Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    叩き

    真砂長文倉庫

    DONE1の続きです。2とは別時空。2より少し短いです。
    死者はいませんが、メリバ風味です。
    王子の思考回路が女々しいので、無理な方はリターン願います。

    2を書きながら「こんなん俺が許せねぇ…っ!」と悶えたのですが、「乙女的思考回路で本人が納得すればメリバ?」(訊くな)と言い訳しつつ頑張りました。
    「これを書くから2を思いっきりバドエンにできる!」
    ……我ながら無理矢理すぎる尻叩き。
    「Thank You」 3 Resigned Calm Dawn(白王子Ver.)ごぼっ、ごほ……っ!
    急激に意識が浮上する。喉を圧する水を吐いたぼくは、夜空を背にしたクラウチを下から仰ぐ形となっていた。
    そのまま、数回咳き込む。頬にクラウチの髪から滴る海水が当たる。短く呼吸を紡ぐクラウチがぼくをきつく抱きしめた。

    「王子…っ!良かった……っ!」
    身体を離し、ぼくの額を撫で上げ、両手で頬を包み、そのまま肩を抱く。
    「どこか異変はないか?」
    「う…っん、だい、じょうぶ。大丈夫だよ」
    ほう、と呼気を落として再びぼくを抱きしめた。今度は、包み込むように柔らかく。
    「そうか……。心臓が潰れるかと思ったぞ」
    両手をクラウチの背に回し、二度、撫で下ろす。
    「……ごめん。ちょっと酔いが回ったみたいで…はしゃいじゃった」
    3154

    もぐ🍣

    DONEそういう強めの描写はないですがそもそも特殊設定なのでご自衛下さい。
    今後用の叩き台です。
    ケーキバース丹星 獣のような荒い呼吸が聞こえる。目の前にいる青年──丹恒は星がその姿を驚いたように見ていることに気づくと普段は見せない乱暴な仕草で肩を強く押した。
    「でていってくれ」
     震える声の懇願だと星は理解したが、動かない。呼吸をするたびに丹恒の表情は険しくなり、ずるりと崩れ落ちると大きく口を開け自分の腕へと噛みついた。ぼた、と血が流れても気にせずにただ星がいなくなる時間を稼ぐ為にされて行為。……星は己が『ケーキ』と呼ばれる存在で、丹恒が『フォーク』なのだと知ったのはつい最近のことだった。降り立った惑星で変な絡まれ方をする、とは思っていたものの振り返ればいつでも丹恒がそれから庇ってくれていた気がする。遠ざけられ、ひた隠しにされていたものがこうして明らかにされたのは丹恒が列車の中で星をあからさまに拒絶するようになったからだ。アーカイブを見る為に資料室へ入る事も拒まれ、食事すら共にすることがなくなった。それがおかしいと当然気づいた星は最初はなのかに、次はパムに、そうして最後姫子とヴェルトに一つずつ答えをもらって、辿り着いた。
    1431