ヒース
MHYKchiika_
DONE展示②●ヒス晶♀(3p)
今年のバレンタインボイスの派生漫画。
付き合ってるけどヒースが成人するまで何もしないと決めている二人の話です。
我慢するヒースくん良いな~って思ってます。 3
英(aya)
DONE【現代AU】コーヒースタンドオーナー兄上×働き過ぎなリーマン澄
2度目のバレンタインデーの話です。
これまでの話はひとまずミントにまとめています。
https://min.togetter.com/kq1SVM4 10
okusen15
DONE【ヒス晶♀】厄災の完全討伐に成功するも、元の世界に帰れずまほやくの世界に取り込まれた晶(作中ではアキラ)と領主になったヒースクリフのバチバチ身分差恋愛です!!!大丈夫な人のみどうぞ 6096mavi
DOODLE愛憎とヒースクリフ20211110「あの」
の、一語を発した後、ヒースクリフは俯いて黙り込んでしまった。呼びかけというよりは、自分を奮うために声に出してみたような響きの「あの」だ。彼の決意を台無しにしないように、シャイロックは金色の長い前髪と見つめ合って待つことにした。
賢者の魔法使いの中には、まさに<大いなる厄災>の襲来する一夜にしか姿を見せない者もいるが、シャイロックは前後の幾日かは魔法舎に滞在して、一夜の仕事仲間たちと交流を持つことが多い。紋章が消えるか、あるいは紋章が刻まれた身体が石になるまで毎年顔を合わせるとなれば、自然愛着が湧く。たとえ選ばれたばかりの者であっても、長い付き合いになるという見通しが、シャイロックに愛着を抱かせる。
3243の、一語を発した後、ヒースクリフは俯いて黙り込んでしまった。呼びかけというよりは、自分を奮うために声に出してみたような響きの「あの」だ。彼の決意を台無しにしないように、シャイロックは金色の長い前髪と見つめ合って待つことにした。
賢者の魔法使いの中には、まさに<大いなる厄災>の襲来する一夜にしか姿を見せない者もいるが、シャイロックは前後の幾日かは魔法舎に滞在して、一夜の仕事仲間たちと交流を持つことが多い。紋章が消えるか、あるいは紋章が刻まれた身体が石になるまで毎年顔を合わせるとなれば、自然愛着が湧く。たとえ選ばれたばかりの者であっても、長い付き合いになるという見通しが、シャイロックに愛着を抱かせる。
あいぐさ
TRAININGヒースクリフが潜入捜査で学校に身分を隠して編入して、厄介なモブに絡まれる話無常 その日、この学校に一人の編入生がやってきた。
「ヒース・シャーウッドです。よろしくお願いいたします」
自信なさげで、それでいて優しげな声。長い前髪とメガネで根暗そうな見た目であるものの、どこか上品ですっきりとした雰囲気が漂う。
珍しい編入生、聞いたことのない家柄。きっと関わってもいいことはないだろう。きょろきょろと不安げに辺りを見回す彼を、俺は冷めた目で見つめる。
なんとなく、気に入らない。それが、第一印象だった。
それから数日、俺は編入生のことが気に入らないから嫌いになった。
いつだって一番だった俺の点数は、あいつに呆気なく抜かされた。あの男が困ったように笑えば、女どもが頬を染めて喜んでいる。
1868「ヒース・シャーウッドです。よろしくお願いいたします」
自信なさげで、それでいて優しげな声。長い前髪とメガネで根暗そうな見た目であるものの、どこか上品ですっきりとした雰囲気が漂う。
珍しい編入生、聞いたことのない家柄。きっと関わってもいいことはないだろう。きょろきょろと不安げに辺りを見回す彼を、俺は冷めた目で見つめる。
なんとなく、気に入らない。それが、第一印象だった。
それから数日、俺は編入生のことが気に入らないから嫌いになった。
いつだって一番だった俺の点数は、あいつに呆気なく抜かされた。あの男が困ったように笑えば、女どもが頬を染めて喜んでいる。
yamikoume
MAIKINGカイヒス・まほやく時間軸だけど厄災のこととか傷とか考えてない
・ヒースクリフに人間の奥さんと子供がいた(死別)
・時間的には200年後くらいを想定
・作者の性癖によりヒースクリフには髪を伸ばしていただいた
・最終的にハピエンになる話の途中。盛り上がる前のところで力尽きた
・読み返してないからおかしなところ多数。許して。
・カインとヒースは一度別れてる 13026
s_pon_pon_
DONEカインがヒースのことを無自覚に大好きな話恋心におはよう 随分と冷え込んで来たこの頃は身体を動かすのがより心地よい。起床後、魔法舎の周りをひとっ走りすれば身体はすっかりと温まり、寧ろ少し暑さを感じるくらいだった。腹もいい具合に空いている。部屋へと一旦戻る途中、キッチンからは誘うように焼きたてのパンの香りやベーコンの香りが鼻腔を擽った。……意識すればする程に腹が減ってきたな。支度だけ済ませたらさっさと食堂へ向かおうと自室の扉へと触れようとした刹那、人の気配を感じたと共に控えめなノック音が、しんと静まり返った廊下にやけに大きく響く。反射的に音の方へと振り向けば、そこはヒースの部屋だった。あの控えめなノックは恐らくは晶だろう。そっとそちらへ足を向け直すと片手を差し出した。
3416aka_dori
CAN’T MAKE殺伐王国パラレルです。ちょっと流血表現あります。
国Aの将軍の黒曜、王様のケイ。
国Bの王子様のリンドウ、王子の側近の真珠
占い師のヒース。
黒曜、ケイは二周年衣装。リンドウ、真珠は恒常衣装のつもりで書きました。
拐われた先でのできごとから書けばよかったのかな? 1793
英(aya)
DONE【現代AU】コーヒースタンドオーナー兄上×働き過ぎなリーマン澄
11/5の話です。
ホワイトデーの話で名前だけ出ていたあの人が出てきます。
これまでの話はTwitterのモーメントにまとめています。
https://twitter.com/i/events/1518581518624387075?s=20 12
oioidol
DONEご覧いただきありがとうございます!ちびまほべびまほバンザイ!2枚目以降は僭越ながらwaveboxで募集させていただいたリクエスト絵です。
(2枚目.あかちゃんヒースとあかちゃんシノ
3枚目.ほっぺにフォーカスしたクロエちゃんのイラスト(意に添えてなかったらすみません!)
4枚目.こどもルチルとおとなミスラ)
リクエストを入れていただき本当にありがとうございました! 4
Daisy_mhyk
DONE『ブランシェット城居間に飾られている、ヒースクリフ3歳の肖像画』をイメージして描きました。私の画力では油彩の風味とヒースの天使さを表現しきれませんでした…。ふんわり、雰囲気を感じて頂ければ幸いです…🙈
tono_bd
DOODLEある時から女体化の変身魔法を続けているファウストについて、ヒースクリフ視点で語ってもらいました。妊娠・出産の話です。
※ある年の大いなる厄災の襲来で犠牲者が出ている旨の表記有り。誰が死んだとかは明記しておりませんが、死ネタを含んでいます。苦手な方はお気を付け下さい。
※フィガロのフィの字も出ません。
ヒースクリフによる独白 暫く前からファウスト先生が女体をとっている。
普段から体型の出にくいキャソックにマフラーを掛けていたから見た目には大きな違いが無いが、僅かに縮んだ背丈や一回り小さくなった手の平、喉仏が消えて高くなった声は隠せていない。そもそもファウスト先生本人は隠そうとしていないのだと思う。ただいつも通りに振舞っているだけなのだ。ファウスト先生は何もその体の事を説明はしなかったけれど、俺達も無理に聞き出そうとはしなかった。いの一番に問い詰めそうなシノですら、「変身魔法のやり方を教えろ」と講義を希望するだけだった。
俺達は東の魔法使いだから。突然の変化に驚いたり、騒ぎ立てる事はしない。でも西の魔法使い達だって、ファウスト先生の体の事は誰も核心の部分は触れなかった。変身魔法が得意なムルは面白がって一時期女体で過ごしていたが、それも半月もすれば飽きてしまっていた。
3789普段から体型の出にくいキャソックにマフラーを掛けていたから見た目には大きな違いが無いが、僅かに縮んだ背丈や一回り小さくなった手の平、喉仏が消えて高くなった声は隠せていない。そもそもファウスト先生本人は隠そうとしていないのだと思う。ただいつも通りに振舞っているだけなのだ。ファウスト先生は何もその体の事を説明はしなかったけれど、俺達も無理に聞き出そうとはしなかった。いの一番に問い詰めそうなシノですら、「変身魔法のやり方を教えろ」と講義を希望するだけだった。
俺達は東の魔法使いだから。突然の変化に驚いたり、騒ぎ立てる事はしない。でも西の魔法使い達だって、ファウスト先生の体の事は誰も核心の部分は触れなかった。変身魔法が得意なムルは面白がって一時期女体で過ごしていたが、それも半月もすれば飽きてしまっていた。
chiocioya18
DONE妖異譚時空で好き放題シリーズヒース組と山賊食堂編
月花前日譚 七「ん?」
「カイン、どうかした?」
「今、視線を感じたような…」
尋ねてきたシノにそう返しながらカインは辺りを見回す。昼中の街は多くの妖怪たちが行き交うが、特にこちらを注視するような者は見当たらない。
「さっきヒースにちょっかい出して来た奴か?」
「ああ、いや。そういう感じではなかったよ」
「もう、そんなに警戒しなくても大丈夫だよ。あれは、俺がぼーっとしてただけだし…」
「今度はあんなのヒースに近づけさせない」
「なにか起こってからじゃ遅いからな。用心棒として仕事はしないと」
つい数刻前に不審な妖怪がヒースクリフに接触したばかりだ。幸いヒースクリフに被害はなかったようだが、シノはまだ憤っている。カインとて、自分の仕事を全うできなかった不甲斐なさを痛感した。また奴が現れるかはわからないが、今度は指一本触れさせないと気合いを入れ直したところだ。ただヒースクリフには、例の侵入者のあの笑みと、わざとらしい鳴き真似が妙に引っかかるようだ。
2704「カイン、どうかした?」
「今、視線を感じたような…」
尋ねてきたシノにそう返しながらカインは辺りを見回す。昼中の街は多くの妖怪たちが行き交うが、特にこちらを注視するような者は見当たらない。
「さっきヒースにちょっかい出して来た奴か?」
「ああ、いや。そういう感じではなかったよ」
「もう、そんなに警戒しなくても大丈夫だよ。あれは、俺がぼーっとしてただけだし…」
「今度はあんなのヒースに近づけさせない」
「なにか起こってからじゃ遅いからな。用心棒として仕事はしないと」
つい数刻前に不審な妖怪がヒースクリフに接触したばかりだ。幸いヒースクリフに被害はなかったようだが、シノはまだ憤っている。カインとて、自分の仕事を全うできなかった不甲斐なさを痛感した。また奴が現れるかはわからないが、今度は指一本触れさせないと気合いを入れ直したところだ。ただヒースクリフには、例の侵入者のあの笑みと、わざとらしい鳴き真似が妙に引っかかるようだ。
むにや
DOODLEヒースクリフを結構練習して描いてて本当にバランスとれなくて泣いてたもう開き直って自分の絵柄で無理せず描こう~♪ってなりました
ベッドの中で雨の音を聴くとリラックスする…という感性がとても繊細で静かで素敵すぎる この感性壊したくねえ!守りてえ!(何?)
いなばリチウム
DONE晶くんオンリー4展示その2。おしゃべりなローズネタと続いてます。恋人になった晶くん×ヒースクリフその後。ぶるぶるローズネタですが震えを止めてくれるのはカインです。(ネタバレ)
初めての この世界には、少し口にする分には問題ないけど、分量を間違えると恥ずかしい目に遭う食べ物というのがいくつか存在する。その内の一つが《おしゃべりなローズ》で、俺はつい最近まさに大変な目に遭ったばかりだ。結果的に、片思いだと思っていた人と実は両想いだったことが分かったので、悪いことばかりではなかったけれど、それでも思い出せば顔から火が出るくらい恥ずかしい経験ではある。
そして、やっぱりローズの種類で、《ぶるぶるローズ》という、食べ過ぎると震えが止まらなくなり、誰かに抱き締めてもらわなければ止まらないという、大変なバラがあるらしいと知ったのも最近のことだ。けれどそれも料理に使うと良いアクセントになるというので、同じ過ちは繰り返すまいと、念入りに分量を量り、もちろん自分の分は味見した量も計算して取り分け、ローズのテリーヌを魔法使い達に振舞った。中には止める間もなくたくさん食べて震えが止まらなくなったブラッドリー(対処法を伝えた後すぐにくしゃみでどこかへ飛んで行ってしまった)や、むしろ知った上でたくさん食べて笑いながら震えていたムル(ひとしきり震えた後、「あきた!」と言ってシャイロックに飛びついていた)もいたけれど、概ね問題はなかった、はずだった。オーエンが、俺の口元にフォークを押し付けるまでは。
4431そして、やっぱりローズの種類で、《ぶるぶるローズ》という、食べ過ぎると震えが止まらなくなり、誰かに抱き締めてもらわなければ止まらないという、大変なバラがあるらしいと知ったのも最近のことだ。けれどそれも料理に使うと良いアクセントになるというので、同じ過ちは繰り返すまいと、念入りに分量を量り、もちろん自分の分は味見した量も計算して取り分け、ローズのテリーヌを魔法使い達に振舞った。中には止める間もなくたくさん食べて震えが止まらなくなったブラッドリー(対処法を伝えた後すぐにくしゃみでどこかへ飛んで行ってしまった)や、むしろ知った上でたくさん食べて笑いながら震えていたムル(ひとしきり震えた後、「あきた!」と言ってシャイロックに飛びついていた)もいたけれど、概ね問題はなかった、はずだった。オーエンが、俺の口元にフォークを押し付けるまでは。
いなばリチウム
DONE晶くんオンリー4展示です。晶くん×ヒースクリフ片思いからのハプニング。おしゃべりなローズネタです(お察し)
双子も出る。
そんなところもだいすきです きっと一目惚れだったと思う。同時に、一目惚れ、とあまりにも簡単な一言で表してしまっていいものか、と頭を悩ませてもしまうけれど。
猫が騒ぐ、明るい満月の夜に、俺はこの世界にやってきた。夢みたいな出来事の連続で、そんな状況だったから余計に目に焼き付いたとも言える。初めて出会った魔法使いは二人だった。どちらにも目を奪われたけど、俺の腕を引いた冷たい指の感触を、俺の視線から逃げるように俯いたヒースクリフの綺麗な横顔を、今でも昨日のことのように鮮明に思い出せる。もちろん、その時は彼の顔をじっくり見るような余裕も図々しさもなかったけれど、映画の一コマ一コマのように、脳裏に焼き付いているのだ。美術品のように整った横顔、明かりに照らされてうっすらと輝く髪、宝石みたいな美しい瞳。初めて会った時、その肌は作りもののように青白く、だから余計に美術品みたいだと思ったけれど、魔法舎で生活するようになってからは、彼の年相応の純朴さだとか、控えめな性格だとか、かと思えば大胆な行動に出るところもあるのだとか、頬に赤みがさしている時の方が人らしくて可愛いとか、そういうことを知っていった。それからやっぱり、何をしていても綺麗で、でも彼は美術品ではないから、ふとした瞬間にこちらを向いてはにかんだり、声をあげて笑ったりするので、その度に心臓はドキドキとうるさくなる。
5226猫が騒ぐ、明るい満月の夜に、俺はこの世界にやってきた。夢みたいな出来事の連続で、そんな状況だったから余計に目に焼き付いたとも言える。初めて出会った魔法使いは二人だった。どちらにも目を奪われたけど、俺の腕を引いた冷たい指の感触を、俺の視線から逃げるように俯いたヒースクリフの綺麗な横顔を、今でも昨日のことのように鮮明に思い出せる。もちろん、その時は彼の顔をじっくり見るような余裕も図々しさもなかったけれど、映画の一コマ一コマのように、脳裏に焼き付いているのだ。美術品のように整った横顔、明かりに照らされてうっすらと輝く髪、宝石みたいな美しい瞳。初めて会った時、その肌は作りもののように青白く、だから余計に美術品みたいだと思ったけれど、魔法舎で生活するようになってからは、彼の年相応の純朴さだとか、控えめな性格だとか、かと思えば大胆な行動に出るところもあるのだとか、頬に赤みがさしている時の方が人らしくて可愛いとか、そういうことを知っていった。それからやっぱり、何をしていても綺麗で、でも彼は美術品ではないから、ふとした瞬間にこちらを向いてはにかんだり、声をあげて笑ったりするので、その度に心臓はドキドキとうるさくなる。
まくらぎ
DONEmhykWEBオンリー「MHfes online」開催おめでとうございます!・シノヒス 短めのお話
・R15くらい
喉が渇いて目を覚ましたヒース。
食堂まで水を取りに行こうと部屋を出ると、丁度シノに出くわして……
渇き遠く、雨音がする。
重い不快感でヒースクリフの意識は浮上する。雨の日のベッドの中は彼のマナエリアであったから充足感と倦怠感がシーツに引き戻そうとするが、ややあって身体を起こすことにした。じっとりと寝間着がパジャマに張り付く感覚だけならまだしも、喉の乾きは我慢できなかったのだ。サイドテーブルの水差しはすっかり空だった。
「――――」
素足をスリッパに引っ掛けるとふ寝起きの足取りで室内を横断し、ヒースクリフは廊下に続く自室のドアノブに手をかけた。それは思いの外ひんやりとしており、眠気を頭の外へと押し出す助けとなった。
ややはっきりとした思考で、常夜灯が照らす廊下へ一歩踏み出す。遠く、同階のバーからだろうか、年長の魔法使いたちの声が微かに耳に届いた。
2743重い不快感でヒースクリフの意識は浮上する。雨の日のベッドの中は彼のマナエリアであったから充足感と倦怠感がシーツに引き戻そうとするが、ややあって身体を起こすことにした。じっとりと寝間着がパジャマに張り付く感覚だけならまだしも、喉の乾きは我慢できなかったのだ。サイドテーブルの水差しはすっかり空だった。
「――――」
素足をスリッパに引っ掛けるとふ寝起きの足取りで室内を横断し、ヒースクリフは廊下に続く自室のドアノブに手をかけた。それは思いの外ひんやりとしており、眠気を頭の外へと押し出す助けとなった。
ややはっきりとした思考で、常夜灯が照らす廊下へ一歩踏み出す。遠く、同階のバーからだろうか、年長の魔法使いたちの声が微かに耳に届いた。
あいぐさ
TRAINING差し入れするヒースクリフとファウストの話師に差し入れを、幼馴染に軽口を 満点、ぎりぎり追試回避、追試。赤のペンをくるりと回しながら、ファウストはため息をはく。
暗記系の問題を出すと、大体結果はこうなる。自分よりも歳を重ねた彼は、どうも暗記が苦手らしい。
任務、先生会議、そして任務。忙しい今週の日程にテスト作りのタスクが一つ増えた。どうせなら、追試は彼のためだけのテストを作ってやりたい。生真面目なファウストはこめかみをぎゅっと摘む。
「……先生?」
耳に届いたのは控えめに自分を愛称で呼ぶ声だ。視線を上げると、そこには二つのコップを持ったヒースクリフがいた。
「よかったらどうですか?」
恥ずかしそうに微笑み、彼は両手のコーヒーを少しだけ持ち上げる。
「ありがとう、いただくよ。きみも座りなさい」
846暗記系の問題を出すと、大体結果はこうなる。自分よりも歳を重ねた彼は、どうも暗記が苦手らしい。
任務、先生会議、そして任務。忙しい今週の日程にテスト作りのタスクが一つ増えた。どうせなら、追試は彼のためだけのテストを作ってやりたい。生真面目なファウストはこめかみをぎゅっと摘む。
「……先生?」
耳に届いたのは控えめに自分を愛称で呼ぶ声だ。視線を上げると、そこには二つのコップを持ったヒースクリフがいた。
「よかったらどうですか?」
恥ずかしそうに微笑み、彼は両手のコーヒーを少しだけ持ち上げる。
「ありがとう、いただくよ。きみも座りなさい」