クロウ
moGmoG_4ch
DONE先月某日実施のアンケート結果をもとに、天使が『まるごと◎🍌』を食べる様子の念写に何とか成功いたしました。連日の猛暑によりクロウリーが夏バテ気味なので🍌描写はぬるめです。美味しく食べようまるごと◎🍌!!〈今月の標語〉お鶴🪶
DOODLE夢主(顔あり)×ス先創作夢主(生徒)です。ご注意ください。
なんか、漠然とそう思う時あるじゃないですか。
いつも懐いてくるクロウちゃんが、いきなりそんなことポロって言ったら、先生は怒るんですかね。 2
しろきち
DOODLEジャックロ92話、遊星サティスファクションタウン出張中の、ブルーノが見たクロウの話。
ジャックは愛を知っている「この頑固者が! あとで泣いて詫びてきても知らんぞ!」
「おーおー出てけ出てけ。せいせいすらあ」
ガンガンと段板を踏み鳴らしてガレージまで降りてきたジャックは、ブルーノに一瞥もくれずポッポハウスを出て行った。少し間が空いて、クロウが降りてくる。唖然とした新入りメカニックに気づくと、舌を出してみせた。
「いつもの癇癪だ、気にすんな。頭が冷えて腹減ったら帰ってくるだろ」
「ボクにはそう見えなかったけど……君たちは本当にわかり合っているんだね」
そう言うと、クロウの顔が露骨に歪んだ。まずい表現だったらしい。
遊星とジャック、あるいは遊星とクロウは仲がいい。気心の知れた友人同士という感じだ。一方でクロウとジャック、この二人の仲を、ブルーノはいまだに掴みかねていた。
6630「おーおー出てけ出てけ。せいせいすらあ」
ガンガンと段板を踏み鳴らしてガレージまで降りてきたジャックは、ブルーノに一瞥もくれずポッポハウスを出て行った。少し間が空いて、クロウが降りてくる。唖然とした新入りメカニックに気づくと、舌を出してみせた。
「いつもの癇癪だ、気にすんな。頭が冷えて腹減ったら帰ってくるだろ」
「ボクにはそう見えなかったけど……君たちは本当にわかり合っているんだね」
そう言うと、クロウの顔が露骨に歪んだ。まずい表現だったらしい。
遊星とジャック、あるいは遊星とクロウは仲がいい。気心の知れた友人同士という感じだ。一方でクロウとジャック、この二人の仲を、ブルーノはいまだに掴みかねていた。
しろきち
DOODLEジャックロ幼少期のジャックとクロウの話
キングたるもの ハウスに連れてこられたジャックは、あっという間に子どもたちのトップに君臨した。
一つには最年長だったこともあるだろう。しかし体格と力の差をあくまで他人より優位に立つことに用い、守り育むことに何の興味を示さない点は、ハウスの管理者であるマーサの悩みの種だった。
たくましく育ってほしい。けれども物事を暴力で解決するようなたくましさなら持たない方がいい。
窓の外から聞こえる「オレがキングだ!」という暴君の名乗りに、マーサは一計を案じた。
「レディの扱い方?」
マーサに呼び出しを食らい戻ってきたジャックは、いかにも不満げな顔で、ともに暮らす子どもたちをデュエルでこてんぱんにした後も気が晴れない様子だった。
2206一つには最年長だったこともあるだろう。しかし体格と力の差をあくまで他人より優位に立つことに用い、守り育むことに何の興味を示さない点は、ハウスの管理者であるマーサの悩みの種だった。
たくましく育ってほしい。けれども物事を暴力で解決するようなたくましさなら持たない方がいい。
窓の外から聞こえる「オレがキングだ!」という暴君の名乗りに、マーサは一計を案じた。
「レディの扱い方?」
マーサに呼び出しを食らい戻ってきたジャックは、いかにも不満げな顔で、ともに暮らす子どもたちをデュエルでこてんぱんにした後も気が晴れない様子だった。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部26話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の26話。
妖精の森から戻ってきたディアヴァルは、ある行動に出た。
(本文約2200文字/豆知識約430文字)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部26話「山火事」 山が、燃えていた。
ドワーフ鉱山を擁するモルン山。その山麓に広がる豊かな森は今、一面の炎に呑み込まれつつあった。
パチパチと音を立て熱風と煙を吹き上げる炎の前線が山を這い上がってくる。木々の間の下生えを舐めながら這い寄る炎は一見ゆっくりにも見えるが、新たな樹木に取り付くと樹皮を燻ぶらせながら幹を這い上がり、唐突に巨大な炎となって躍り上がる。そうなると生木であってももう抗うことは出来ない。木々は次々と炎の嵐に揉まれ、呑み込まれてゆく。辺り一帯を焼き尽くす業火は激しい上昇気流を生み、生命を奪う熱風が荒れ狂っていた。
ドワーフたちは坑道に逃げ込んで水魔法で入り口を塞ぎ、炎を防ごうとしていた。だが、山腹を吹き上げてくる熱風は容赦なく氷を溶かし、逃げ場のないドワーフたちを追い詰めていた。
2705ドワーフ鉱山を擁するモルン山。その山麓に広がる豊かな森は今、一面の炎に呑み込まれつつあった。
パチパチと音を立て熱風と煙を吹き上げる炎の前線が山を這い上がってくる。木々の間の下生えを舐めながら這い寄る炎は一見ゆっくりにも見えるが、新たな樹木に取り付くと樹皮を燻ぶらせながら幹を這い上がり、唐突に巨大な炎となって躍り上がる。そうなると生木であってももう抗うことは出来ない。木々は次々と炎の嵐に揉まれ、呑み込まれてゆく。辺り一帯を焼き尽くす業火は激しい上昇気流を生み、生命を奪う熱風が荒れ狂っていた。
ドワーフたちは坑道に逃げ込んで水魔法で入り口を塞ぎ、炎を防ごうとしていた。だが、山腹を吹き上げてくる熱風は容赦なく氷を溶かし、逃げ場のないドワーフたちを追い詰めていた。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部25話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の25話。
すべてを失ったディアヴァルは、あの森へと向かった…。
(本文約2070文字/今回は豆知識はありません)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部㉕話「翼を継ぐ者」 この森に降り立つのは十何年ぶりだろう。
ディアヴァルは、思い出の詰まったあの森に帰ってきた。
楽しいことも、大変だったこともたくさんあった。そして胸の潰れそうな悲しい思い出も……。
真実の泉の小島に、聖なる樫の巨木は今も変わらずそびえていた。
ディアヴァルは樫の木の枝に舞い降りると、木の洞に飛び込んだ。
そこにあの石があった。すべての光を吸い込むような深い闇を宿した黒い石が、昔ディアヴァルが置いたそのままに木の洞の中に安置された一対の翼の間に置かれていた。
ディアヴァルは石をそっとくわえあげた。
あの鏡は、石を飲むように言っていた。そうすれば闇の力が我がものとなる、と。
彼はためらうことなく嘴を天に向けて振り仰ぎ、一気に黒い石を飲み込んだ。石はするりと喉を通り抜け、体内へと落ちていった。
2141ディアヴァルは、思い出の詰まったあの森に帰ってきた。
楽しいことも、大変だったこともたくさんあった。そして胸の潰れそうな悲しい思い出も……。
真実の泉の小島に、聖なる樫の巨木は今も変わらずそびえていた。
ディアヴァルは樫の木の枝に舞い降りると、木の洞に飛び込んだ。
そこにあの石があった。すべての光を吸い込むような深い闇を宿した黒い石が、昔ディアヴァルが置いたそのままに木の洞の中に安置された一対の翼の間に置かれていた。
ディアヴァルは石をそっとくわえあげた。
あの鏡は、石を飲むように言っていた。そうすれば闇の力が我がものとなる、と。
彼はためらうことなく嘴を天に向けて振り仰ぎ、一気に黒い石を飲み込んだ。石はするりと喉を通り抜け、体内へと落ちていった。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部24話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の24話。
七人の小人に追われ、崖から落ちた女王は死んだ。亡骸の側で悲しみに沈むディアヴァルの目の前に、二羽のハゲタカが舞い降りた…。
(本文約3700文字/今回は豆知識はありません)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部㉔話「ディアヴァルとハゲタカ」 雨が降り始めた。大粒の水滴がバタバタと音を立てて天から落ちてくる。だが、ディアヴァルは雨を避けることも思いつかず、ただ呆然と女王の亡骸によりそって涙を流し続けていた。雨と涙がいりまじり、冷えた地面へと吸い込まれてゆく。
深い悲しみの底に沈んでいたディアヴァルを現実に引き戻したのは、頭の上を過る影と大きな羽音、そして全身に打ち付ける風だった。
頭を上げると、目の前に一羽のハゲタカが降り立っていた。ハゲタカの身体はディアヴァルの何倍も大きい。風はその翼が巻き起こしたものだったのだ。
一瞬、何が起きたのかわからなかった。悲しみの深みから意識が引き剥がされたばかりで混乱している彼の目の前に、更にもう一羽のハゲタカが舞い降りてきた。
3778深い悲しみの底に沈んでいたディアヴァルを現実に引き戻したのは、頭の上を過る影と大きな羽音、そして全身に打ち付ける風だった。
頭を上げると、目の前に一羽のハゲタカが降り立っていた。ハゲタカの身体はディアヴァルの何倍も大きい。風はその翼が巻き起こしたものだったのだ。
一瞬、何が起きたのかわからなかった。悲しみの深みから意識が引き剥がされたばかりで混乱している彼の目の前に、更にもう一羽のハゲタカが舞い降りてきた。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部23話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の23話。七人の小人たちが小屋へ戻ってくる!女王の扮する老婆は危機を告げるディアヴァルに促されてその場を逃げ出したが…。(本文約2600文字/今回、豆知識はお休みです)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部㉓話「老婆と七人の小人たち」 ディアヴァルに急かされて、老婆に扮した女王は森の中へと走り込んでいった。
ディアヴァルが空に舞い上がって偵察してみると、木立の隙間からちらちらと、小人たちが転んだり滑ったりしながらも家を目指して走っているのが見えた。あいつらあんなに足が短いくせに、なんであんなに早いんだ? それなのに、老婆の姿の女王は早く走ることが出来ない。早くも息をはずませて、苦しそうに走っている。ディアヴァルは女王の直ぐ側まで舞い降りると、枝から枝へと飛び移りながら女王の後を付いて行った。
女王は森の踏み分け道を走って戻っていく。その後ろから、大声で叫ぶ怒った小人たちの声がかすかに聞こえ始めた。このままでは追いつかれてしまう! どうすれば良いのだろうか? ディアヴァルは女王のそばを離れ、小人たちの方へと戻っていった。
2646ディアヴァルが空に舞い上がって偵察してみると、木立の隙間からちらちらと、小人たちが転んだり滑ったりしながらも家を目指して走っているのが見えた。あいつらあんなに足が短いくせに、なんであんなに早いんだ? それなのに、老婆の姿の女王は早く走ることが出来ない。早くも息をはずませて、苦しそうに走っている。ディアヴァルは女王の直ぐ側まで舞い降りると、枝から枝へと飛び移りながら女王の後を付いて行った。
女王は森の踏み分け道を走って戻っていく。その後ろから、大声で叫ぶ怒った小人たちの声がかすかに聞こえ始めた。このままでは追いつかれてしまう! どうすれば良いのだろうか? ディアヴァルは女王のそばを離れ、小人たちの方へと戻っていった。
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MOURNINGネオンがギラギラしたバーで誘惑のお仕事に勤しむクロウリーが描きたかっためちゃくちゃ時間かけたのになんか色がよろしく無くなってしまったので供養します……🙏最初はネオンがカラフルだった(目がチカチカしたのでピンクにしたらそれでもチカチカしてもう分からなくなった……)
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部22話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の22話。老婆に扮した女王は森の小人の小屋へと向かった…。(本文約3000文字/今回、豆知識はお休みです)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部㉒話「姫と老婆」 女王とディアヴァルは、森の奥へ奥へと進んでいった。
深い森には太くねじくれた木々が鬱蒼と茂り、空はほとんど見えない。地面には分厚く苔がむし、足音も吸い込まれて響くことはない。聞こえてくるのは、どこか遠くで鳴く鳥の声と、吹きすぎる風が梢を揺らす音くらいだ。そんな風景の中に、細い踏み分けが通っている。その細い獣道か人の道かも定かではない踏み分けを、一人の老女が歩いていた。曲がった腰に長い木の杖をつき、片手に籠を抱えている。誰が見てもみすぼらしい老婆にしか見えないそれは、女王の変装した姿だった。
どれほど歩いただろうか。太陽が天高く上がりそろそろ昼も近いと見えた頃、やっと森の木々がまばらとなり、一人と一羽は開けた空き地へと歩み出た。
3100深い森には太くねじくれた木々が鬱蒼と茂り、空はほとんど見えない。地面には分厚く苔がむし、足音も吸い込まれて響くことはない。聞こえてくるのは、どこか遠くで鳴く鳥の声と、吹きすぎる風が梢を揺らす音くらいだ。そんな風景の中に、細い踏み分けが通っている。その細い獣道か人の道かも定かではない踏み分けを、一人の老女が歩いていた。曲がった腰に長い木の杖をつき、片手に籠を抱えている。誰が見てもみすぼらしい老婆にしか見えないそれは、女王の変装した姿だった。
どれほど歩いただろうか。太陽が天高く上がりそろそろ昼も近いと見えた頃、やっと森の木々がまばらとなり、一人と一羽は開けた空き地へと歩み出た。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部21話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の21話。自ら手を下す決意をした女王は地下室で…。(約1600文字。今回もちょい短めなので、支部移植時に20話とまとめUPするかも。豆知識はおやすみです)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部㉑話「女王と赤いリンゴ」 ディアヴァルと女王グリムヒルデはいつもの地下室にいた。
彼らの目の前では大鍋が煮えたぎっている。粘り気のある液体の水面に緑の泡がごぼり、ごぼりと浮き上がっては弾けて消える。女王はドロリとした液体をかき混ぜながら、低い声で歌うように呪文を唱える。その声に連れてひときわ激しく泡が吹きあげて弾け、緑の飛沫を散らす。
「これでいい。愛しい子、よぉく見ておいで。ここにリンゴがある。これをこうして……」
女王はしなやかな細い指でリンゴのヘタをつまんでぶら下げると、その赤い果実を慎重に緑の水面へと沈めた。すると、リンゴの周りに細かな泡が立ち上り、シュウシュウと音を立てて煙が立ち上った。煙は胸の悪くなるような匂いがして、ディアヴァルは思わず顔を背けた。
1689彼らの目の前では大鍋が煮えたぎっている。粘り気のある液体の水面に緑の泡がごぼり、ごぼりと浮き上がっては弾けて消える。女王はドロリとした液体をかき混ぜながら、低い声で歌うように呪文を唱える。その声に連れてひときわ激しく泡が吹きあげて弾け、緑の飛沫を散らす。
「これでいい。愛しい子、よぉく見ておいで。ここにリンゴがある。これをこうして……」
女王はしなやかな細い指でリンゴのヘタをつまんでぶら下げると、その赤い果実を慎重に緑の水面へと沈めた。すると、リンゴの周りに細かな泡が立ち上り、シュウシュウと音を立てて煙が立ち上った。煙は胸の悪くなるような匂いがして、ディアヴァルは思わず顔を背けた。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部20話。後のクロウリー学園長=大鴉のディアヴァルの物語、美しき女王編の20話。
ハントマンと姫を森へと送り出した女王は、鏡を通して二人を監視していた。
ハントマンが帰還したとき、女王は……。
(本文約1200文字/豆知識約900文字)
今回ちょい短めですみません。次のパートとの幕間のような感じで読んで頂ければ。
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部⑳話「女王の裁き」 女王は鏡の中の光景を食い入るように見つめていた。
鏡を覗く目は険しく、その手は爪が手のひらに食い込むのではと思うほどに握りしめられている。
そこに映っているのは、スノーホワイト姫が森の奥の小人の家に入り込み、安らかに眠りに付いた様子だった。
と、ゆらりと波立つように景色が崩れた。
鏡の面を緑の煙が覆い、その中からあの黒いレースの様な隈取模様のある男の顔が浮かぶ。
女王は片手を振って「もうよい、下がれ」とだけ言った。
再び鏡の中に緑の煙が立ち込め、それが晴れたときには男の顔はもうなかった。しかし、男が消えたあとも部屋に張り詰めた緊張は緩むこと無く、ディアヴァルは我知らず項の羽毛を逆立てていた。
2320鏡を覗く目は険しく、その手は爪が手のひらに食い込むのではと思うほどに握りしめられている。
そこに映っているのは、スノーホワイト姫が森の奥の小人の家に入り込み、安らかに眠りに付いた様子だった。
と、ゆらりと波立つように景色が崩れた。
鏡の面を緑の煙が覆い、その中からあの黒いレースの様な隈取模様のある男の顔が浮かぶ。
女王は片手を振って「もうよい、下がれ」とだけ言った。
再び鏡の中に緑の煙が立ち込め、それが晴れたときには男の顔はもうなかった。しかし、男が消えたあとも部屋に張り詰めた緊張は緩むこと無く、ディアヴァルは我知らず項の羽毛を逆立てていた。
しがらきぽんこ
DONEうちのメイン子に天使のレオタード着せた。シンイとクロウズ関係ないイラストここに投稿するの初めてかも。
プクだとぴったりだけど人間だとサイズちょっと小さくて通常よりハイレグ気味になってたりバスト周り窮屈になってます 2
k_hizashino
DONE2016年5月時点でのオールキャラものとなります。梅酒つくろうぜって話。本丸梅酒づくり 使いから帰った加州や大和守たちが荷台から積み荷をおろした時、本丸の中には爽やかで瑞々しい甘い香りが満ちた。
「もー。つーかーれーたー」
酒が四斗樽に三つ、触れればカランカランと音を立てる氷砂糖が蓋付きの桶に二つ、恐らく一番の重荷になったであろう、厚いガラスの大瓶が十、そして薫り高い紅青梅が麻袋に三つ。庭に茣蓙を敷き、それらを並べると圧巻であった。
「お、随分と景気がいいねぇ」
そんな風に目立つ場所に目立つものが置いてあるものだから、通りかかる者達は足を留めるし、口々に言葉を交わせばさざめきは本丸中に広がる。半刻も待たずして、縁側と庭先にはほとんどすべての刀剣が集まり、中には酒のにおいを嗅ぎつけてか杯やグラスを携えている者達もいる。
4765「もー。つーかーれーたー」
酒が四斗樽に三つ、触れればカランカランと音を立てる氷砂糖が蓋付きの桶に二つ、恐らく一番の重荷になったであろう、厚いガラスの大瓶が十、そして薫り高い紅青梅が麻袋に三つ。庭に茣蓙を敷き、それらを並べると圧巻であった。
「お、随分と景気がいいねぇ」
そんな風に目立つ場所に目立つものが置いてあるものだから、通りかかる者達は足を留めるし、口々に言葉を交わせばさざめきは本丸中に広がる。半刻も待たずして、縁側と庭先にはほとんどすべての刀剣が集まり、中には酒のにおいを嗅ぎつけてか杯やグラスを携えている者達もいる。
高村 あい
DONEずっとずっと描きたかった、アニメ14話ベースのフクロウさん。英字元ネタは言わずと知れたマザーグースの「Who killed Cock Robin?」ですが、元ネタではお墓を掘る係でしたねOwlさん。。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部19話ハントマンによって森へと連れ出された姫は、ピクニックを楽しんでいたが……。
(本文約3100文字。今回は豆知識はお休みです)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部⑲話「森へ……」 天気の良い日だった。
森の木々をそよ風が揺らし、若葉は陽光に透けて金緑に輝いている。朝露をのせた木苺はまるで宝石のように美しい。下生えには春の花々が咲き乱れ、美しい蝶や陽気な蜂が飛び回っていた。
ピクニック日和だな、とディアヴァルは思った。これから起きることを考えると、それはとても皮肉なことに感じた。
彼は森の木々を飛び移りながら、地上を歩く二人の人間を観察していた。
森の中を楽しげに歩いてゆく少女は、簡素な遊び着を着たスノーホワイト姫だ。その後ろからハントマンがついて行く。姫の楽しそうな様子と裏腹に、ハントマンの表情は暗く翳っている。きっと、心の中ではこれからやらねばならないことを思い浮かべているのだろう。
3169森の木々をそよ風が揺らし、若葉は陽光に透けて金緑に輝いている。朝露をのせた木苺はまるで宝石のように美しい。下生えには春の花々が咲き乱れ、美しい蝶や陽気な蜂が飛び回っていた。
ピクニック日和だな、とディアヴァルは思った。これから起きることを考えると、それはとても皮肉なことに感じた。
彼は森の木々を飛び移りながら、地上を歩く二人の人間を観察していた。
森の中を楽しげに歩いてゆく少女は、簡素な遊び着を着たスノーホワイト姫だ。その後ろからハントマンがついて行く。姫の楽しそうな様子と裏腹に、ハントマンの表情は暗く翳っている。きっと、心の中ではこれからやらねばならないことを思い浮かべているのだろう。
UTU_HZI_
PROGRESSアジクロすけべぽいやつコードネームA.Zの乱雑なメモ
殺害対象A.J.クロウリー。なんというか…彼は…スーパーホット。まるで蛇のようだ。この狭いストアを細くて長い脚で狭そうに行き来してる。開店準備中、目の前でタイトなボトムスがぴたりと張り付いた小さな尻がふりふり動くと、調理台に押さえ込んで、激しく腰を打ち付けたらどんな気分かって…毎日のように考えてしまう。全くこんなことメモしてどうする!
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部18話姫の決意を知った女王はハントマンを呼び出し、ある命令を下す。(本文=約2600文字/豆知識=約800文字)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部⑱話「相克」 スノーホワイト姫に王の最期を見せた翌日のこと。女王グリムヒルデは、姫の部屋を訪れた。
姫は顔色も悪く、目の下にうっすらとくまができていた。
ディアヴァルはその鋭い耳で気づいていた。姫は一晩中泣き明かしたのだ。可哀想に……。恋しい相手を諦めるのはさぞ辛いことだろう……。
女王は、姫を抱き寄せてハグすると、その頬に両手を添えて目を真っ直ぐに覗き込んで言った。
「スノーホワイトや。昨日は悲しい想いをさせてしまいましたね。知らねばならないこととは言え、さぞ辛かったことでしょう。でも、これでわかりましたね。あの若者は貴女にふさわしい相手ではないのよ。辛いでしょうけれど、この恋は諦めなくては。ね」
すると姫は、まだ青ざめた顔のまま、それでも真っ直ぐに女王の目を見返して静かにこう言った。
3441姫は顔色も悪く、目の下にうっすらとくまができていた。
ディアヴァルはその鋭い耳で気づいていた。姫は一晩中泣き明かしたのだ。可哀想に……。恋しい相手を諦めるのはさぞ辛いことだろう……。
女王は、姫を抱き寄せてハグすると、その頬に両手を添えて目を真っ直ぐに覗き込んで言った。
「スノーホワイトや。昨日は悲しい想いをさせてしまいましたね。知らねばならないこととは言え、さぞ辛かったことでしょう。でも、これでわかりましたね。あの若者は貴女にふさわしい相手ではないのよ。辛いでしょうけれど、この恋は諦めなくては。ね」
すると姫は、まだ青ざめた顔のまま、それでも真っ直ぐに女王の目を見返して静かにこう言った。
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第二部17話姫の恋する相手は亡き王の仇の息子。姫の恋を許すことが出来ない女王はある行動に出た。(本文=約1800文字/豆知識=約800文字)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部⑰話「姫と鏡」 女王グリムヒルデは城の自室にいた。
目の前には、連れ戻されたスノーホワイト姫の姿があった。姫はきちんと風呂に入れられて、服装は王族としてふさわしいものに整えられていた。
「スノーホワイトや。修行の日々、さぞ疲れたことでしょう。よく耐えましたね。これからは、また一緒に暮らしましょう」
それを聞いた姫の顔は一瞬輝いたが、すぐにその輝きは曇ってしまった。それを女王は見逃さなかった。
「姫や。お前は離宮で出会った青年のことが気になるのですね」
それを聞いた姫が、驚いたように女王の顔を見返した。
「これからお前に大切なことを教えなければなりません。お前にとって、とてもつらいお話になるでしょう。けれど、真実を知らねばなりません」
2702目の前には、連れ戻されたスノーホワイト姫の姿があった。姫はきちんと風呂に入れられて、服装は王族としてふさわしいものに整えられていた。
「スノーホワイトや。修行の日々、さぞ疲れたことでしょう。よく耐えましたね。これからは、また一緒に暮らしましょう」
それを聞いた姫の顔は一瞬輝いたが、すぐにその輝きは曇ってしまった。それを女王は見逃さなかった。
「姫や。お前は離宮で出会った青年のことが気になるのですね」
それを聞いた姫が、驚いたように女王の顔を見返した。
「これからお前に大切なことを教えなければなりません。お前にとって、とてもつらいお話になるでしょう。けれど、真実を知らねばなりません」
ゆきこ
DOODLEエアスケブ3本目。クロウとリィンが一緒に食事をする話、なんですが肝心の食事風景はちょこっとです(汗)リクのクロウの奢りの部分に目を奪われて、いかに奢らせるかを考えていたらこんなことに。すみませんm(_ _)m
クロウは色々と美味しいお店とか知ってそうなので、こんな感じで仕事ばっかのリィンのことを時々連れ出しては息抜きさせてあげてると良いなと思います!
その日。オーレリアに呼び出され、散々こき使われていたクロウだったが、駄賃は弾むと言われた通り、かなりの額の入った袋を渡され。今日はウマイ飯が食えそうだな、とニヤニヤしながら外に出るため廊下を歩いていた。
時刻は夕方。既に日も落ちかけていて、生徒たちもみな部活は切り上げ、寮へと戻ったらしく。しんと静まり返った中を歩きながら、誰もいない校舎ってのはなんでこんなに不気味なんだろうな、と考えていたのだが、突然声をかけられて驚いて振り返れば、そこに居たのはワーカホリック気味の後輩だった。
「あれ、クロウ? こんな時間にどうしたんだ?」
「おわ、びっくりした。……なんだ、リィンか。お前こそこんな時間まで仕事か? ご苦労なこったな」
1700時刻は夕方。既に日も落ちかけていて、生徒たちもみな部活は切り上げ、寮へと戻ったらしく。しんと静まり返った中を歩きながら、誰もいない校舎ってのはなんでこんなに不気味なんだろうな、と考えていたのだが、突然声をかけられて驚いて振り返れば、そこに居たのはワーカホリック気味の後輩だった。
「あれ、クロウ? こんな時間にどうしたんだ?」
「おわ、びっくりした。……なんだ、リィンか。お前こそこんな時間まで仕事か? ご苦労なこったな」