プロローグ
heki_tsuyukusa
DONE #RHドロライお題「仲直り」と「大事件」で、喧嘩したルスハンと嵐の予感。
めちゃくちゃプロローグ。86年組との絡みを煎じてみたかったんです。
TGM:ルスハン小説
『It's too late !』 5
k_tar0ta
MAIKINGルミナリアハロウィン本編(やっと完成😇)プロローグとエピローグもあります。
ハロウィンナイト in リュンヌ「――伝達事項は以上です。他に確認しておきたいことはありますか?」
そう言って白い翼の天使が微笑むと、黒い翼の悪魔は生真面目な表情で彼を見上げて首を振った。
「いえ、充分です」
それを聞いた天使――の仮装をしたリュシアンは悪魔に扮したヴァネッサの目を見て頷くと、彼らの目的地へと視線を移した。
「言うまでもないことですが、どうかお気を付けて。あの街は、今や帝国の前線基地です」
二人の視線の先にあるのは、高い城壁に囲まれた堅牢な都市だった。城塞都市リュンヌ――ほんの少し前まで連邦領だったその街は、先の第三次攻防戦により帝国の手に落ちた。これから二人はこの街に入り、帝国に潜入していた連邦の関係者と接触する任務を負っていた。
20330そう言って白い翼の天使が微笑むと、黒い翼の悪魔は生真面目な表情で彼を見上げて首を振った。
「いえ、充分です」
それを聞いた天使――の仮装をしたリュシアンは悪魔に扮したヴァネッサの目を見て頷くと、彼らの目的地へと視線を移した。
「言うまでもないことですが、どうかお気を付けて。あの街は、今や帝国の前線基地です」
二人の視線の先にあるのは、高い城壁に囲まれた堅牢な都市だった。城塞都市リュンヌ――ほんの少し前まで連邦領だったその街は、先の第三次攻防戦により帝国の手に落ちた。これから二人はこの街に入り、帝国に潜入していた連邦の関係者と接触する任務を負っていた。
k_tar0ta
MAIKINGルミナリアハロウィンのプロローグ的なものです。本編はリュンヌにて。
ハロウィンアフタヌーン in イーディス「はいっ、おまたせ!イェルシィちゃん特製ハロウィンパンプキンパイいっちょーう!」
そう言って彼女がテーブルに出したのは、こんがりと焼き上げられたパンプキンパイだった。
「おおっ……これは見事だな、イェルシィくん!」
猫耳付きの帽子を被ったマクシムが、目を輝かせてその出来栄えを称賛する。
「すげぇっす!マジでうまそ〜……!」
テーブルに手をつき感心した様子でパイを眺めるレオの頭の上では、黒いうさぎの耳が揺れている。
「うわぁ……かわいいですね……」
つばの大きな魔女のとんがり帽子を被ったミシェルが、皿とフォークを準備しながら感嘆のため息を漏らす。
「ええ、食べるのがもったいないくらい」
海賊帽を被り右眼に眼帯を付けたセリアが皆のカップに紅茶を注ぎ分けながら同意する。
2686そう言って彼女がテーブルに出したのは、こんがりと焼き上げられたパンプキンパイだった。
「おおっ……これは見事だな、イェルシィくん!」
猫耳付きの帽子を被ったマクシムが、目を輝かせてその出来栄えを称賛する。
「すげぇっす!マジでうまそ〜……!」
テーブルに手をつき感心した様子でパイを眺めるレオの頭の上では、黒いうさぎの耳が揺れている。
「うわぁ……かわいいですね……」
つばの大きな魔女のとんがり帽子を被ったミシェルが、皿とフォークを準備しながら感嘆のため息を漏らす。
「ええ、食べるのがもったいないくらい」
海賊帽を被り右眼に眼帯を付けたセリアが皆のカップに紅茶を注ぎ分けながら同意する。
前 浪
DONEひとじゅし魔法使いパロディ【Ⅱ】⚠️特殊設定:獄が魔法使い、十四が犬
「魔法を使える人がいる」ぐらいのとてもふんわりした世界観
微妙にARBネタ含みます(寂雷が魔王設定)
※こちらの話には「プロローグ」、「I」があります
読んでいなくてもこちらは読めますが、併せて読んでいただいた方が分かりやすいかもしれません 6939
前 浪
DONEひとじゅし魔法使いパロディ【Ⅰ】⚠️特殊設定:獄が魔法使い、十四が犬
「魔法を使える人がいる」ぐらいのとてもふんわりした世界観
※こちらの話には「プロローグ」があります。
読んでいなくてもこちらは読めますが、併せて読んでいただいた方が分かりやすいかもしれません 6411
si0_zaki
DOODLE水星の魔女おもしろい太眉主人公かわいいけどそれにしても太いなと思ってたらプロローグでとってもお父さん譲りの眉だったから愛しくなったし、すきになれなさそうなキャラだと思ってたグエルが3話ではえ?かわいいやん…て思って好感手のひら返したし、エランくんはいつか感情見せてほしい美少年だしミオリネは性格強くてかわいい美少女だし
視聴者の感想見るの含めて楽しい
続き気になります
後ろの髪塗り忘れてる 2
loveandpeace_kd
DONEるぁんさん@Luan6sが考えたドルパロガスウィル♀設定のFA小説プロローグです。不定期に更新中。注意⚠️
・皆ヒーローしてない世界線。文字通りアイドルパロディです。
・ウィルが先天性女体化で地下アイドルしてます。ガストくんは最初は不良ですが後にアイドルになります。(ゴルセク世界線)
・ガストとウィル♀が犬猿じゃありません。
以上を踏まえて大丈夫な方のみどうぞ!
アイドルパロディ ガスウィル♀ プロローグ 俺の名前はガスト・アドラー。今じゃ世界中で俺の名前を知らないぐらいの有名なアイドルグループの一員だ。毎日CMや雑誌の撮影、テレビの歌番組に出演したり、ライブのリハをしたりと、超多忙な日々を過ごしている。ファンには見た目はワイルドなのに飾らないファンサをしてくれると評判も良いそんな俺だが、実は学生時代は地元では喧嘩で負け知らずの超が付くほどの不良だった。売られた喧嘩は数知れず。俺に喧嘩を吹っ掛けて来る奴等は誰だって来るもの拒まずで殴り合い、蹴り合い。正に毎日が喧嘩三昧の日々。いつの間にか作られていた俺をリーダーとした不良グループでは頼れる兄貴分として沢山の弟分に慕われ、いつの間にか不良グループの頂点にまで上り詰めていた。そんなある日、いつも通り他チームとやり合って完膚なきまでに叩き潰した俺は、チームの仲間達といつも行き付けのダーツバーへと行く途中で、普段は見掛けない珍しい光景を目にした。
1909megane71654198
DONE「この手を、その手を、」ぶっきらぼうヒーローddと巻き込まれ型ポンコツヒロインggのお話です。
人知れず地球を守っているヒーローの話ですが、描きたい所だけ描く予定ですので戦闘シーンなどは一切でてきません(笑)
時系列も一気に飛んだりする可能性があります。ご了承ください。
地球の画像はフリー素材をお借りしました。
・3p~:プロローグ
2022.6.26 13
おのぼりさん
MOURNING転i生して記憶のない(?)🎋が$やってるパロの握i手会(もちろん🎋受け)ついったでちまちま書いてたやつのまとめ
順番にいくと、 プロローグ→🐝→🌸→🌳→🈁→🍯→🐶→❄️→🈁→タク→🐺→🐯→😁→😡→🈁→🌾→エピローグ→おまけ🐉です
⚠私は握i手会に夢を見てる
⚠キャラ崩れてる
⚠こんな短時間でこんな喋んの無理しょ
みたいなツッコミどころ満載でも大丈夫な方は読んでね
$パロ 🎋愛され/握i手会プロローグ
昔テレビで見たアイドルに憧れてこの世界に入り、諦めの悪さだけを取り柄になんとか地道に一歩ずつ駆け上がってきた。まだまだ大きなステージには立てないけど、徐々にライブチケットの空席も少なくなり、人がほとんどこないハイタッチ回なんてのも乗り越えて、少しずつCDの売れ行きも、ミュージックビデオの再生回数も伸びてきて。俺なんかを応援してくれるファンの数もどんどん増え、ついに握手会つきミニライブを開催!握手券付きのCDは週間ランキングに食い込むほど売れ、ライブチケットは発売開始から10分で見事に完売となり、俺はマネージャーのナオトと泣きながら抱き締め合い喜びを分かち合った。
自分のもてる実力のすべてを出し切ったライブ。小さなハコでも、いや、小さいからこそもっと、来てくれたファンのひとりひとりに寄り添えるライブにしよう。そう思って一曲一曲大事に歌い上げた。あの手拍子や拍手、歓声が耳から離れない。ペンライトの光が、ステージから見たファンのひとたちのうれしそうな顔が、まだ頭から離れない。心臓が騒がしいくらい鼓動を刻んで、枯れるくらい声を出して。ライブの最後にはボロボロ泣き出してしまったし、ライブが終わってもまだ涙がぶり返して、ふわふわのフェイスタオルに顔を埋めたまま、鼓動は興奮を隠しきれてない。
15051昔テレビで見たアイドルに憧れてこの世界に入り、諦めの悪さだけを取り柄になんとか地道に一歩ずつ駆け上がってきた。まだまだ大きなステージには立てないけど、徐々にライブチケットの空席も少なくなり、人がほとんどこないハイタッチ回なんてのも乗り越えて、少しずつCDの売れ行きも、ミュージックビデオの再生回数も伸びてきて。俺なんかを応援してくれるファンの数もどんどん増え、ついに握手会つきミニライブを開催!握手券付きのCDは週間ランキングに食い込むほど売れ、ライブチケットは発売開始から10分で見事に完売となり、俺はマネージャーのナオトと泣きながら抱き締め合い喜びを分かち合った。
自分のもてる実力のすべてを出し切ったライブ。小さなハコでも、いや、小さいからこそもっと、来てくれたファンのひとりひとりに寄り添えるライブにしよう。そう思って一曲一曲大事に歌い上げた。あの手拍子や拍手、歓声が耳から離れない。ペンライトの光が、ステージから見たファンのひとたちのうれしそうな顔が、まだ頭から離れない。心臓が騒がしいくらい鼓動を刻んで、枯れるくらい声を出して。ライブの最後にはボロボロ泣き出してしまったし、ライブが終わってもまだ涙がぶり返して、ふわふわのフェイスタオルに顔を埋めたまま、鼓動は興奮を隠しきれてない。
ao_aktk
PROGRESSファンスク🥞🌟書いてるんですが、まだまだ長くなりそうなので、
プロローグだけ上げようかな、と。
世界が変われば、出会い方も変わるだろ?
と勝手に捏造してます。
ファンスク🥞🌟 プロローグ どんなに世界が変わろうとも、変わらないモノはある。
それは夢への想いであり、
そして———……
春のそよ風が吹く街。
そんな柔らかなパステルのような淡く優しい季節に、頭を撫でられるような感覚がして彰人は大きく欠伸をした。
高校の入学式。今日から新たな生活が始まる。とはいえ、心機一転して頑張ろう、などという気持ちもなく、勉強が難しくなるのがかったるいな、と面倒にしか思えずにいた。
桜の花びらが舞う並木通り。同じ制服を着た生徒たちと同じ方向に歩めば、至る所から会話の声がする。どんな学校なのだろうか、部活は何にしようか、あとは、今注目のアイドルが同じ学校に通うらしい、といった話で持ちきりだ。
彰人は興味なさげに前を歩く女子生徒たちをさっさと抜き去ると、これから3年間世話になる学校へと踏み入れた。
2174それは夢への想いであり、
そして———……
春のそよ風が吹く街。
そんな柔らかなパステルのような淡く優しい季節に、頭を撫でられるような感覚がして彰人は大きく欠伸をした。
高校の入学式。今日から新たな生活が始まる。とはいえ、心機一転して頑張ろう、などという気持ちもなく、勉強が難しくなるのがかったるいな、と面倒にしか思えずにいた。
桜の花びらが舞う並木通り。同じ制服を着た生徒たちと同じ方向に歩めば、至る所から会話の声がする。どんな学校なのだろうか、部活は何にしようか、あとは、今注目のアイドルが同じ学校に通うらしい、といった話で持ちきりだ。
彰人は興味なさげに前を歩く女子生徒たちをさっさと抜き去ると、これから3年間世話になる学校へと踏み入れた。
暗音闇夜
DONE※ご都合主義注意あまりちゃん&マリオ様に対する顔あり夢主の描けた部分の設定をまとめました、相手のキャラは出てきません
プロローグ漫画は時間の関係でほぼネームの状態です……きっといつか仕上げる 22
320amino
DONEDo not repost! & Spoiler alert!無断転載禁止&ネタバレ注意
【プロローグ】
冰九アンソロ「呪いと楽園」で書かせていただきましたプロローグ2Pです。
詳しくはTwitterで「#冰九アンソロ_呪楽」で検索ください。 3
むらた
MAIKING高校3年生になった京の前にゆいちが幽霊になって現れた!?の話のプロローグのようなものです!続きます幽霊京友 最初は陽炎の類かと思った。だってその人はアスファルトの上にゆらゆら揺れて、汗が噴き出るような真夏に長袖の黒パーカーを着ていたから。疲れてるんだ、きっと。ここ最近、朝練や夜練だってあったし。京は目を擦る。それから、陽炎なんかじゃない、とすぐに気づいた。だってゆっくりこっちを振り向いたから。そして、僕と視線がぶつかったことを悟って、真っ黒な瞳をまん丸に見開いたから。
京は迷わずアスファルトを蹴った。トモダチゲームが終わったあの日から、彼にぶつけたい言葉は次から次へと湧き出し、京の頭を占領し続けた。それなのに、まさに今、何一つ頭の中でまとまってくれない。足がもつれて、転びそうになる。京は必死に足を動かして、もう何年も呼んでいなかった、忘れることさえできなかったその名前を呼ぶ。もがくようにその手首を掴んだ。
5757京は迷わずアスファルトを蹴った。トモダチゲームが終わったあの日から、彼にぶつけたい言葉は次から次へと湧き出し、京の頭を占領し続けた。それなのに、まさに今、何一つ頭の中でまとまってくれない。足がもつれて、転びそうになる。京は必死に足を動かして、もう何年も呼んでいなかった、忘れることさえできなかったその名前を呼ぶ。もがくようにその手首を掴んだ。
play_of_color_9
INFO10月末に開催されるオンラインイベント用に仕上げたい話のプロローグ。自分が読みたいという欲で描く。大変見づらいです。ご了承ください。
リアクションやリプいただけると活力にします。 2
lyslium
MAIKING書きたいな〜と思ってる大学生バイオリニスト如月響也vs小日向かなでの長編小説(オチは冥かな)。プロローグ部分(本当に書きかけ)とメモを賑やかしに置いておきます。凝ったイメージしてるくせに全然書けてない! 2521
苔娘。
PROGRESS作業進捗です!下書きのみ!【プロローグ】
花園百々人が生きがいを見つける話。
※プロデューサー♂の顔が出ます。
※C.FIRSTとS.E.Mの捏造ストーリーです。(まだS.E.Mは未登場です)
※若干暗いです。
※CP、恋愛の話はほぼありません。 8
ばむ将軍
DONE9/3 side story in your pocket 2での配布のチェレライの本「プロローグのその後ときみ」の前半サンプル+後半後日談を繋げたものです 今回の展示のめだま。 12良い眼鏡(停)
TRAININGクラージィとノースディンの三十年に渡る思い出。そのプロローグ。
さらば、愛しき日々1 村で唯一の教会に、身なりの良い一人の老人が訪れた。その男は村外れの大きな屋敷に住む貴族で、慈悲深いことから村人に「お貴族様」と大変慕われていた。だが、近頃は病を患い、姿を見せることも少なくなっていた。
教会の慎ましい居室には、同じく一人の老人がベッドに横たわっていた。目は落ち窪み、豊かな毛髪は全て雪のように白くなり、この土地に神の教えを説きにきた頃の面影は随分と失われていた。
「ご機嫌よう、ノースディン」
老いた神父が手を僅かに上げて答えると、ノースディンと呼ばれた老貴族はその姿を変えた。曲がった腰はまっすぐに伸び、肌に深く刻まれた皺は見る間に張りを取り戻す。髪も髭も身体も、生命力を発露して輝くばかりだ。
1386教会の慎ましい居室には、同じく一人の老人がベッドに横たわっていた。目は落ち窪み、豊かな毛髪は全て雪のように白くなり、この土地に神の教えを説きにきた頃の面影は随分と失われていた。
「ご機嫌よう、ノースディン」
老いた神父が手を僅かに上げて答えると、ノースディンと呼ばれた老貴族はその姿を変えた。曲がった腰はまっすぐに伸び、肌に深く刻まれた皺は見る間に張りを取り戻す。髪も髭も身体も、生命力を発露して輝くばかりだ。
yuconoyume
DONE既刊 ジェイ監「愛逢月」プロローグ的なお話です。
星が集まるまでの二人口から泡がこぽり。
大小様々な泡が口から零れ海面へとのぼっていく。
酸素を肺へと送る体が機能しなくなり、ゆっくりと沈んで這い上がれなくなるその身重は手を伸ばし、この溺れた体を救えるのはあの人だけ。
美しく幻想的にこの海を泳ぐ、たった一人の。
「はぁ?ジェイドのことが好きってマジで言ってんの?!」
「シーッ!フロイド先輩、声大きいですって!」
「いや、小エビちゃんもだから・・・。まー、ジェイドはオレと同じで顔はいいしスタイルいいからなぁ・・・。でも性格に難あるよ?」
「そこも同じでは・・・?ってイタタタ・・・」
口が滑ってしまった小エビことユウは頬をむにぃっと引っ張られ加減しているとはいえ、頬のお肉がぷつんと千切れてしまいそう。そのまま引っ張られていた指がするんと離されるとどこかのアニメのキャラのような頬が下膨れになってしまった。
8417大小様々な泡が口から零れ海面へとのぼっていく。
酸素を肺へと送る体が機能しなくなり、ゆっくりと沈んで這い上がれなくなるその身重は手を伸ばし、この溺れた体を救えるのはあの人だけ。
美しく幻想的にこの海を泳ぐ、たった一人の。
「はぁ?ジェイドのことが好きってマジで言ってんの?!」
「シーッ!フロイド先輩、声大きいですって!」
「いや、小エビちゃんもだから・・・。まー、ジェイドはオレと同じで顔はいいしスタイルいいからなぁ・・・。でも性格に難あるよ?」
「そこも同じでは・・・?ってイタタタ・・・」
口が滑ってしまった小エビことユウは頬をむにぃっと引っ張られ加減しているとはいえ、頬のお肉がぷつんと千切れてしまいそう。そのまま引っ張られていた指がするんと離されるとどこかのアニメのキャラのような頬が下膨れになってしまった。
msyesterday_029
PROGRESS匋依新刊プロローグ ガラクタ置き場と化している翠石邸敷地内の古い蔵、その地下にそれは在った。依織に伴われて隠された階段をくだり、埃っぽい蔵から温湿度の管理された空間に入るその瞬間、善はいつも空気の質の変化に少しだけ怯む。
「どないしようか」
依織の声は静かだった。
「なあ、善」
「……若の、お心の通りに。私は、あなたについていきます」
そこは武器庫だった。入手経路も資金も限られている中依織が苦心して集め、保管している銃火器が整然と並べられている。
依織は善の言葉で笑ったようだった。静かではあるが穏やかではない、虚しげに冷えた低い笑い声が、喉の奥から音のない武器庫に響いた。
「ほな、派手に散ってみるか?」
いっそのこと、と言って振り返った依織の表情はやはり冷えたものだったが、善が笑い声から想像していたほど硬くはない。
503「どないしようか」
依織の声は静かだった。
「なあ、善」
「……若の、お心の通りに。私は、あなたについていきます」
そこは武器庫だった。入手経路も資金も限られている中依織が苦心して集め、保管している銃火器が整然と並べられている。
依織は善の言葉で笑ったようだった。静かではあるが穏やかではない、虚しげに冷えた低い笑い声が、喉の奥から音のない武器庫に響いた。
「ほな、派手に散ってみるか?」
いっそのこと、と言って振り返った依織の表情はやはり冷えたものだったが、善が笑い声から想像していたほど硬くはない。