aun871
SPUR ME10月の侑北プチ新刊原稿進捗。まじでギリなので尻たたきにあげる……
北さんが結婚して離婚してます。
ゆるがないハピエン。
「俺が諦め悪いの、よお知ってるでしょ」
なにを今更、と片目を細めて笑う目の前の男──宮侑に、北は一瞬、息ができなかった。ぐうと喉を堰き止める動揺を、なんとか飲み込んで声を出す。
「っでも、今までそんな素振り……」
「人のもんとる趣味ないから黙っとっただけや」
ほんまはずっと、いつかこの気持ちに殺されるんちゃうかって、吐きそうなりながらアンタと喋っとった。
ぐ、と眉間に皺を寄せた侑は、自嘲するように笑う。
「誰のもんでもないなら、俺のもんになってや、北さん」
◇
「えっ北、離婚したん?」
テーブルの端から飛び込んできた声に、侑の心臓がどっと跳ねる。周囲から一瞬音が消えて、手に持つグラスの結露が小指を伝って滴り落ちるのが、妙に鮮明に感じられた。ちら、と視界の端でその声の出どころを窺うと、当の本人はなんでもない風に焼き鳥の串を口に運んでいる。
13967なにを今更、と片目を細めて笑う目の前の男──宮侑に、北は一瞬、息ができなかった。ぐうと喉を堰き止める動揺を、なんとか飲み込んで声を出す。
「っでも、今までそんな素振り……」
「人のもんとる趣味ないから黙っとっただけや」
ほんまはずっと、いつかこの気持ちに殺されるんちゃうかって、吐きそうなりながらアンタと喋っとった。
ぐ、と眉間に皺を寄せた侑は、自嘲するように笑う。
「誰のもんでもないなら、俺のもんになってや、北さん」
◇
「えっ北、離婚したん?」
テーブルの端から飛び込んできた声に、侑の心臓がどっと跳ねる。周囲から一瞬音が消えて、手に持つグラスの結露が小指を伝って滴り落ちるのが、妙に鮮明に感じられた。ちら、と視界の端でその声の出どころを窺うと、当の本人はなんでもない風に焼き鳥の串を口に運んでいる。
riri@(リリア)
SPUR MEジャスティスバトジョ書きたいけど、話がそこまで進んでないから何書けば良いかわからない😩と思いつつ、バットマンのポエムみたいなのが出来てしまったやーつテスト用に縦書きにしました
あいつは敵を容赦なく殺す 私は敵を殺さない
あいつが敵を殺すその動作を、私は横で見る
正義のヒーローというより、残虐な悪人(ヴィラン)が似合うその顔つき
なぜ奴はヒーローなのか
なぜ私に付き纏うのか
それはわからない
私は私の目的を実行するだけだ
あいつの目的がなんであれ、私には関係ない
しかしもしあいつが私の目的を邪魔するのなら
その時は────
184あいつが敵を殺すその動作を、私は横で見る
正義のヒーローというより、残虐な悪人(ヴィラン)が似合うその顔つき
なぜ奴はヒーローなのか
なぜ私に付き纏うのか
それはわからない
私は私の目的を実行するだけだ
あいつの目的がなんであれ、私には関係ない
しかしもしあいつが私の目的を邪魔するのなら
その時は────
shoppab2b
SPUR MEOnline wholesale B2B marketplace Shoppa.in providing a platform for businessmen, here you can find so many buyers and sellers importer, exporters, manufacturers, traders.uosan09
SPUR ME火弓リョ自分より身体の大きな男を抱きしめるのは不思議な気分だ。しかもそれが不遜な態度の多いリョーマだからまた、なんとも言えない高ぶりが生まれてしまう。両腕の中で大人しく俺の胸に顔を埋めるいじらしさが、可愛いく思えて仕方ない。嗅ぎ慣れてしまった髪の匂いが鼻をくすぐる。頭のてっぺんから足の先まで、俺の神経が全部、味わったことのない快楽に塗り替えられていく感覚。こんなにお前でいっぱいになっちまって、どう責任取ってくれるつもりだよ。
210uosan09
SPUR MEがもまつ決して綺麗な手ではない、ゴツゴツした指が頬を触るたび、松山に背徳感が生まれる。
いいのか?この人とこんなことをして……。
無骨な鼻が鼻をかすめる。息と息が混じり合う距離。その時、賀茂の荒い鼻息が、松山の鼻筋にかかった。
「ぶはぁっ!」
「なっ…、笑うな!仕方ないだろうっ」
「すみません……っ、くっ……」
謝ってはみたものの、口元から小さな笑みが溢れて止まらない。
「ふっ……、ムードブチ壊しですね」
「そんなもん、俺に求めるな」
困り眉の賀茂がまいったな、と頭をかく。昼間の鬼監督の姿とは別人のような手際の悪さに、松山は胸を撫で下ろした。きっと、自分しか知らない、賀茂港。
その人の鎖骨にポン、と頭を寄せ、
「……安心する」
355いいのか?この人とこんなことをして……。
無骨な鼻が鼻をかすめる。息と息が混じり合う距離。その時、賀茂の荒い鼻息が、松山の鼻筋にかかった。
「ぶはぁっ!」
「なっ…、笑うな!仕方ないだろうっ」
「すみません……っ、くっ……」
謝ってはみたものの、口元から小さな笑みが溢れて止まらない。
「ふっ……、ムードブチ壊しですね」
「そんなもん、俺に求めるな」
困り眉の賀茂がまいったな、と頭をかく。昼間の鬼監督の姿とは別人のような手際の悪さに、松山は胸を撫で下ろした。きっと、自分しか知らない、賀茂港。
その人の鎖骨にポン、と頭を寄せ、
「……安心する」
uosan09
SPUR ME火弓リョ 初めてその身体を抱きしめた時のことを、火野はあまりよく覚えていない。ネットで見つけた連携プレイがキまって弓倉の一撃が豪快にゴールネットを揺らし、「やったな!」とよくある試合中の抱擁をした時だ。
あれからどれくらい経ってからだろうか。おそるおそる抱きしめた人の身体がやけに華奢に感じて、これは本当に弓倉なのか?と疑ったことは記憶にある。都合の良すぎる幸福な現状を怪しみ、いいのか?本当にいいのか?、と繰り返し浮かぶ疑問が両腕から伝わっていたのだろう。弓倉の方から「リョーマ……もっと強くていい」と要求され、暴走寸前の欲望のまま「好きだ」「好きだ、弓倉」と何度も熱情を口にし溺れたことは、思い出しても恥ずかしい。
631あれからどれくらい経ってからだろうか。おそるおそる抱きしめた人の身体がやけに華奢に感じて、これは本当に弓倉なのか?と疑ったことは記憶にある。都合の良すぎる幸福な現状を怪しみ、いいのか?本当にいいのか?、と繰り返し浮かぶ疑問が両腕から伝わっていたのだろう。弓倉の方から「リョーマ……もっと強くていい」と要求され、暴走寸前の欲望のまま「好きだ」「好きだ、弓倉」と何度も熱情を口にし溺れたことは、思い出しても恥ずかしい。
uosan09
SPUR ME呉肖 呉は肖の長い髪が好きだ。決して手入れの行き届いているとはいえないゴワついた髪質なのだが、一本一本が細いからだろうか、指を通すとスウッと皮膚を撫でる、肖の髪が好きだった。
「俺も伸ばそうかな」
腿の上に頭を乗せてくつろぐ肖の前髪をくすぐりながら呟く。手首をとられ、掌を唇から舌でひと舐めされる。くすぐったいけど気持ちが良く、呉は優しく微笑んだ。
「髪が垂れるとくすぐったいから……お前は短いままでいろよ」
「垂れる?」
「のっかってる時」
そうするのが、そうであるのを当たり前のように口にする肖の、子供みたいな真っ直ぐな目ほど説得力のあるものを呉は知らない。
「……そうだな」
愛おしい人の申し出を受け入れると、上から覗き込むようにその額にキスを落とした。
331「俺も伸ばそうかな」
腿の上に頭を乗せてくつろぐ肖の前髪をくすぐりながら呟く。手首をとられ、掌を唇から舌でひと舐めされる。くすぐったいけど気持ちが良く、呉は優しく微笑んだ。
「髪が垂れるとくすぐったいから……お前は短いままでいろよ」
「垂れる?」
「のっかってる時」
そうするのが、そうであるのを当たり前のように口にする肖の、子供みたいな真っ直ぐな目ほど説得力のあるものを呉は知らない。
「……そうだな」
愛おしい人の申し出を受け入れると、上から覗き込むようにその額にキスを落とした。
uosan09
SPUR MEジェン葵♀「買い物に付き合ってほしい」
デートで訪れた新オープンのカフェで、生クリームたっぷりのパンケーキを食べながら葵が告げた。
「珍しいな」
ジェンティーレはよく、葵にプレゼントを渡す。それは花束に始まりアクセサリー、服飾、インテリア雑貨と、とにかく、ありとあらゆる物品をプレゼントする。紳士として当然だ、と頑としてポリシーを曲げないことは葵ももう、承知済みだ。
だから、支払いを済ませてくれることがわかっている買い物に、葵から誘うことなど今の今まで、一度たりともなかった。
「で、何を買いたいんだ」
ここで、何が欲しいんだ、と野暮な言い方をしないのも、ジェンティーレのダンディ流儀だ。
「ブラジャー」
可愛い恋人が突然放つ刺激的な単語に、思わず飲んでいたアイスコーヒーを吹きそうになった。
937デートで訪れた新オープンのカフェで、生クリームたっぷりのパンケーキを食べながら葵が告げた。
「珍しいな」
ジェンティーレはよく、葵にプレゼントを渡す。それは花束に始まりアクセサリー、服飾、インテリア雑貨と、とにかく、ありとあらゆる物品をプレゼントする。紳士として当然だ、と頑としてポリシーを曲げないことは葵ももう、承知済みだ。
だから、支払いを済ませてくれることがわかっている買い物に、葵から誘うことなど今の今まで、一度たりともなかった。
「で、何を買いたいんだ」
ここで、何が欲しいんだ、と野暮な言い方をしないのも、ジェンティーレのダンディ流儀だ。
「ブラジャー」
可愛い恋人が突然放つ刺激的な単語に、思わず飲んでいたアイスコーヒーを吹きそうになった。
uosan09
SPUR MEがもまつ監督の部屋、殺風景だったから……、と松山がロードワークの途中で積んできた花を賀茂に渡そうとする。も、ひょいっとその手は後ろへ引っ込められてしまう。
「なんだ?くれるんじゃないのか?」
愛おしい歳下の小僧の子供っぽい仕草により一層、胸をくすぐられ笑いを漏らす。
「ただじゃ……あげませんよ」
そう言うと背伸びの松山の唇が、賀茂の右耳たぶに近づいてきた。耳元にかかる吐息から緊張が伝わる。らしくないことをしでかしているせいだろう。そのほんの数センチの空間だけが別世界のように熱い。軟骨に遠慮がちに触れてくるキスが一瞬で賀茂の体温もあげ、首から上を真っ赤に染めた。
「なっ………、なに……、、、珍しく積極的だな」
必死に大人の余裕を取り繕う人を前に、松山もまた、これ以上自分を見失わないよう努めていた。
541「なんだ?くれるんじゃないのか?」
愛おしい歳下の小僧の子供っぽい仕草により一層、胸をくすぐられ笑いを漏らす。
「ただじゃ……あげませんよ」
そう言うと背伸びの松山の唇が、賀茂の右耳たぶに近づいてきた。耳元にかかる吐息から緊張が伝わる。らしくないことをしでかしているせいだろう。そのほんの数センチの空間だけが別世界のように熱い。軟骨に遠慮がちに触れてくるキスが一瞬で賀茂の体温もあげ、首から上を真っ赤に染めた。
「なっ………、なに……、、、珍しく積極的だな」
必死に大人の余裕を取り繕う人を前に、松山もまた、これ以上自分を見失わないよう努めていた。