りぐ
shirufe_chi
DOODLE🧁に恋人がいることを知った🍩のおはなし。ビリグレ。【Cute lover】その日は珍しく、共用ルームにイーストセクターのヒーロー4人が全員そろっていた。
ジェイはアクアリウムの魚に餌をやりながら、ちらりと部屋の様子を窺う。
グレイはバーカウンターの席のひとつに座って美味しそうにミルクティーを啜り、ビリーはその隣で『ハニー』を真剣な表情で見つめており、アッシュは二人とは少し離れた場所にあるソファーに寝転がってバイク雑誌を読んでいる。特に会話もない、静かな空間だ。しかし部屋にはどこかゆったりとした空気が流れている。
ほんの少し前だったらこんな風に同じ部屋で全員がくつろぐことなんてありえなかったから、ちょっとだけ感動してしまう。随分和やかなチームになったように思う。
同じ部屋で思い思いの時間を過ごしている三人を見てジェイが頬を緩ませていると、ふいにビリーが「あ、そうだ」とグレイに声をかけた。
「ん、なに、ビリーくん?」
リラックスしきった声でグレイが応える。そんなグレイに向かって、ビリーはにこりと笑った。
「次のデートどこに行くか、もう考えた?」
「っ⁉ ごほっ……」
ビリーの言葉にジェイが目を丸くすると同時に、グレイが思いきり噎せた。 2665
ケピーヌ
MAIKING②イドアズがコンドームつける初夜漫画(R18)後編前回の続きです
①~⑫はポイピクの別ページにあります。(そっちを先に読んで下さい。)
同人誌に収録した際は色々修正したりグレー塗ったりしてます。
18歳未満は閲覧禁止です。
パス→18歳以上ですか?→(y/n ) 19
mamedaihuku228
DONE初夜的な感じのビリグレ。フェイスくんも出てきます。詳しく言うとただ準備をするだけで、エッチではありません。エッチな事はしてません。大切な事なので二回言いました。 寮に入った時に二人で選んだソファに並んで座り、それぞれのカレンダー帳に赤い丸の印をつける。グレイのカレンダー帳には新作のゲームやフィギュアの発売日など、自身の趣味に関する事や、仕事の事などがぽつりぽつりとメモされているぐらいだ。きっとビリーのものは自分とは違って、情報屋の事や友人との予定などで埋め尽くされているのだろうとグレイは思っていたのだが、一瞬中が見えてしまったそれはグレイと似たようなものだった。それに気が付いたビリーは「グレイのエッチ♥」だなんて、カレンダー帳を胸に当てて隠すので、偶然であるとはいえ人のプライバシーを許可なく覗き込んでしまったと、「ごめんなさい!わざとじゃなくて…!」と、慌てて両手で目を隠して謝った。「ウソウソ♪グレイなら見てもいいヨ。情報屋の方は別にあるから、こっちは完璧ぼくチン用」
そう言ってビリーが中を開いて見せるのを、とりあえず情報屋での秘密保持などは問題が無い事にほっとしつつ、そろりと指の隙間から覗いてみるが、細かく綺麗な字で書かれたそれはやはりグレイのものと大差ないものであった。パトロールの予定日、休日、マジックでの買い出し日、そしてグレイと同 7666
かも🦆
MAIKING年の差と処女であることを気にしちゃう🧁ちゃんのお話 (ビリグレ♀)未完です!!!!(最重要項目)
まだ別垢で作品あげてたときのやつ見つけたので供養。いつか完成させたい。まだおせっせしてないから年齢制限は付けません。「うぅ...」
少し前に恋人になったビリーが情報屋の仕事で部屋を空けているとき、グレイは部屋を暗くしパソコンと向き合っていた。
その画面には【年上 彼女 処女】と検索された結果が映し出されていた。
「やっぱり...めんどくさいよね、はぁ...」
【年上彼女はめんどくさい、処女だと尚更】
【変に期待されるから萎える】
【やっぱ若い子の方が嬉しい】
そうしたマイナスの言葉が羅列しており、自分で検索をかけたことを少し後悔しそうになった。
付き合いたては手を繋ぎ、少し経てばハグやキスもした。そこまで来ると、やはりもっと先に進みたいと思うのが当たり前である。
ただ、グレイはビリーが初めての友達であり恋人であった。
先のこと、つまりセックスをしたことがなく25歳になっても処女である自分にコンプレックスを抱いていた。
さらに、相手は6歳も年下の未成年だ。
年上で処女、グレイはそれらのことを気にしていたのだ。
「...だめだ、またネガティブグレイって言われちゃう...でもなぁ、はぁ...」
「そうそう、ポジティブグレイにならなきゃだめだヨ〜!」
「ふぇ!?」
「にひひ、ただいまグレイ♡」
「お 1867
Piorimu_novel
DONE【タイトル】これだから男子は【説明】原作完結後の設定です。フローラ様、レオナ、マァム、メルル、エイミ5人のパジャマパーティー。CP設定ありでポプマ、ダイレオ、ヒュンエイ(ほんのり)、そしてアバフロです。(メルルちゃんごめん)
恋バナよりグチが多めになってしまった…! 12
なるぎれ
DOODLEあと、『アルバの冒険』ってゲームも良きだったので、これまた描いた…。地中海版ぼくの夏休み(副題:自然を守ろう!)みたいな感じ〜。
生物のデフォルメが上手で、生物の動きがめちゃリアルで、環境ごとの生態系があるのも良きで、環境音とBGMがこれまた良きで、何よりグラフィックがすんごい良いので、ぜーひー 2
ゆかした
MEMOオタクの早口。浪人時代のモブグレ→ビリグレ妄想。8章前にツリーしたやつのまとめです。薬に縋ってでもヒーローになったグレイくん。浪人時代は藁にも縋る思いでめちゃくちゃ色んな本読んだんじゃないかな。元々座学はトップクラスだったし復習はそんなに時間かからないだろうしトレーニングは独学じゃ体力的にも限界あるし、サブスタンスの研究とかメンタルトレーニングとかそういう本たくさん読んでそうだよね
そんな時「サブスタンスの感応と官能」みたいな胡散臭い指南書を見つけるのね。女性向けオーガズム指南みたいなまぁ俗物的な感じの、女性的オーガズムとサブスタンス共鳴は密接に関係するとかなんとかのやつ。要約するとメスイキするとサブスタンス適合性が上がるって書いてあるの。
行き詰まったグレイくん、アナル開発に着手するんだけど彼実家住まいじゃないですか。親兄妹愛犬いる自宅でアナル拡張なんか怖くてできないよね。
お薬の時と同じで、ネットでアナル調教してくれる人探すよね。やっぱり自分で触るの怖いし慣れた人がいいよね。人を頼るのはいい事だよ偉いねグレイくん。
そうして知り合った人にどんどこアナル調教されてナカイキ空イキ潮吹きまで習得するんだけどトライアウトに落ちちゃうグレイくん。
もうアナル関係な 1094
ゆかした
MEMOいつもの自分が読みたいフリー素材ビリグレ妄想ツリー。文字数ヤバいのでぽいピクにしました。小説でもない単なるオタクの早口です。
男体妊娠が見たかった。8章後で付き合ってないビリグレなんだけど周囲から見たらどう見ても付き合ってるし無自覚独占欲がすごいビリー。仕事と居住スペース以外にグレイが出る時は可能なら着いてくし着いてかなくても何しにどこに行くかは把握してる(無意識)
ある日グレイが体調不良でラボで検査してもらうの。そこでグレイのお腹に胎児(状の何か)がいることが判明。日常的にサブスタンスに関わるヒーロー業でなにかしらの影響を受けて男だけど妊娠したんじゃないか的仮説を言われる。サブスタンスてなんか自然現象とか引き起こすみたいなのあったし放射能みたいに蓄積すると人体にも影響あったりするんじゃない?え?ルーキーだろって?お薬の副作用だよお約束でしょ
周りからは相手がビリーだと思われてるし、グレイのネガ的にグレイにだけ教えると斜め上に行きそうだからビリワと2人同時に教えられるんだよね。
状況から見るに父親はキミで間違い無いよね?て聞かれるビリワ。
ビリワ頭真っ白よね。だって付き合ってないし。無意識だけどずっとグレイのこと好きだし。でも付き合ってないし友達だしやってないしちゅーもしてないのに。
でもそれよりも妊娠してる言われたグレイのが 2014
おかゆ
DOODLEパトロール終わりのビリグレ 五月某日。最近のニューミリオンは、季節外れの好天が続いている。それに伴って今日もこの時期の平均気温よりも大幅な最高気温を記録している。「あっつ……」
「本当にね……ビリーくん、お疲れさま……」
「グレイもネ」
そんな日でももちろんヒーローの仕事は待ってくれない。本日午後のパトロールは、グリーンイーストの海岸地区。日差しを遮るものは無い。潮風と自分の汗でベタつく。一方で、ビーチには楽しそうにはしゃぐ住民や観光客。パートナーがグレイだということ以外、コンディションは最悪だ。
まあ、マジックを披露した時に、バケーション気分で財布の紐が緩くなった見物客から飲み物の差し入れをもらったのは悪くなかったけれど、パトロールを終えてエリオスタワーに帰還する頃には、摂った水分もすっかり汗になってしまった。
「はぁ……早く部屋に戻ってシャワーを浴びたいヨ」
汗でしっとりしてしまったシャツの襟をつまんで風を入れる。全館空調で適温に保たれているから身体が冷えすぎることはないだろうが、このままでいるのは耐えられるはずもない。
「そうだね。あ、シャワー、ビリーくんが先でいいからね」
タイミング良く降 1732
おかゆ
DOODLE夜中に目覚めるグレイのビリグレ 焦点の合わない視界に、ぼんやりとした灯りと横顔が映る。これが夢なのか現実なのか判断がつかないまま、そこにいるであろう彼の名を呼ぶ。「ビリーくん……」
ほとんどささやきのような声なのに、周りの静寂のせいかいやに響いた。当然彼も聞き留めて、そっとこちらに顔を向ける。
「……グレイ? 起きてるの?」
寝言かどうか判断しかねているのだろう。その声は先ほどの自分の呼びかけに負けず劣らずさやかなもの。しかしどんなに小さくても、愛しい人に名を呼ばれれば心臓はとくんと脈打つらしい。
「ビリーくんこそ……どうかしたの? お仕事?」
眠りにつく時には隣にいたはずのビリーは今、ベッド横のデスクでノートPCを開いている。目覚めた時にもあると勝手に思っていた温もりが無いことが寂しいことなのだと、またひとつ彼に教わった。
「ん、ちょっとネ。急ぎで確認しなきゃいけないことができて……。ごめん、起こしちゃったよね」
暗闇に慣れてきた眼がビリーの表情を捉える。ゴーグル越しでない大きな瞳がこちらを見つめている。暗いから当然といえば当然だ。
まだモニターの灯りは少し眩しくて、ブランケットを目元まで引き上げる。 1439
mamedaihuku228
DONEビリグレ小説②遠距離恋愛みたいなことしてるビリグレ。 まだ肌寒さが残る早朝。珍しく薄い霧がエリオスタワーを包み込み、ロビーにいたビリーは少しでも寒さがマシになるよう、黒の手袋越しに両手を摩っては温めるように息を吐いた。ヒーローである事を示す黒を基調とした制服は、もうそろそろ上着を脱いでもいいぐらいの季節だが、今朝の気温で半袖は身体を冷やしてしまうし、かといって昼になれば長袖ではうっすらと汗を掻いてしまう。なんとも複雑な季節である。
誰もが憧れるヒーローの居住地でもあるのだから、タワーの中ぐらい常に適切な温度を保ってくれればいいのだが、エコだとかなんとか環境とやらで、ある一定の時間はロビーなどの一部の室内機は切られているようだ。前にジャックとジャクリーンが言っていた。
そんな事をぼんやりと考えながら、受付もいない無機質な空間のロビーで、ビリーは静寂に包まれながらジッと待っていた。
前に届いたのは二日前。その前は四日前。そのもっと前はいつだったか。指折り数えるのも嫌になってしまった。
受付の椅子に適当に座って、スマホのアプリ画面をタッチして、ログインボーナスを受け取る。そして日課のミッションをこなし、イベント限定のガチャを引く。もうそれ 8219
火燈弥紗💀🔥Skeb募集中
DONEグリルビーさんにメガバニTを着せて自分の顔が雄っぱいで横に伸びているのに興奮するサンズと自分達もやってもらいたいガスター博士とフリスクの漫画※サングリとガスグリとフリグリ(sansby/gastby/friskby)sika_um
DONE両片想い→両想い 喧嘩する(?)ビリグレちゃん話をしよう
後にも先にも、友人の胸ぐらを掴むなんて行為はこれっきりだ。そう、今、その場限りの衝動である。そもそも友人が数える程居ない真実はこの際置いていて欲しい。荒事を好まないグレイは初めての感情に戸惑いつつも、突き動かされる。
「んむ、」
「っ!」
乱雑に引き寄せてしたキスは、果たしてキスと呼んで差し支えないものだろうか。触れた、と言うよりは当たったの方が正しい。それだというのに、自分の意思で行った行為に対する羞恥が湧き上がり顔に血が集まるのがよく分かる。
───無理だ!と思った時には既にその場から逃げ出していた。通り魔もびっくりの犯行である。言い逃げならぬキス逃げ。当の被害者、ビリーになんて言い訳をしよう。友達じゃなくなってしまう、嫌われてしまう。最悪ばかりが頭を支配する。
2697後にも先にも、友人の胸ぐらを掴むなんて行為はこれっきりだ。そう、今、その場限りの衝動である。そもそも友人が数える程居ない真実はこの際置いていて欲しい。荒事を好まないグレイは初めての感情に戸惑いつつも、突き動かされる。
「んむ、」
「っ!」
乱雑に引き寄せてしたキスは、果たしてキスと呼んで差し支えないものだろうか。触れた、と言うよりは当たったの方が正しい。それだというのに、自分の意思で行った行為に対する羞恥が湧き上がり顔に血が集まるのがよく分かる。
───無理だ!と思った時には既にその場から逃げ出していた。通り魔もびっくりの犯行である。言い逃げならぬキス逃げ。当の被害者、ビリーになんて言い訳をしよう。友達じゃなくなってしまう、嫌われてしまう。最悪ばかりが頭を支配する。
mamedaihuku228
SPOILERエリオス8章ネタバレ。ビリグレで捏造ありです。 冷たい手足の指先を、父がささくれた大きな手で温めてくれる。ビリーはたった一枚の毛布とベッドを、父と一緒に身を寄せ合う様にして包まって、互いに寒さをしのいでいた。あらゆる地域を回ってマジックを披露する父の収入は不安定で、狭い部屋にベッドを無理やり置いたような、何の設備も無い相部屋の格安のホテルに泊まる事なんてザラである。しかしビリーにとって、ベッドの狭さや寒さよりも気になるのが埃っぽい部屋の事だった。別のベッドで眠る男も、身なりやこういった格安のホテルに泊まる事からして、ビリー達と同じく金銭に余裕がないのだろう。だから彼から汗や男独特の濃い匂いがしても仕方がない事なのだ。それでも少々潔癖の気があるビリーにしてみれば、それも眉を顰めてしまう。それに何よりも、こういったセキュリティやプライバシーなんて存在しない場所では、窃盗が起こりやすい。ビリーももっと幼い頃に、ここと似たようなホテルで昼寝をしていたら、ポケットに入れて置いたお菓子と小銭が盗られそうになったのだ。幸いトイレから帰ってきた父がそれを取り返してくれたが、あれ以来誰かといる時は警戒するようにしている。
汚い部屋に、相部屋の男。 4302
よわよわ
DONE(待ってあの猫めっちゃ見たことある...!!!)保護者面談に連れてこられた在学生の弟モブが、ルチウスさんと一緒に階段を降りたりグラウンドに行ったりする話。本気でモブしか出ない。これをルチウスさんの話と言うのもおこがましい。でも私はこういうのが好き。
入学式で学園関係者と運命的な再会を果たすモブ、定期的に居てほしい。 4
_そら
MEMOグリザイユを試しながらぐりぐりしようとしていてNPCだってことに気づいてしまった。しなとの兄。26歳。
高校から海外留学~大学進学しているため、実際しなとと過ごした時間は短い。
が、帰省中にめちゃくちゃ構い倒していた。
今は日本で一人暮らし。
かも🦆
TRAINING月夜の杞憂(ビリグレ ?)夜中に不安になっちゃう🍬。🧁はほぼ寝てます。
付き合ってない世界線なのでカプ要素は薄いですが、ビリグレの人間が書いております。
短い、そして8章ネタバレ注意!かちかち、という時計の針の音とグレイの静かな寝息が部屋を満たす。
ビリーは目を瞑りながらそれを聞いていた。
そして時折、ちらりと時計を見ては小さくため息をついた。
その時刻は現在3時を指しており、普段ならとっくに夢の中であるため、なかなか眠れない事実にビリーは焦っていた。
何より、その眠れない原因が分からないのだ。
(早く寝ないとネ…)
そう思うも、ただただ時間が過ぎていく一方。
今日はヒーローとしての仕事は無いものの、グレイとリトルトーキョーへ行こうと約束していた。
早く寝なければ寝不足で楽しめない。
ビリーはそれを、友だちとの大切な時間を無駄にしてしまうことを懸念していたのだ。
ふと、グレイの方へ目を遣ると少し大きめの体を丸めるようにして眠っている。
その姿が何とも愛おしく、顔を見たくなったビリーはそっと立ち上がり、2人で買ったソファ越しのグレイのスペースへ入って行った。
自分のために、と綺麗にされたそこにしゃがみこみ、グレイの顔をじっと眺める。
その表情は普段よりも幾分穏やかで、見ているビリーの心もスっと穏やかになっていくのがわかった。
そのままグレイを起こさないようにそっと 1394
kumonism
MEMO工程続き6 平筆ブラシ紺色シルエット下レイヤー参照でぐりぐり色塗り。藍湛の影はティッシュで似たような模型作って参考に。平筆ブラシを徐々に細くして、最後の調整は太めで。随時オーバーレイで色調整と合成の繰り返し。
7 忘羨塗り終わった。薄くえんぴつで白いハイライト。
8 イラストフィルターとかオーバーレイとかでひたすら調整。二度と同じことできない。完成。 3
kumonism
MEMO工程メモ1 水彩ブラシ(鹿水彩ブラシ)グリグリしたらおもろいテクスチャなった
2 シュシュってしたら流れ星っぽい
3 グラデーションかけたら空っぽいなこりゃ
4 グラデーションマップしたらこれは夕空だな
5 それじゃあ忘羨にするか(下絵) 5
shirufe_chi
DOODLE距離感がおかしい二人を目撃した🎧のお話。ビリグレ付き合ってない。・8章後の話
・何でも許せる人向け【A sense of distance】
「ねえ、ビリー、いる……」
ちょっとした用事でビリーに会いにイーストセクターのルーキー部屋に訪れたフェイスは、ノックも無しに部屋のドアを開け、部屋に足を踏み入れて──そうして目にした光景に思わず言葉を失った。
何、この状況。と思ったのだ。
「あ、フェ、フェイスくん……」
呆然と立ち尽くすフェイスに声を掛けたのは、この部屋のもうひとりの住人であるグレイだった。フェイスの姿を見たグレイは困ったように眉を下げる。
「ご、ごめんね、今ビリーくん寝ちゃってるんだ……。なんだか疲れてるみたいだから、起こさないであげてもらえると嬉しいな……」
眠っているビリーを起こさないようにという配慮からだろう、普段よりもさらに小さな声でそう言ったグレイは、何も悪くないというのに申し訳無さそうに項垂れた。
まあ、ビリーが寝ているのは仕方のないことだし別にいい。別段大した用事でも無かったし、また日にちを改めてここに来ればいいだけだ。わざわざグレイにビリーを起こせと言うつもりも、自分でビリーを起こすつもりもない。
ただ。一つだけ突っ込ませてほしい。
「あのさ、グレイ」
「 1461
おかゆ
DONEルーキー研修をまもなく終えるビリグレ。たぶん付き合ってます。
8章要素が多少ありますので未読の方ご注意ください。グレイ・リヴァースが憧れのヒーローになって三年。もうすぐ新しいルーキーが選抜され、第十三期研修チームは解散となる。
長いようで短かった共同生活も、まもなく終わろうとしていた。
「うーん、入り切るかなぁ……?」
いくつもの段ボールと向き合いながら、僕は悩んでいた。数週間後に迫ったチームの解散と同時に、当然この部屋も引き払わなければならない。間際になって焦らないように少しずつ荷物をまとめているのだけれど、最後まで仕舞えない生活必需品や服を入れていないにも関わらず、すでに想定していた荷物の数を超えてしまいそうだ。ビリーくんと過ごす中で多少片付けはできるようになったとは言え、三年間という時間は、新たなお気に入りの本やフィギュア、ゲームが棚をいっぱいにするには十分な時間だったらしい。
かといって実家の部屋だって決してスペースに余裕があるとは言えない。自分が物を溜め込みがちなのは分かっていたけれど、この状況には流石に呆れてしまう。
ちらりとすぐ隣のビリーくんの方を見れば、相変わらずその居住空間はすっきりと整頓されている。三日後に引っ越せと言われたってできてしまいそうだ。
思えば、彼 5355