サラリーマン
shishiri
DONEモブ視点仕事に疲れたサラリーマンと果物
DIVE 檀家回りのために坊さんが走り回るような忙しない月だから『師走』
小学生の頃、国語の授業でそう教わった気もするが、平成の世の年の瀬に、走り回るのは坊さんばかりではない。俺のようなうだつの上がらない銀行マンも課せられたノルマを達成すべく、方々にある得意先のご機嫌取りのために朝から晩まで駆けずり回るのだ。でも、それももう、疲れてしまった――。
足繫く顔を見せに来るらしい他行の存在をちらつかせ、「融通を利かせてくれないならば、そちらに乗り換える」と得意先から半ば脅すように通告され、決まりかけていた5,000万円の追加融資話がとん挫しかけたのが三日前。ここ半年の俺は、ノルマに届かない成績のせいで毎日のように副支店長からの罵声を浴びているというのに、この案件を落としたとなったら……。
3935小学生の頃、国語の授業でそう教わった気もするが、平成の世の年の瀬に、走り回るのは坊さんばかりではない。俺のようなうだつの上がらない銀行マンも課せられたノルマを達成すべく、方々にある得意先のご機嫌取りのために朝から晩まで駆けずり回るのだ。でも、それももう、疲れてしまった――。
足繫く顔を見せに来るらしい他行の存在をちらつかせ、「融通を利かせてくれないならば、そちらに乗り換える」と得意先から半ば脅すように通告され、決まりかけていた5,000万円の追加融資話がとん挫しかけたのが三日前。ここ半年の俺は、ノルマに届かない成績のせいで毎日のように副支店長からの罵声を浴びているというのに、この案件を落としたとなったら……。
なな丸
DOODLEハッサクさん、先生も四天王もやってるのに兼任のアオキさんより余裕あるように見えるな〜と思ってたんだけど...アオキさんが止めてるからハッサクさんまで挑戦者が回ってこないんじゃない...?とか思ってまじ非凡サラリーマン最高だな〜〜〜と思いました😊😊😊😊
…というのを呟いて描かずにはいられなかった🍙
4696nuko
DOODLE轟波!相変わらずマイナー好きだな〜と…💦
誰も考えんだろうってカップル好きになるのどうにかしたいけど、やめられない!!
轟マダとは別次元と私の中では捉えてる。
学生とサラリーマンは完全別次元(私の中では…) 2
カナモリ
PROGRESS進捗なので途中までです。サラリーマン🔥さんと大学生🎴くんの🔥🎴です。本命DTの🔥さんが🎴くんの一挙一動に勝手に振り回される話になる予定。🔥さんが過去に交際してた人がいる表現があります。何でも許せる人だけ閲覧してください。所詮本命の前では理想なんてあって無いような物(仮)鹿爪らしい顔を覆った手のひらの下の口元が緩んでいることを、彼が知ったら怒るだろうか。
俺、煉獄杏寿郎は、伏せていた目を向かいに座った彼へ向けた。
項垂れ、心底申し訳ないことをしたと罪悪感に苛まれているのだろう。
何か声をかけて気持ちを和らげてやりたいが、顔が緩んでしまわないよう取り繕うのに必死なのだから許してほしい。
この5歳年下の大学生の恋人――竈門炭治郎は、二十歳になったばかりというのに人格の優れた青年で、恋仲になってはや数ヶ月たってもわがまま1つ言わない。
元来、長男気質で人のことばかり慮る質なので、消して心を開いていないからではないだろう。
それに、まさか炭治郎とそんな仲になるなんて思っても見なかった頃の、自分の発言のせいもあるんだろうが……。
2293俺、煉獄杏寿郎は、伏せていた目を向かいに座った彼へ向けた。
項垂れ、心底申し訳ないことをしたと罪悪感に苛まれているのだろう。
何か声をかけて気持ちを和らげてやりたいが、顔が緩んでしまわないよう取り繕うのに必死なのだから許してほしい。
この5歳年下の大学生の恋人――竈門炭治郎は、二十歳になったばかりというのに人格の優れた青年で、恋仲になってはや数ヶ月たってもわがまま1つ言わない。
元来、長男気質で人のことばかり慮る質なので、消して心を開いていないからではないだろう。
それに、まさか炭治郎とそんな仲になるなんて思っても見なかった頃の、自分の発言のせいもあるんだろうが……。
藍(lhk_wyb)
DONE曦澄、真ん中バースデーおめでとう💙💜【現代AU】
・純文学作家 曦臣
・サラリーマン 江澄
※ナチュラルに同棲している二人
※曦澄がそれぞれモブと会話してます。
coeur rouge「先輩が学生の頃って、どんなことが流行ってましたか?」
仕事中の雑談で、江澄と同じチームの女性の後輩が江澄に話題を振ったのがきっかけだった。
ここで出ている流行りというのは、一般的な流行ではなく『いわゆる恋人同士になったらみんなやっていたこと』だ。
「俺はそういうのに疎かったから同年代の奴らがどんなことをしていたかはよくわからん。そういうお前の頃は何が流行っていたんだ?」
江澄は面倒になって、話を振ってきた後輩に話を戻した。
「私の頃ですか?そうですね、真ん中バースデーが少し流行ってましたね。」
初めて聞く単語に、江澄はその単語を鸚鵡返しした。
「真ん中バースデー?」
江澄の思いの外素っ頓狂な返事に、気をよくした後輩は真ん中バースデーの説明をしてくれた。
4058仕事中の雑談で、江澄と同じチームの女性の後輩が江澄に話題を振ったのがきっかけだった。
ここで出ている流行りというのは、一般的な流行ではなく『いわゆる恋人同士になったらみんなやっていたこと』だ。
「俺はそういうのに疎かったから同年代の奴らがどんなことをしていたかはよくわからん。そういうお前の頃は何が流行っていたんだ?」
江澄は面倒になって、話を振ってきた後輩に話を戻した。
「私の頃ですか?そうですね、真ん中バースデーが少し流行ってましたね。」
初めて聞く単語に、江澄はその単語を鸚鵡返しした。
「真ん中バースデー?」
江澄の思いの外素っ頓狂な返事に、気をよくした後輩は真ん中バースデーの説明をしてくれた。
はるさめ
DONEバーテンダー 一之倉×サラリーマン松本 その②ポストしたものの先が書いてあります。
兜合わせしかしてないけど、十分R-18なのでPASS付けます。
・18↑?(y/n)で答えてください。 2981
くじろ
MEMO性に熱心なサラリーマンと、インキュバスのアホエロ話の導入部分。1話は書き終わってるんですが、珍しく♡喘ぎさせているので気が向いたら更新します🤨
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PASS:18↑? 1610
rinka_chan_gg
DONE現パロ夏五。社畜サラリーマンの夏油がある日見つけた喫茶店のマスターを営んでいる五条に恋をして…?というハートフルでほのぼのしたお話(当社比)の続編です。
前作をご覧になっていない方は是非そちらからどうぞ→ https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19005270
後ほどピクシブにておまけの話もつけて再掲します。
イベント開催おめでとうございました!
ハニーミルクの恋ー2ー■■■
夕陽が、都会の街を橙色に染め上げている。
閑散とした住宅街。どんどん幅が細くなっていく道路。利用者のいない静かな公園。
すっかり見慣れた風景を、夏油傑は今日も歩く。お気に入りの、あの店に行く為に。
チリンチリン。ガラス張りのドアを開くと入店のベルが鳴り響く。音に気付いたアルバイトの青年が「いらっしゃいませー!」と元気よく駆けてきた。夏油の顔を見るとハッとして「お疲れ様です、お好きな席どーぞ!」と一言付け加えた。彼にはすっかり顔を覚えられていることに気恥ずかしさを感じながらも、夏油は奥のテーブル席へと向かった。
少し前までは、窓際のカウンター席の方が外の景色も見られるし良いと思っていたのだが、最近はもっぱらテーブル席が夏油の定位置となっていた。その理由は単純に、ここだと店内を一望できるからだ。
4841夕陽が、都会の街を橙色に染め上げている。
閑散とした住宅街。どんどん幅が細くなっていく道路。利用者のいない静かな公園。
すっかり見慣れた風景を、夏油傑は今日も歩く。お気に入りの、あの店に行く為に。
チリンチリン。ガラス張りのドアを開くと入店のベルが鳴り響く。音に気付いたアルバイトの青年が「いらっしゃいませー!」と元気よく駆けてきた。夏油の顔を見るとハッとして「お疲れ様です、お好きな席どーぞ!」と一言付け加えた。彼にはすっかり顔を覚えられていることに気恥ずかしさを感じながらも、夏油は奥のテーブル席へと向かった。
少し前までは、窓際のカウンター席の方が外の景色も見られるし良いと思っていたのだが、最近はもっぱらテーブル席が夏油の定位置となっていた。その理由は単純に、ここだと店内を一望できるからだ。
youki
MOURNINGいつもの帰り道、ふとビルの隙間に魅惑的なバニー姿の少年?を見かけたサラリーマンの上杉秀彦は誘われるように彼の後を追った。「なんだか俺様アリスな気分」浮かれるのも束の間、彼がたどり着いた先は美人姉弟が経営するぼったくりバーだったのだ…!
シュウジ
DOODLE書くか、ショタ猫耳…n回目変な転生現代
一般的なサラリーマン月島さんちの猫、音之進くん(身長145cm)
少し不穏、でも愛
もちろん鯉月です
「ひとりで行くなと何度言わせるんです」
些細なことだった。今となっては理由など覚えていない。何かに目を奪われた私がひとりで走り出す。私にとっては日常の、いつもどおりの事だったと思う。しかし月島にとってはそうでなかった。
この男は元来、おのれの感情をあまり表に出さない。永く共に過ごすことで愛情であるとか、そういった明るい感情は比較的分かりやすく見せるようになってきた。しかし負の感情はいまだに胸に押し込めがちだ。怒り、悲しみ、苦しみ。悪い癖だ。こればかりは中々直らない。殻の中に閉じ込める。それが今夜はひび割れた。
「しつこいとお思いですか。ですが私は謝りませんよ、あなたが聞かないんですから」
「つきしま」
1199些細なことだった。今となっては理由など覚えていない。何かに目を奪われた私がひとりで走り出す。私にとっては日常の、いつもどおりの事だったと思う。しかし月島にとってはそうでなかった。
この男は元来、おのれの感情をあまり表に出さない。永く共に過ごすことで愛情であるとか、そういった明るい感情は比較的分かりやすく見せるようになってきた。しかし負の感情はいまだに胸に押し込めがちだ。怒り、悲しみ、苦しみ。悪い癖だ。こればかりは中々直らない。殻の中に閉じ込める。それが今夜はひび割れた。
「しつこいとお思いですか。ですが私は謝りませんよ、あなたが聞かないんですから」
「つきしま」
シュウジ
DOODLE書くか、ショタ猫耳…②変な転生現代
一般的なサラリーマン月島さんちの猫、音之進くん(身長145cm)
転生ショタ之進を「閣下」とか「音之進さま」とか呼ぶ月島さんが大ヘキです。なんかもうそれだけですけべで尊くて。
ねこのしん(小)「閣下、もう寝るんですか」
「うぅん、まだ……」
「そんな眠そうな顔で」
「んん……?」
遠いようで近くから、月島の声が聞こえた。私は両眼を閉じたままその声を聞いている。月島の声が柔らかく耳に染み込んでいく。
今日は月島と色んな場所に行った。新しくオープンしたスイーツ屋や服屋、インテリアショップ。
久しぶりに思い切り走りたかったから、広い公園にも連れて行ってもらった。青々とした芝が生えた場所。芝生の上を走り、走り疲れたら大の字で寝そべり澄み渡った空を見上げた。笑いたくなるほど気持ちが良かった。
月島は面倒くさそうな顔で駆けてきて、私の隣に腰かける。その顔が満更でもなさげだったのは私だけの秘密だ。
心地いい疲れが全身を包み込んでいる。月島は明日も休みなのだから、まだ眠りたくない。だから、目を閉じて、休んでいるだけなのだ。
609「うぅん、まだ……」
「そんな眠そうな顔で」
「んん……?」
遠いようで近くから、月島の声が聞こえた。私は両眼を閉じたままその声を聞いている。月島の声が柔らかく耳に染み込んでいく。
今日は月島と色んな場所に行った。新しくオープンしたスイーツ屋や服屋、インテリアショップ。
久しぶりに思い切り走りたかったから、広い公園にも連れて行ってもらった。青々とした芝が生えた場所。芝生の上を走り、走り疲れたら大の字で寝そべり澄み渡った空を見上げた。笑いたくなるほど気持ちが良かった。
月島は面倒くさそうな顔で駆けてきて、私の隣に腰かける。その顔が満更でもなさげだったのは私だけの秘密だ。
心地いい疲れが全身を包み込んでいる。月島は明日も休みなのだから、まだ眠りたくない。だから、目を閉じて、休んでいるだけなのだ。
はやみ
DONEカドクラ誕生日おめでとう🎋大学生🦌とサラリーマン✳の現パロです!
モブ視点で、キラ門をそっと添えるだけ…みたいな話なので大丈夫そうなら読んでやってください~
ナイスミドルとダンディデュオ♡♡♡ 5645
yanagi_denkiya
MEMO現パロ時空。ベリファー。わりと純朴めな一般サラリーマンのベリアルと元バンドマンのファーさん。
R18ではないけどやることやってる。
注意:元ファーさんの男(???)のモブが出ます。 1895
pirafudoria
DOODLE【アニメ】これはダメな方の霊能力者だ!!【霊能力者のレイちゃんは、ダメ、無能、役に立たない?】第1話のサムネです!!
小説版、漫画版、動画版、ゲーム版があります。
霊能力者のもとに訪れたサラリーマン。彼の悩みは?
#オリキャラ #イラスト
RFuaka
DONE赤暮🦍👓タイトルどおり結婚のお話です。
20代後半、サラリーマン設定。
幸せにはなりますが、なんか重苦しいです、ごめんなさい。
自分の中で考えがまとまってないのが見え見えかもしれない…💦
ジューンブライド赤木が、黒いタキシードに袖を通す。
同じく、黒いタキシードを着た木暮は、鏡越しにその姿を見て「剛憲、似合ってるよ」とニッコリ微笑んだ。
赤木は、照れ臭そうに微笑んだ。
「公延、おまえも素敵だ」
赤木の黒いタキシードは、レンタルではなく、今日のために誂えてもらった一着だ。
レンタルで、赤木がギリギリ着られるサイズもあったが、デザインがしっくり来なかったので、一から作成してもらうことになったのだった。
今日という日を迎えるまで、紆余曲折があった。
遡ること約半年前、二人は史上最大の大喧嘩をした。
基本的に、滅多なことでは喧嘩しない二人である。
滅多なことどころか、二人が「恋人」として付き合いを始めた以降、喧嘩らしい喧嘩をしたことはなかったかもしれない。
3197同じく、黒いタキシードを着た木暮は、鏡越しにその姿を見て「剛憲、似合ってるよ」とニッコリ微笑んだ。
赤木は、照れ臭そうに微笑んだ。
「公延、おまえも素敵だ」
赤木の黒いタキシードは、レンタルではなく、今日のために誂えてもらった一着だ。
レンタルで、赤木がギリギリ着られるサイズもあったが、デザインがしっくり来なかったので、一から作成してもらうことになったのだった。
今日という日を迎えるまで、紆余曲折があった。
遡ること約半年前、二人は史上最大の大喧嘩をした。
基本的に、滅多なことでは喧嘩しない二人である。
滅多なことどころか、二人が「恋人」として付き合いを始めた以降、喧嘩らしい喧嘩をしたことはなかったかもしれない。
シュウジ
DOODLE書くか、ショタ猫耳…!変な転生現代
一般的なサラリーマン月島さんちのネコ、音之進くん(身長145cm)
攻めがショタでにゃんにゃんしてても大丈夫な方
ガチガチの鯉月工場で生産しております
ねこのしん(小) 私は猫である!名前は鯉登音之進。薩摩で生まれ、大日本帝国陸軍北海道第七師団歩兵第二十七聯隊に所属していた軍人だ。ちなみに最終的にすごく偉くなった。しかし、今は一般的な猫である。
「にゃん、にゃん」
「くっ」
「ごろごろ」
「あざとい……」
「ふふ、それがいいくせに」
私は子ども猫。身長は月島より低いしまだ筋肉もない。いや月島の筋肉がすごすぎるのか。とにかくまだまだ子どもだ。けれど、だからこそ良いこともある。私が猫っぽく鳴いてみせると月島は手で顔を覆う。はじめは何かあったのかと思ったが、どうやら私の可愛らしさにやられているらしい。私たちの衣食住のために日々働いてくれる月島のため、私は今日もにゃんにゃんするのだ。
1168「にゃん、にゃん」
「くっ」
「ごろごろ」
「あざとい……」
「ふふ、それがいいくせに」
私は子ども猫。身長は月島より低いしまだ筋肉もない。いや月島の筋肉がすごすぎるのか。とにかくまだまだ子どもだ。けれど、だからこそ良いこともある。私が猫っぽく鳴いてみせると月島は手で顔を覆う。はじめは何かあったのかと思ったが、どうやら私の可愛らしさにやられているらしい。私たちの衣食住のために日々働いてくれる月島のため、私は今日もにゃんにゃんするのだ。
誠志郎
SPOILER【20230524】ルベライトジャムHO5サラリーマンでお邪魔致しました〜!キャラシ共々ネタバレ注意、落書きもちょっとある
https://charasheet.vampire-blood.net/4867454 7
ashuka_g
TRAINING40.高校の頃の制服を着て、紅郎の方はワイシャツ姿で先生と生徒という設定のもとえっちする紅郎となずな。「せんせえ♡♡それ以上したらッ♡妊娠しちゃ…あーーー…ッ…♡」結果的に盛り上がったけど、性癖が思ったより歪みそうな気配がして、次は紅郎も制服を着てえっちをした。今回の紅なず♀さん
・新婚ホヤホヤだよ!
・アパートにふたりで住んでるよ!
・紅郎くんはサラリーマンだよ!
・なずなちゃんは専業主婦 6420
piyokko
MAIKING🎴🌊たぬき×リーマン
家事のお手伝いさんとして働く為に都会にやってきた小さなたぬきの炭治郎が、普通のサラリーマンの冨岡さんと仲を(強引に)深めていくお話
あなたの主夫になりたくて!- 1 -
「え、」
夏の夜、二十二時頃。暑さに茹だりながらスーツケース片手に帰路に着く男は、子供が駆けて行く様を視界の端で捕えた。細道に入っていったようで、一瞬しか見えなかったが...小学生だろうか。親らしき人物は見えなかったし、あの細道は人気が無ければ街灯と呼べるものも少なくて静かだ。この時間帯に子供が彷徨くのはあまり良い事ではない、真面目な男は心配になり後を追った。細道を進んでも自分の家には帰れる、子供に何事も無ければそれで構わない。
細く長い裏路地に入ると、その子供は途中まで行ってしまっていた。暗くてよく見えないが、近隣の家の明かりでぼんやりと不自然なシルエットが浮かんだ。小走りしながらふらふらと横に揺れるその様は今にも転けてしまいそうであるが、それよりも男が注目したのは子供の体格が思っていたより小さかった事だ。想像より小さな子供が、籠のような物を頭上に掲げて走っていたのだ。こんな幼子が何故夜道を...、男は慌てて駆け寄った。
10520「え、」
夏の夜、二十二時頃。暑さに茹だりながらスーツケース片手に帰路に着く男は、子供が駆けて行く様を視界の端で捕えた。細道に入っていったようで、一瞬しか見えなかったが...小学生だろうか。親らしき人物は見えなかったし、あの細道は人気が無ければ街灯と呼べるものも少なくて静かだ。この時間帯に子供が彷徨くのはあまり良い事ではない、真面目な男は心配になり後を追った。細道を進んでも自分の家には帰れる、子供に何事も無ければそれで構わない。
細く長い裏路地に入ると、その子供は途中まで行ってしまっていた。暗くてよく見えないが、近隣の家の明かりでぼんやりと不自然なシルエットが浮かんだ。小走りしながらふらふらと横に揺れるその様は今にも転けてしまいそうであるが、それよりも男が注目したのは子供の体格が思っていたより小さかった事だ。想像より小さな子供が、籠のような物を頭上に掲げて走っていたのだ。こんな幼子が何故夜道を...、男は慌てて駆け寄った。
りうさき@
DONEサラリーマンつきしまとお天気お姉さんこいと・その2[!]女体化
自炊は滅多にしない独身男からすると、安価でそこそこの量を賄ってくれる社員食堂は非常にありがたい。昼食はもちろん、日によっては夕飯もここで済ませることがあるくらいには。
新聞を片手に辛くも甘くもないカレーを食べていると、正面の空席に人が座る気配があり、ちらりと視線だけを持ち上げて思い切り顔を顰める。
「やだな~、そんな顔。傷付く~」
けらけらと笑った宇佐美を無視して再びカレーを頬張った。同じ部署の同僚とはいえさほど仲良くもないのにわざわざ同じテーブルに着くというのは、どうせ碌でもない話をしに来たに決まっている。
「ボク、昨日トゥイッターとか色々見てたんですけど、お天気お姉さんのオタクって結構いるんですね~」
2673新聞を片手に辛くも甘くもないカレーを食べていると、正面の空席に人が座る気配があり、ちらりと視線だけを持ち上げて思い切り顔を顰める。
「やだな~、そんな顔。傷付く~」
けらけらと笑った宇佐美を無視して再びカレーを頬張った。同じ部署の同僚とはいえさほど仲良くもないのにわざわざ同じテーブルに着くというのは、どうせ碌でもない話をしに来たに決まっている。
「ボク、昨日トゥイッターとか色々見てたんですけど、お天気お姉さんのオタクって結構いるんですね~」
りうさき@
DONEサラリーマンつきしまとお天気お姉さんこいと(♀)続くかもしれないし続かないかもしれない
月島基、三十二歳、独身。社会人歴は気付けば学生生活よりも長くなっていた。
彼女はいない。前に付き合っていたひとと別れてもう七年が経とうとしている。まだ未練があるのかと目をかけてくれている上司に飲みの席で言われたことがあったけれど、今はもう「ありません」と言い切れた。
なぜなら、ここ最近で月島には“推し”ができたからだ。アイドルにもタレントにも興味はない月島だったが、そのひとに出会って――一方的にテレビの中にいる彼女を見ただけだけれど――しまってからはもう他の人のことなど考えられなくなった。
これが健全か不健全かと言われると、きっと後者なのだろう。いい年齢になって芸能人に夢中で現実の恋愛には興味が失せたなどということは。
3244彼女はいない。前に付き合っていたひとと別れてもう七年が経とうとしている。まだ未練があるのかと目をかけてくれている上司に飲みの席で言われたことがあったけれど、今はもう「ありません」と言い切れた。
なぜなら、ここ最近で月島には“推し”ができたからだ。アイドルにもタレントにも興味はない月島だったが、そのひとに出会って――一方的にテレビの中にいる彼女を見ただけだけれど――しまってからはもう他の人のことなど考えられなくなった。
これが健全か不健全かと言われると、きっと後者なのだろう。いい年齢になって芸能人に夢中で現実の恋愛には興味が失せたなどということは。