ねこまんま
DOODLE過去作上げ探しものはここにあるのにねこにけあきさんには「探し物はここにあるのに」で始まり、「明けない夜もあるのかもしれない」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば3ツイート(420字)以内でお願いします。
#書き出しと終わり #shindanmaker
https://t.co/yGWpjKN5I
「探し物はここにあるのに」
今夜も右手から続く黒い靄を辿る。僕と彼を繋ぐそれを辿ればいとも簡単に彼のもとに辿り着ける。
合鍵で玄関を開ける。主の返事を待つことなく部屋に上がりこむ。
「おう、来たか」
その口ぶりはまるで僕の来訪を知っていたかのようだ、いや、知っていたのであろう。
ソファに座る彼の横に体を滑り込ませると右手に絡みついていた靄が大きく揺らいだ。
794#書き出しと終わり #shindanmaker
https://t.co/yGWpjKN5I
「探し物はここにあるのに」
今夜も右手から続く黒い靄を辿る。僕と彼を繋ぐそれを辿ればいとも簡単に彼のもとに辿り着ける。
合鍵で玄関を開ける。主の返事を待つことなく部屋に上がりこむ。
「おう、来たか」
その口ぶりはまるで僕の来訪を知っていたかのようだ、いや、知っていたのであろう。
ソファに座る彼の横に体を滑り込ませると右手に絡みついていた靄が大きく揺らいだ。
romuro_01
DONE気が付いたら年越ししていたバディ。CP無し。捏造あり。生存IFです。
2022年の書き納め。
天狗のご利用は計画的に「KKッ! これで何体目」
影法師が飛ばしてくる、看板の形をしたエーテルの塊を最小限の動作で避けながら、暁人は相棒に向けて叫んだ。
「そんなの、いちいち覚えてられるかッ!」
沢山だよッ! 姿は見えないが、少し離れたところから聞こえる、連戦からくる苛立ちに叫ぶ相棒の声を聞きながら、眼前の敵を見据えた。
距離を詰めてくる影法師達から視線は外さず、ギリギリまで引き寄せて、掌に集中させた水のエーテルを放つ。手の中で限界まで圧縮された水の刃は、前方にいた影法師達を文字通り切り裂いた。
同時にガラスが弾け割れるような、甲高い破裂音がいくつも響いて、影法師達が動きを止める。不自然に体を仰け反らせて動きを止める彼らの身体は歪に綻んでおり、胸部から禍々しい光を放つ彼らの心臓であるコアが露出している。間髪入れずに霊子のワイヤーを伸ばし、コアに絡めて引き抜くと、確かな手ごたえと共に、影法師達の身体は砂のように崩れて跡形もなく消え去った。
5145影法師が飛ばしてくる、看板の形をしたエーテルの塊を最小限の動作で避けながら、暁人は相棒に向けて叫んだ。
「そんなの、いちいち覚えてられるかッ!」
沢山だよッ! 姿は見えないが、少し離れたところから聞こえる、連戦からくる苛立ちに叫ぶ相棒の声を聞きながら、眼前の敵を見据えた。
距離を詰めてくる影法師達から視線は外さず、ギリギリまで引き寄せて、掌に集中させた水のエーテルを放つ。手の中で限界まで圧縮された水の刃は、前方にいた影法師達を文字通り切り裂いた。
同時にガラスが弾け割れるような、甲高い破裂音がいくつも響いて、影法師達が動きを止める。不自然に体を仰け反らせて動きを止める彼らの身体は歪に綻んでおり、胸部から禍々しい光を放つ彼らの心臓であるコアが露出している。間髪入れずに霊子のワイヤーを伸ばし、コアに絡めて引き抜くと、確かな手ごたえと共に、影法師達の身体は砂のように崩れて跡形もなく消え去った。
リキュール
TRAINING1日1K暁の140文字SSまとめ10日分③本編軸、IF、日常系、雰囲気ほんのりえっちなどいろいろなK暁。
140文字SSのお題お借りしています。
1日1K暁③21
雨上がりの渋谷を照らすネオンが水たまりに反射して極彩色に光る。最後の霊を送り、電話ボックスから出て夜空を見上げた。静かだ。霊の話し声が聞こえず、ヒトはもう自分だけなのだと思い知らされる。
「行くぞ、今日をこの世の終わりなんかにはさせねえ」
力強いその声に背を押され、僕は走り出した。
『終末の、過ごし方。』
(終末の終わりに)
22
ゆっくりと息を吸い込むと、チリ、と微かな音と共に赤い灯りが二つに別れる。
「様になってきたな」
煙を燻らせKKが目を細めて笑った。肺を満たす煙を細く吐き出す。体の中からKKの香りに包まれるような、満たされるような、犯されているような、そんな気分になり唇を舐めた。
「KKがそうしたんだよ」
1719雨上がりの渋谷を照らすネオンが水たまりに反射して極彩色に光る。最後の霊を送り、電話ボックスから出て夜空を見上げた。静かだ。霊の話し声が聞こえず、ヒトはもう自分だけなのだと思い知らされる。
「行くぞ、今日をこの世の終わりなんかにはさせねえ」
力強いその声に背を押され、僕は走り出した。
『終末の、過ごし方。』
(終末の終わりに)
22
ゆっくりと息を吸い込むと、チリ、と微かな音と共に赤い灯りが二つに別れる。
「様になってきたな」
煙を燻らせKKが目を細めて笑った。肺を満たす煙を細く吐き出す。体の中からKKの香りに包まれるような、満たされるような、犯されているような、そんな気分になり唇を舐めた。
「KKがそうしたんだよ」
リキュール
DONE日本ゲーム大賞優秀賞おめでとうございます!(遅刻)おめでたいと祝われるK暁です。本編後KK生存if、『黒猫』より少し前。
愛したくて仕方がないが我慢していたKK×子供扱いされたくない暁人のお話。
吉事あれば腹の内を晒せ「(おや、ちょうどいいところに)」
ふわりと浮かぶ猫又が調査帰りの僕たちの元にやってきて尻尾を揺らした。暗い路地裏、夜も遅いこともあって人通りはないため、周囲を気にせずに堂々と触れる。耳元を撫でると、顔を擦り寄せうっとりとした表情でにゃぁんと鳴いた。これを人がいるところでやると虚無を撫でるヤバい人になってしまうので注意しなくてはならない。あれは結構恥ずかしい。
あの夜が明け、消えていた人たちが帰ってきた。街の活気が戻り再び多くの人が行き交う渋谷になってからというもの、気がついた時には既に猫又たちはコンビニや屋台から姿を消していた。まあ人間がいなくなりこれ幸いと店を乗っ取っていただけなので、人が帰ってきてしまえば返さざるを得ず仕方がないと言えばそれまでで。だからもう会うことは無いのかと寂しく思っていたら、人気のない夜道や路地裏でひょこっと顔を出すようになったのだ。驚いたが、またあの可愛らしい鼻歌が聞けると思うと自然と顔が緩んでしまう。彼らはいつも見つけられるわけではない。気紛れに現れて、たまに撫でさせてくれて、掘り出し物を売買する。この気分屋な感じ、猫はいつだって可愛いのだ。
8137ふわりと浮かぶ猫又が調査帰りの僕たちの元にやってきて尻尾を揺らした。暗い路地裏、夜も遅いこともあって人通りはないため、周囲を気にせずに堂々と触れる。耳元を撫でると、顔を擦り寄せうっとりとした表情でにゃぁんと鳴いた。これを人がいるところでやると虚無を撫でるヤバい人になってしまうので注意しなくてはならない。あれは結構恥ずかしい。
あの夜が明け、消えていた人たちが帰ってきた。街の活気が戻り再び多くの人が行き交う渋谷になってからというもの、気がついた時には既に猫又たちはコンビニや屋台から姿を消していた。まあ人間がいなくなりこれ幸いと店を乗っ取っていただけなので、人が帰ってきてしまえば返さざるを得ず仕方がないと言えばそれまでで。だからもう会うことは無いのかと寂しく思っていたら、人気のない夜道や路地裏でひょこっと顔を出すようになったのだ。驚いたが、またあの可愛らしい鼻歌が聞けると思うと自然と顔が緩んでしまう。彼らはいつも見つけられるわけではない。気紛れに現れて、たまに撫でさせてくれて、掘り出し物を売買する。この気分屋な感じ、猫はいつだって可愛いのだ。
リキュール
TRAINING1日1K暁の140文字SSまとめ10日分②K暁がほとんど痩暁1つ。KK生存IFがメイン。日常系、本編後、パロっぽいのなど。ほんのり香る程度のえっちなのあり。
140文字SSのお題お借りしています。
1日1K暁②11
橙から濃紺へ変わる空を、隙間を開けた窓越しに眺める。手元からふわりと上がる白煙が外へ流れて消えた。夢を見ていたような気がする。KKと二人、なんてことない日々を過ごして夜を迎える、幸せの日常を。
吸えもしない煙草を小さくする赤い光をぼんやり見つめる。冷えた風が煙をたなびかせていた。
『幸せの終わり』
(白昼夢のような)
12
通り雨に降られじっとりと湿ったTシャツを脱ぎ、洗面所の籠に放おる。お風呂先入る?と聞いてくるアイツに返事ができない。上裸でタオルを頭から被った暁人が首を傾げた。むき出しの肌に雫が伝い、胸から臍、その下へ流れ落ちていく。無意識に喉を鳴らすと、脱衣所に鍵をかけ暁人を浴室に押し込んだ。
『据え膳食わぬは男の恥、だし?』
1699橙から濃紺へ変わる空を、隙間を開けた窓越しに眺める。手元からふわりと上がる白煙が外へ流れて消えた。夢を見ていたような気がする。KKと二人、なんてことない日々を過ごして夜を迎える、幸せの日常を。
吸えもしない煙草を小さくする赤い光をぼんやり見つめる。冷えた風が煙をたなびかせていた。
『幸せの終わり』
(白昼夢のような)
12
通り雨に降られじっとりと湿ったTシャツを脱ぎ、洗面所の籠に放おる。お風呂先入る?と聞いてくるアイツに返事ができない。上裸でタオルを頭から被った暁人が首を傾げた。むき出しの肌に雫が伝い、胸から臍、その下へ流れ落ちていく。無意識に喉を鳴らすと、脱衣所に鍵をかけ暁人を浴室に押し込んだ。
『据え膳食わぬは男の恥、だし?』
リキュール
TRAININGTwitterにて、1日1K暁のまとめ10日分。括弧内はサブテーマです。設定が繋がってるものもある、KK生存If。日常系多し。
140文字SSのお題を借りています。
1日1K暁①1
はやく、と急かされて珈琲片手にソファへ戻ると映画はもう始まっており、目を輝かせている暁人を横目で盗み見る。コロコロ変わる表情が愛らしい。もしあの夜の様に全てが終わろうとしてもコイツが隣に居たならば、オレはそれだけで満たされるだろう。なんて格好つけて緩む口元をカップで隠した。
『世界の終わりは、幸せで』
(お家デート)
2
好きと伝えるだけで満足出来る程子供じゃないし、触れ合うだけで察せられるほど大人じゃない。どっちも欲しいんだ、欲張りかな。今日も言えなかった言葉の代わりにおやすみを。背中合わせの熱を感じながら、呟く寂しいの一言は音にならずに口の中で溶けて消えていった。
『寂しい、と呟いて』
(すれ違い)
3
1669はやく、と急かされて珈琲片手にソファへ戻ると映画はもう始まっており、目を輝かせている暁人を横目で盗み見る。コロコロ変わる表情が愛らしい。もしあの夜の様に全てが終わろうとしてもコイツが隣に居たならば、オレはそれだけで満たされるだろう。なんて格好つけて緩む口元をカップで隠した。
『世界の終わりは、幸せで』
(お家デート)
2
好きと伝えるだけで満足出来る程子供じゃないし、触れ合うだけで察せられるほど大人じゃない。どっちも欲しいんだ、欲張りかな。今日も言えなかった言葉の代わりにおやすみを。背中合わせの熱を感じながら、呟く寂しいの一言は音にならずに口の中で溶けて消えていった。
『寂しい、と呟いて』
(すれ違い)
3
リキュール
DONEED後if KK生存 なんだかんだあったけど一緒にゴーストバスターしてる軸観月祭にて黒猫で参加時、暁人くんアバターの方によしよししてもらって思いついた産物。KKに余裕ある大人な夢みてるし、暁人くんは初心可愛いと思っている人間が書いてる。近いうちにその余裕は跡形も無くなるけど。
黒猫「あ、猫だ」
最近よく黒猫を見かける。その猫は、KKと調査に出たときや、大学の帰りに友人たちと歩いているときなどに視界の隅に現れる。そのまま気づいたらいなくなっている事もあれば、するりと足元に体を擦り付けて去っていくこともある。これがまた大変すばしっこい猫で、KKや友人たちに存在を教える前に逃げ去ってしまうのでこの美しい毛並みの黒猫を紹介できたためしがない。いや紹介できる程懐かれているわけでもないけれど。あまりに美人な猫だからつい。可愛い生きものを見たとき、人に共感を求めてしまうのは人間の性だと思う。なんて、この話をしたときKKは嫌いな食べ物を目の前にした子供みたいな顔をしていたから、よっぽどだなと少し笑ってしまった。
4080最近よく黒猫を見かける。その猫は、KKと調査に出たときや、大学の帰りに友人たちと歩いているときなどに視界の隅に現れる。そのまま気づいたらいなくなっている事もあれば、するりと足元に体を擦り付けて去っていくこともある。これがまた大変すばしっこい猫で、KKや友人たちに存在を教える前に逃げ去ってしまうのでこの美しい毛並みの黒猫を紹介できたためしがない。いや紹介できる程懐かれているわけでもないけれど。あまりに美人な猫だからつい。可愛い生きものを見たとき、人に共感を求めてしまうのは人間の性だと思う。なんて、この話をしたときKKは嫌いな食べ物を目の前にした子供みたいな顔をしていたから、よっぽどだなと少し笑ってしまった。
みらい
DONE過ぎてしまいましたが、七夕のお話ED後、誰も帰ってこなかった、独りぼっちの暁人のお話。
CPは無いです。
短冊に願いを…「良かったら、どうぞ」
バイト帰りに商店街を歩いていると、声をかけられ、何かを手渡された。青紫色の短冊に、「ああ、もう七夕なのか」と驚いた。月日が流れるのは以外に早い。あの夜から、いつの間にか○ヶ月が過ぎていたのか。手渡された短冊をボディバッグの中にしまうと、商店街を後にした。
『短冊に願いを…』
時刻は夜の八時。屋台が並び賑わう道路から離れ、裏道を通っていく。七夕前日の曇のち雨という天気予報が嘘のように晴れた。夜空に輝く星々に織姫と彦星は出会ったかなと、ロマンチックなことを考えてしまう。
「柄じゃないな」
大学の友人たちに誘われた七夕祭りには、気を使われている気がして、どうしても行く気になれず、断りを入れた。バイトの予定も入っていた為、長くは一緒に遊べないのはわかっていたし、一人になりたかったのもあるのだ。
2238バイト帰りに商店街を歩いていると、声をかけられ、何かを手渡された。青紫色の短冊に、「ああ、もう七夕なのか」と驚いた。月日が流れるのは以外に早い。あの夜から、いつの間にか○ヶ月が過ぎていたのか。手渡された短冊をボディバッグの中にしまうと、商店街を後にした。
『短冊に願いを…』
時刻は夜の八時。屋台が並び賑わう道路から離れ、裏道を通っていく。七夕前日の曇のち雨という天気予報が嘘のように晴れた。夜空に輝く星々に織姫と彦星は出会ったかなと、ロマンチックなことを考えてしまう。
「柄じゃないな」
大学の友人たちに誘われた七夕祭りには、気を使われている気がして、どうしても行く気になれず、断りを入れた。バイトの予定も入っていた為、長くは一緒に遊べないのはわかっていたし、一人になりたかったのもあるのだ。