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    kaina_rntn

    SPUR ME・原作軸(生存IFではないです)
    ・要視点の煉獄さんとの出会いから別れまでのお話
    ・色々と勝手に設定を盛ってます
    ・煉炭と言い張りたい
    炎の追憶~要~ 鎹鴉は雛の頃から人の言葉を覚える訓練を叩き込まれ、鬼殺隊の指令伝達という使命の為に育てられた烏だ。
     鎹鴉は産屋敷家が特に優れた知能を持つ烏をかけ合わせ品種改良した烏であり、連絡伝達の他、新人隊員に鬼殺隊としての教育をすることもあるため非常に厳しく飼育される。その中でも特に優秀な烏が実戦投入され最終選別を突破した新人隊員に相棒として付くこととなるのだ。
     要は卵から孵化してから二年で鎹鴉となり、これまで二人の隊士の鎹鴉として任務をこなしてきた烏である。
     最終選別を生き残ることが出来る子供は一握りだ。しかし晴れて鬼殺隊の隊員となった子供達も実戦となると生き残れる者は更に限られていく。これまで要が担当した二人の隊士は階級癸のうちに血鬼術を使う鬼に殺され亡くなった。鎹鴉の最後の仕事は訃報を伝えることだ。短くとも相棒として行動を共にした人間が死ぬのは悲しいことだった。しかし悲しんでばかりではいられず、主を失った烏はまた次の主に仕える為に次の最終選別まで本部で訓練をしながら待機するのだ。
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    hbnho210

    SPUR MEルクアロ版ワンドロワンライさまよりお題「禁断」「ミッション」をお借りしました。ハスマリーとエリントンの時差設定はふんわり捏造です。ルクアロです。
    お題:「禁断」「ミッション」8/28 この街が眠りにつく頃、彼の住む街の空は白みはじめ、蜻蛉の羽根のように透きとおった月が夜を惜しみながらとけてゆく。太陽はまだ、まどろみながら夢をみている。君も、夢のなかだろうか。何の夢をみているのだろう。君の夢のなかに、僕はいるのだろうか。僕は、きっと毎日君の夢をみているのだけれど、目が覚めたときにはぼんやりとしか覚えていない。ただ、目が覚めたときに僕のとなりに君がいないことに気づくとどうしようもなくさみしくて、さっきまでこの腕のなかに在たのに、この腕も、唇も、身体も君のことを憶えているのに、君はいない。僕は君がいないこの街で朝をむかえる。君は、僕を君の夢のなかへ招いてくれるだろうか。僕は何十キロもの肉をお土産に抱えて君に会いにいくよ。きっと夢のなかの僕は力持ちだから、いっぱいの肉を抱えた君を抱いて、ハスマリーの街中を駆けまわる。夜が明けるまで君と一緒にどこまでもどこまでも駆けてゆくんだ、まあ、これは昨日みた僕の夢の話なのだけれども。
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