LastQed @LastQed 文字を書き散らす、しがない愛マニア。【❤︎】ディスガイア▶︎フェンヴァル/ヴァルフェンコーヒートーク▶︎ガラハイ ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 72
LastQedDONER18 執事閣下🐺🦇いけないことだ。ずるいことだ。でも、悪魔なのだから、良いのだろうか。二次創作のド定番、媚薬ネタを書きました。R指定するほどではないですが、まだお縄につきたくないので念のため。悪いこと、いけないこと、その全部【悪いこと、いけないこと、その全部】 手を、離す。風を纏い宙を駆ける。剣を振りかぶり、弓使いを上空から穿てば刃がその存在を魂ごと切り裂いて、悪魔は何事もなかったかのよう時空ゲート上へと着地する。彼を持ち上げ、宙へと投げた狼男が「お見事です」と後方から恭しく頭を下げた。 「アイテム界は癖になっていかんな」 「少々深入りし過ぎたかもしれませんね」 魔界政腐の堕落を憂い、再教育を企む二人は既に魔界下層区、中層区を制圧し終えていた。支持者を得、仲間も増えたことで大所帯になった地獄だが、今アイテム界を行くのは吸血鬼と人狼の二人だけである。志を同じくする仲間たちと言えど所詮は悪魔。何処に行くにも仲良く一緒、などということはない。アイテム界は趣味の世界ではある。攻略については各々が打倒政腐の戦略に差し支えない範囲で行うことが暗黙の了解となっていた。 5624 LastQedDONE10/6新月🌑執事閣下🐺🦇【つきよみのきみと】月の出を、知らない君と待つ。つきよみのきみと【つきよみのきみと】 忘れてはならなかったはずの記憶は、泡(あぶく)のように弾け消えた。オレは風に魔力を編み込む術(すべ)は愚か、此処に立っている理由を、頭の中にあったはずの悉くを何処かに置き忘れて来てしまったらしい。在るのは記憶の抜け殻としてのこの身体だけ。……「忘れてはならなかった」? はて、オレのような根無し草が何をそのように想うだろう。 ところで、オレに降り注ぐ妖霊族の呪文の嵐を弾き返し、しなやかに槍を振るうこの男は、一体何者であったか。 「おい、大丈夫かフェンリッヒ!?」 フェンリッヒ? ああ、オレのことか。目の先で振るわれた槍が防いで散らした青い魔力。それが頬ギリギリを掠めていく。堆(うずたか)く積み上がったジオブロックの上から、魔物が此方を見下ろし、笑う。 3622 LastQedDOODLE【10/4】ヴァルバトーゼ閣下🦇お誕生日おめでとうございます!仲間たちが見たのはルージュの魔法か、それとも。104【104】 人間の一生は短い。百回も歳を重ねれば、その生涯は終焉を迎える。そして魂は転生し、再び廻る。 一方、悪魔の一生もそう長くはない。いや、人間と比較すれば寿命そのものは圧倒的に長いはずであるのだが、無秩序混沌を極める魔界においてはうっかり殺されたり、死んでしまうことは珍しくない。暗黒まんじゅうを喉に詰まらせ死んでしまうなんていうのが良い例だ。 悪魔と言えど一年でも二年でも長く生存するというのはやはりめでたいことではある。それだけの強さを持っているか……魔界で生き残る上で最重要とも言える悪運を持っていることの証明に他ならないのだから。 それ故に、小さい子どもよりむしろ、大人になってからこそ盛大に誕生日パーティーを開く悪魔が魔界には一定数いる。付き合いのある各界魔王たちを豪奢な誕生会にてもてなし、「祝いの品」を贈らせる。贈答品や態度が気に食わなければ首を刎ねるか刎ねられるかの決闘が繰り広げられ……言わば己が力の誇示のため、魔界の大人たちのお誕生会は絢爛豪華に催されるのだ。 3272 LastQedDONEギャグ地獄主従話🐺🦇(BLではない)見えないところまで完璧に。男二人がセクスィー下着を前にすったもんだする酷い話。ネタバレ、年齢制限ありません。淡雪に咲け【淡雪に咲け】 「フェンリッヒ様〜! ご要望の品、お届けにあがりましたッス」 「……ご苦労、下がれ」 手渡したイワシ10匹は報酬というよりも、むしろ口止め料の意味合いが大きい。規律正しく敬礼するプリニーに今一度、念を押す。 「改めて言うまでもないが……今回のことは綺麗さっぱり忘れる、そういう話だったな?」 「アイアイサーっス! もう何が何だか、すっかり忘れましたッス!」 足早に去っていくプリニーが完全に姿を消したのを確認すると、俺はドアの内側から鍵を掛ける。手塩に掛けて教育を施したプリニーであるとはいえ、所詮はプリニー。情報が漏れるかもしれぬという不安は拭い切れなかったが、いざとなれば片っ端から投げ付けて爆発させてしまえばいい、そんな目論見で、俺はとある品を秘密裏に手配させていた。 2826 LastQedDOODLER18 執事閣下🐺🦇【甘く、酸っぱく、癖になる】人間界のお祭りに学ぶつもりが、ホテルでソープランドみたいなプレイをしてしまうどうしようもない話。甘く、酸っぱく、癖になる【甘く、酸っぱく、癖になる】 ベルベットのマントをはためかせ、吸血鬼は高らかに宣言した。その良く通る声に誰も彼もが息を呑み、振り返る。 ……と言っても、聴衆の大半はプリニーであるのだが。 「お前たちの尽力に感謝する! 甲斐あってイワシ夏祭りの準備もいよいよ大詰めだ! そこで……仕上げとして人間界の夏祭りを偵察しに行くこととした!」 彼奴らは楽しむ才能に長けているからな、行けば今構想しているイワシ夏祭りに足りないものが見つかるやもしれん。プリニーたちに語り掛ける閣下はうきうきと愉しげだ。 一方、俺はと言えば。主人から発された「人間界」の一言で脳内にトラウマが蘇る。肌が粟立つ。「いってらっしゃいませッス〜」だの「お土産よろしくッス!」だのと呑気なプリニーたちが酷く恨めしい。そも、罪人の癖に閣下に対して馴れ馴れし過ぎるだろう。土産を強請ったプリニーは後でみっちり再教育だ。 7095 LastQedDONEあなたに欲望(ねがい)はありますか。ほんのり執事閣下🐺🦇これは愚か者たちのねがいの話。(極悪LV9999開催おめでとうございます!)欲望(ねがい)と毒一滴【欲望(ねがい)と毒一滴】 欲しいものほど手に入らない。得られぬと思うと一層欲しくなる。それが人間という生き物の性(さが)であるのだろう。人の求めるもの。それは例えば富、例えば地位。あるいは難攻不落の誰かであったりする。 手に入れたい、そんな強い想いはか弱きはずの人間を突き動かし、時として驚くようなことまでさせてのける。そのパワーは俺たち悪魔の想像を遥か超えていく。絆だとか信頼だとか……そんなものにまで可能性を見出している我が主人はさておき、俺も人間の貪欲さにはある種の可能性を感じなくもない。 ところでお前は知っているか。人の欲望を叶える「悪魔」の存在を。どうせ縋るならばお祈り聞き流しの神様よりも、是非とも悪魔にするが良い。それなりの対価を支払うことにはなるだろうが、きっちりと契約履行を果たすと保証しよう。 3478 LastQedDONE8/25フェンリッヒ🐺誕生日おめでとう🎉🎂誕生日のお祝い、その起源を君は知っているかい?825【825】 「フェンリっち! 誕生日おめでとー!」 「デス!」 「……何処から聞きつけて来た」 キラキラとした瞳の少女二人と苦い顔の狼男。此処は魔界の果て、地獄。しかしその様相は常とは少し違っていた。拠点はささやかながら飾り付けられ、掲示板には「Happy birthday フェンリっち」の文字。クラッカーが鳴り、中央テーブルには毒々しいホールケーキとティーカップ、数え切れぬほどの蝋燭が準備されている。 「人間は昔からこの手のものが好きだな。まさか現代ではキンダーフェストが成人にまで広がっているのか?」 「キンダーフェスト?」 「2000歳を超えた大人が、それも"悪魔"の俺が祝福されるなど、片腹痛い」 1650 LastQedBLANK診断メーカーよりお題「『笑ってください』で始まり、『必要なのは勇気でした』で終わる物語」。アルティナちゃんが臆病を告白する話。臆病と悪魔【臆病と悪魔】 笑ってください、こんな私を。お赦しください、どうか。 悪魔の居城で祈っていると、まるで自分が幽閉されたか、あるいは堕天してしまったかのような錯覚に陥る。いいえ、身も心も、決してそのようなことは。けれど、何故なのでしょうか。此処は幾分、居心地の良い場所なのです。それ故に、必要以上にこの地に滞在してしまっているのも確かで。地獄が心地良いなんて、本当に可笑しな話。 フロン様、貴女が私に明かしてくださった、魔界で過ごした日々のこと。今も忘れられないのです。お話しされた時の、貴女の優しい表情。「アルティナちゃん。すぐに天界に戻る必要はありませんからね。貴女が為すべきことを、為してから戻って来るように。いいですね?」そう、笑顔で送り出してくれたその意味も、もう少しで分かるような気がするのです。 944 LastQedBLANK診断メーカーよりお題『「いっそ消えてしまえばよかった」で始まり、「もう会えないかもしれないと思った」で終わる物語』エロなしネタバレなしギャグ100%(本当にごめんなさい)ディスガイアプレイヤー全員考えたことあると思います。それは、二度美味しい【それは、二度美味しい】 いっそ消えてしまえば良かったのだ。そうすればこんな葛藤も、くだらない自問自答も、その一切は必要がなかった。 周囲を入念に見渡し、人影がないのを確認すると、俺は改めて自身の手元を見た。回復アイテム「かんだガム」がそこにはあった。それもただのガムではない。「閣下のかんだガム」なのだ。 誰がどうして噛んだガムをもう一度噛もうなどと思いついたのか。消費アイテムが一度使っても消えないなんて、そんなことがあって良いものか。何者かが味わい尽くし、吐き出したガムを後でもう一度味わわされるなどと……想像するだけでゾッとする。とてもじゃないが正気ではない。そもそも何故噛んだ後のガムに微量ながらもHP回復効果があるのか。しかもレベルが低い内はガムよりも噛んだガムの方がむしろ良い塩梅であることも多々あるのが憎い。 670 LastQedDONEこんな気持ち、どうやったって伝わらない。R18執事暴君🐺🦇貴方への話し方、伝え方、そして触れ方を教えて。悪魔(おとな)のためのお勉強会、今開幕。悪魔(おとな)のためのコミュニケーション【悪魔(おとな)のためのコミュニケーション】 絶対的な強さと理知を備え、孤高に己が道を往くは悪の美学……ではあるが、しかし悪魔である以上、綺麗事ばかり言ってはいられない。多勢に無勢、複数でたった一騎の敵を取り囲み手際良くカタをつけるのが定石というもの。それを卑怯だなどと糾弾される筋合いなどない。何せ、此処は悪魔巣食う魔界なのだから。 「最近は歯応えのある輩がおらんな、つまらん」 「流石は我が主。強過ぎるというのも困りものですね」 まさにその美学を貫くように鮮やかに敵を蹴散らした主人の手元でカグツチの矛が焔を纏い、燻って魔力を持て余している。 暴君ヴァルバトーゼ。オレが忠誠を誓い行動を共にするようになってからというもの、この人には事あるごとに驚かされてばかりだった。敵と対峙すれば槍一振りで薙ぎ払い、オレの出る幕などほとんどない。せいぜい敵の頭数が多い時に主人の背を守る程度のもので、仮にオレがいなくとも、吸血鬼は敵の数をその力で捩じ伏せただろう。 7761 LastQedDOODLE溺れた先の水底で貴方と呼吸を分け合って。執事閣下🐺🦇全年齢ですが事後描写ありますその水底で呼吸を分けて【その水底で呼吸を分けて】 満ちる光の気配で意識が鮮明になっていく。俺は此処に堕ちて来るまで、地獄という場所を誤解していたらしい。 魔界の最底辺。そこは朝と夜の区別などなく、陰鬱と、居心地の悪さに満ちた空間だと長らく思い込んでいた。 身体が鉛のように重い。理由ぐらい、言われずとも分かっている。視線を隣の枕へ向けると確かにいたはずの人がもぬけの殻で心臓が止まる。慌てて上半身を起こし目をこすれば、窓際に人影を見て胸を撫で下ろす。 そこには揺れるカーテンの隙間から薄日を浴びる主人の姿があった。光を自ら浴びる吸血鬼などこの人以外にいるのだろうか。羽織っただけのシャツからのぞく素肌は魅惑的と言うよりも、柔い光に包まれ、神秘的なものに思えた。血を吸わなくなったために縮んでしまったその体格には今なお不安を覚え、肉のない肋骨を直視出来ない。腕を掴んでも腰を掴んでも、その華奢な体つきに力を込めるのを躊躇ってしまう。 3363 LastQedDONE地獄に堕ちるのも楽じゃない。ディスガイア4 ヴァルバトーゼとフェンリッヒ、二人はいかにして地獄へ堕ちたのか。地獄への堕ち方【地獄への堕ち方】 「い、」 うら若き乙女の叫びが響く一秒前。此処は魔界の果て。暗く澱みに満ちた場所、通称「地獄」。堕落した人間の魂がプリニーとして生まれ変わり、その罪を償うための地と悪魔(ひと)は忌避する。 「いやぁぁああ蜘蛛! ヴァルっちなんとかして!」 「虫ケラ一匹に何を騒いでいるのだ。蜘蛛は益虫だぞ。良く見てみろ、目が八つ。銃魔神族のようで可愛げがあるではないか」 「アンタの可愛いの基準どうなってんのよ!? 可愛いってサイズじゃなぁぁい!」 大騒ぎするプリニー帽の少女をよそに、壁をつたって逃げた蜘蛛はいつの間にかシャンデリアから糸を垂れ、愉快(たのし)そうにぶらんと宙で揺れていた。 ◆ 息を潜めるのは中層区、色素の薄い花々が鬱蒼と咲くとある霊園の土の下。まさか墓標の下に生者が、それも二人も詰まっているとは誰も思うまい。 10583 LastQedBLANK七夕はいつも雨。ヴァルアルの小話。星の在処【星の在処】 「給料(イワシ)倍増」 「世界征服」 「立派なラスボスになりたいデス」 「父上のような魔界大統領になる」 「いい加減主人が血を飲みますように」 色とりどりの短冊がはためく今日。世に言う七夕であるが、魔界から星に祈ってはならぬという決まりはない。それどころか、一流の悪魔ともなれば星魔法を使いこなすのだから、むしろ星の廻りとこの地は縁深いと言えるかもしれない。 短冊の飾りとして指先で小さな星を作る傍ら、「一流の悪魔」へと話し掛ける。 「吸血鬼さんはどんなお願い事を?」 「大の悪魔(おとな)が今更願掛けするような夢など持ち合わせていると思うか」 お前を恐怖に陥れる……それは己の力で叶えれば良いだけの話だしな。なに、すぐに叶えてみせるさ。そう男が笑えば、こちらもつられてはにかんだ。 640 LastQedDONE魔界の転生システムについて。執事閣下🐺🦇はじめまして、私の想い人。はじめましてを何度でも【はじめましてを何度でも】 転生。悪魔がより強大な力を得ることを目的として、代々魔界に伝わる禁忌術。現代となってはそのシステムは仔細解明され、下級悪魔ですら当然のように享受し、利用することの出来る術式となっている。最早確立されたこの仕組みを疑う者は魔界広しといえど、いないだろう。 しかし、どんなシステムにも瑕疵(バグ)は付き物。転生して、本当にまた"自分として生まれ変われるか"……そんな不安が時折よぎると言ったら、貴方は笑うだろうか。 此処は魔界、暗黒議会前。間も無く議会は閉会となり、重々しい扉が開くその時を迎えようとしている。曲がりなりにも暗黒議会を通すのだ。友好的だった議員の裏切り等の一定の不確定要素はあれど、力で捻じ伏せることがない限り、議会による決定は絶対。再び同じ者として転生出来ることは頭では分かっている、分かっているのだが。 2432 LastQedCAN’T MAKE皿の上の鰯、それは愛する主人のために。執事閣下🐺🦇御馳走とはなにか。御馳走の作り方【御馳走の作り方】 「また鰯かよ! ボクは魚は嫌いだって言ってるだろ!」 「お前らの分はついでだ。ヴァル様が『同じ釜の飯を食わせたい』と仰るから作ってやっているが……まさかそのご厚意を無下にする訳ではないだろうな?」 「いや美味しいのよ? 美味しいんだけどこう鰯続きで喜ぶのはアンタのご主人様ぐらい……って……うん?」 隣の席から此方を見やり、プリニー帽の少女は首を傾げた。此処は泣く子も黙る魔界のどん底、地獄。仲間たちとの賑やかな食卓に、にわかに静寂が訪れる。 「なんかヴァルっち……具合悪い?」 「……お口に合いませんでしたか?」 「なっ、なんのことだ。美味いぞイワシは。味付けも申し分ない」 そう言った割に、皿の上の鰯ソテーはほとんど減っていなかった。誤魔化すように一口、その身を口に運ぶ。バターの香ばしさは勿論のこと、香草が鼻を抜け、臭みは消えている。安価な魚は良い料理人により工夫され、風味豊かに調理されていた。 6212 LastQedBLANK【5/24 キスを超える日】ほんのり執事閣下【524】 かつてキスをせがまれたことがあった。驚くべきことに、吸血対象の人間の女からだ。勿論、そんなものに応えてやる義理はなかったが、その時の俺は気まぐれに問うたのだ。悪魔にそれを求めるにあたり、対価にお前は何を差し出すのだと。 女は恍惚の表情で、「この身を」だの「あなたに快楽を」だのと宣った。この人間には畏れが足りぬと、胸元に下がる宝石の飾りで首を絞めたが尚も女は欲に滲んだ瞳で俺を見、苦しそうに笑っていた。女が気を失ったのを確認すると、今しがた吸った血を吐き出して、別の人間の血を求め街の闇夜に身を隠したのを良く覚えている。 気持ちが悪い。そう、思っていたのだが。 ──今ならあの濡れた瞳の意味がほんの少しは分かるような気がする。「閣下、私とのキスはそんなに退屈ですか」「すまん、少しばかり昔のことを思い出していた」「……そうですか」 それ以上は聞きたくないと言うようにフェンリッヒの手が俺の口を塞ぐ。存外にごつく、大きい手だと思う。その指で確かめるよう唇をなぞり、そして再び俺に口付けた。ただ触れるだけのキスは不思議と心地が良かった。体液を交わすような魔力供給をし 749 LastQedDONE⚠︎注意⚠︎R18 閣下執事 バイブ あやしい触手 首絞め要素があります【春、呪いが解けゆくような】 足で雄を扱かれる。痛みだけではない何かが奥から込み上げてきて、もっと、と強請るような視線を送ってしまう。自分のものであるはずの感情が自分でコントロール出来ない。 どうしてこんなことになったのだったか。それは改めて自問するまでもない、俺が問いの答えを誤魔化したせいだ。 「次は俺の何を褒めそやすつもりだ?」 主人の冷たい声でまた絶頂を迎える。ちかちかと視界が白み、何も考えられなくなっていく。幾度目かも分からぬ吐精と共に、耳を塞ぎたくなるような自身の喘ぎ声も、制御出来ず漏れ出ていった。 ◆ 「フェンリッヒ、お前は俺をどう思っている」 地獄と言えど季節感というものはある。例えば今、執務室でアイテム整理をしているのも季の変わり目の風物詩と言えるだろう。防具としての効果はともかく、この時期にガウンなど暑苦しくてとても着られたものではない。倉庫室の薄手の防具と移し替えて……という衣替えとも言える作業をこなしている時のことだった。 7545 LastQedDOODLE主人に危機感を持って貰うべく様々なお願いを仕掛けていくフェンリッヒ。けれど徐々にその「お願い」はエスカレートしていって……?!という誰もが妄想した執事閣下のアホエロギャグ話を書き散らしました。【信心、イワシの頭へ】「ヴァルバトーゼ閣下〜 魔界上層区で暴動ッス! 俺たちの力じゃ止められないッス!」「そうか、俺が出よう」「ヴァルっち! こないだの赤いプリニーの皮の件だけど……」「フム、仕方あるまいな」何でもない昼下がり、地獄の執務室には次々と使い魔たちが訪れては部屋の主へ相談をしていく。主人はそれに耳を傾け指示を出し、あるいは言い分を認め、帰らせていく。地獄の教育係、ヴァルバトーゼ。自由気ままな悪魔たちを良く統率し、魔界最果ての秩序を保っている。それは一重に彼の人柄、彼の在り方あってのものだろう。通常悪魔には持ち得ない人徳のようなものがこの悪魔(ひと)にはあった。これが人間界ならば立派なもので、一目置かれる対象となっただろう。しかし此処は魔界、主人は悪魔なのだ。少々横暴であるぐらいでも良いと言うのにこの人は逆を征っている。プリニーや地獄の物好きな住人たちからの信頼はすこぶる厚いが、閣下のことを深く知らない悪魔たちは奇異の目で見ているようだった。そう、歯に衣着せぬ言い方をしてしまえば、我が主人ヴァルバトーゼ様は聞き分けが良過ぎた。あくまでも悪魔なので 7025 LastQedMOURNING世の中に執事閣下 フェンヴァル ディスガイアの二次創作が増えて欲しい。できればえっちなやつが増えて欲しい。よろしくお願いします。【それは躾か嗜みか】この飢えはなんだ、渇きはなんだ。どんな魔神を倒しても、どんな報酬を手にしても、何かが足りない。長らくそんな風に感じてきた。傭兵として魔界全土を彷徨ったのは、この途方も無い飢餓感を埋めてくれる何かを無意識に捜し求めていたためかもしれないと、今となっては思う。そんな記憶の残滓を振り払って、柔い肉に歯を立てる。食い千切って胃に収めることはなくとも、不思議と腹が膨れて行く。飲み込んだ訳でもないのに、聞こえる水音がこの喉を潤して行く。あの頃とは違う、確かに満たされて行く感覚にこれは現実だろうかと重い瞼を上げる。そこには俺に組み敷かれるあられもない姿の主人がいて、何処か安堵する。ああ、これは夢泡沫ではなかったと、その存在を確かめるように重ねた手を強く結んだ。「も……駄目だフェンリッヒ、おかしく、なる……」「ええ、おかしくなってください、閣下」甘く囁く低音に、ビクンと跳ねて主人は精を吐き出した。肩で息をするその人の唇は乾いている。乾きを舌で舐めてやり、そのまま噛み付くように唇を重ねた。吐精したばかりの下半身に再び指を這わせると、ただそれだけで熱っぽ 4007 LastQedDONEしがない愛マニアである私が原作の奥に想い描いた、ディスガイア4、風祭フーカと父親の話です。銀の弾は怪物を殺せるか?【銀の弾など必要ない】白衣が揺れる。頭をかいてデスクに向かうそのくたびれた男に私は恐る恐る声を掛ける。「パパ、お家なのにお仕事?」男はこちらを振り返りもしない。研究で忙しいのだろうか。それとも、私の声が届いていないのだろうか。父親の丸まった背中をじっと見つめる。十数秒後、その背がこわごわと伸び、首だけがわずかにこちらを向く。「すまん、何か言ったか?」この人はいつもそうだ。母が亡くなってから研究、研究、研究……。母が生きていた頃の記憶はあまりないから、最初からこんな感じだったのかもしれないけれど。それでも幼い娘の呼び掛けにきちんと応じないなんて、やはり父親としてどうかしている。「別に……」明らかに不満げな私の声に、ようやく彼は腰を上げた。「いつもすまんな。仕事が大詰めなんだ」パパのお仕事はいつも大詰めじゃない、そう言いたいのをぐっと堪え、代わりに別の問いを投げかける。「いつになったらフーカと遊んでくれる?」ハハハ、と眉を下げて笑う父は少し疲れているように見えた。すまんなあ、と小さく呟き床に胡座をかく。すまん、それがこの人の口癖だった。よう 3321 LastQedCAN’T MAKE十字架、聖水、日の光……挙げればきりのない吸血鬼の弱点の話。おまけ程度のヴァルアル要素があります。【吸血鬼様の弱点】「吸血鬼って弱点多過ぎない?」「ぶち殺すぞ小娘」爽やかな朝。こともなげに物騒な会話が繰り広げられる、此処は地獄。魔界の地の底、一画だ。灼熱の溶岩に埋めつくされたこの場所にも朝は降るもので、時空ゲートからはささやかに朝の日が射し込んでいる。「十字架、聖水、日の光辺りは定番よね。っていうか聖水って何なのかしら」「デスコも、ラスボスとして弱点対策は怠れないのデス!」「聞こえなかったか。もう一度言う、ぶち殺すぞアホ共」吸血鬼の主人を敬愛する狼男、フェンリッヒがすごみ、指の関節を鳴らしてようやくフーカ、デスコの両名は静かになった。デスコは怯え、涙目で姉の後ろに隠れている。あやしい触手はしなしなと元気がない。ラスボスを名乗るにはまだ修行が足りていないようだ。「プリニーもどきの分際で何様だお前は。ヴァル様への不敬罪で追放するぞ」地獄にすら居られないとなると、一体何処を彷徨うことになるんだろうなあ?ニタリ笑う狼男の顔には苛立ちの色が滲んでいる。しかし最早馴れたものと、少女は臆せず言い返した。「違うってば!むしろ逆よ、逆!私ですら知ってる吸血鬼の弱 3923 LastQedDONEディスガイア4で悪魔一行が祈りに対して抵抗感を露わにしたのが好きでした。そんな彼らがもし次に祈るとしたら?を煮詰めた書き散らしです。【地獄の祈り子たち】 人間界には祈る習慣があるという。どうしようもない時、どうすれば良いか分からぬ時。人は祈り、神に助けを乞うそうだ。実に愚かしいことだと思う。頭を垂れれば、手を伸ばせば、きっと苦しみから助け出してくれる、そんな甘い考えが人間共にはお似合いだ。 此処は、魔界。魔神や邪神はいても救いの手を差し伸べる神はいない。そもそも祈る等という行為が悪魔には馴染まない。この暗く澱んだ場所で信じられるのは自分自身だけだと、長らくそう思ってきた。「お前には祈りと願いの違いが分かるか?」 魔界全土でも最も過酷な環境を指す場所、地獄──罪を犯した人間たちがプリニーとして生まれ変わり、その罪を濯ぐために堕とされる地の底。魔の者すら好んで近付くことはないこのどん底で、吸血鬼は気まぐれに問うた。「お言葉ですが、閣下、突然いかがされましたか」 また始まってしまった。そう思った。かすかに胃痛の予感がし、憂う。 我が主人、ヴァルバトーゼ閣下は悪魔らしからぬ発言で事あるごとに俺を驚かせてきた。思えば、信頼、絆、仲間……悪魔の常識を逸した言葉の数々をこの人は進んで発してきたものだ。 5897 LastQedDeep Desire【悪魔に愛はあるのか】の後日談として書きました。当社比アダルティーかもしれません。煩悩まみれの内容で上げるかどうか悩むレベルの書き散らしですが、今なら除夜の鐘の音に搔き消えるかなと駆け込みで年末に上げました。お許しください…【後日談】「やめ……フェンリッヒ……!」閣下との「戯れ」はようやくキスからもう一歩踏み込んだ。「腰が揺れていますよ、閣下」「そんなことな……いっ」胸の頂きを優しく爪で弾いてやると、我慢するような悩ましげな吐息でシーツが握りしめられる。与えられる快感から逃れようと身を捩る姿はいじらしく、つい加虐心が湧き上がってしまう。主人と従者。ただそれだけであったはずの俺たちが、少しずつほつれ、結ばれる先を探して今、ベッドの上にいる。地獄に蜘蛛の糸が垂れる、そんな奇跡は起こり得るのだ。俺がどれだけこの時を待ち望んでいたことか。恐れながら、閣下、目の前に垂れたこの細糸、掴ませていただきます。「閣下は服の上から、がお好きですよね。着ている方がいけない感じがしますか?それとも擦れ方が良いのでしょうか」衣服の上から触れると肌と衣服の摩擦が響くらしい。これまで幾度か軽く触れ合ってきたが素肌に直接、よりも着衣のまま身体に触れる方が反応が良い。胸の杭だけはじかに指でなぞって触れて、恍惚に浸る。いつも気丈に振る舞うこの人が夜の帳に腰を揺らして快感を逃がそうとしている。その姿はあまりに 2129 LastQedDOODLEディスガイア4に今更ハマりました。フェンリッヒとヴァルバトーゼ閣下(フェンヴァル?執事閣下?界隈ではどう呼称しているのでしょうか)に気持ちが爆発したため、書き散らしました。【悪魔に愛はあるのか】口の中、歯の一本一本を舌でなぞる。舌と舌とを絡ませ、音を立てて吸ってやる。主人を、犯している?まさか。丁寧に、陶器に触れるようぬるり舌を這わせてゆく。舌先が鋭い犬歯にあたり、吸血鬼たる証に触れたようにも思えたが、この牙が人間の血を吸うことはもうないのだろう。その悲しいまでに頑なな意思が自分には変えようのないものだと思うと、歯痒く、虚しかった。律儀に瞼を閉じ口付けを受け入れているのは、我が主人、ヴァルバトーゼ様。暴君の名を魔界中に轟かせたそのお方だ。400年前の出来事をきっかけに魔力を失い姿形は少々退行してしまわれたが、誇り高い魂はあの頃のまま、その胸の杭のうちに秘められている。そんな主人と、執事として忠誠を誓った俺はいつからか、就寝前に「戯れ」るようになっていた。最初は眠る前の挨拶と称して手の甲に口付けを落とす程度のものであったはずだが、なし崩し的に唇と唇が触れ合うところまで漕ぎ着けた。そこまでは、我ながら惚れ惚れするほどのスピード感だったのだが。……その「戯れ」がかれこれ幾月進展しないことには苦笑する他ない。月光の牙とまで呼ばれたこの俺が一体何を 3613 12