huwasao
SPUR ME支部のむざぎゆ連載、貴方の紺碧の空のサブストーリー、女装ぎゆ←童磨+黒死牟。ラストむざぎゆのラブラブ(予定)の前半。書きかけですが、消そうか迷ってお尻叩くつもりでupしました。時間軸は21話の後くらいのつもりです。むざぎゆ前提の童磨+黒死牟これは…如何したものか…。
「んん~こら!こくひぼぅ…うごいひゃらめだっ!」
「…………む…」
動くなと怒られ、上弦の壱たる最上位の鬼は天を仰ぐ。常に泰然自若。不動の石のごときと称えられる鬼武者は、鬼となり初めて、途方に暮れていた。
原因は背中に張り付く人物。林檎のような頬、トロリとした瞳、極めつけは呂律の回らない口。
「むふふふふ、こくひぼぅは、あたたかひな、ぬくぬくする~」
「水柱よ…離れよ…」
「せぇ、たかいひ~、たくまひぃし~、つよいひ~」
「水柱…話を聞け…」
「んぅ?なに??」
何とも妙な含み笑いを奏でる青年は、黒死牟に身を寄せ、ニコニコと笑顔を振り撒いている。いつになく饒舌なのに、話が通じない。その手にはコップ。中には赤い液体が入ったままで、笑う体の振動に合わせて波打っている。鼻を擽る酒の匂いに、六つの目がギロリと動く。
9384「んん~こら!こくひぼぅ…うごいひゃらめだっ!」
「…………む…」
動くなと怒られ、上弦の壱たる最上位の鬼は天を仰ぐ。常に泰然自若。不動の石のごときと称えられる鬼武者は、鬼となり初めて、途方に暮れていた。
原因は背中に張り付く人物。林檎のような頬、トロリとした瞳、極めつけは呂律の回らない口。
「むふふふふ、こくひぼぅは、あたたかひな、ぬくぬくする~」
「水柱よ…離れよ…」
「せぇ、たかいひ~、たくまひぃし~、つよいひ~」
「水柱…話を聞け…」
「んぅ?なに??」
何とも妙な含み笑いを奏でる青年は、黒死牟に身を寄せ、ニコニコと笑顔を振り撒いている。いつになく饒舌なのに、話が通じない。その手にはコップ。中には赤い液体が入ったままで、笑う体の振動に合わせて波打っている。鼻を擽る酒の匂いに、六つの目がギロリと動く。
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SPUR ME大人になった みつや、たいじゅ、ゆずは、はっかい で、初めてのディナーをする話⑤しば兄弟の可能性を祈ってます。
※たいみつを含みます。
※デザイナー、モデル軸の現代+オーナー設定です。
※しば母捏造してます。
白のプレリュード⑤(完結) side - 三ツ谷 隆「肉料理って、白も結構合うんだな」
三ツ谷はそう言いながら、淡いイエローゴールドの液体を口に運ぶ。
脂っぽい肉に酸味のある白は想像以上に噛み合っていて、ついつい飲むペースは上がった。
「だよね、オレも、これすげぇ美味しいって思ったんだ」
「うん、悪くないんじゃない」
弟妹の反応も悪くないようで、三ツ谷は隣の恋人を見上げ、笑みを添えながら小首を傾げる。
「大寿くん、ちゃんと八戒の好み当てられるのすげぇじゃん」
「八戒は、ちゃんとワインのアロマを嗅ぎ分けられてたからな。香りの好き嫌いが把握できれば、選ぶのは簡単だ。テメェと違って、ワインを嗜むセンスがある」
「なぁ、一言多くねぇ?!」
弟をべた褒めするところまでは良い。けれど最後の一言は、どうにも釈然としなかった。
7902三ツ谷はそう言いながら、淡いイエローゴールドの液体を口に運ぶ。
脂っぽい肉に酸味のある白は想像以上に噛み合っていて、ついつい飲むペースは上がった。
「だよね、オレも、これすげぇ美味しいって思ったんだ」
「うん、悪くないんじゃない」
弟妹の反応も悪くないようで、三ツ谷は隣の恋人を見上げ、笑みを添えながら小首を傾げる。
「大寿くん、ちゃんと八戒の好み当てられるのすげぇじゃん」
「八戒は、ちゃんとワインのアロマを嗅ぎ分けられてたからな。香りの好き嫌いが把握できれば、選ぶのは簡単だ。テメェと違って、ワインを嗜むセンスがある」
「なぁ、一言多くねぇ?!」
弟をべた褒めするところまでは良い。けれど最後の一言は、どうにも釈然としなかった。
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SPUR ME大人になった みつや、たいじゅ、ゆずは、はっかい で、初めてのディナーをする話④しば兄弟の可能性を祈ってます。
※たい みつ を含みます。
※デザイナー、モデル軸の現代+オーナー設定です。
※しば母捏造してます。
白のプレリュード④ side - 柴 大寿「ま、待ってよ、兄貴……」
そんな八戒の声が聞こえた瞬間、大寿は思わず息を呑んだ。
三ツ谷に唆され行くぞとは言ったものの、ついて来ない可能性も、十分にあると思っていたからだ。
「早くしろ」
動揺を悟られぬよう、極めて冷静に返しながらも、自然と大寿の歩く速度は落ちていた。
ほどなくして追いついた八戒を連れ、大寿はワインセラーへと案内する。その少し後ろを歩きながら、八戒はチラリと兄の様子を伺った。
ただ淡々と先を進む姿には、なんの打算も感情も見て取れない。笑うでも怒るでもない様子は、むしろ何を考えいるのか分からず、八戒はかえって不安になる。とはいえ訪ねる勇気もなかった。
なにせ大寿と再び会うようになってからは、いつも三ツ谷が一緒にいたため、二人きりになるのは初めてなのだ。三ツ谷がいたからこそ言葉を交わせていたが、そのサポートがない今、一体何を話せばいいのか分からない。取っ掛りすら思い浮かばず、八戒は閉口するしかなかった。
4835そんな八戒の声が聞こえた瞬間、大寿は思わず息を呑んだ。
三ツ谷に唆され行くぞとは言ったものの、ついて来ない可能性も、十分にあると思っていたからだ。
「早くしろ」
動揺を悟られぬよう、極めて冷静に返しながらも、自然と大寿の歩く速度は落ちていた。
ほどなくして追いついた八戒を連れ、大寿はワインセラーへと案内する。その少し後ろを歩きながら、八戒はチラリと兄の様子を伺った。
ただ淡々と先を進む姿には、なんの打算も感情も見て取れない。笑うでも怒るでもない様子は、むしろ何を考えいるのか分からず、八戒はかえって不安になる。とはいえ訪ねる勇気もなかった。
なにせ大寿と再び会うようになってからは、いつも三ツ谷が一緒にいたため、二人きりになるのは初めてなのだ。三ツ谷がいたからこそ言葉を交わせていたが、そのサポートがない今、一体何を話せばいいのか分からない。取っ掛りすら思い浮かばず、八戒は閉口するしかなかった。
hachinosukegoro
SPUR MEばじふゆ 9巻幹部軸 内臓の記憶 第3章❄️目線
やっときた山場。そして人を選ぶ内容。
伏線散りばめながら、色々回収し始めてます。
安心してください。ばじふゆです。 4997
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SPUR ME大人になった みつや、たいじゅ、ゆずは、はっかい で、初めてのディナーをする話③しば兄弟の可能性を祈ってます。
※たい みつ を含みます。
※デザイナー、モデル軸の現代+オーナー設定です。
※しば母捏造してます。
白のプレリュード③ side - 柴 柚葉「うちは堅苦しい店じゃねぇ。飲みてぇモノがあったら、好きに注文しろ」
数品の料理が終わったところで、大寿はそう言ってドリンクメニューを弟妹に渡した。
ここまではソムリエと相談しながら、大寿が料理に合うワインを選んでいた。てっきりコースの終わりまで選んでくれるものだと思っていた柚葉は、急に自由にしろと言われた理由が分からず、渡されたメニューに困惑する。
ここまで三ツ谷と大寿は、それとなく柚葉と八戒の好みを聞きながらワインを選んでくれていた。
もしかして、それが面倒になったのだろうか。
柚葉はそんなことを考え、少し寂しい気持ちになりながら、隣にいる八戒にどうしようかと目配せをした。
とそこで、柚葉の瞳に八戒のワイングラスが映る。
4731数品の料理が終わったところで、大寿はそう言ってドリンクメニューを弟妹に渡した。
ここまではソムリエと相談しながら、大寿が料理に合うワインを選んでいた。てっきりコースの終わりまで選んでくれるものだと思っていた柚葉は、急に自由にしろと言われた理由が分からず、渡されたメニューに困惑する。
ここまで三ツ谷と大寿は、それとなく柚葉と八戒の好みを聞きながらワインを選んでくれていた。
もしかして、それが面倒になったのだろうか。
柚葉はそんなことを考え、少し寂しい気持ちになりながら、隣にいる八戒にどうしようかと目配せをした。
とそこで、柚葉の瞳に八戒のワイングラスが映る。
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SPUR ME一場面がパッと浮かんだので忘れないうちに書いて上げておく。センチネルのゾーン編は書きたいけど、なかなか話が思いつかない…。
センチネルバース ゾーン編「深町くん!しっかりして!深町くん!!」
「おい、深町!大丈夫か?!」
必死で呼び掛けても反応の無い深町に、焦りが募る。ミュートである健司には、ただの気絶に見えているのだろうが、ガイドである彰良には、これがそうではないことが理解ってしまった。
───ゾーンに陥っている
会話を聞き取ろうと耳に集中していたせいで、急に聞こえた大声に、しかも嘘で歪んでいた為に、精神が耐えられなかったのだ。
「…健ちゃん、車回して!」
「おう、病院か?」
「違う。これはゾーンだよ。ガイディングする為の場所が欲しいんだ。だから…」
「わかった。すぐ戻ってくるからな!」
ダッと流石の速さで駆け出した健司が、あっという間に見えなくなった。この分なら、言葉通りすぐに戻ってきてくれるだろう。
1105「おい、深町!大丈夫か?!」
必死で呼び掛けても反応の無い深町に、焦りが募る。ミュートである健司には、ただの気絶に見えているのだろうが、ガイドである彰良には、これがそうではないことが理解ってしまった。
───ゾーンに陥っている
会話を聞き取ろうと耳に集中していたせいで、急に聞こえた大声に、しかも嘘で歪んでいた為に、精神が耐えられなかったのだ。
「…健ちゃん、車回して!」
「おう、病院か?」
「違う。これはゾーンだよ。ガイディングする為の場所が欲しいんだ。だから…」
「わかった。すぐ戻ってくるからな!」
ダッと流石の速さで駆け出した健司が、あっという間に見えなくなった。この分なら、言葉通りすぐに戻ってきてくれるだろう。
もすみ
SPUR ME【学アリ】なつみかん蜜柑の誕生日デートを中等部の謎の男に横取りされる話
⚠️棗と蜜柑以外に、オリキャラの男の子が出ます!
⚠️再会して一年たってるのに指輪を贈っていない設定
五月なので蜜柑の誕生日ネタを引っ張り出してきました!!!ちょっとずつでも書いていきたいとおもう五月中に。 4044
atu_gkm
SPUR ME宇佐月 R-18小説になる予定なので一応ワンクッションゲイビ男優宇×音声月
※撮影に入るまでの導入部分だけ。行為はしてません。無駄に長いです。
※AVの知識が皆無な人間が書いてます。殆どご都合設定です。細かい所は目を瞑ってください。
心が折れなければ続き書きます 5581
maita18禁
SPUR ME2022/5/3なんでそんなことしたの?俺の目見て。ちゃんと見て。目をそらすな。
なんで怒ってるかわかる? どうせわからないんでしょ?
それともお仕置きされたくてわざとやったの?
ねえ、なんで君はそんなに馬鹿なの?
こっち見て。見ろって。
俺のこと怖い? 怖くないよね? 大好きだよね?
だからちゃんと俺の目見て。
なんであんなことツイートしたの? 本当は俺のこと大好きなのに? ふざけてた? うん、そうだよね、ふざけてないと俺のこと怖いだなんて書かないよね。
ごめんなさい? 謝られても困るんだけど。
なんでふざけたの? 答えて。
泣かないで、俺の目見て。
はあ…もういいよ。俺がなんで怒ってるかわからないなら、そのまま一生泣いてれば?
299なんで怒ってるかわかる? どうせわからないんでしょ?
それともお仕置きされたくてわざとやったの?
ねえ、なんで君はそんなに馬鹿なの?
こっち見て。見ろって。
俺のこと怖い? 怖くないよね? 大好きだよね?
だからちゃんと俺の目見て。
なんであんなことツイートしたの? 本当は俺のこと大好きなのに? ふざけてた? うん、そうだよね、ふざけてないと俺のこと怖いだなんて書かないよね。
ごめんなさい? 謝られても困るんだけど。
なんでふざけたの? 答えて。
泣かないで、俺の目見て。
はあ…もういいよ。俺がなんで怒ってるかわからないなら、そのまま一生泣いてれば?
minagawa0826
SPUR MEお題花札で書いたものの続き、🔥さん目線。まだ続きます。現パ口社i会人💎🔥、レキ史教i師と画🎨家の🐣。🍡ちゃんと🌊さん🎴さん出てきます。引き続き、捏造満載です。花札の向こう 煉獄は職員室で、机の上にある花札を眺めた。
一枚足りない。予備の白札を見てため息をつく。
心当たりはある。昨日のあの時だろう。
残業後の帰り道、花札を道にばら撒いてしまった。
探しに行くべきか胸の前で指を組む。
そうしたらまた会えるかもしれない、とぼんやりと思った。男は絵の具の匂いがした。
結局一度あそこへ行って見たがその花札が見つかることはなく、男に会うこともなく、半年が過ぎた。
放課後、美術部の作品の運び出しを手伝っていると、その絵の具の匂いにあの長身の男を思い出した。煉獄が散らかした花札を拾ってくれた、整った顔の「天元さん」。花札って何?としゃがんで聞かれたときは、気合を入れて説明してしまった。
運び終えて軍手を外しながら、そんなことを考えているとイーゼルに足を取られ転ぶ。
2281一枚足りない。予備の白札を見てため息をつく。
心当たりはある。昨日のあの時だろう。
残業後の帰り道、花札を道にばら撒いてしまった。
探しに行くべきか胸の前で指を組む。
そうしたらまた会えるかもしれない、とぼんやりと思った。男は絵の具の匂いがした。
結局一度あそこへ行って見たがその花札が見つかることはなく、男に会うこともなく、半年が過ぎた。
放課後、美術部の作品の運び出しを手伝っていると、その絵の具の匂いにあの長身の男を思い出した。煉獄が散らかした花札を拾ってくれた、整った顔の「天元さん」。花札って何?としゃがんで聞かれたときは、気合を入れて説明してしまった。
運び終えて軍手を外しながら、そんなことを考えているとイーゼルに足を取られ転ぶ。
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SPUR MEばじふゆ男性妊娠の前編尻叩きアップロード
胎告【前編】 例えばとある有名な建築家は天井を床に、床を天井にした建築物を作り上げた。言葉の通り天地をひっくり返したのだ。有り得ないことの例えで使われる『天地がひっくり返る』を有り得ることにしてしまった。
人類は今日まで思いつく限りの不可能を可能にしてきた。雲の散らばる大空を鉄クズの鳥は飛ぶことができたし、知性を作り上げて会話だってできるようになった。でもこれらは偉大な我々人間共が知識の全力を尽くしに尽くして可能にしてきたものだ。神が創りたもうた性別という概念ですら、知識によって今の人間は変えることを可能にしてしまった。
ここで本題だが、オレはこの人生でそのような知識に縋りついた覚えなど無い。
「陽性…?」
不可能を可能にした人物の一ページに『松野千冬』の名が刻まれるのもそう遠くないだろう。
5639人類は今日まで思いつく限りの不可能を可能にしてきた。雲の散らばる大空を鉄クズの鳥は飛ぶことができたし、知性を作り上げて会話だってできるようになった。でもこれらは偉大な我々人間共が知識の全力を尽くしに尽くして可能にしてきたものだ。神が創りたもうた性別という概念ですら、知識によって今の人間は変えることを可能にしてしまった。
ここで本題だが、オレはこの人生でそのような知識に縋りついた覚えなど無い。
「陽性…?」
不可能を可能にした人物の一ページに『松野千冬』の名が刻まれるのもそう遠くないだろう。
人外しか勝たんシロウ
SPUR ME🕷宍戸 イワン(シシドイワン)の過去話です。プロフはこちらから ↓
https://www.charasuji.com/users/takenokosirou/character/ch_2022032008083358697
※胸糞、センシティブ注意 1656
hbnho210
SPUR MEルクアロ版ワンドロワンライ様よりお題をお借りしました。お題:「初夏」「脱ぎたての服」5/1【SIDE ルーク】
床に、布らしき塊が落ちていた。洗濯物を落としたか、それにしては…と近づいて手にとった。それは見覚えのある裂目だらけのシャツ。どうしてこんなところに、ルークは脱ぎ捨てられたアーロンのシャツを拾って、シャツの持ち主を探した。バスルームをのぞいたが姿はない。リビングの窓辺に、今度はこれも見覚えのある、長い長い…どこまでも長いアーロンのデニムのパンツ。手にとると足の生地の分だけ余計に重く、これをアーロンは穿いているのかとルークは唸りながら、フと、そのデニムがまだ暖かいことに気づき、まじまじとデニムを見た。アーロンの、脱ぎたての服。その肉体に何度も触れ、アーロンの熱はもうとっくに知っているけれど、服からつたわってくる体温と云うものはまた、何か、こう、…端的に言ってしまうと、欲情する。そう自覚して、ルークはティーンエイジャーみたいな反応をする己の身体と理性の間で右往左往しながら、とある事に気が付いた。アーロンの服だけがここにあると云うことは、アーロンは今。初夏の風にカーテンがゆれている。ルークはわずかに開いていた窓を勢いよく全開にして庭へ飛びだした。
2492床に、布らしき塊が落ちていた。洗濯物を落としたか、それにしては…と近づいて手にとった。それは見覚えのある裂目だらけのシャツ。どうしてこんなところに、ルークは脱ぎ捨てられたアーロンのシャツを拾って、シャツの持ち主を探した。バスルームをのぞいたが姿はない。リビングの窓辺に、今度はこれも見覚えのある、長い長い…どこまでも長いアーロンのデニムのパンツ。手にとると足の生地の分だけ余計に重く、これをアーロンは穿いているのかとルークは唸りながら、フと、そのデニムがまだ暖かいことに気づき、まじまじとデニムを見た。アーロンの、脱ぎたての服。その肉体に何度も触れ、アーロンの熱はもうとっくに知っているけれど、服からつたわってくる体温と云うものはまた、何か、こう、…端的に言ってしまうと、欲情する。そう自覚して、ルークはティーンエイジャーみたいな反応をする己の身体と理性の間で右往左往しながら、とある事に気が付いた。アーロンの服だけがここにあると云うことは、アーロンは今。初夏の風にカーテンがゆれている。ルークはわずかに開いていた窓を勢いよく全開にして庭へ飛びだした。
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SPUR ME晴道がルルハワで1週間のんびりバカンスしながらポリネシアンセックスする話。の導入部。【月曜日】
じりじりと照り付ける太陽。風に揺れるヤシの木立。白い砂浜と真っ青な海。
まさに南国。これぞ南国。そんな鮮烈な景色を貫く道を、道満は晴明とふたり肩を並べて歩いていた。
新たな微小特異点の調査のため……ではなく、マスターである藤丸立香から与えられた一週間の特別休暇を、ここ、ルルハワで過ごすためである。
常夏の島、永久の楽園ルルハワ。
といっても、ここは本物の南の島ではない。かつて存在した同名の特異点の記録を基に、カルデアのシミュレーターを用いて再現されたものだ。サーヴァントや職員たちの慰安が目的とされているそうだが、監修担当のBB曰く「本当はマスターさんのリフレッシュ用に作ったんですよ? それを使わせてあげてるんだから感謝してくださいね」とかなんとか。感謝も何も使わせてほしいなんて頼んではいないし、今回ここで休暇を取るように命じてきたのは他ならぬ立香その人なのだが。
4358じりじりと照り付ける太陽。風に揺れるヤシの木立。白い砂浜と真っ青な海。
まさに南国。これぞ南国。そんな鮮烈な景色を貫く道を、道満は晴明とふたり肩を並べて歩いていた。
新たな微小特異点の調査のため……ではなく、マスターである藤丸立香から与えられた一週間の特別休暇を、ここ、ルルハワで過ごすためである。
常夏の島、永久の楽園ルルハワ。
といっても、ここは本物の南の島ではない。かつて存在した同名の特異点の記録を基に、カルデアのシミュレーターを用いて再現されたものだ。サーヴァントや職員たちの慰安が目的とされているそうだが、監修担当のBB曰く「本当はマスターさんのリフレッシュ用に作ったんですよ? それを使わせてあげてるんだから感謝してくださいね」とかなんとか。感謝も何も使わせてほしいなんて頼んではいないし、今回ここで休暇を取るように命じてきたのは他ならぬ立香その人なのだが。
醒(せい)
SPUR MEサクライロさんのこのイラスト(https://poipiku.com/794060/5861444.html )を拝見して書いてました。本来なら2月6日にupする予定だったのに全然アップできないので、尻叩きとしてアップします。
・DQ5(主フロ)と猗窩童のクロスオーバーネタ
・フローラと童磨の絡みあり(あくまでもお友達関係)
・モブ登場+フローラを侮辱する表現あり
以上を踏まえてどうぞ。 9464
shimotukeno
SPUR MEフーイル小説の続き 雨降って地固まるフーイル小説のつづき落ち葉まみれになっている庭を見て、イルーゾォは苦笑した。庭の木々の葉だけでなく、近くの林から飛んできたものもある。壁のツタも剪定したので、集めれば結構な量だ。鉢植えの植え替えもある。もし自分が目覚めていなかったら、フーゴはこれも一人でやらなければならなかった。あいつはちょっぴり運がいい。
それにしても長閑すぎる。田舎の屋敷に住んで手ずから庭の手入れだなんて、まるでじじいの隠居生活だとイルーゾォは思った。もう暗殺など請け負う気はさらさらないので似たようなものだけれど。春になればまた様々な花が咲く。パーゴラのモッコウバラの下で、フーゴと庭を肴にワイングラスでも傾けようか。その前に、その辺へ野生のアスパラガスを採りに行くのも悪くない。何にせよ、じじいの隠居生活ぶりにますます磨きがかかるな、とイルーゾォはくつくつ笑った。この調子では、そのうち庭で野菜を作り始めるかもしれない。
16190それにしても長閑すぎる。田舎の屋敷に住んで手ずから庭の手入れだなんて、まるでじじいの隠居生活だとイルーゾォは思った。もう暗殺など請け負う気はさらさらないので似たようなものだけれど。春になればまた様々な花が咲く。パーゴラのモッコウバラの下で、フーゴと庭を肴にワイングラスでも傾けようか。その前に、その辺へ野生のアスパラガスを採りに行くのも悪くない。何にせよ、じじいの隠居生活ぶりにますます磨きがかかるな、とイルーゾォはくつくつ笑った。この調子では、そのうち庭で野菜を作り始めるかもしれない。