ガスト
まっしろしろすけ
MAIKING【ガスマリ】ガストとキスをする夢を見たマリオンが、その夢に振り回される話。続きものの予定です。
『きっと全て、夢のせい』 骨張った大きな手が、そっとこちらの内腿に優しく触れる。くすぐったくて身じろぎするマリオンを捕まえるかのように、『彼』が空いてる手を顔に伸ばしてきた。
「オマエ、なんでこんなこと……っ!」
普段腑抜けた顔をしてばかりの彼が熱を宿した瞳で見つめてくることに、動揺せずにはいれなかった。マリオンと『彼』はこんなのことをするような特別な間柄ではない。こんなの夢に決まっている。現実逃避する思考を咎めるかのように、彼が耳元に近づいてきた。
「なあ、マリオン」
「っ、」
吐息が耳元に当たり、ゾクリと身震いした。知らなかった、普段は調子のいいことばかり話す彼の低い声は声色が違うだけでこんないけない気持ちにさせられるなんて。
4525「オマエ、なんでこんなこと……っ!」
普段腑抜けた顔をしてばかりの彼が熱を宿した瞳で見つめてくることに、動揺せずにはいれなかった。マリオンと『彼』はこんなのことをするような特別な間柄ではない。こんなの夢に決まっている。現実逃避する思考を咎めるかのように、彼が耳元に近づいてきた。
「なあ、マリオン」
「っ、」
吐息が耳元に当たり、ゾクリと身震いした。知らなかった、普段は調子のいいことばかり話す彼の低い声は声色が違うだけでこんないけない気持ちにさせられるなんて。
樹華チョコ
DOODLE再びポケモンお絵描き大会になったので。マタドガスとグランブルがお気に入り。(https://twitter.com/itsukachoco/status/1452308585019437057?s=61&t=L4AP6Y0Q4U88MnS4Tms_PA) 5
白久黒音
MEMOまほポプ男女カプアルポプです、おまけでラルガスとウィルの主従もいます!
パロネタです!
まだまだパンドラハーツネタ(好きなんだから仕方ない)
使い魔のような存在と契約を結ぶとき、お互いの血を飲んで契約するというものがありまして(化け物側の血だけだったか忘れた)自身の血を飲ませるのはほぼ無理やりでもオーケーらしい。つまり、キスもセーフ。キスも、セーフ(大事なことなので)
イメージは一巻の優位な立場のアルで。絶体絶命のピンチで契約しないと本来の力を発揮できないアル(敵を倒すぐらいなら余裕はあったがどうしてもポプルと契約したかったのでやられたフリをしてる)と契約したくなかったがぼろぼろのアルを見て契約を決心するポプルいうシチュエーションで
「わかり、ました……アルゴ・デスタス! わたしは、あなたと契約します……!」
1191使い魔のような存在と契約を結ぶとき、お互いの血を飲んで契約するというものがありまして(化け物側の血だけだったか忘れた)自身の血を飲ませるのはほぼ無理やりでもオーケーらしい。つまり、キスもセーフ。キスも、セーフ(大事なことなので)
イメージは一巻の優位な立場のアルで。絶体絶命のピンチで契約しないと本来の力を発揮できないアル(敵を倒すぐらいなら余裕はあったがどうしてもポプルと契約したかったのでやられたフリをしてる)と契約したくなかったがぼろぼろのアルを見て契約を決心するポプルいうシチュエーションで
「わかり、ました……アルゴ・デスタス! わたしは、あなたと契約します……!」
💜月々❤️
PAST『世話焼きラーさんの奮闘』その2マァムと会うことが呪いを解く鍵だと言われるが頑なに会おうとしないヒュンを無理やり捕獲しマァム達がいるはずのパプニカに連れて行くラーハルト。しかし会はお開きの後だった…どうする⁉︎
ここでお話がストップしてましたが10/17のヒュンマフェスに合わせてほぼ1年ぶりに続きをアップしますー。絵柄が大分変わってます、ご容赦ください🙏 8
sky_no_suke
DOODLEGorou×lumine×kokomi (MFF/threesome)珊瑚宮様がストッパーになってくれるおかげで、抱きつぶされない蛍。
なおこのあとクタクタになっても珊瑚宮様が回復させるし、
もしくは弱っている状態の蛍とえっちを始めるので
どうあがいても逃げ場はないのである。 2
hinoki_a3_tdr
DOODLE今日もガスト・アドラーの毛細血管は破裂するのです。ガスウィル、ウィル女体化、エロくないけどR-15くらいの雰囲気(しかしまじでエロくない)
「遠慮せずどーぞ」
今、俺の目の前には、いわゆる据え膳と言うやつが用意されていた。ブラウスのボタンが外れ、顕になった薄いキャミソールとその奥に隠れているレースの下着。それに包まれた豊満なバストはむっちりと締められて大きな谷間を描いていた。
「本当に、いいのか?」
「いいと言うか、いい加減慣れたし、慣れてくれ」
こんな状況でありながらじとりとした目で色気もなく睨んでくるウィルに苦笑いしか出ない。それもそのはず。ウィルがこうなってしまったのは俺のせいだからだ。
紆余曲折の末、俺とウィルは恋人同士となった。お互いに初めての恋人、それもお世辞にも仲が良かったとは言えない相手。まんじりと、俺たちは仲を深めていったのだ。そしてあの晩、俺たちは体を繋げるはずだった。そう、はずだったのだ。
931今、俺の目の前には、いわゆる据え膳と言うやつが用意されていた。ブラウスのボタンが外れ、顕になった薄いキャミソールとその奥に隠れているレースの下着。それに包まれた豊満なバストはむっちりと締められて大きな谷間を描いていた。
「本当に、いいのか?」
「いいと言うか、いい加減慣れたし、慣れてくれ」
こんな状況でありながらじとりとした目で色気もなく睨んでくるウィルに苦笑いしか出ない。それもそのはず。ウィルがこうなってしまったのは俺のせいだからだ。
紆余曲折の末、俺とウィルは恋人同士となった。お互いに初めての恋人、それもお世辞にも仲が良かったとは言えない相手。まんじりと、俺たちは仲を深めていったのだ。そしてあの晩、俺たちは体を繋げるはずだった。そう、はずだったのだ。
yuukitokita
PASTツイッターにあげたやつの色違い。2Pだけど単に色変えただけのスマユリって感じ。 しかしユーリが暑そう(汗)ユーリを脱がすとか薄着にさせるという概念が私に存在していなかったのか…。晴れ🌞
DONEガストお誕生日おめでとう!!(R18ほどではないですが、後半わりといちゃいちゃしているので苦手な方はお気をつけください)
🍃🌹 タクシーのリアウインドウ越しにレッドサウスストリートの街並みを眺める。もうすぐ日付も変わろうかという時間なのに、バーの看板は煌々と明かりを灯し、路上では若者たちが瓶ビールを片手にたむろするいつもと変わらぬ風景だ。
アルコールでふわふわとする思考と火照る頬を冷ますように、ガストはリアウインドウに頭を預けた。車内の効きすぎた空調に冷やされたガラスは心地よくて、目を閉じたら眠ってしまいそうだ。ポケットを探ってスマホを取り出し、ロック画面で時刻を確かめる。《23:07》、なんとか約束の時間までに間に合いそうでガストはほっと胸を撫で下ろした。明かりを落とした車内で眩しく光るスマホのロック画面の写真は、先月行ったばかりの海の写真だ。白い砂浜と砕ける波、波打ち際に並べられたサイズの違うビーチサンダルが二足。ガストは小さな方のビーチサンダルの上を指でなぞってロックを解除し、通話アプリを立ち上げた。通話履歴の中で一番多く表示されているその名前をタップして、待つことたったのワンコール。ガストが今一番聴きたいと思っていたその愛おしい声に自然と頬が緩む。
5699アルコールでふわふわとする思考と火照る頬を冷ますように、ガストはリアウインドウに頭を預けた。車内の効きすぎた空調に冷やされたガラスは心地よくて、目を閉じたら眠ってしまいそうだ。ポケットを探ってスマホを取り出し、ロック画面で時刻を確かめる。《23:07》、なんとか約束の時間までに間に合いそうでガストはほっと胸を撫で下ろした。明かりを落とした車内で眩しく光るスマホのロック画面の写真は、先月行ったばかりの海の写真だ。白い砂浜と砕ける波、波打ち際に並べられたサイズの違うビーチサンダルが二足。ガストは小さな方のビーチサンダルの上を指でなぞってロックを解除し、通話アプリを立ち上げた。通話履歴の中で一番多く表示されているその名前をタップして、待つことたったのワンコール。ガストが今一番聴きたいと思っていたその愛おしい声に自然と頬が緩む。
にこまる
SPOILERタオル3、2初見感想寄り道要素もたくさんあったのですがストーリーが気になりすぎて一気にやってしまった
なので色々見落としてるかも、薄目で見てくだ…
後でちまちまやろうかな?
久々にフリゲぶっ続けでやるなどしてめっちゃ満足
なにげにBGMがすごく良い…グロいシーンとのギャップや感動シーンの演出になってて最高
好きなゲームがまたひとつ(1シリーズ?)増えました! 2
四季(siki)
MOURNING妄想話の供養。ヤマはなく、ただ幸せハッピーになるだけの話をつづってます。読む人にやさしくない書き殴り仕様。
ガストが小さい頃、女の子と思っていたのはマリオンだったというくだりと似ているのは後から気付いた。ごめん。 1664
𝚊𝚕𝚝𝚊𝚒𝚛 𓅂 𝚝𝚛𝚢
MEMOここ最近の作業の流れ 下描き通りに線を引くのがストレスで楽しく描く事を最優先したいので省く事が多い・メモでも何でも良いので描きたいものをザックリ描き起こす
・大まかなイメージをクリア化して線を引いて行く
・絵の具で塗る前にデジタルで簡単に配色決め
・アナログに戻りこの時点でほぼ完成させる
・仕上げにデジタル(今回は背景のグラデなど)
2g_umaaai
MAIKING尻叩き書きかけ。序盤も序盤。何番煎じか分からないルがストーカー被害に合うタイプの話です。悲壮感は一切ない明るい話。
アルバムが埋まってしまうほどの、いつ撮られたか覚えがないという写真。
消印が押されていない、直接ポストインされた熱烈な手紙。
極め付けは、誕生日に届いた白金とダイヤモンドが光り輝くシンプルな指輪。
「これ本物のプラチナか?」
「そこじゃねえだろ気にするのはよ」
ここまであからさまなストーキングの証拠品を並べた上で、このドギーは「だよなあ」と笑って見せた。
「最初はディスカードの残党が写真を送り付けてるのかと思ったんだ。目的が僕の監視ならこんなことはしないから、僕自身が目的じゃなくて僕からみんなへの連絡手段や拠点先を入手するためにこういった手段を選んだのかと思って」
「それがストーカー被害に遭ってたことを今まで話さなかった言い訳か」
1326消印が押されていない、直接ポストインされた熱烈な手紙。
極め付けは、誕生日に届いた白金とダイヤモンドが光り輝くシンプルな指輪。
「これ本物のプラチナか?」
「そこじゃねえだろ気にするのはよ」
ここまであからさまなストーキングの証拠品を並べた上で、このドギーは「だよなあ」と笑って見せた。
「最初はディスカードの残党が写真を送り付けてるのかと思ったんだ。目的が僕の監視ならこんなことはしないから、僕自身が目的じゃなくて僕からみんなへの連絡手段や拠点先を入手するためにこういった手段を選んだのかと思って」
「それがストーカー被害に遭ってたことを今まで話さなかった言い訳か」
wasabonbon125
DOODLETwitterでちまちま描いてるパロディのらくがき+服のラフ力のない弱々Humanなのでレイガスト錫杖が命綱な修 かわいい
気持ちCCさくらのテンションで描いた 2
riuku_n
DONEナターリアさんお誕生日おめでとう元気で親愛の表現がストレートなところ大好きです。
ユニットのみんなとさらなる活躍を期待しています
特にソル・カマルをよろしくお願いいたします!
ベールに背景抜けがあったので直したものが三枚目。 4
hinoki_a3_tdr
DOODLE様子のおかしいウィルとひたすら乳を揉まれるガスト(注:ガスウィル)「乳を出せ」
「…………はい?」
「いいから黙って脱げ」
「待て待て待て、どういうことだ! って力強いな」
「選べアドラー、自分から脱ぐか、俺に無理やり剥かれるか」
「ヒーローに有るまじき発言だな……ほらよ」
「……………」
「ウィルさんや」
「……………」
「なあって」
「……………」
「なあ! せめて喋ってくれよ!! なんで黙って俺の胸を揉むんだ」
「……きょう」
「うん?」
「ブラッドさんは会議で、オスカーさんは出張で」
「おう」
「うちのチームは俺とアキラだけだったんだけど、まあ他のチームもいるし大丈夫だって思ってたんだ」
「うん」
「なのにやたらトラブル多くててんてこ舞いで」
「うん」
「疲れた」
「……うん。そうだな。おつかれさん。でもそれと今とどう繋がるんだ???」
476「…………はい?」
「いいから黙って脱げ」
「待て待て待て、どういうことだ! って力強いな」
「選べアドラー、自分から脱ぐか、俺に無理やり剥かれるか」
「ヒーローに有るまじき発言だな……ほらよ」
「……………」
「ウィルさんや」
「……………」
「なあって」
「……………」
「なあ! せめて喋ってくれよ!! なんで黙って俺の胸を揉むんだ」
「……きょう」
「うん?」
「ブラッドさんは会議で、オスカーさんは出張で」
「おう」
「うちのチームは俺とアキラだけだったんだけど、まあ他のチームもいるし大丈夫だって思ってたんだ」
「うん」
「なのにやたらトラブル多くててんてこ舞いで」
「うん」
「疲れた」
「……うん。そうだな。おつかれさん。でもそれと今とどう繋がるんだ???」
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DOODLE※ネタバレガストカドストのフェイス本当かわいかった~~~
マリオンと仲良くしたいくせに
第一声「うわ、マリオン……」だったの面白すぎるし
「わぁ、厳しい♪」とか「お願い、協力して!」とかかわいいの大渋滞だった
耳貸してって言われてちゃんと耳貸してくれるマリオンちゃまもすき
「ほんと?」って言い方~~~~弟感すごい
オム・ファタール本当にありがとう……
コンビ萌です
z_ecicicicicici
DOODLEゴンドリエーレガスト。イベント告知見た瞬間、ア〇ア…?ってなったのは内緒(言っとるがな)
LOMが絡まないヒーロースーツって初めてでは??ツアーガイドとパトロールを兼任している感じだろうか。季節ごとにLOMがあって、全セクター巡って衣装が揃っていくんだとばかり思ってたもんで、これだと6月はどの箱もテーマが変わりそうだ。
水着ぐらいは全セクター分用意されると思ってるから早く揃えて欲しいな。
hinoki_a3_tdr
DONEガスウィル別れようとしたウィルと荒療治でつなぎとめることにしたガスト「別れてくれ」
たった一言。それだけで、世界から一人と残されたような、うら寂しさがあった。
俺とアドラーは恋人同士というものだった。俺は、アドラーが好きだった。アキラの一件があったのにも関わらず、俺はアドラーに惹かれていた。そんなときに、アドラーに告白されたのだ。嬉しかった。が、同時に怖くなった。だって、俺の中にあるアドラーへの感情はプラスのものだけではなかったから。
アドラーへの恋心と一緒に、彼への恨みのような感情もまだあった。そして、それが今後消えないだろうことも、なんとなく分かっていたのだ。こんな俺では、いつかきっと振られる。今が良くても、いずれ破綻することだろう。そんな想像から、俺はアドラーを先に振った。そうすれば、無駄に傷つくことはないと。
だが、アドラーは諦めなかった。何度も何度も俺に告白してきて、その度に俺は、アドラーを振って。傷つきたくないからと始めたことが、どんどん傷を増やしていく。俺だけじゃなくて、アドラーにも。それは、本意ではなかった。だから、受け入れることにしたのだ。アドラーの粘り勝ちと言ってもいいだろう。
大喜びするアドラーに、これで正解だったのかも 4699
wvov_b
DOODLETwitterに載せた脳内メーカーの落書きですがストーリーはこちら↓↓↓国全体で悪いことをしてて、ある日王様がついに爆弾に手を出してやばいと悟った国民皆が逃げ惑う所を描いてたんだけど、お腹がすきすぎて、あとラーメンと魚が食べたすぎて逃げ惑う人の足をラーメンのかまぼこ、飛んで逃げる人の羽をチャーシュー、城の屋根を魚、王様を人魚に変えてしまった図(分かりっこない) 3
hinoki_a3_tdr
DOODLEガスウィルウィル女体化
ガストを女性下着売場に放り込みたかったなどと供じゅ(ry ピンクや水色のふわふわとしたものから、赤や黒のきわどいデザイン、どこを見てもテイストの違う下着が並んでいるだけで逃げ場がない。自身の存在が明らかに場違いであることを肌で感じながら、ガストは足元を見つめることしか出来なかった。
「なあ、アドラー。その、ちょっと行きたいところがあって……」
もじもじと指をいじり、恥ずかしげに問いかける恋人に、一も二もなく頷いた。ウィルの頼み事だから、てっきりカップル限定スイーツのあるカフェだとか、購入制限のあるケーキ屋だとかそういうものだと思ったのだ。
「……えっと、ここ?」
「うん……」
ウィルに連れられてやって来たのは、いかにも女の子のための店、といった外観の店だった。それもそのはず、ディスプレイに飾られているのは表に出していいのかと心配になるほど小さな布を身にまとったマネキンたち。そう、女性下着店だ。
ガストは目を疑ったし、耳も疑った。今、「うん」って聞こえたけど実は「違う」の間違いだったんじゃないか? うん、きっとそうだ。
「行こ」
「お、おう」
そうだよな、そんな訳ないよな。
動かない俺の袖口を軽く掴んで、ウィルは店内へと足を進め 1106
夜間科
DOODLE【主さみ】おじさん審神者×好意の伝え方がストレートすぎる五月雨近侍は私を慕ってくれている。
夏の初めに降る雨の名を冠した美しい刀。他にない靄がかかったような刃は、様々な人物の間を渡り歩く過程で多くの者を魅了してきた。早い話が私もそのひとりなのだ。もっとも、私がこの刀に惚れて右腕に据えるまでになってしまったのは、本体の美しさだけが理由ではないのだが。
「頭?お困りですか」
「ああ!いや、少し考え事をね」
水晶を思わせる、深い色合いだが透き通った紫の瞳。見つめあえばまるで射抜くような鋭い視線になんでも読み取られてしまいそうだ。私の考え事の詳細まで、彼はきっとお見通しだろう。
「私のことですか」
犬を自称する五月雨であったが、しゃなりしゃなりと距離を詰めてくるさまは猫を彷彿とさせる。さて定位置、私の一歩後ろに片膝をついて控えた近侍は、やはり主人の頭の中を見透かしていたようだ。
3059夏の初めに降る雨の名を冠した美しい刀。他にない靄がかかったような刃は、様々な人物の間を渡り歩く過程で多くの者を魅了してきた。早い話が私もそのひとりなのだ。もっとも、私がこの刀に惚れて右腕に据えるまでになってしまったのは、本体の美しさだけが理由ではないのだが。
「頭?お困りですか」
「ああ!いや、少し考え事をね」
水晶を思わせる、深い色合いだが透き通った紫の瞳。見つめあえばまるで射抜くような鋭い視線になんでも読み取られてしまいそうだ。私の考え事の詳細まで、彼はきっとお見通しだろう。
「私のことですか」
犬を自称する五月雨であったが、しゃなりしゃなりと距離を詰めてくるさまは猫を彷彿とさせる。さて定位置、私の一歩後ろに片膝をついて控えた近侍は、やはり主人の頭の中を見透かしていたようだ。