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    Jukiya_d

    イチ桐とか龍如の腐った小説書いてる人

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    Jukiya_d

    DONE8軸の3島ほのぼの 大吾視点
    距離感バグってる付き合ってない兄弟と大吾の日常
    兄弟にはべろべろに甘えまくってる兄さんとなんだかんだで甘やかしちゃう冴島とそんな二人の距離感に慣れきっていく大吾っていう三人が好きです
    【3島ほのぼの】漁師の日常「毎日毎日寒いのう……」
     この小屋での暮らしが始まってから一月ほど経ったある夜。薄っぺらい布団を広げその上にごろんと身を転がした真島さんは、横向きになって手足を折り曲げ、小さく体を丸めていた。
    「兄弟はろくに動かんから余計寒いんやろ」
     真島さんの布団に隙間なく自分の布団を敷き終えると、お前も明日の朝から乾布摩擦、どや? と緩く首を傾げる冴島さんの提案に言われた方はあからさまに顔を顰め。べっと舌を出してからすぐにそれを引っ込めると、拗ねた子供のように口を尖らせた。
    「はあー! 寒い寒い」
    「文句ばっか言わんと、寒いんならちゃんと布団被りや」
     ほれ。首まで被らんかい。そう言って真島さんの足元に纏まった布団を掴んで広げると、冴島さんは見た目の無骨さとは裏腹の優しい手付きでそっと彼の首元まで布団を掛けてやり。その上、山になった部分でぽんぽんと優しく手を弾ませる姿に俺は思わず母親みたいだな……と心の中で呟いた。
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    Jukiya_d

    DONE過去作をやりながらふと思い立った話。珍しくシリアス
    桐生さんのあの孤独感に気がついて一人にしないと言えるのはイチだけだと思うし
    イチの光の裏に隠れた闇に気がついてあげられるのも桐生さんだけだと思う
    この二人は正反対なようで似てるところも多いので。本当に出会えて良かったと心から思います
    【イチ桐】ただひとり「ふうー。さっぱりしたぜ」
     玄関のドアを開け、フェイスタオルで髪をわしわしと拭きながら。春日は文字通り爽快といった声を上げながら素っ裸で部屋に戻って来た。
     シャワーを浴びた後でも汗ばみそうな屋外と違い、部屋の中は冷房が効いていて気持ちが良い。直接体に風が吹き付けているわけではなかったが、春日は冷たい空気を全身で浴びるように腕を広げた。
     風呂が外にあるというのは何かと不便があるものだったが、夏場は玄関ドアを開けてひんやりとした空間に入る瞬間が最高だった。そう、それはまるで温泉から上がった直後にビールをガッと喉に流し込むような爽快感――などと想像してくうー! と声を上げると、春日はパッと目を開いてペタペタとサンダルを鳴らし、部屋の奥に干してあるトランクスを一枚取り上げてそそくさと足を通した。
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    Jukiya_d

    DONE右桐Webオンリー2のエアスケブにてぽてさんよりリクエストいただきました!ありがとうございます!
    テーマは「一番の事をチラッチラッと気にしながら、ヤキモチを妬く桐生さんのお話」です!
    書いててこれは絶対こういうお話を望んでいたのではないはず…とわかってはいたのですが、どうしても書きたくなってしまい書いてしまいました…
    ぬいはキノ◯スのアレのイメージですw
    【イチ桐】俺vs俺 ソレはある日突然やって来た。
     大きさで言えば手の平くらいの、握り潰そうと思えば簡単に出来てしまいそうな。それでいてしっかり一人で立ち、妙に目力があるようにも見えてくる――
    「はぁぁ……! なんて可愛さなんだ……!」
     春日が両手で大事そうにそっと抱え、天井に向かって掲げた物。
    「このキリッとした眉! ずっと撫でていたくなるような触り心地! そして何と言ってもモデルが桐生さん!!」
     最高だぁー! と春日が愛おしげに胸元にぎゅっと抱き寄せたソレの正体は、桐生をモデルにした小さなぬいぐるみだった。
     何でも推し活だかの一環でオリジナルのぬいぐるみを作ってくれるサービスがあるらしい。春日が一体どんなルートでそれに辿り着いたのかは謎だったが、本人の知らないうちに自分をモデルにしたぬいぐるみがいつの間にか作られていたのだから桐生が驚くのも無理はない。
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    Jukiya_d

    DONE右桐Webオンリー2のエアスケブにてハルコさんよりリクエストいただきました!ありがとうございます!
    テーマは「うっかり見える所にキスマーク付けてしまったイチ桐」です!
    うっかりで付けてしまった翌朝のイチがあわあわするの、とても可愛くて私も大好きなシチュですw
    桐生さんはそういうのあんまり気にしなそうというか、妙に堂々としてそうだなと書いたお話になりますw
    【イチ桐】愛の証の一苦労 やってしまった。
     目が覚めた春日の心の中で、開口一番飛び出たのはそんな一言だった。
    「いや……えっ……だぁぁ……どう、すっかなぁ…………」
     隣でまだ眠るその人の体を見て、春日のひっそりとした呟きが小さく漏れる。すやすやと寝息を立てる穏やかな寝顔とは対照的に、その人、春日の恋人である桐生一馬の体には無数のキスマークが刻まれていた。
     押し倒した勢いで吸い付いた首筋だけではない。胸板や、今は毛布に隠れている腰や腿の内側まで。それはもう散々自分が残したのを思い出して春日は額を押さえるが、そこまでだったらまだ何の問題もなかった。
     だが――
    「これは……どうしようも、ねぇ……よなぁ……」
     いつもは服で隠れる部分にすると心がけていたものの、昨晩に限っては桐生に煽られたのもあり、興奮に任せてつい鎖骨付近にまで残してしまったのである。おかげで桐生の首回りは虫刺されの言い訳など通じるはずもない大惨事になっていた。昨晩はお楽しみでしたね、というのが丸わかりだ。
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    DONE右桐Webオンリー2のエアスケブにて飛鳥11さんよりリクエストいただきました!ありがとうございます!
    テーマは「梅雨に因んで 雨の日デート。浮かれ気分で桐生さんとのテーマパークデートをセッティングして、徹夜でイメトレまでしたのに当日土砂降り…」です!
    この時期は天候に左右されやすいのでデートも一苦労だろうな…と思いつつ、この2人ならどうするか考えて書いてみました。
    お楽しみいただけたら幸いです!
    【イチ桐】晴れの日も雨の日も 深夜三時。春日は本日何度目かとなるバッグの中身のチェックを行っていた。
     ハンカチ、ティッシュ、暑くなって汗をかいた時の為のタオル、熱中症予防の為の水、塩タブレット。モバイルバッテリーに財布、桐生が体調を崩さないようにと用意した晴雨兼用折りたたみ傘。そして――とスマホの画面に表示されたアプリをタップし、表示された明日の日付が書かれた電子チケット。
    「持ち物よし! 明日のアトラクションの順番確認よし! えーと……なんとかパスの取り方の予習よし!」
     ビッ、ビッと指さし確認をしながら春日はすっくとソファから立ち上がると、パシパシと両手で頬を挟むように叩いてから顔を上向かせて目を閉じた。
    「いよいよ……明日か」
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    Jukiya_d

    PROGRESS※こちらはボツになった為2月のイベントには出ません…申し訳ありません。
     何処かで形に出来たらいいなと思います。

    前回上げたんですが、書き方を変えてあまりに修正部分が多かったのでちょっと追加して上げ直しです。
    マキシマさんの中から、リオルくんの記憶だけが消えてしまうお話です。
    ※執筆中の為本文は大幅に変更する可能性があります

    リアクションもらえると原稿作業の励みになります…!!!
    マキリオ新刊冒頭ちら見せ一年のほとんどを雪に覆われた北方の地、ガレマール帝国。ヴァリス帝を最後にかつての帝国は滅びたが、崩壊した国を新たな形で興そうと、今日もキャンプ・ブロークングラスでは朝早くから会議が開かれていた。
     会議の出席者は未だこの地に残り、全体を指揮するルキアと、滞在中の派遣団の代表。それに加えて冒険者で成り立っている復興支援班の各班長が数名。更には諜報の腕を買われ、調査班の一員としてここ最近席を設けられるようになったリオルがいた。
    「すみません、遅くなりました」
     そしてもう一人。帝国時代からエオルゼアとの和平を目指し、今や両国の架け橋とも言える重要人物。栗色の髪を結い、息を切らしながら現れたマキシマ・プリスクスその人である。
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    Jukiya_d

    MOURNINGバブイルの塔攻略直後のキャンプ・ブロークングラスの妄想。
    実際ユルスを取り押さえてたのはアルフィノ、アリゼーなんだけど、こういうパターンもあったらいいなっていう妄想をしてて形にならないままボツってしまったあらすじ的なものです。
    あらすじなんでざっくりとしててちゃんとした描写とか台詞はほとんどありません。エマシカが協力してユルスくんを救うっていうのが見たかっただけです!w
    エマシカボツ供養 バブイルの塔攻略後。
     ヴァリス帝(アニマ)が崩御した場合は周りを巻き込んでことごとく殉じよ、という命令がテンパードに施されていた為、ユルスも例外なくキャンプブロークングラスで暴走を始める。
     陽動班として動いていたシカルドとエマネランも立ち向かってくる帝国兵を退けつつキャンプブロークングラスへと帰還。そこで目にしたのは暴走を食い止めようとしている派遣団の皆と保護したテンパード達だった。
     殉じよ、という命令通り命を捨てる覚悟で襲いかかるテンパード達をルキアの指示で各々が必死に止めにかかっていた。その中でマキシマが抑え込んでいたのは他でもないユルスその人だった。
     マキシマは今やこのキャンプでの中心人物。失うわけにはいかないとシカルドとエマネランは駆け寄る。目からは青い光が溢れ、理性を失って叫び暴れるユルスの姿にエマネランは一瞬狼狽えるが、ユルスがこのキャンプに訪れて涙ながらにスープを飲んでいた姿を思い出して決意を固める。
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