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    よしなに

    k_mikaru

    DOODLEスモへの片思いを終わらせようとした日にチェイさんに捕まってしまったロなチェイロ。
    ※チェイさんについては、英語版サイトをざっと読んだあと、英語版二つ名を勝手和訳しましたので完全捏造です。よしなに!
    チェイロ「隣を失礼」
    聞き慣れた声が右隣からして、ローはグラスを見つめていた顔をバッと上げた。驚いたのだ。その声がしたことにではない。馴染んだ声の主が知らない気配をさせていたからだ。
    「白猟……屋?」
    ローの片恋相手の、白猟のスモーカー。男はスモロに瓜二つだった。だがローは騙せない。
    「……じゃねぇな。お前、何だ」
    正体を見抜こうと、月の瞳がキロリと光る。常人ならすくみ上がる億越え賞金首のひと睨みを、男はグラスを差し出すことで躱してみせた。
    「チェイサー。“煙の猟犬”、名前の通り海軍の犬だ」
    「チェイサー」
    ローがおうむ返しすると、チェイサーと名乗った男は律儀にこっくりと頷く。その流れでグラスをさらに少し寄せられて、ローは自然とそれを受け取っていた。澄んだ琥珀色の液体に、まん丸の氷が光っているロックグラス。一目で高価と分かる一杯に思わず目礼をする。チェイサーが口の端だけで微笑んだ。どういたしまして、とでもいうのだろうか。スモーカーの笑顔は貴重だ。あいつも、これくらい素直に笑えばいいのにとふと思う。あいつはいつも、おれを見る時にはキツく眉根を寄せている。話しかけても言葉少なに立ち去られてしまう。好かれていないことくらい、分かっていた。
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    wanon

    TRAININGパッションのままに書いた……最初の長セリフ読む必要ありません。
    エメヒュ工場産だけどたぶんカプはないと思います(たぶん)
    推敲や読み直しもあんまりできておりません。ほんと、勢いままです。よしなに。
    アゼとヒュが飯つくってエ巻き込んで食べるだけ「つまり、エーテルの操作が下手っていうのは短所ではあるけど同時に長所にもなるわけ。工夫をするからね。私はそれを君や他の魔法を苦手とする多くの人たちから学んだ。過去の私はそりゃもう自分が魔法の天才であることを鼻にかけていたし、何もかもを魔法で済ませてしまっていて、その不便さを楽しむとかそういうことをやろうとしたことさえなかったんだけれど、心を入れ替えて、そう、ちょうど先節まで環境に適するためのエーテルを使わないっていう実験をやってみたんだよね。手紙にも書いたとおりに。これがすごくしんどくて、特に酷かったのは火のエーテルが極性になる季節と氷のエーテルが極性になる季節でさ。これが正反対のつらさなんだよ。火のエーテルが極性のときはとにかく熱いし、さんさんと降り注ぐ太陽を恨まずには居られなくて、かと思えば氷のエーテルが極性のときは本当に本当に寒くって! 火の極性のときにはあんなに恨んだ太陽が恋しくて仕方ないんだもの。耐えかねて温かさを感じられそうなイデアをたくさん創造してしまったし、君にもいくつか送ってもらったけれど、あれは本当によかったよ。あの、火のクリスタルを入れて持ち歩くランタンのイデア。あれを君が送ってくれて私は本当に助かったんだ。正しく命が助かったね。ランタンのなかで煌々と燃える炎に顔がにやけるなんてはじめての気持ちだったし、いやあ貴重な経験だった。逆に言えばアーモロートは快適すぎて経験の機会を損失していると言えるかも知れないね。それはそれでゆゆしき事態……って、そうじゃなくて。つまりその一環で私もあれをやってみたんだよ。そう、料理。でもどうしていいかわかんなくて。とりあえず君が作っていた手順とかを思い出しながらやってみたんだ。それでね、それらしいモノは出来たけど食べてみたらまるで別物で、控えめに言ってとてもマズかった。結局一回で懲りて、そこから食事だけは魔法を解禁することにしたんだ。それでそれで、改めて魔法で作った料理を食べて、どうだったと思う? やっぱりマズかったのさ! つまりそれだけ君の作ったものがおいしいってこと。だから、覚えているかい? そう、君に手料理のイデアを送ってもらった。それでわかったことなんだけど、君の料理のイデアでも、魔法で作った食事ってあまりおいしくなかったんだ。不思議だよねえどちらも君の料理なのに。それで仮説を立てた。思うに、手料理にはその
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    kirche_is_dcst

    DONE手打ちうどんさんちのヒビが入れ替わった千ゲちゃんが可愛かったので勝手に続きを書きました。
    ヒビが生きてて喋りますよしなに。
    元ネタ:
    https://twitter.com/teuti_dcst/status/1361976512279236608?s=21
    ……朝からなんだか夢見が良くなくて。
    眠い目を擦りながら、ゴソゴソと身支度をした。夢の内容は、よく覚えていない。
    何だか誰かにお説教されたような気がする。
    「 ……ふぁ〜あ…… 」
    おおあくびをこぼしたところで、見慣れた薄緑の髪が視界に入って。
    思わず口を覆った。
    「 千空ちゃん、おは〜〜」
    「 おう。……なんだテメー、やたら眠そうじゃねぇか」
    「 うん、よく眠れなくてさ〜……あれ?千空ちゃんもなんか疲れてない?」
    いつもより、幾分精彩を欠く態度に、表情を覗き込む。
    「 あ"〜……どうも、なんか顳顬あたりでボソボソうるさくてな……夢見が悪りぃ」
    おや。いつもはパフォーマンスが悪化すると言って、快眠し、しゃっきり目を覚ましている千空にしては珍しい。
    それに、なんだか症状に覚えがあるような。
     どちらからともなく、互いに顔を見合わせて。……そこでふと、違和感に気付く。
    「 ……千空ちゃんのヒビ、なんかいつもと違わない?」
    「 あ"ぁ?……そう言うテメーも、なんか変だぞ?」
    千空は道具袋から2枚、鏡を取り出す。
    予備のフィルムとして常備していたものだ。
    それで、互いに相手と自分の顔を見比べて 2736