触らせないで 恋ってどんな味だろう、愛ってどんな味だろう。砂糖菓子みたいに甘くてふわふわ?そんな可愛らしいものじゃないでしょ。どろりと喉に絡みついて離してくれって言っても離れなくてこびり付いて仕方ない。ぼくがミスタに抱いてる感情、それは。
「シュウ?」
「ん? なあに?」
「なんか考えてるみたいだったから」
「ふふ、ミスタのことだよ」
「なにそれ」
可愛いミスタ、ぼくの兄弟。
「ねえ、チョーカーつけて」
「いいよ、かして。 服も着せてあげようか」
「ええ? 自分でできるよ」
「言い方変えようか、ぼくにやらせて?」
「ふ、ふふ。 いいけど」
ああ、可愛いミスタ。誰にも渡さない、誰にも。
「今日はルカと遊ぶんだっけ」
「そう! シュウも来たらいいのに」
888