う会議で、『南の先生はしばらく不在じゃ、その間、南の授業は残りの先生で持ち回りね☆』と、問答無用で双子に言い渡されてから、もう三週間になる。
その間、生死を彷徨うような怪我人が出ていないことは幸いだったが、訓練はいつも通り行うし依頼は待ってはくれない。引きこもり即ち魔法舎にいる確率が高いが故に、授業だけでなく、医者の代わりに治癒魔法を請われることもままあり、そのたびに不在を思い知らされる羽目になった。
27813魔法がなければ身を切られるような鋭く冷たい北の夜を、ひとり箒で駆けながら、もう何度めかの溜め息をついた──どうしてこうなった。
──だいたい最初から不自然だった。
何の前触れもなく呼び出された教師役の揃う会議で、『南の先生はしばらく不在じゃ、その間、南の授業は残りの先生で持ち回りね☆』と、問答無用で双子に言い渡されてから、もう三週間になる。
その間、生死を彷徨うような怪我人が出ていないことは幸いだったが、訓練はいつも通り行うし依頼は待ってはくれない。引きこもり即ち魔法舎にいる確率が高いが故に、授業だけでなく、医者の代わりに治癒魔法を請われることもままあり、そのたびに不在を思い知らされる羽目になった。
harunoyuki
DOODLEフィガファウ/クールでダーティな中学生フィが、ふしぎな本屋の店主に会う話/円満寿命転生(←直接描写なし)の現パロ、ちょっとだけフォ学魔法使いの本屋ふと気づいた時には、すでにその店はそこにあった。
看板も何もない。通学路の途中、木々に囲まれた狭い路地の奥に立つ、こぢんまりとした古民家。薄暗い店内には所狭しと本棚が並び、上から下まで、骨董品みたいな本が詰め込まれている。
不思議なのは、その本だった。周りの人間は皆、それを白紙だと言った。装丁がお洒落だよね、何を書こうか?そうそう、この本で交換日記をすると恋が叶うんだって!──なんて同級生の女子は笑っていた。
けど、俺には見えていた。そこに書いてある文字が。どの本の、どのページも、知らない言語の知らない文字で埋めつくされている。読めはしないけれど、手書きの、綺麗な筆跡だった。
店員は、奥の座敷に座っている、店主らしい青年がひとりだけ。
6451看板も何もない。通学路の途中、木々に囲まれた狭い路地の奥に立つ、こぢんまりとした古民家。薄暗い店内には所狭しと本棚が並び、上から下まで、骨董品みたいな本が詰め込まれている。
不思議なのは、その本だった。周りの人間は皆、それを白紙だと言った。装丁がお洒落だよね、何を書こうか?そうそう、この本で交換日記をすると恋が叶うんだって!──なんて同級生の女子は笑っていた。
けど、俺には見えていた。そこに書いてある文字が。どの本の、どのページも、知らない言語の知らない文字で埋めつくされている。読めはしないけれど、手書きの、綺麗な筆跡だった。
店員は、奥の座敷に座っている、店主らしい青年がひとりだけ。
harunoyuki
DOODLEフィガファウ/フィを追う呪いを、ファが討伐しようとする話/両片想いだけど身体の関係はあるおまえが月の道を歩くなら『凍らずの湖のほとり、地脈の交わる針葉樹の森。──危急の折には、頼るといい』
──いつもそうだった。
危機的状況に陥れば陥るほど、冷静に最適解を導き出すのは、あいつの声。
悔しいけれど──この身体は、あいつの教えで出来ている。
「真の姿を現せ、《サティルクナート・ムルクリード》」
封印を解いた呪いの手鏡からぞろりと這い出てきたものに、息を呑んだ。
仕事柄、おぞましいモノはそれなりに見慣れているが──これは、異常だ。
そも本体が何だったのかすら、辿れない。人間も、魔法使いも、虫、魚、蛇、鳥、狼、──生前はおそらく「そう」であったろうものの、数え切れないほどの異形が蠢く集合体。ゆうに僕の上背を越すそれが、人の言葉を話す。
20220──いつもそうだった。
危機的状況に陥れば陥るほど、冷静に最適解を導き出すのは、あいつの声。
悔しいけれど──この身体は、あいつの教えで出来ている。
「真の姿を現せ、《サティルクナート・ムルクリード》」
封印を解いた呪いの手鏡からぞろりと這い出てきたものに、息を呑んだ。
仕事柄、おぞましいモノはそれなりに見慣れているが──これは、異常だ。
そも本体が何だったのかすら、辿れない。人間も、魔法使いも、虫、魚、蛇、鳥、狼、──生前はおそらく「そう」であったろうものの、数え切れないほどの異形が蠢く集合体。ゆうに僕の上背を越すそれが、人の言葉を話す。
きいろ
DOODLE月花フィガファウ子天狗のファちゃんを拾って育てている竜フィ。
はじめての成長に伴う体の不調とは名ばかりの発情期にあてられて体がついていかないファちゃんとか、いいなって思いました!
つづくかも 2