Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    マッシュ

    桃霞りえ

    DONEレイマシュのレインくんの誕生日のお話。(レインくん視点)
    誕生日の当人を泣かせてしまいましたが、平和です。
    レインくん卒業後、マッシュくん三年生くらいの設定。
    キミがくれたもの、おくるもの(レイン視点)寝室のベッドに腰掛け、間接照明の柔らかな灯りの下で本のページを捲る。
    形式としてページ上の文字の羅列へと視線を滑らせ、字を辿ってはいたが内容は全く入ってこない。
    今のレインの頭の中を占めているのはマッシュと最後にあった日に交わされた約束だった。
    「今度のレインくんの誕生日は二人でお祝いしたいので、夜は予定空けておいて下さいね?あと、その日は泊めて下さい」なんて可愛らしいお願いを恋人にされて、期待しない男がいるだろうか?もちろん返事は是以外あるはずもなく、快諾した。
    そして、約束通りに泊まりに来ているマッシュが風呂から上がってくるのを待っていたのだが、落ち着かない。
    「お風呂お借りします」とマッシュが部屋を出て行ってから、そわそわと逸る気持ちとどこを見ればいいのかと彷徨う視線をどうにかしようと本を手にしてた。だが、視線は文字の上辺を滑るだけ、意識は部屋の外では何の意味もない。もう戻ってくる頃だろうか?いつ足音が聞こえてくるだろうかと、そればかりが気がかりで一向に落ち着ける気配はなかった。
    12682