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    スタンス

    pagupagu14

    FUJOSHI SAW雨の止ませ方/キスディノ
    ご都合サブスタンスの影響で本人の感情関係なく涙が止まらなくなったディノの話
    雨の止ませ方 キスディノ

     「ブラッド!」
    「キース」
    キースはディノが医務室に運ばれたという知らせを受け駆けつけていた。今日はメジャーヒーローの会議やら何やらでパトロールに参加することは叶わず、もしもそこに自分がいればディノを守ることができたのにと悔やまれてしまい顔を顰めさせた。
    「ディノは平気なのか!?」
    「ああ、命にも…本人の健康状態にも何ら問題はない」
    「そうか…」
    ほっと安堵するものの、顔を見るまでは納得できないのは事実で医務室に入ろうとしたところでブラッドに遮られる。
    「あ?」
    「キース、ディノが如何にどんな状態であろうと動揺したりなどしないと約束できるか」
    「な、なんだよブラッド…ディノは無事なんだろ?」
    「ああ、無事だ。だが、一つ異常な点が見られる。だから今お前に聞いている、もしできないと言うのなら俺はお前をディノに会わせることができない」
    「………できる、約束、するさ……」
    「そうか、なら入るといい」
    ブラッドの言葉を不審に思いながら医務室へと入るキースとブラッドだった。
    「ディノ、キースを連れてきたぞ」
    「ブラッド!ありがとう〜、聞いてくれよキース〜」
    へら、とい 2249

    pagupagu14

    FUJOSHI SAW事後のキスディノが夜の散歩に出かける話。ディノのサブスタンス設定等ちょっとねつ造してます。桜に攫われてしまう前に キスディノ
     「つっかれたぁ~」
    「はは、だらしないぞキース」
    「うっせえなぁ…お前はよく平気だよなあ」
    そうベッドに唇を尖らせながら突っ伏すのはキース。今はけろっとした表情でネットで頼み先程届いたばかりのピザを食べているディノを抱いていたのはキースの方で逆ではないかと思いつつキースはじと、とディノを見つめた。
    「どうした?キースも食べるか?」
    「いらね。あんな体力使った後に食べれるか、年を考えろ年を」
    「いやいや…俺も同い年なんだけど」
    はは、と笑いつつディノはぺろりとピザを平らげてしまいいっそ感心してしまうキースだった。
    「キースはこのまま寝るのか?」
    「え?ああ…まあ、そうだな。って、何だよお前は寝ないのか?」
    「ああ、俺は…そうだな、キースは疲れてるみたいだしピロートークも期待できそうにないだろ?だから、シャワー浴びた後ランニングにでも行こうかなって」
    「ランニングって…」
    いつもだったら『キースも一緒にどうだ?』なんて聞いてくるディノだったがそんなことを聞きもせずに、人懐っこいいつもの笑顔ではなく大人びた、まるでこのままどこかへ消えて行ってしまいそうな 1776

    g3*.❁

    DONEガスマリ。ご都合サブスタンス。
    別サイトからの転載。
    ガストアドラーは冷や汗を流しながら考えた。どうしたら今この身に起きている事態を穏便に解決することができるのか。
     自身の身体に巻き付いている血液でできた赤い鞭。規則的に巻き付いてくれているのならまだ解きようがあるが、それが複雑に絡んでいるのだから手の打ちようがない。
     ただ、このような状態であったとしても、自身を縛っているこの鞭の所有者の気が済めば直ぐに解放してもらえることをガストは知っている。だから、無駄に慌てふためいて冷や汗など流す必要は普段なら無いはずなのだ。そう、普段と同じ状況なら。

    「くそ…、サブスタンスの影響か」

     ちょうどガストの首元から聞こえてきた不機嫌を体現したような低い声。いや、正確に言えば男性にしては高めの声なのだが、今のガストにとってそんなことはどうだっていい。

     普段なら絶対にあり得ないイレギュラー。
     それは縛られている理由が『しつけ』ではないということ。そして、絡まった鞭に縛られているのが『ガスト一人ではない』ということ。
     マリオンの右手にはしっかりとグリップが握られていることから、鞭の持ち主は当然マリオンであるはずなのだが、その持ち主もまた自身の 5922

    甘味。/konpeito

    TRAINING本日の800文字チャレンジ
    ラブディスタンス/クロリン/生徒視点
    「なんつーか」
    「そうですねえ」
    「これってつまり、やっぱりそういうことよね」
    「……不埒です」
     アッシュ、ミュゼ、ユウナ、アルティナが本校舎二階、Ⅶ組教室の窓から担当教官を見下ろしている。
     彼らから一歩後ろに下がっているクルトは朝からこの調子のクラスメイトに肩を落とした。
     二日前、自由行動日前日。Ⅶ組の担当教官であるリィンの元へクロウが訪ねてきた。それ自体はそれほど特別な出来事でもなく、アッシュもまた大人だけで酒盛りかと茶化した程度だった。
     自由行動日当日。夕食どきにたまたま集まったクラスメイトらと、そういえば今日は教官の姿を見ていないという話になった。
     分校で水泳の自主特訓をしていたアルティナはもちろんのこと、グラウンドでテニスを楽しんでいたユウナも見かけておらず、生徒会業務で分校長に駆り出されていたアッシュ、それに巻き込まれたクルトも校舎内で見かけていなかった。ミュゼは自室で家の仕事をしていたようだが、彼が宿舎に戻った様子はないという。
     その日は、珍しいこともあるものだとそれぞれ胸騒ぎを覚えつつも部屋に戻った。
     そして今日。教室で朝の挨拶を済ませたリィンがクロウと話 872

    _linker

    DONEディノのヒーロー情報が公開されてしまう〜!前に急いで書いた妄想捏造ディノキス!ルーキー時代!サブスタンス能力に呑まれるやつイクリプスとの戦闘を終えてすぐ、ジェイとブラッドは司令部への報告のため、連れ立ってタワーへと戻っていった。一方、残されたキースとディノは、念のため周囲にイクリプスの残党兵がいないかを確認してから帰還するようにとの指示を受けていた、のだが。
     背骨が、固い感触に軋む。キースは、仲間であるはずのディノに、路地裏で組み敷かれ地面に縫い付けられていた。
    「ディノ! しっかりしろ、おい!」
     そう呼びかけるも、ディノの瞳はらんらんと滾り、キースの声などまるで届いていない。ハッハッと、荒々しい呼吸を繰り返す口はうっすらと開き、彼自身のヒーロー能力のために伸びた牙が覗いている。唇の端から溢れた唾液が、ぽたりとキースの頬に落ちた。
     ディノが行使するヒーロー能力は、オオカミのごとき獣化だ。獣化といっても、頭の中身まで野生動物と化してしまうものではなく、普段は自身でしっかり能力を律しており、理性的な思考を保持し続けることが出来ている。だがごく稀に、こうして理性をなくした野生の獣のようになってしまうことがあった。
     研究者でもあるヴィクターいわく、サブスタンスの特性上致し方ないことで、元に戻すには沈静化さ 1430