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    りぐ

    teto_random5

    MOURNING去年の冬にPixivの方に上げたら記録的大爆死したやつです。いやっ広い世界のどこかにはおひとりぐらい気に入ってくださる方が存在してくださるのでは……というはかない未練が捨てきれないのでひっそり供養。

    内容はFEヒーローズのチャドとケンプフの冬祭りネタです。これまで描いてきた4コマシリーズのサイドストーリーなので、設定等はブログかPixivで4コマの方をチェックしていただければと思います。
    冬祭りと贈り物「おい、なにをしている」
     戦帰り、ふと気がつくと、4人いるはずの部隊が3人になっていた。ケンプフは馬を止め、振り返って声をかけた。
     欠けた1人は、一行から少し遅れたところで、飾られた店を眺めていた。店先に張りついているのではなく、石畳の通りに立ち止まり、そこから店を眺めている。店員に呼び止められない微妙な位置だ。
    「……ああ、悪ぃ」
     かけられた声に振り向き、答えになっていない言葉を返すと、足りなかった1人……チャドは、たたっと軽く走ってケンプフの馬を追い越した。
     アスクの城下街はさほど大きくなかったが、冬祭りが近い今はそれなりの賑わいをみせている。普段は貧相に見える小さな店々も、できる範囲で店先を飾りたてている。
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    やはづ

    DONEタイトル通りのビリグレです。
    ふたりが幸せならOKです。的な人向けかもしれません。ハピエンとメリバの中間くらいです。
    共依存 エレベーターを降りて、少し薄暗い照明の灯る廊下を歩く。こつ、こつ。やけにはっきり、靴音がしじまの中に響いた。外はもう日が落ちていて、真っ暗だった。こんなつもりじゃなかったんだケド。予定では、もっと早くに帰宅するつもりだった。せっかくの、オフの日だったから。
     少し、脚の歩幅を緩めた。目的の場所へと近づくたびに、心臓の動きが早まる。なんて説明しよう。説明も何も、情報屋の仕事で手こずっただけだ。そうやって遅くなることは、今までにも何度もあったことだから。多分、同居人はビリーに怪我はないか、おろおろと確かめて、無事であると分かると胸を撫で下ろす。ただ、それだけ。
     ハニーを一瞥すると、時刻は二十時。日付が変わるまで、まだ時間はあるとはいえ。本当は、夕方には帰ってくるつもりだったのだ。一応、帰りが遅くなることは電話で伝えたから、心配は要らないと思うけれど。すぐ戻るからね。出かけるとき、面差しに寂しさを含ませた大切な恋人に対して、嘘をついてしまったことになるのが、何よりも嫌だった。
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    かも🦆

    DONE「青空」(ビリグレ)

    お題【はじめて】【幸福】で参加させて頂きました〜!未来捏造含みます。
    🧁がはじめて🍭の目を見た日のお話。
    同室の彼はいつもゴーグルを着けている。
    普段は鮮やかな髪の色と同じオレンジ色、ヒーロースーツに着替えると黄緑色のゴーグルに変わっていたりする。
    さらに、寝る時にはアイマスクを着ける徹底ぶりで、僕はその瞳にコンプレックスがあるのかなと思っていた。
    だから、案外あっさり彼の瞳を見ることが出来たあの時はとても驚いたんだ。






    「あ……」
    「キャー!グレイのえっち♡」
    「はわ…ご、ごめんね?」

    浴室にスマホを忘れたことに気づいて、取りに行くとお風呂上がりのビリーくんがそこに居た。
    白い肌がまだ少し赤く火照っていて、目のやり場に困っちゃったのは内緒。
    それよりも、僕はビリーくんの瞳に目がいってしまった。
    そこでハッとする。
    あんなに徹底して隠していたビリーくんの瞳を悪気は無いけど見てしまった。
    僕はビリーくんとは対照的に真っ青になった。

    「あぅ……」
    「グレイ?どうしたノ〜?」
    「その……ほんとに、ごめん…ゴーグル着けてないとこ、見ちゃって…」

    そんな僕の様子にすぐ気づいたビリーくんはいつものように気にかけてくれて、少し冷静になれた僕は改めて謝ることが出来た。
    恐る恐るビリーくんを 1320