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    サラリーマン

    asebi_LarHyun

    DONE7/30ラーヒュン1dr1wrお題「身長」お借りしました。
    現パロ。かっこいいラーやヒュンはいない。
    二人ともごく普通のサラリーマン(何度でも繰り返し出会う転生の中にそんな平凡な一生があってもいいと思う)。
    ヒュンは、原作軸では気を張り詰め続けていたので、現代でふわふわのゆるゆるになってもらった。
    悔しがるヒュンが今となってはやや解釈違い…なるほど、と言うだけかなと思うが、そういう生ということで…
    パジャマのズボン 「身長」***

    「ただいま。今日は早く帰れた…ん…だな、ヒュンケル…」
    「おっ…かえり、ラーハルト」

     二泊の出張から帰宅してリビングに入ったオレの目に飛び込んできたのは、オレのパジャマの上下を着て佇む、愛しい男。切れ長の美しい目をほんの一回りだけ大きくして、黒目をつーと泳がせている。オレがいなくて寂しくてそんな趣向に走ったのか…?いや、この男は二泊程度で寂しがるほど女々しくはない。洗面所をちらりと見遣って、そんな格好の理由には目星がついたが、それはさておき、帰宅早々、オレの方が、視覚から受けたその刺激で俄に興奮してしまった…この程度で反応するとは。出張前からしばらく忙しくて触れ合ってなかったからな…。くそっ、かわいいな…。
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    riho_7777

    PROGRESSweb再録本(7/24発行予定)に入れる予定の書き下ろし短編その1の冒頭になります。
    サラリーマン時代の七が五さんと再会する話。
    再録本に収録予定のこの話の前日譚です。
    https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15665619

    推敲前のため、誤字脱字等はご容赦を。
    恋は思案の外 金曜日の夜、どうせ明日も出勤だからと仕事を切り上げ、まだパソコンとにらめっこしている同僚を残して七海はオフィスを後にした。
     就職して半年、証券会社の仕事は思っていた以上にハードだった。来る日も来る日も他人の金のことばかりを考える日々。これまでは主に先輩社員のサポートについてきたが、つい先日、単独で顧客を持つことが決まったと、内々に上司から伝えられた。新入社員としては異例の早さらしい。これからますます忙しくなるだろう。
     早めに会社を出たつもりだったが、オフィスビルの通用口から外へ出て腕時計を見ると時刻は十時を回っていた。空腹は感じるものの、外食して帰る気分にならず、疲れ切った身体を引きずるように、週末で賑わう繁華街を駅に向かって歩く。夏日超えの暑い日が続いていた今年の秋も、十月半ばを迎えようやく秋めいて過ごしやすくなった。きっちり締めていたネクタイを緩めながら歩いていた七海は、駅前の開けた空間に人集りができていることに気付いた。多くの人がちらりと視線を送るだけで通り過ぎていく中、十人ほどの人は立ち止まり、遠巻きに何かを見ている。七海は歩くスピードを上げて人だかりの側を通り過ぎようとして、思わず足を止めた。人だかりの中心にいたのは、七海がもっとも会いたくなくて、誰よりも会いたかった男だったからだ――逃げるように去った世界に置き去りにしてきた、青い春の残像。
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    syo_chikubai_

    DONE※灰原と七海の死亡に関する描写があります。
    ※サラリーマン時代の七海に関する描写があります。

    十月に開催された二代目灰七版ワンドロワンライの短編四本をまとめました。鬱々としたお話が半分、嬉々としたお話が半分です。

    ・二代目灰七版ワンドロワンライ(https://twitter.com/817_1hour)
    神無月(二代目灰七版ワンドロワンライまとめ) ――神は存在しない。高二の秋にそう思った。



     否、存在はするのだろう。現に、灰原を殺したのは強い産土神信仰だ。神は存在すると信じる人には存在して見える。それが高じて人をも殺す。

     私には見えない。

     ――神は存在しない。仮に存在するのならあんなことにはならない。

     一般的な隙や欲こそ持ち合わせていたが、善人の最高峰だったような灰原が人間を守るために十七やそこらで死ぬなんて、神が存在するのならありえない。まして、それで善人とは対極にある私が未だに生きているなど、なおさら信じられない。

     灰原がいないなら、神もいない。

     ――神は存在しない。すくなくとも、私の身近には。

     信じる人がいるかぎり、どこにでも神は存在するのだろう。たとえ出雲以外の十月であろうとも、その人の周りには神というものが存在して、その人の人生を見守ってくれるのだろう。それはありがたいことだ、良かったじゃないか。だが、私が信じていた存在は、私のたった一人のかけがえない人間を殺し、私が死にたいと思ったときには死なせてくれなかった。だから、神は存在しない。そう思った。
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