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    last_of_QED

    @last_of_QED

    ディスガイアを好むしがない愛マニア。執事閣下、閣下執事、ヴァルアルやCP無しの地獄話まで節操なく執筆します。デ初代〜7までプレイ済。
    最近ハマったコーヒートーク(ガラハイ)のお話しもちょびっと載せてます。

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    last_of_QED

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    あなたに欲望(ねがい)はありますか。
    ほんのり執事閣下🐺🦇これは愚か者たちのねがいの話。(極悪LV9999開催おめでとうございます!)

    #執事閣下
    deacon
    #フェンヴァル
    fenval
    #ディスガイア4
    disgaea4

    欲望(ねがい)と毒一滴【欲望(ねがい)と毒一滴】



     欲しいものほど手に入らない。得られぬと思うと一層欲しくなる。それが人間という生き物の性(さが)であるのだろう。人の求めるもの。それは例えば富、例えば地位。あるいは難攻不落の誰かであったりする。
     手に入れたい、そんな強い想いはか弱きはずの人間を突き動かし、時として驚くようなことまでさせてのける。そのパワーは俺たち悪魔の想像を遥か超えていく。絆だとか信頼だとか……そんなものにまで可能性を見出している我が主人はさておき、俺も人間の貪欲さにはある種の可能性を感じなくもない。

     ところでお前は知っているか。人の欲望を叶える「悪魔」の存在を。どうせ縋るならばお祈り聞き流しの神様よりも、是非とも悪魔にするが良い。それなりの対価を支払うことにはなるだろうが、きっちりと契約履行を果たすと保証しよう。

     まあ、それが命を投げ打ってでも為したい欲望であるのなら、の話だが。





    「お前の欲望(ねがい)はなんだ」

     十五世紀の人間界。人による近代科学会得の先駆け時代。それでも市井の人々の間では未だ魔法が信じられ、錬金術師、魔女の類が存在する中世ヨーロッパ。そこに、俺は一人降り立った。

    「好きな人がいるんだ。結婚を考えるくらいに、愛する人が」
    「まさか悪魔を喚び出しておいて、恋のクピドになれなんて無茶、言わないよな?」

     目の前で痩身の青年は俯き、ぼそぼそと語った。くだらない案件を引いてしまった、そんな予感に早くも苛立ってこれ見よがしに靴先を鳴らす。
     一千幾年も生きていれば何となく人間を揶揄いたくなる……そんなこともあるだろう。青年の喚び声に応じたのは、要は、暇つぶしだった。通常、よほど高貴な錬金術師あるいは王家による召喚でもない限り、それにわざわざ応じてやる悪魔は少ない。その辺の人間が対価として支払えるものなど、たかが知れているからだ。

    「それだったらクピドに祈るさ」
    「じゃあなんだ。あまりつまらんことを言うのなら──」
    「恋人を殺したいんだ」

     発された言葉は壁の染みに溶けていく。青年の瞳からは光が消えている訳でも、無気力に支配されている訳でもなかった。弱々しくはあったが、彼は確かに正気でそれを口にした。

    「プロポーズを断られてさ」

     こざっぱりとしたこの部屋に特筆すべきものと言えば、テーブルの上の枯れた花束だけだろう。鮮やかだったのであろう花は変色し、ひしゃげている。

    「僕には彼女しかなかった。それなのに、」

     声色に滲むのは怒り、憎しみ、絶望、そのどれともつかない。そこから青年は、淡々と彼女との日々を語っていった。

    「どうしても僕のものにならないならせめて、誰のものにもならないようにして欲しい……そう願って、祈って、君を喚んだんだ」
    「それが『殺したい』に繋がるのか?」
    「悪魔には分からないかもしれないけど」

     そう言って青年は力無く笑う。
     実につまらない理屈だと思った。それでも人が邪悪を求めるならば、力を貸そう。それが悪魔の本懐だ。
     手を差し伸べると青年の青い瞳は初めて俺を見た。手を取り、互いの手首に契りの紋章が刻まれると鈍い痛みが走る。しかしその痕跡は瞬間、消え失せ、此処に契りは結ばれた。

    「その女、ワインは飲むのか?」
    「あまり飲まないね。粗悪なワインよりはエールが好きだ。僕が知る限りは、だけど」
    「随分控えめな物言いじゃないか。そこまで愛する恋人……いや、元恋人の趣味趣向を知らん訳ではあるまい」
    「事実、知らないことがあったから振られたんだろ、僕は」

     自嘲する青年に何処か清々しさすら垣間見えたのが不思議だった。

    「ワインに仕込むのが常套手段ではあるが……この際なんでも良いだろう。適当なものに混ぜると良い」

     ことり、ラベルの無い瓶を机上に置くと青年はそれを手に取った。小瓶に閉じ込められた液体を窓際の陽にかざしてじっと見つめると、意を決したように俺に問う。

    「何の毒?」
    「人間の学者がVeninum Lupinum(狼の毒)と呼ぶもの……ただの毒じゃない。毒と毒を掛け合わせた、お前の望む猛毒さ。トリカブト、イチイの液果、生石灰、ヒ素、ビターアーモンド、硝子の粉末……最後に隠し味の蜂蜜を溶かして完成だ」
    「猛毒、か……適当な毒なら薬局(アポセカリー)に売ってるんだけどね」
    「近頃の人間は随分と毒にご執心のようで。巷では毒殺が絶えんではないか」

     この頃、人間界には毒を扱う技術が普及し、危うい足取りを見せていた。街ではそれが平然と販売され人々も良からぬ理由で買い求めていたが、俺にはその様が滑稽でならなかった。人間の進化、発展は目覚ましい。けれど時折その在り方が異常にも思えてしまう。事実、ルネサンス期における毒殺は教皇による暗殺をはじめ、各所でまさに大流行していたと言っても過言ではない。
     その裏には悪魔の介入も少なからずあったのだろうが……人間という生き物は時に悪意を隠す素振りもなく滲ませ、それを正当化する。人が畏れを抱かなくなるのも、科学技術の発展次第では……そんな危惧をぼんやりと胸に抱いた。

    「けど、驚いたや。具体的な調合まで教えてくれるなんて。気前が良いんだ、悪魔って」
    「サービスさ、尊い命の最期だからな」

     青年の背後にまわり込み、俺はそっと背中を押してやる。さあ、覚悟は良いか。お前はあと一歩を踏み出すだけだ。たった一滴、垂らすだけ。胸に渦巻く欲望を忘れなければ……この小瓶は必ずお前の力になる。
     
     悪魔の囁き。それは人間に勇気を与え、あと一歩を踏み出させる魔法。見えない崖の上から愚者は幸せそうに落ちていく。人の堕落を俺は知った。為すべきことを為し、その場を後にしようとした時、青年は深い谷底から最後の言葉を投げ掛けた。

    「毒を飲ませたい人、君にはいる?」
    「いるものか。悪魔は人間のように何者かに執着したりしない」
    「そっか。……執着ってさ、きっと、愛なんだよ」

     愛だからって正しいとは限らないけれど、そう誰にともなく呟くと、青年は晴れやかな顔で礼を言った。その瞳には俺と同じ金色を宿して。

     液体を首尾良く飲ませれば、愛する女とやらは死ぬのだろう。あるいは、死に至らなくとも青年がナイフのひとつでも忍ばせてとどめを刺すかもしれない。何にせよ、人間が一人死のうが二人死のうが、俺には関係のないことだ。無事に契約を果たした俺は、時空ゲートをくぐり、ようやく人間界を後にする。

     くだらない。全くもって人間は愚かで、救いようがない。
     対価として受け取った青年の寿命を口の中へと放り込む。咀嚼し、しばらく味わうと風船ガムのよう、膨らませた。

    「たった百年足らずの魂、どんな味かと思ったが」

     パチンと口元で風船を弾くと、味がしなくなるよりも先に道端へと吐き出した。





     グラスに口を付ける主人の所作に見惚れていた。品格漂う高貴なる我が主人。決して高価とは言えないその赤ワインも、不思議と上等に見えてくるというものだ。
     唇が葡萄酒に濡れる、その寸前。主人はグラスを傾ける手を止め、低い声で俺の名を呼んだ。

    「お前も懲りないな、フェンリッヒ。これで何度目だ? 血は飲まんと何度も言っているはずだが」
    「貴方様に力を取り戻していただきたいという私の想いは変わりませんよ」

     ワインへと仕込んだのは人間の血液たった一滴。それですら見透かすこの人は、血を絶てどやはり吸血鬼なのだと思い知らされる。

    「……であれば、だ。お前が幾百、幾千回血を仕込もうとも……俺はその都度見破ってやろう」

     悪びれもせず告げる俺に、主人は容易く赦しを与えた。この人はいつだってそうだ。俺の思うようにならない。次の一手さえも読めない。目が離せない。ああ、こういうところが一層俺を惹きつける。
     傅くと、主人へと手を重ね、僅かな熱を感じとる。今、重ねられたこの手も次の瞬間、すり抜けて行くのだろう。

     頭の片隅で、いつかの人間の愚かしさを思い出す。俺はかつて、この人を殺そうとして食事に毒を混ぜた。そして今、力を取り戻して貰おうと血を混ぜる。俺も所詮は愚か者、そういうことなのか。手に入らないものほど欲しくなるのは悪魔だって同じなのだろう。本当に、本当に馬鹿げた話だ。

    「フェンリッヒ?」

     ただの従者とただの主人。手袋越しに重ね合わせた手のひらが、酷く熱かった。


    fin.
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    last_of_QED

    MOURNING世の中に執事閣下 フェンヴァル ディスガイアの二次創作が増えて欲しい。できればえっちなやつが増えて欲しい。よろしくお願いします。【それは躾か嗜みか】



    この飢えはなんだ、渇きはなんだ。
    どんな魔神を倒しても、どんな報酬を手にしても、何かが足りない。長らくそんな風に感じてきた。
    傭兵として魔界全土を彷徨ったのは、この途方も無い飢餓感を埋めてくれる何かを無意識に捜し求めていたためかもしれないと、今となっては思う。

    そんな記憶の残滓を振り払って、柔い肉に歯を立てる。食い千切って胃に収めることはなくとも、不思議と腹が膨れて行く。飲み込んだ訳でもないのに、聞こえる水音がこの喉を潤して行く。

    あの頃とは違う、確かに満たされて行く感覚にこれは現実だろうかと重い瞼を上げる。そこには俺に組み敷かれるあられもない姿の主人がいて、何処か安堵する。ああ、これは夢泡沫ではなかったと、その存在を確かめるように重ねた手を強く結んだ。

    「も……駄目だフェンリッヒ、おかしく、なる……」
    「ええ、おかしくなってください、閣下」

    甘く囁く低音に、ビクンと跳ねて主人は精を吐き出した。肩で息をするその人の唇は乾いている。乾きを舌で舐めてやり、そのまま噛み付くように唇を重ねた。
    吐精したばかりの下半身に再び指を這わせると、ただそれだけで熱っぽ 4007

    last_of_QED

    Deep Desire【悪魔に愛はあるのか】の後日談として書きました。当社比アダルティーかもしれません。煩悩まみれの内容で上げるかどうか悩むレベルの書き散らしですが、今なら除夜の鐘の音に搔き消えるかなと駆け込みで年末に上げました。お許しください…【後日談】


    「やめ……フェンリッヒ……!」

    閣下との「戯れ」はようやくキスからもう一歩踏み込んだ。

    「腰が揺れていますよ、閣下」
    「そんなことな……いっ」
    胸の頂きを優しく爪で弾いてやると、我慢するような悩ましげな吐息でシーツが握りしめられる。与えられる快感から逃れようと身を捩る姿はいじらしく、つい加虐心が湧き上がってしまう。

    主人と従者。ただそれだけであったはずの俺たちが、少しずつほつれ、結ばれる先を探して今、ベッドの上にいる。地獄に蜘蛛の糸が垂れる、そんな奇跡は起こり得るのだ。
    俺がどれだけこの時を待ち望んでいたことか。恐れながら、閣下、目の前に垂れたこの細糸、掴ませていただきます。

    「閣下は服の上から、がお好きですよね。着ている方がいけない感じがしますか?それとも擦れ方が良いのでしょうか」
    衣服の上から触れると肌と衣服の摩擦が響くらしい。これまで幾度か軽く触れ合ってきたが素肌に直接、よりも着衣のまま身体に触れる方が反応が良い。胸の杭だけはじかに指でなぞって触れて、恍惚に浸る。

    いつも気丈に振る舞うこの人が夜の帳に腰を揺らして快感を逃がそうとしている。その姿はあまりに 2129

    last_of_QED

    DOODLEディスガイア4に今更ハマりました。フェンリッヒとヴァルバトーゼ閣下(フェンヴァル?執事閣下?界隈ではどう呼称しているのでしょうか)に気持ちが爆発したため、書き散らしました。【悪魔に愛はあるのか】


    口の中、歯の一本一本を舌でなぞる。舌と舌とを絡ませ、音を立てて吸ってやる。主人を、犯している?まさか。丁寧に、陶器に触れるようぬるり舌を這わせてゆく。舌先が鋭い犬歯にあたり、吸血鬼たる証に触れたようにも思えたが、この牙が人間の血を吸うことはもうないのだろう。その悲しいまでに頑なな意思が自分には変えようのないものだと思うと、歯痒く、虚しかった。

    律儀に瞼を閉じ口付けを受け入れているのは、我が主人、ヴァルバトーゼ様。暴君の名を魔界中に轟かせたそのお方だ。400年前の出来事をきっかけに魔力を失い姿形は少々退行してしまわれたが、誇り高い魂はあの頃のまま、その胸の杭のうちに秘められている。
    そんな主人と、執事として忠誠を誓った俺はいつからか、就寝前に「戯れ」るようになっていた。
    最初は眠る前の挨拶と称して手の甲に口付けを落とす程度のものであったはずだが、なし崩し的に唇と唇が触れ合うところまで漕ぎ着けた。そこまでは、我ながら惚れ惚れするほどのスピード感だったのだが。
    ……その「戯れ」がかれこれ幾月進展しないことには苦笑する他ない。月光の牙とまで呼ばれたこの俺が一体何を 3613

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    律儀に瞼を閉じ口付けを受け入れているのは、我が主人、ヴァルバトーゼ様。暴君の名を魔界中に轟かせたそのお方だ。400年前の出来事をきっかけに魔力を失い姿形は少々退行してしまわれたが、誇り高い魂はあの頃のまま、その胸の杭のうちに秘められている。
    そんな主人と、執事として忠誠を誓った俺はいつからか、就寝前に「戯れ」るようになっていた。
    最初は眠る前の挨拶と称して手の甲に口付けを落とす程度のものであったはずだが、なし崩し的に唇と唇が触れ合うところまで漕ぎ着けた。そこまでは、我ながら惚れ惚れするほどのスピード感だったのだが。
    ……その「戯れ」がかれこれ幾月進展しないことには苦笑する他ない。月光の牙とまで呼ばれたこの俺が一体何を 3613

    last_of_QED

    DONEしがない愛マニアである私が原作の奥に想い描いた、ディスガイア4、風祭フーカと父親の話です。銀の弾は怪物を殺せるか?【銀の弾など必要ない】



    白衣が揺れる。頭をかいてデスクに向かうそのくたびれた男に私は恐る恐る声を掛ける。

    「パパ、お家なのにお仕事?」

    男はこちらを振り返りもしない。研究で忙しいのだろうか。それとも、私の声が届いていないのだろうか。
    父親の丸まった背中をじっと見つめる。十数秒後、その背がこわごわと伸び、首だけがわずかにこちらを向く。

    「すまん、何か言ったか?」

    この人はいつもそうだ。母が亡くなってから研究、研究、研究……。母が生きていた頃の記憶はあまりないから、最初からこんな感じだったのかもしれないけれど。それでも幼い娘の呼び掛けにきちんと応じないなんて、やはり父親としてどうかしている。

    「別に……」

    明らかに不満げな私の声に、ようやく彼は腰を上げた。

    「いつもすまんな。仕事が大詰めなんだ」

    パパのお仕事はいつも大詰めじゃない、そう言いたいのをぐっと堪え、代わりに別の問いを投げかける。

    「いつになったらフーカと遊んでくれる?」

    ハハハ、と眉を下げて笑う父は少し疲れているように見えた。すまんなあ、と小さく呟き床に胡座をかく。すまん、それがこの人の口癖だった。よう 3321

    last_of_QED

    DOODLE【10/4】ヴァルバトーゼ閣下🦇お誕生日おめでとうございます!仲間たちが見たのはルージュの魔法か、それとも。
    104【104】



     人間の一生は短い。百回も歳を重ねれば、その生涯は終焉を迎える。そして魂は転生し、再び廻る。
     一方、悪魔の一生もそう長くはない。いや、人間と比較すれば寿命そのものは圧倒的に長いはずであるのだが、無秩序混沌を極める魔界においてはうっかり殺されたり、死んでしまうことは珍しくない。暗黒まんじゅうを喉に詰まらせ死んでしまうなんていうのが良い例だ。
     悪魔と言えど一年でも二年でも長く生存するというのはやはりめでたいことではある。それだけの強さを持っているか……魔界で生き残る上で最重要とも言える悪運を持っていることの証明に他ならないのだから。

     それ故に、小さい子どもよりむしろ、大人になってからこそ盛大に誕生日パーティーを開く悪魔が魔界には一定数いる。付き合いのある各界魔王たちを豪奢な誕生会にてもてなし、「祝いの品」を贈らせる。贈答品や態度が気に食わなければ首を刎ねるか刎ねられるかの決闘が繰り広げられ……言わば己が力の誇示のため、魔界の大人たちのお誕生会は絢爛豪華に催されるのだ。
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