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    ガスト

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    DONEガスウィル
    別れようとしたウィルと荒療治でつなぎとめることにしたガスト
    「別れてくれ」
     たった一言。それだけで、世界から一人と残されたような、うら寂しさがあった。
     俺とアドラーは恋人同士というものだった。俺は、アドラーが好きだった。アキラの一件があったのにも関わらず、俺はアドラーに惹かれていた。そんなときに、アドラーに告白されたのだ。嬉しかった。が、同時に怖くなった。だって、俺の中にあるアドラーへの感情はプラスのものだけではなかったから。
     アドラーへの恋心と一緒に、彼への恨みのような感情もまだあった。そして、それが今後消えないだろうことも、なんとなく分かっていたのだ。こんな俺では、いつかきっと振られる。今が良くても、いずれ破綻することだろう。そんな想像から、俺はアドラーを先に振った。そうすれば、無駄に傷つくことはないと。
     だが、アドラーは諦めなかった。何度も何度も俺に告白してきて、その度に俺は、アドラーを振って。傷つきたくないからと始めたことが、どんどん傷を増やしていく。俺だけじゃなくて、アドラーにも。それは、本意ではなかった。だから、受け入れることにしたのだ。アドラーの粘り勝ちと言ってもいいだろう。
     大喜びするアドラーに、これで正解だったのかも 4699

    hinoki_a3_tdr

    DOODLEガスウィル
    ウィル女体化
    ガストを女性下着売場に放り込みたかったなどと供じゅ(ry
    ピンクや水色のふわふわとしたものから、赤や黒のきわどいデザイン、どこを見てもテイストの違う下着が並んでいるだけで逃げ場がない。自身の存在が明らかに場違いであることを肌で感じながら、ガストは足元を見つめることしか出来なかった。

    「なあ、アドラー。その、ちょっと行きたいところがあって……」
    もじもじと指をいじり、恥ずかしげに問いかける恋人に、一も二もなく頷いた。ウィルの頼み事だから、てっきりカップル限定スイーツのあるカフェだとか、購入制限のあるケーキ屋だとかそういうものだと思ったのだ。
    「……えっと、ここ?」
    「うん……」
    ウィルに連れられてやって来たのは、いかにも女の子のための店、といった外観の店だった。それもそのはず、ディスプレイに飾られているのは表に出していいのかと心配になるほど小さな布を身にまとったマネキンたち。そう、女性下着店だ。
    ガストは目を疑ったし、耳も疑った。今、「うん」って聞こえたけど実は「違う」の間違いだったんじゃないか? うん、きっとそうだ。
    「行こ」
    「お、おう」
    そうだよな、そんな訳ないよな。
    動かない俺の袖口を軽く掴んで、ウィルは店内へと足を進め 1106

    なかた

    MOURNINGオーガストとエイプリル君は嘘つきで隠しごとが上手だけど、僕の方がずるいから目の下に隈があることに気づいてからもう三日は見て見ぬふりを続けている。
    「オーガスト。俺の話聞いてたか?」
    「えーっと」
    「どこで誰が聞いてるかわからないんだ。任務に関することを何度も言わせないでくれ」
    「ごめんね。それよりエイプリル、何日もう眠れてないの?」
    大人になるにつれて君はかわいげがなくなっていったけど、ふいをつかれた時に見せる驚いた時の表情なんかはあの頃の面影がある。
    「今度の任務に支障はない」
    「そうかもしれないけど。そうだこれ、よく眠れる薬だから」
    「これ、ただの菓子だろ。それに甘いものは好きじゃない」
    「まあ、そうなんだけど。薬だって思ったら効くかもしれないよ」
    「俺はそんなに単純じゃない」
    「そうだろうね。だから夜になるとゴチャゴチャ余計なことを考えて眠れなくなるんだ。もっと楽しいことを考えようよ。例えば明日の朝ごはんとか」
    「明日はオーガストが食事当番だからこげた料理が出てくるんだろうな」
    「僕としては明日こそ成功させるつもりなんだけど……うん、こんな調子で楽しいことを考えよう。難しいことを考えるのは僕の役目だ」 652