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    れとん

    駄目田眼鏡/葛蹄

    PAST狂った過去作から比較的まともな部分を抜き出したのでちょっと尻切れトンボな感じになってます。
    過去作のティムくんの話 旅をしているなかで宿に泊まれることほどありがたいことはない。野宿ではいちいち見張りを立てなければならないし、テントを張らなければならないから。しかし、宿に泊まるなら泊まるで金がいる。労働で立て替えることもあるが、疲れた身体には面倒このうえなかった。
    そんなことを思いながらティムは窓の外を眺めている。視線の先には見慣れた大きすぎる人影、その背中。宿屋の主人と薪の山の前でなにやら話している。やがて主人の手にしていた小ぶりな斧を受け取って粛々と薪割りを始めた。ちょうど『労働で宿代を立て替えている』のだろう。先生もさすがに薪割りにはてこずるんじゃないかとわずかに期待したが、無論期待外れに終わった。なにをする気にもなれなくて、規則的に斧を振り下ろす背中を眺める。距離ゆえか音は聞こえないが、きっと小気味のいいものだろう。慣れていないと小ぶりな斧であってもあんなに真っ直ぐ振り下ろすことはできない。経験があるのだろうか―――などと、とりとめもなくそんなことを考える。ため息をつく。と、同時にドアが鳴る。几帳面なノックが三回。
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    hinoki_a3_tdr

    MOURNING記憶にない町日
    故に尻切れとんぼ
     助っ人に西園寺が入ると聞いた時、ああ、このコンクールはもうダメだなと思った。天上天下唯我独尊を地で行く我が校きっての天才、西園寺エニス皇帝陛下。彼は前述の通り、協調性の欠片もなかった。カルテットを行う上で一番重要なのは息を合わせることだろう。誰とでも、いつでも合わせられる。それが一流に求められる素養だ。西園寺にはそれが欠けていた。だから無理だと思った。
     しかし、意外にも西園寺はカルテットを経て少しずつ変わっていった。人と変わることで今まで投げ捨てていた情緒が育ったらしい。当然、演奏にもそれはプラスに働いた。コンクールで優勝が狙えるほどに。もしかしたら、優勝できるかもしれない。出場すら怪しかった俺たちが。できるだろうか。いや、やってやろう。そうしたら、もう少しだけ勇気が出るかもしれない。

     なんて、青春っぽく表してみたが大したこでは無い。優勝できるかも、なーんて、浮かれた思考に引きづられ勢いの波に乗ってしまえー!ということである。そして乗った。展開が早い?? そんなことは知らん。そちらで適当に補完しておいてくれ。
     俺は教師である町田先生が好きだった。男性教諭である。惚れた理由諸々 3896

    kawauso_gtgt

    REHABILIモグ束探占
    家出のそのあと
    書けない、書きかけだからちゃんと書いたらあげ直す

    リハビリ、しりきれとんぼ
    「……やっと寝た」
    何かから身を守るように両膝を抱え込んで安らかな寝息をたてて眠っていた。すっかり冷え切った頰に手を当てて溜息を吐く。
    何を聞いたのか知らないが突然失踪まがいな行動を起こすのは勘弁して欲しいものである。
    居るはずの人間の姿がなくなっていたときの心地はそうそう愉快なものではないのだから。猟犬との話を終えて自室に戻る道中、様子見がてら覗いた部屋がもぬけの殻だった時の心情を思い出した土竜は思わず額を押さえる。肝が冷えたとはまさにあのようなことを言うのだろう。
    最初(はな)から一筋縄でいく相手ではないとは思っていたが。どうやらあの白饅頭の心の奥底に住み着いた影は中々食えない存在だったようだ。会ったこともない相手へと対抗心を燃やしている自身に気付くと土竜は一人不満げに鼻を鳴らす。一人相撲など、らしくない。
    「ばかなやつ」
    それは己に対してか。それとも目の前の小さな生命に対してか。はたまた厄介な因縁の種を残していった、己と同じ顔をした人間に対してか。果たして。
    「……本当、馬鹿な奴」
    ライトのついた黒帽子をサイドテーブルに静かに載せる。冷たい室内で爛々と輝く灯りに照らされた寝顔は酷 1715

    onigiri_dokkoi

    DONEアルガンちゃんのクリスマス小話。
    普段文字書く人間じゃないので読みにくかったりわかりづらかったりすると思います。
    尻切れトンボ。
    ありがとうございました、
    と店員の声が響くケーキ屋を後にする。
    世間はクリスマスイブ、煌びやかに街は彩られすれ違う人々も心なしか浮き足立って見える。
    ボクも浮き足立ってるうちの1人に入るのだろう。何を思ったか予約をしてしまったクリスマスケーキを手に持ち家に帰る。
    もちろん1人だったらケーキなんて予約はしない、無駄な嗜好品だからね。
    1人ではなく誰かと一緒に過ごすそれだけで浮かれてしまい、ケーキを予約してしまった。
    全くボクらしくない。

    なぜかわからないが、アルファとクリスマスイブを過ごす予定が入っていた。
    あの男は急にやってきて、
    「二十四日は空いてるか?空いているならガンマの家で食事をしよう。」
    返事をする前にアルファはではまた二十四日にと言って姿を消してしまった。

    あの男は、何をするにも急にやってきて勝手に約束を取り付けて消えて行ってしまう。
    こちらの返事を聞いてから消えて行って欲しいものだ、ボクがNOと言わないとでも思っているのか。ボクだって用事があったり嫌だったりしたらNOと言うぞ、嫌ではないし用事もなかったから何も言わなかったが。

    事の経緯を思い出しながら歩いていたら、 1250

    くるまか尊いマン たまご

    MAIKING‪甘やかせる権利
    くるまかSS‬

    ‪貴方はくるまかで『甘やかせる権利』をお題にして140文字SSを書いてください。‬
    https://shindanmaker.com/375517

    140文字で終わらなかった産物。

    書きかけ。途中も自問自答して悩んでる。
    終わりもうまく書けなくて尻切れトンボ。

    ____________
    金曜日、15時30分。定時までは1時間半ほど。オレンジ色の夕日が特広のオフィスに差し込む頃。昨夜突如入った応援要請により、薬の取引を摘発する任務を経て報告書作成をしている真壁はもう38時間ほど目を瞑ってはいなかった。平時より徹夜の仕事はザラにある特広だが、今回は相手が悪かった。‬

    ‪(摘発対象にあったチャイニーズマフィアは億が動くほどの規模の麻薬を取引しており銃やナイフを武装し取引現場を数十名で囲っていたためだ。取引現場は高級キャバクラのVIPルームとなって‬
    ‪少しだけ戸惑ってしまった。)‬

    ‪(真壁は来栖に甘えたくなる出来事が潜入捜査であった。甘えたくなる出来事ってなんだ?)‬

    ‪真壁は人が出払っているオフィスでPCに向かいながら若干船を漕ぎ始めていたところ、コーヒー豆のいい香りが真壁の鼻を掠めた。缶コーヒーではない、豆を挽いた匂いがする、と思考を巡らせているうちに、PCをにらんでいた真壁の横に誰かが立つ気配がした。‬

    「っ!…なんだ、来栖か」
    「何度か呼んだけど、誰もいないオフィスで船漕いでたから観察しちゃった」

    そこには右手に紙コップを持つ穏やかな笑みを浮かべる来栖が 1309