yuma
DONEあばざんまいC 展示ハドアバリレー小説8話目です。
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「なんだ、おいぼれ、貴様まで出張ってきたのか」
聞き覚えのある声にマトリフが目線を向けると、そこには元魔王が佇んでいた。
ハドラーはマトリフがただ一人座る卓にドカッと酒瓶を置き、制止する間もなく腰を下ろした。マトリフの、ちょうど空になった手元のグラスに酒瓶を傾ける。なんだ気味が悪いじゃねえか、と混ぜっ返すも、元魔王はふたたび不機嫌そうに問うだけだった。引退した初代大魔道士までひっぱり出すほどパプニカは危機的な状況だったのか、と。
「いいや、今日はタダ酒を呑みに、な」
マトリフは事が無事に終わったあと、せっかくだから師匠も一緒に、と弟子に呼ばれたのだった。それを聞いて心なしかハドラーから緊張感が解けたようだった。
3322聞き覚えのある声にマトリフが目線を向けると、そこには元魔王が佇んでいた。
ハドラーはマトリフがただ一人座る卓にドカッと酒瓶を置き、制止する間もなく腰を下ろした。マトリフの、ちょうど空になった手元のグラスに酒瓶を傾ける。なんだ気味が悪いじゃねえか、と混ぜっ返すも、元魔王はふたたび不機嫌そうに問うだけだった。引退した初代大魔道士までひっぱり出すほどパプニカは危機的な状況だったのか、と。
「いいや、今日はタダ酒を呑みに、な」
マトリフは事が無事に終わったあと、せっかくだから師匠も一緒に、と弟子に呼ばれたのだった。それを聞いて心なしかハドラーから緊張感が解けたようだった。
ひだか
DOODLE●あられちゃんとおぼっちゃまんくん(数年前に元ネタではという呟きを見て。先生にあられちゃんみは感じてたけど2人とも要素ある…と衝撃)
●ドゴラム(獄🔥オリジナル魔法)してみた先生
●8/8はひげの日+先生のロールの日。ひげを剃る暇がなかったのでキルにお願い(煽り) 5
ひだか
PASTデ島にて。破邪の影響で目玉ちゃん侵入出来ないと思いますが話の都合で😅しょうもない落描きが続いてたので、光に溢れた先生を描きたかった。
この後獄🔥で本当に勇者に手を伸ばす魔王が見られるとは…。
kuroko_69jpn
DONE2024/02/10あばカム!用に書き下ろしました。まおゆうで、全年齢向け。
早い話が金の斧的ストーリーで、魔王が増えます。
ちょい甘です。本当にちょい。
全体的にふざけてる感じの内容です、、
正直者には程遠い 今度の奴も帰ってこなかったらしい。
最初の奴は金と銀を手に入れたんだろう?
一体何が違うんだか。
恐ろしい。恐ろしい。
物置の陰にてコソコソと囁かれる男たちの会話に、聞き耳を立てる少年が一人。
「もし。そのお話、私にも教えてもらえませんか?」
男たちは目を見合わせて、それから何やら気まずそうに頭を掻いたり、腕を組んだりした。
「別に話してやってもいいけど。『試したい』なら勧めないぜ」
「あぁ。もし兄さんにこれで何かあっても、って、ンッ? もしかして魔王討伐の旅をしてるっていう勇者様じゃあ……」
男たちは少年を上から下までジッと見つめた。昨日この村に勇者一行が辿り着いたという話はすでに村中が知っているが、実際に会ったのは村長とごく僅か数人だけ。屈強な戦士、可憐な女僧侶、高齢の魔法使い、そしてなかなか美形の少年勇者だという噂だけが広まっていた。
8735最初の奴は金と銀を手に入れたんだろう?
一体何が違うんだか。
恐ろしい。恐ろしい。
物置の陰にてコソコソと囁かれる男たちの会話に、聞き耳を立てる少年が一人。
「もし。そのお話、私にも教えてもらえませんか?」
男たちは目を見合わせて、それから何やら気まずそうに頭を掻いたり、腕を組んだりした。
「別に話してやってもいいけど。『試したい』なら勧めないぜ」
「あぁ。もし兄さんにこれで何かあっても、って、ンッ? もしかして魔王討伐の旅をしてるっていう勇者様じゃあ……」
男たちは少年を上から下までジッと見つめた。昨日この村に勇者一行が辿り着いたという話はすでに村中が知っているが、実際に会ったのは村長とごく僅か数人だけ。屈強な戦士、可憐な女僧侶、高齢の魔法使い、そしてなかなか美形の少年勇者だという噂だけが広まっていた。
UtN5bk
DONE #hdavfes2023 にこっそり参加。ずっとコネコネし倒していましたが、いい加減に一旦区切りをつけよう…と提出します。
途中から分岐したルート🅱️ですので、「宵闇に戸惑う話」の続きだと思ってください。
初めてここまで踏み込んでみました、がッ!!
この程度でも本人は血の気が引いて、ガクブルです。
清水の舞台から飛び降りました。
暖かい目で見守ってください。 ね? 2742
なりひさ
DONE【ごくパ展示】ハドアバ。生き返ったハドラーと、ハドラーの死が忘れられないアバン。【ごくパ展示】喰らいつく 焚き火が崩れる音でアバンはふとあたりを見渡した。探した姿はすぐに見つかる。ハドラーはクロコダインと酒を飲んでいた。
キャンプの夜はいつまでも騒がしいものだが、年少者たちがぽつぽつとテントへ眠りに行ってからは、大人たちも声を落として静かに飲み始めた。
アバンは先ほどまで一緒に旅をした仲間たちと飲んでいた。しかしマトリフが先に抜け、それじゃあとロカやレイラも抜けてからは、ひとりで焚き火にあたりながらコップに残った酒をちびちびと飲んでいた。
目の前の焚き火は消えかかっている。これが消えたら眠ろうと思うが、つい手に持っていた小枝を焚き火の中に入れた。
「寝ないのか」
突然にかけられた声にアバンは顔を上げる。ハドラーがすぐ後ろに立っていた。その気配に気付けなかったことに、自分で思っている以上に酔っていたのだとわかる。
2194キャンプの夜はいつまでも騒がしいものだが、年少者たちがぽつぽつとテントへ眠りに行ってからは、大人たちも声を落として静かに飲み始めた。
アバンは先ほどまで一緒に旅をした仲間たちと飲んでいた。しかしマトリフが先に抜け、それじゃあとロカやレイラも抜けてからは、ひとりで焚き火にあたりながらコップに残った酒をちびちびと飲んでいた。
目の前の焚き火は消えかかっている。これが消えたら眠ろうと思うが、つい手に持っていた小枝を焚き火の中に入れた。
「寝ないのか」
突然にかけられた声にアバンは顔を上げる。ハドラーがすぐ後ろに立っていた。その気配に気付けなかったことに、自分で思っている以上に酔っていたのだとわかる。
ひだか
DONE【魔王アタック】ハドアバ鏡文字でハド様を呼び出した直後のパプニカでのお話。ほんとは全然こんなことしてる時間ないんですが、ねじ込む隙がなく…。
言動がちょっと怖い勇者と余裕あるんだかないんだか分からない魔王です。 3
yuma
DOODLE昔の絵のリメイクハドアバ(ポーズ集使用)Hdl様に背伸びしてキスをしようとしている先生。服は着ていない。
「あの時抱いておけばよかったな」って都合の良い先生の幻想を見ているハド様かも。
(あの時=デ島の再会時)
yuma
DOODLE・拘束トサカの膝に乗ってる赤先生・先生優位だけど、この後ひっくり返されるの前提
・どうやったらこんな状況になるかは謎
・メガンテ後、先生も生きててトサカの方がうっかり捕まるという展開があっても良いのでは……(??)
・トサカじゃなくて魔王様でも良いな
・クリスタの3Dモデルを参考に描いているので、別角度にして練習その2。先生のうなじを描こう。 2
yuma
DONEKZN48イベントに寄せて。サークル参加はできなかったけど、サ終に向けて私も思い出を残したかった。。。勝利後のポーズで、きずゆうの武器に被らないように頑張ってポーズするハドアバです。
下書き時点では司令はむっつりしてたのですが、最後だから笑顔に。 2
yuma
DOODLE最近観た映画でベッドの上にクッションがたくさんあっていいなーとなったのでハドアバにも使ってもらいましたハドラー様がベッドに来たら、先生が寝ちゃっててどうしようかなと思っている。
一緒に住んでる生存IF
寝顔がちょっと幼くなってしまった。勇者の面影を見出してる元魔王様かも。
yuma
DONE以前書いたちびアバちゃんと魔王のお話に加筆しました。魔王がちびあばちゃんをお家に送り届けるミッションをこなすお話です。じいじ(一世)と赤先生も出ます。
(なかやんさんちのちびちゃんの三次創作です🙏✨)
CPハドアバ(魔王×赤先生風味)
ちびあばちゃんと魔王とじいじ「うわあ、すごいですね〜」
空を行く竜の背から遥か下、見渡す限りの青の海面を眺めるアバンは、小さな身体をこれでもかと乗り出して今にもこぼれ落ちそうだった。その後ろ姿を見て、ハドラーは慌ててちびアバンの背負ったカバンを指に引っ掛け、自分の膝に引っ張りあげる。
「おい小僧、じっとできないなら縄でしばるぞ」
「そうしていただければ安全にもっと下まで見えるかもしれませんね! お願いできますか!」
「お前な」予想外の回答にハドラーはうんざりした気分でため息をついた。まだまだ暴れて逃げ出そうとするアバンの腹をギュッと抱き抱えて、そのまま考えに耽る。
泣く子も黙る獄炎の魔王ともあろうものが、なぜ子守りをしているかというと小一時間前にさかのぼる。
4436空を行く竜の背から遥か下、見渡す限りの青の海面を眺めるアバンは、小さな身体をこれでもかと乗り出して今にもこぼれ落ちそうだった。その後ろ姿を見て、ハドラーは慌ててちびアバンの背負ったカバンを指に引っ掛け、自分の膝に引っ張りあげる。
「おい小僧、じっとできないなら縄でしばるぞ」
「そうしていただければ安全にもっと下まで見えるかもしれませんね! お願いできますか!」
「お前な」予想外の回答にハドラーはうんざりした気分でため息をついた。まだまだ暴れて逃げ出そうとするアバンの腹をギュッと抱き抱えて、そのまま考えに耽る。
泣く子も黙る獄炎の魔王ともあろうものが、なぜ子守りをしているかというと小一時間前にさかのぼる。
yuma
MENU22年12月のハドアバ新刊 「The WANDERLAST 」の本文サンプルです不思議なランチ会(サンプル) その日のアバンとハドラーは立ち寄った宿場町の酒場で遅い昼食をとっていた。
時間はずれの薄暗い店内には人影はまばらで、明かり取りの窓から差し込むいくすじかの日の光がアバンの足元まで伸びてきていた。
六人掛けの広いテーブル席の上には、皿が二枚と飲み物のグラスがある。ハドラーの前にはローストした丸鶏の半身、アバンの前には牛のもも肉の塊、めいめいに付け合わせの柔らかく煮た豆と人参、それから蒸し芋がおおらかに盛られていた。
長らく野宿が続いていた。自分以外の手によって調理された豊かで温かい食事に、アバンの心は春の陽に誘われて木々を飛び回る小鳥のように浮き立っていた。
今まさに食事を始めようとしたその時、アバンは入り口に現れた男の気配に気づいた。小柄で魔法使いの装束を身につけているようにみえる。
2086時間はずれの薄暗い店内には人影はまばらで、明かり取りの窓から差し込むいくすじかの日の光がアバンの足元まで伸びてきていた。
六人掛けの広いテーブル席の上には、皿が二枚と飲み物のグラスがある。ハドラーの前にはローストした丸鶏の半身、アバンの前には牛のもも肉の塊、めいめいに付け合わせの柔らかく煮た豆と人参、それから蒸し芋がおおらかに盛られていた。
長らく野宿が続いていた。自分以外の手によって調理された豊かで温かい食事に、アバンの心は春の陽に誘われて木々を飛び回る小鳥のように浮き立っていた。
今まさに食事を始めようとしたその時、アバンは入り口に現れた男の気配に気づいた。小柄で魔法使いの装束を身につけているようにみえる。
yuma
DONE元魔元勇の最後の企画向けです魔軍司令×ヒゲ(洞窟)先生
謎シチュだけど、洞窟探検してる二人
道に迷ったので先生が描いた地図を確認中
仲良さげな瞬間を切り取ってみましたが、5秒後にはイライラした司令が地図を奪い取ってるかも。
つーさん
DONEエンディング後の謎時空、ハドラーも親衛騎団もゴメちゃんも復活してて、ダイも普通にいるというご都合主義設定です。謎の遺跡を探索してくれと頼まれたアバンの使徒と親衛騎団が、入り口のトラップで別々の場所に飛ばされて即席バディを組むという話。今回はハドアバのターン。相変わらず何か拗らせてる。
基本的に書きたいところだけ書いてます。同じシリーズは「即席バディ」タグで。
謎の遺跡 SIDE:大勇者&武人(ハドアバ) 突然現れた謎の遺跡を調査して欲しい。そう請われた大勇者アバンは、自らの弟子である使徒(と何故か当たり前のように混ざってきたパプニカの王女レオナ)と共にその地へ向かった。また、向かったのは彼らだけではない。彼らと共闘する形で、ハドラーとその配下である親衛騎団もその地へ足を踏み入れている。
どう考えても過剰戦力であろう、というのが皆の共通認識だった。「このメンツで行くとか、無駄に豪華すぎません?」と正直に口にしたのはポップ。その言葉を否定することは誰にも出来なかった。
それでも、人知及ばぬ謎の遺跡の出現とあっては、念には念を入れてということなのだろう。とはいえ、誰も何も心配してなどいなかった。戦力としても、知識としても、何一つ不安要素などない12人なのだから。
4253どう考えても過剰戦力であろう、というのが皆の共通認識だった。「このメンツで行くとか、無駄に豪華すぎません?」と正直に口にしたのはポップ。その言葉を否定することは誰にも出来なかった。
それでも、人知及ばぬ謎の遺跡の出現とあっては、念には念を入れてということなのだろう。とはいえ、誰も何も心配してなどいなかった。戦力としても、知識としても、何一つ不安要素などない12人なのだから。
ムーンストーン
DONEダイの大冒険 ハドアバ前提のアバン○にネタですご注意ください。バーン大戦から数十年後にアバンの最後を看取るヒュンケルと、地上の人間とモンスターの後を託されたダイとポップです。
待つ人と待たれる人、待っているはずの人たちを綴りました。
もう数時間でダイ大アニメが最終回を迎えるかと思うと一睡もできないのでこのテンションのままアップします! 10769
つーさん
DONEタイムリープ軸の世界設定みたいな感じ。ED後の武人と先生が15年前の決戦の瞬間へ中身だけが戻ってしまって、そこから最高のハピエンを掴むために頑張るという世界線です。
恋愛通り越して魂の半身レベルで互いへの絆がMAXになっているので、糖度は低いですがクソデカ感情てんこ盛りな感じです。多分。
巡る世界の魔王と勇者(ハドアバ)「私、かなり頑張ったと思うんですよ……」
満天の星空を見上げて呟いたのは、未だ成熟しきらぬ少年だった。少女と見まがう美しい容貌だが、その顔に浮かぶ表情は奇妙なまでに大人びていた。老成しているとも言える。
漆黒の空に輝く数多の星々を見つめる眼差しには、遠いどこかを眺めるような色があった。それと同時に、口にした言葉を示すようにどこかくたびれた風でもあった。
「そうだな」
そんな少年の呟きに同意したのは、低い男の声だった。重厚な響きを持って耳に届くその低音に相応しい体躯の男は、長いフード付きのローブに身を包んでおり顔の判別は難しい。ただ、立派な体格をしていることだけは見て取れた。
夜の闇に溶け込みそうな漆黒のローブ姿の男もまた、星空を眺めていた。静かに流れるこの時間を噛みしめているようにも見える。
4981満天の星空を見上げて呟いたのは、未だ成熟しきらぬ少年だった。少女と見まがう美しい容貌だが、その顔に浮かぶ表情は奇妙なまでに大人びていた。老成しているとも言える。
漆黒の空に輝く数多の星々を見つめる眼差しには、遠いどこかを眺めるような色があった。それと同時に、口にした言葉を示すようにどこかくたびれた風でもあった。
「そうだな」
そんな少年の呟きに同意したのは、低い男の声だった。重厚な響きを持って耳に届くその低音に相応しい体躯の男は、長いフード付きのローブに身を包んでおり顔の判別は難しい。ただ、立派な体格をしていることだけは見て取れた。
夜の闇に溶け込みそうな漆黒のローブ姿の男もまた、星空を眺めていた。静かに流れるこの時間を噛みしめているようにも見える。
つーさん
DONEいつもと毛色を変えて、プロポーズ話。ただし、恋愛的な糖度はめっちゃ低い。低いけど、何か別の意味で濃厚な感じのイメージ。運命と番う(生存IFハドアバ) 耳に入った言葉を、アバンは正しく理解は出来なかった。だから、問い返すように視線を眼前の元魔王に向ける。
ハドラーはそんなアバンを見て、もう一度同じセリフを口にした。
「もういい加減に、諦めろ」
諦めろと言いながらその表情は優しい。だからこそ、やはり、アバンには意味が分からなかった。
いや、違う。
分からないフリをしていた。分からないままでいようとした。その意味に気づいてはならないと、彼は強靱な精神力で己を律していたのだ。
そしてそんなアバンを理解して、ハドラーは笑う。笑って、その場に膝をついた。
かつての魔王、魔軍司令でもあった男の行動を、咎める者はいない。驚く者もいない。そこにいるのはアバンだけなのだから、目を見張るのもまた、跪かれたアバンだけだ。
2021ハドラーはそんなアバンを見て、もう一度同じセリフを口にした。
「もういい加減に、諦めろ」
諦めろと言いながらその表情は優しい。だからこそ、やはり、アバンには意味が分からなかった。
いや、違う。
分からないフリをしていた。分からないままでいようとした。その意味に気づいてはならないと、彼は強靱な精神力で己を律していたのだ。
そしてそんなアバンを理解して、ハドラーは笑う。笑って、その場に膝をついた。
かつての魔王、魔軍司令でもあった男の行動を、咎める者はいない。驚く者もいない。そこにいるのはアバンだけなのだから、目を見張るのもまた、跪かれたアバンだけだ。
つーさん
DONEクソデカ感情ブロマンスな武人×王配という、色々と解釈を拗らせてる二人です。人間の先生よりも人間のことを理解している元魔王という感じの構図。
其の望みの歪さを(生存IFハドアバ) 静かなカール王城を、ハドラーはゆっくりと歩いていた。夜も更けた頃合いだ。出歩く者はいない。魔族の性かあまり睡眠を必要としないハドラーは、暇を持て余した深夜にこうして城内を歩くことがあった。
ハドラーが女王フローラの相談役などという珍妙な役職でカール王国に身を寄せてから、しばらくが経っていた。フローラはアバンを王配として迎え、恙なく復興が行われている。そこに元魔王が加わる異質さに、人々も随分と慣れて来ていた。
なので、こうやって深夜にハドラーが王城を歩いていても誰も咎めない。不寝番の兵士達など、最近では「ハドラー殿が巡回をしてくださっているので安心できます」などと言う始末。元魔王も随分と馴染んだものである。
4880ハドラーが女王フローラの相談役などという珍妙な役職でカール王国に身を寄せてから、しばらくが経っていた。フローラはアバンを王配として迎え、恙なく復興が行われている。そこに元魔王が加わる異質さに、人々も随分と慣れて来ていた。
なので、こうやって深夜にハドラーが王城を歩いていても誰も咎めない。不寝番の兵士達など、最近では「ハドラー殿が巡回をしてくださっているので安心できます」などと言う始末。元魔王も随分と馴染んだものである。
つーさん
DONEクソデカ感情ブロマンスな武人×王配という、色々と解釈を拗らせてる二人です。とりあえず、武人の前だと荒っぽい部分も出てくるような先生が好きだなという解釈。
さらけ出す素顔(生存IFハドアバ)「取り繕うのに飽いたか?」
耳に届いた声にアバンはゆっくりと振り返った。聞き慣れた、耳慣れた、馴染んでしまった声だ。声の主は楽しげに笑っている。少しでも威圧が少ないようにと選んだ白の軍服。それでもなお隠しきれない圧倒的な存在感があった。
相手の言葉を否定も肯定もせず、アバンは小さく息を吐いた。疲れたような、苛立ったような、そういった類のため息だった。珍しい姿にハドラーはすっと目を細めた。
「別に飽きたわけではありません。……少しばかり、疲れただけです」
「ほぉ?珍しいな。貴様は息をするように取り繕って生きていたと記憶しているが」
「喧しい。誰のせいだと思っている」
「……アバン?」
心底不思議そうにハドラーが告げた言葉に、アバンは不機嫌そうに言い放った。語尾を荒げることこそしないが、不愉快だと顔に書いてある。分かりやすく感情をむき出しにする宿敵の姿に、元魔王は不思議そうにその顔を見た。
2843耳に届いた声にアバンはゆっくりと振り返った。聞き慣れた、耳慣れた、馴染んでしまった声だ。声の主は楽しげに笑っている。少しでも威圧が少ないようにと選んだ白の軍服。それでもなお隠しきれない圧倒的な存在感があった。
相手の言葉を否定も肯定もせず、アバンは小さく息を吐いた。疲れたような、苛立ったような、そういった類のため息だった。珍しい姿にハドラーはすっと目を細めた。
「別に飽きたわけではありません。……少しばかり、疲れただけです」
「ほぉ?珍しいな。貴様は息をするように取り繕って生きていたと記憶しているが」
「喧しい。誰のせいだと思っている」
「……アバン?」
心底不思議そうにハドラーが告げた言葉に、アバンは不機嫌そうに言い放った。語尾を荒げることこそしないが、不愉快だと顔に書いてある。分かりやすく感情をむき出しにする宿敵の姿に、元魔王は不思議そうにその顔を見た。
つーさん
DONE生存IFでクソデカ感情ブロマンスな武人×王配のハドアバ。素敵に格好良い女王フローラ様を添えて。ED後、カール王国で女王の相談役というポジションに収まってる武人というご都合主義です。
幸福の在処(生存IFハドアバ+フロ) 大魔王バーンが倒され、世界には平和が訪れた。勇者ダイのみ消息が不明だがその他の戦士達は生存。各国は復興に勤しんでいた。
それはここカール王国も例外ではない。だが、カールには他国とは異なる喜びがあった。長らく独り身を貫いていた女王フローラが、王配を迎えたのだ。
その相手は、かつての勇者、アバン。王女と恋仲であったと真しやかに噂されていた騎士の帰還だった。危機的な状況でも国を導いた強き女王の傍らに、英知に長けた勇者が侍る姿は国民の感情を湧かせた。
……その裏で、かつての魔王が特例として女王の相談役に納まっていることを知る者は、ほんの一握りに留まった。
魔王ハドラー。かつて地上を制圧せんとし、勇者アバンによって討ち取られた男だ。その後、大魔王バーンの力によって復活し、魔軍司令となり地上を震撼させた。しかしアバンの使徒達との戦いによって武人として成熟し、最後には彼らと共に大魔王を討つまでに至ったという、一種異色な経緯の持ち主だ。
4174それはここカール王国も例外ではない。だが、カールには他国とは異なる喜びがあった。長らく独り身を貫いていた女王フローラが、王配を迎えたのだ。
その相手は、かつての勇者、アバン。王女と恋仲であったと真しやかに噂されていた騎士の帰還だった。危機的な状況でも国を導いた強き女王の傍らに、英知に長けた勇者が侍る姿は国民の感情を湧かせた。
……その裏で、かつての魔王が特例として女王の相談役に納まっていることを知る者は、ほんの一握りに留まった。
魔王ハドラー。かつて地上を制圧せんとし、勇者アバンによって討ち取られた男だ。その後、大魔王バーンの力によって復活し、魔軍司令となり地上を震撼させた。しかしアバンの使徒達との戦いによって武人として成熟し、最後には彼らと共に大魔王を討つまでに至ったという、一種異色な経緯の持ち主だ。
siranuiuna10
MOURNING※注意 ハドラー様がスライム亜種になってます。ご都合展開です。
設定ガバガバゆるゆる、理知的な先生はいません。
書いている人のせいでIQ2くらいになってます。
解釈違いスミマセン 先生無自覚の雰囲気小噺書きたいとこだけのやつです。。。 1317
なりひさ
DONEガンマトとハドアバ。鉢合わせ4人のその後の話大魔道士の暇潰し 今日も今日とてガンガディアはマトリフに会いにきていた。地底魔城でハドラーと鉢合わせて、二人の関係がバレてからというもの、ガンガディアは憚ることなく会いに来るようになった。
今は二人で湖に浸かっている。ここ数日の暑さに辟易していたところだったので、程よい冷たさの湖の水温は気持ちよかった。若者たちは浅瀬で遊んでいる。マトリフはガンガディアに横抱きに抱えられながら浮かんでいた。
「暑くはないかね?」
「いいや……ちょうどいい」
魔王の侵攻も最近ではおざなりだ。そのおかげでのんびりと旅をしている。そののんびりとした時間の中で、マトリフは少々の退屈を感じていた。その退屈がある思いつきを連れてきた。
「熱中症ってゆっくり言ってみな」
1795今は二人で湖に浸かっている。ここ数日の暑さに辟易していたところだったので、程よい冷たさの湖の水温は気持ちよかった。若者たちは浅瀬で遊んでいる。マトリフはガンガディアに横抱きに抱えられながら浮かんでいた。
「暑くはないかね?」
「いいや……ちょうどいい」
魔王の侵攻も最近ではおざなりだ。そのおかげでのんびりと旅をしている。そののんびりとした時間の中で、マトリフは少々の退屈を感じていた。その退屈がある思いつきを連れてきた。
「熱中症ってゆっくり言ってみな」
なりひさ
DONEガンマトとハドアバ。地底魔城で鉢合わせする4人鉢合わせの朝 マトリフが目覚めたら眼前には真白いシーツが広がっていた。巨大なベッドにいたのはマトリフ一人だ。そこは地底魔城のガンガディアの部屋で、見渡したがガンガディアはいなかった。
昨日は魔王軍と鉢合わせて戦闘になった。最終的にお互いに引いて戦闘は終わったが、仲間と少し離れた隙にマトリフはここへと連れ去られた。連れ去ったのはガンガディアで、それは初めてのことではなかった。マトリフはガンガディアの部屋に連れ込まれて、裸で一戦交えた。つまり二人はそういう関係だった。
マトリフは巨大なベッドに寝転がり、シーツに包まれている。どこかに法衣が落ちているだろうが、それを拾うのも億劫だった。回復呪文をかけながらのセックスは限度を知らない。マトリフは身体の奥に疲労を感じてベッドで寝返りを打った。ガンガディアが戻る前に抜け出してルーラで戻らなければいけないが、まだ起きられなかった。
3030昨日は魔王軍と鉢合わせて戦闘になった。最終的にお互いに引いて戦闘は終わったが、仲間と少し離れた隙にマトリフはここへと連れ去られた。連れ去ったのはガンガディアで、それは初めてのことではなかった。マトリフはガンガディアの部屋に連れ込まれて、裸で一戦交えた。つまり二人はそういう関係だった。
マトリフは巨大なベッドに寝転がり、シーツに包まれている。どこかに法衣が落ちているだろうが、それを拾うのも億劫だった。回復呪文をかけながらのセックスは限度を知らない。マトリフは身体の奥に疲労を感じてベッドで寝返りを打った。ガンガディアが戻る前に抜け出してルーラで戻らなければいけないが、まだ起きられなかった。
ムーンストーン
DONEダイの大冒険 ハドアバで現パロですがほとんど現代らしい所がでてこない。ハドラーとの出会いから別れを手紙で回想するアバンです。
二人は転生して若干容姿も変わり、名前も変わりましたが出会った瞬間に最速で結ばれた設定(生かされていない)
アバンの前世の善行のお陰と、種族差だの性別だの年の差だの細けーこたあいいんだよ障害は無くしたから後は自分で頑張れと人間の神様がハドラーの最後の祈りをくんでくれました。
逝き去りし貴男へ貴男へ
貴男に手紙を書くのは初めてですね。
あの頃は手紙を書くのも届けるのも一苦労。
便箋なんて中々売っていないし、書けたとしても送る手段が限られ相手のいる近くに行く用がある、信頼できる商人や旅人に託すしかない。
その上長旅の途中で紛失したり商売の都合で渡すタイミングが遅れたり、返事は期待しない方が精神衛生上良い位。
手紙に花言葉のような惹句をつけるとすれば「不確実」でしょうか。
それでも人は手紙を書くのです。
相手の為より自分の為に。
そもそも貴男の場合長い間宛先、というか住処が分からなかったですし。
私も修業の為に世界中を旅していましたからもし貴男が私に手紙を書いたとしても届けようが無かったと思えば…あぁ貴男は鏡にメッセージを書けましたね。
2222貴男に手紙を書くのは初めてですね。
あの頃は手紙を書くのも届けるのも一苦労。
便箋なんて中々売っていないし、書けたとしても送る手段が限られ相手のいる近くに行く用がある、信頼できる商人や旅人に託すしかない。
その上長旅の途中で紛失したり商売の都合で渡すタイミングが遅れたり、返事は期待しない方が精神衛生上良い位。
手紙に花言葉のような惹句をつけるとすれば「不確実」でしょうか。
それでも人は手紙を書くのです。
相手の為より自分の為に。
そもそも貴男の場合長い間宛先、というか住処が分からなかったですし。
私も修業の為に世界中を旅していましたからもし貴男が私に手紙を書いたとしても届けようが無かったと思えば…あぁ貴男は鏡にメッセージを書けましたね。
つーさん
DONEハドアバでいただいたエアスケブのSS名刺になります。うっかりエアスケブの設定をミスっていたため、納品が文章のみになってしまったので、こちらに画像バージョンを上げておきます。
設定は直しました……。すみません……。アホです……。
つーさん
DONEハドアバ、エアスケブありがとうございます。うっかりエアスケブの設定をミスっていたので、文章をこちらに。
後ほど、個人の投稿でSS名刺バージョンをポイピクに上げます。すみません……!
ハドアバ、エアスケブ視界を横切った白銀に、一瞬だけ心臓がざわめいた。その横顔に、刹那、いもしない幻影を重ねる。重ねて、そして、すぐに現実に引き戻される。
あぁ、お前はもういないのに。お前の残滓がこの世界には残っている。今際の際の彼に最も良く似た精神を宿した存在。そんなものが残されていては、私の未練は、悔恨は、消えるわけがないというのに。
けれど、私は知らない。彼が酷似していると言われるお前の姿を、私だけが殆ど知らない。あの子達が語る姿を又聞きすることしか、思い出す縁が存在しない。
私の知る魔王は、そんな男ではなかった。私が見えた魔軍司令は、そんな男ではなかった。……もういないお前に捕らわれる私は、さぞ、愚かなのだろう。
303あぁ、お前はもういないのに。お前の残滓がこの世界には残っている。今際の際の彼に最も良く似た精神を宿した存在。そんなものが残されていては、私の未練は、悔恨は、消えるわけがないというのに。
けれど、私は知らない。彼が酷似していると言われるお前の姿を、私だけが殆ど知らない。あの子達が語る姿を又聞きすることしか、思い出す縁が存在しない。
私の知る魔王は、そんな男ではなかった。私が見えた魔軍司令は、そんな男ではなかった。……もういないお前に捕らわれる私は、さぞ、愚かなのだろう。
なるかみうめこ
DONE本日は開催おめでとうございます!会場のお品書きにあるパスワードを半角で入力されてください🙇💦
こちらのネップリ5月08日 10時頃まで印刷OKです!
画像にある登録番号から印刷していただけますと幸いです!
二枚目三枚目がプリント用に登録してあります。
お好きな色味をどうぞ…☺️💕 3