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    時雨子

    フェリディミ

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    時雨子

    DONE遡って見てくれた方がいらしたのかしら~ありがとうございます~
    もちろんいつも見に来てくれてる?方々?も!

    サントラの「ガルグ=マク大修道院の日常」をアラーム設定にしてから目覚めが最高なんですが二度寝はします(いつもそう)
    春眠暁を覚えず…あと5年寝たい。
    眠いから睡眠の話とか安直なネタ出しよくするけど内容は全然実体験を直接ネタにしてない

    修道院の鐘の音が聞こえて、どれくらいの時間が経っただろうか。
    眩しい。ほとんど動かせない頭の角度を僅かに変えて目線を動かすと、修道院の石造りの窓から光が差し込んでいるのが目の端に写った。
    ああ、微かに階下からの喧噪も聞こえる。下働きとして働いてくれている者たちはもちろん、軍の皆も起きだしている頃だろう。保護した戦災孤児の跳ねるような高い声に、修道士達の静かな話し声、せわしない足音と、見回りをする飛竜や天馬の羽ばたく音。今日の食堂の当番は誰なのだろうか。炊事も、洗濯も、掃除も。その他にも様々な雑務の工面を先生やセテス殿を取り纏めとしてやってくれているのだろう。
    俺も、先生やギュスタヴに殆ど丸投げしていた軍の管理やら資金やらの仕事を引き取ってやらねばならない。
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    時雨子

    DONE青後半は少しずつ互いの想い(重い…)を分かっていけるといいよね

    殿下外伝が白銀乙女なのを都合よく解釈しようそうしよう
    ◆献身の在り処は

    「あの皇帝の首を。ディミトリ、お前のために」

    フェリクスが分厚い刀身を抜き放つ。あれは、いつか見せてくれたゾルタンの剣か。その隣では、ロドリグが馬上で槍を構え直す。
    何かがおかしい。フェリクスは、ロドリグは、俺を正しい道へ引き戻すためにずっと奔走していてくれたはずだ。その二人が目に憎悪を滾らせ、帝国軍を迎えうっている。
    違う、待ってくれ。もう俺はちゃんと気付いたんだ。他ならぬ、お前たちのお陰で。
    ……そうだった。ロドリグは死んだはずだ。俺のせいで。ロドリグは己の信念に従って死ぬのだと言ってくれたが、俺が愚かな行いを続けていなければあいつが死ぬ必要は無かったのだ。
    此処はどこだ。見覚えのある堅牢な城壁。目の前には帝国軍とかつて黒鷲学級の生徒であった複数の人間と思しき将がいる。そして、中心にはエーデルガルトと彼女に寄り添う見慣れない緑髪の女。誰だろうか。どこか先生に似ている気がするが、そんなはずはない。先生は男だ。似ているところがあるとしたら、その珍しい髪と瞳の色ぐらいだ。しかし、それ以外にもどこか得体の知れない雰囲気がある。
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