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    かべうちのかべ

    @mahokabeuchiaka

    まほやくのかべうち。壁打ちの結果であがった物を細々と載せる。
    学パロと両片想いが好き。

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    かべうちのかべ

    MENU『冬から春へ』
    の書き下ろし2作の冒頭部分抜粋しました。( )内の計は全文の長さ。サンプルはその三分の一くらい。

    『お気に入りは』←オエちゃんとネの出会いと、その数ヶ月後。(計3200字くらい)
    『宴の夜に』←ブ様とおシャイがお話するところ。(計1600字くらい)
    頒布先→ https://mahokabeuchiaka.booth.pm/items/3914349(BOOTH店舗)
    『冬から春へ』書き下ろし文サンプル『お気に入りは』

     ブラッドリーの城の近くの森で動物たちから面白い噂を聞いた。
    『俺たちの言葉がわかるやつがいる』
    『ちょっと聞かないなまりのあることばを話す』
    『近くにいると穏やかな気持ちになる』
    『食べたことのないような、甘くておいしいものをくれる』 等々。
     
     最近何もなくて退屈だし、オーエン以外で動物と話せる存在はそう多くない。それになにより、『甘くておいしいもの』が気になった。オーエンは甘いものに目がないのだ。
     巻き起こる吹雪の中を歩いているとは思えないほどに悠々と進み、しばらく行けば視界が開ける。ブラッドリーの治める領域の中へとたどり着いたのだ。今は昼前で太陽が真上に上り、先ほどとは打って変ってかなりの晴天になっている。そのおかげか、遠くの街の煙突の煙まできれいに見えているが、そちらには目もくれず、その北側へと広がる森へと歩を進めた。
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    かべうちのかべ

    DONE再掲
    ・初めて激オコしたネ君と何が悪かったか分かってないブの話

    第1回ブラネロ冬春ワンドロライ、4回目のお題:喧嘩 より。
    2021.8.30にTwitter掲載済。
    『らしくない』「……」
    「ネロ?なんだそんな恐い顔して」
    「これ……、どうした?」
    「お、それな。美味かったぜ!」
    「……食ったのか?」
    「おう」
    「昨日、これだけは食うなって、言っといたよな?」
    「そう……だったか?まぁ、でもこんな美味そうなもん我慢できねぇし、また作ればいいだろ?」
     悪びれもせずにそう言って笑うブラッドリーとは反対に、ネロは感情を落としたように無表情だ。何度か耐えるように呼吸を繰り返していたが、どうにも収まらない怒りがあふれ出す。
    唇をかみしめ、顔をゆがめてブラッドリーをにらみつけるとキッチンから荒々しく駆けだした。感情にまかせた言葉を吐き捨てて。
    「てめぇは……野菜でも食ってろ!」
    「は? おい、ネロ!」

     涙こそ出てはいないが、明らかに傷ついた表情で去って行ったネロに困惑するブラッドリーは、何がなんだかさっぱりと分かっていなかった。そのまま呆然と扉を見つめ考え込むが、何度思い返してみてもいつものつまみ食いとなにも変わらない行動だったと思う。
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    かべうちのかべ

    DONE青春ハッピースプリング!開催おめでとうございます。
    秋は学園祭の時期なので、学祭の話にしました。
    CPは意識していません。(が、ブラネロとネ受けの民が書いたものです)
    フォ学が男子校と仮定してのお話です。
    参加賞につられて女装ミスコンに参加するネロの話です。
    書きたいところだけ書いてますが、妄想の足しになりましたら幸いです。

    あおはぴ終了しました!
    見てくださってありがとうございました!
    『学祭といえば!』 男子校の学祭といえばミスコンだ!とは、誰が言いだしたのだろうか。
     煌々と照らされるステージの上、ネロは、舞台上から客席の様子がこんなに見えるとは思わなかったなと、関係のないことを考えながらこの時間をやり過ごしていた。目の端で所属するストリートチームのメンバーが手を振ってくるのが見え、溜息をつく。
    「はやく終わってくれ……」


     ことの発端は一ヶ月ほど前、売店でバイト中に張り出されていたポスターをみかけたことだった。
    「え、一万円分!?」
    「? 何だ?」
    「ブラッド! これ! 今度の学祭の催しの参加賞!! すげぇ!!」
     そう言われ、ブラッドリーは興奮気味に話すネロの横から件のポスターを覗きこむ。
    「参加賞、食堂・売店共通利用券一万円分?」
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    かべうちのかべ

    MOURNING昨日ブラネロ語りのもくりを拝聴させていただいた際のフリー素材をお借りして書いたもの。「デートの終わりがけに受けが帰りたくないと言い出した!どうする?」的なのの話だったはず。かわいかったので残しておきたかった。とても素敵なお話だったので、いろんな人のを何万回も読みたいです。ネは面倒くさいのがいい。
    すけべはかけないので想像してください。

    ※現パロ。付き合ってる。大学生?社会人?くらい。
    『小さなわがまま』 普段よりもゆっくり進めていた足は、駅前のロータリーでピタリと止まった。それが合図のように、こちらを向く青灰色の表情は見えない。つい数分前まではあんなに笑顔でアレコレと楽しそうに話していたのに、駅に近づくほどに静かになっていくネロは言葉は素直でないのに、態度はこんなにもわかりやすい。今日は早めに帰るから引き留めてくれるなと、待ち合わせのときに言っていた男の行動とは到底思えなかった。このまま帰したくない気持ちを押し込め、ブラッドリーは努めて明るく送り出した。

    「じゃ、気をつけて帰れよ」
    「……おぅ」
     そう言ったは良いが、ネロはそのまま動かない。どこか戸惑うように、別れがたいと全身で伝えてくる。これも無意識なのだろうか。思わず抱きしめたい衝動に駆られるが、公衆の面前でそんな事をすればどうなるかくらいはブラッドリーにも分かっていた。今すぐ動き出してしまいそうな手が勝手なことをしないように、コートのポケットの中で強く握りしめる。
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    かべうちのかべ

    MEMOブネ冬春 ワンドロ用 個人的な設定。
    ブネ以外の設定もあるけど、特に出る予定はない。
    とか言ってたけど、割と出てきてました。

    Twitterモーメントに今までのまとめがあります。
    (リンク限定公開)
    https://twitter.com/i/events/1439102535063638018?t=Ym5V1KCivnIIgI5SPG1w5g&s=09
    ブネ冬春ワンドロ設定ブラネロ 冬春ワンドロ  設定


    大まか世界観。

    ・魔法が存在する世界。
    ・それぞれ四季の国があり、中央だけ四季の国から誰かが来て交代で収める。(王とは別概念)


    春の国

    ・三女神(♂)が収める常春の温かい国。植物や動物が生息する穏やかなところ。
     人々は神事の際に遠目でしか見る機会がないため、女神と思われているが、実際は男性体。性別は些細なこととして特に気にしていない為、否定する気も無い。
     三名それぞれ自分の興味関心が向いた事に関しては行動力があり、他の国に忍んででかけることも多い。


    ・ネロ:春を司る三女神の次女。主に朝の祝福と、動物の繁栄を補助する。
     割とぼんやりとしたところがあるが、他の二人に比べて口が悪く、少し悪いことも得意。基本は料理とお酒と昼寝と怠惰が好き。人に頼られると弱い。動物が好きで、本人も好かれる。昼寝の時には小動物が回りに集まってくることも多い。
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