若きVixの勇者、心に刻む決意 一つの依頼を終えたヴィクトは、とある大きな街でリュミへのお土産を探していた。
「報酬金も多くてビックリしたけど、何を買っていこうかな?大きな街だし、色々ありそうだな。」
市場を覗いたり、気になるお店に入ってはリュミが喜びそうな物を見ていた。ふと細い路地に入りスタスタと歩く。その時ヴィクトは建物の壁に貼られている手配書に目がいった。
「へぇ、手配書だ。金額もそれなりにあるということは凶悪な犯罪者か。」
貼られている手配書を一枚一枚見ながら写真や懸けられている金額を確認していた。中には1000万G以上の強者もいてヴィクトは驚く。その中で一際目立つ懸賞金の手配書に気付いた。
「なんだこの金額えっと、一、十、百、千、万、十万……、なっ、12,603,000,000G百億越えの賞金首…。一体誰な……ユ…ーゲン?」
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