宇佐美
ぎぃ。
MOURNING🐍怪異宇佐美と門倉さんは年をこせるのかな?しずく、しずか、しずむ【二一】俺はいつもこうだ。
仕事納めして、やっと10日間もある長期休みだってのに。
「大丈夫ですか、門倉さん」
「あー、うん……」
鼻声の掠れ声でそう返す。
台所でレトルトの粥を湯煎にかけていると、リビングとの境からウサミが覗いているのが見えた。 台所には入らないというルールは、今のところ守られている。
なんか寒いな、から確信に変わったのは朝起きてすぐだった。
完全に風邪だ。熱もある。で、近場の病院は当然正月休みに入り、しかし風邪程度で緊急で診てもらうには忍びなく、いざという時用のレトルトを引っ張りだしてきた。ちょうど良かったかもしれない、賞味期限ギリギリだったし、大掃除みたいな、ね。
そんな風に思ったわけだ、高熱でぐらぐらになった頭は。
2172仕事納めして、やっと10日間もある長期休みだってのに。
「大丈夫ですか、門倉さん」
「あー、うん……」
鼻声の掠れ声でそう返す。
台所でレトルトの粥を湯煎にかけていると、リビングとの境からウサミが覗いているのが見えた。 台所には入らないというルールは、今のところ守られている。
なんか寒いな、から確信に変わったのは朝起きてすぐだった。
完全に風邪だ。熱もある。で、近場の病院は当然正月休みに入り、しかし風邪程度で緊急で診てもらうには忍びなく、いざという時用のレトルトを引っ張りだしてきた。ちょうど良かったかもしれない、賞味期限ギリギリだったし、大掃除みたいな、ね。
そんな風に思ったわけだ、高熱でぐらぐらになった頭は。
🌼※⑱
DONEいとうさ【再録】参加させて頂いた伊藤吉兆・宇佐美銭丸アンソロジー『Money & Mavericks』の再録になります。
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ぎぃ。
MOURNING🐍怪異宇佐美と一般門倉さんは、なんやかんやしずく、しずか、しずむ【一七】ウサミが帰ってこない。
「ただいま」と言っても何も返ってこない。
そりゃそうだ。居ないんだから。
暗闇の中に気配はなく、明かりの下にも姿はない。
どこに行ったんだ?近くの物置小屋とか、車の下から出てこないか?
そんな逃げだしたペットみたいな……いや、でも、そもそも、どこから来たのかも、どこへ行くのかもわからない存在を──
どうやって探せばいい?
離れていくと思っていなかった。
ずっと傍にいるもんだと。
あいつはもう、そういう存在だから、諦めるしかないくらいの。そういう。
もしかしてそれにあぐらをかいていたのか?俺は?
いやいやいや、違うだろ。絶対やばい存在だから。離れてくれてよかったはずだろ、うん。
こわかったじゃん、実際。あの目、思い出すだけで股間ヒュンッてなるくらいには。
2227「ただいま」と言っても何も返ってこない。
そりゃそうだ。居ないんだから。
暗闇の中に気配はなく、明かりの下にも姿はない。
どこに行ったんだ?近くの物置小屋とか、車の下から出てこないか?
そんな逃げだしたペットみたいな……いや、でも、そもそも、どこから来たのかも、どこへ行くのかもわからない存在を──
どうやって探せばいい?
離れていくと思っていなかった。
ずっと傍にいるもんだと。
あいつはもう、そういう存在だから、諦めるしかないくらいの。そういう。
もしかしてそれにあぐらをかいていたのか?俺は?
いやいやいや、違うだろ。絶対やばい存在だから。離れてくれてよかったはずだろ、うん。
こわかったじゃん、実際。あの目、思い出すだけで股間ヒュンッてなるくらいには。
ぎぃ。
MOURNING🐍怪異宇佐美と門倉さんは秋を向かえる。しずく、しずか、しずむ【一六】「キレイですね」
紅葉の季節。
おまえも景色を見てそんなこと言えるようになったんだな、人間らしくなったもんだ。
なんて思ってウサミの方を見るとがっつりこちらを見ていた。
見てねぇじゃん、景色。うっとりした目で俺を見るんじゃない。
赤や黄が舞う中、公園の広場には出店やキッチンカーが並んでいる。
食欲の秋だからな、ということでやってきたわけだ。
人間らしさは……まあ、置いておくとして。
長時間歩いても問題ない、自然な脚は作れるようになっていた。
「美味いか?」
「はい。でも、門倉さんの方が──」
「……いいよ、もう。俺の方が美味しそうだって言うんだろ?」
「うふっ、僕のこと分かってくれてうれしいです!」
美味いか、聞く度にそう返されたら、そりゃあ……ね。
1377紅葉の季節。
おまえも景色を見てそんなこと言えるようになったんだな、人間らしくなったもんだ。
なんて思ってウサミの方を見るとがっつりこちらを見ていた。
見てねぇじゃん、景色。うっとりした目で俺を見るんじゃない。
赤や黄が舞う中、公園の広場には出店やキッチンカーが並んでいる。
食欲の秋だからな、ということでやってきたわけだ。
人間らしさは……まあ、置いておくとして。
長時間歩いても問題ない、自然な脚は作れるようになっていた。
「美味いか?」
「はい。でも、門倉さんの方が──」
「……いいよ、もう。俺の方が美味しそうだって言うんだろ?」
「うふっ、僕のこと分かってくれてうれしいです!」
美味いか、聞く度にそう返されたら、そりゃあ……ね。
ぎぃ。
MOURNING🐍怪異宇佐美は門倉さんにお願いするしずく、しずか、しずむ【一五】「人間の文化に興味があります」
「そのくだり好きだねぇ……」
どうせまた、ろくでもないことだろう。
ちら、とウサミの方を見やると、何か手に持っている。針──に見える。
「ここに、穴を開けたいんです」
「ピアス?」
自分の耳たぶを指先でつまむように、ウサミがそこをなぞる。
「人間って、ここに穴を開けて飾るんでしょう?僕もしてみたいんです」
「はあ、まあ……いいんじゃない?」
アルバイトしたい、とか言い出すよりはマシか。
そう思った次の瞬間──
「本当ですか? じゃあ、お願いします」
「えっ!?」
ぽんっと手渡されたのは、太い針だった。
「俺が開けるの?!」
「そうです。他に誰がいるんです?この辺りに、ひとつお願いします」
1377「そのくだり好きだねぇ……」
どうせまた、ろくでもないことだろう。
ちら、とウサミの方を見やると、何か手に持っている。針──に見える。
「ここに、穴を開けたいんです」
「ピアス?」
自分の耳たぶを指先でつまむように、ウサミがそこをなぞる。
「人間って、ここに穴を開けて飾るんでしょう?僕もしてみたいんです」
「はあ、まあ……いいんじゃない?」
アルバイトしたい、とか言い出すよりはマシか。
そう思った次の瞬間──
「本当ですか? じゃあ、お願いします」
「えっ!?」
ぽんっと手渡されたのは、太い針だった。
「俺が開けるの?!」
「そうです。他に誰がいるんです?この辺りに、ひとつお願いします」
ぎぃ。
MOURNING🐍の宇佐美と門倉さんがなんやかんやしずく、しずか、しずむ【一四】靴音を立てて帰ってきた俺の足取り、鍵を回す動作。
それらは、いつもより少しばかり重かった。
「いってぇ……」
酔っ払い同士の喧嘩に巻き込まれて、口の内側を切ってしまった。
暗かったからあまり確認できていないが、外傷はなさそうだ。
まだ鉄の味が残る頬の内側。
傷や出血を確かめるように、舌先でそっとなぞる。
玄関のドアが軋む音がして、すぐに気づいたウサミの「おかえりなさい」が、まだ電気をつける前の闇から、柔らかな声が伸びてくる。
「あー、ただいま」
薄暗い玄関。
靴を脱ごうと腰をかがめたその横顔を、ウサミがすぅ、と覗き込んできた。
「──怪我、をしたんですね?」
「あ、ああ。そうなんだよ。聞いてくれよ」
痛めた頬をじっと見つめるその目が、ぎょろりと開く。
1720それらは、いつもより少しばかり重かった。
「いってぇ……」
酔っ払い同士の喧嘩に巻き込まれて、口の内側を切ってしまった。
暗かったからあまり確認できていないが、外傷はなさそうだ。
まだ鉄の味が残る頬の内側。
傷や出血を確かめるように、舌先でそっとなぞる。
玄関のドアが軋む音がして、すぐに気づいたウサミの「おかえりなさい」が、まだ電気をつける前の闇から、柔らかな声が伸びてくる。
「あー、ただいま」
薄暗い玄関。
靴を脱ごうと腰をかがめたその横顔を、ウサミがすぅ、と覗き込んできた。
「──怪我、をしたんですね?」
「あ、ああ。そうなんだよ。聞いてくれよ」
痛めた頬をじっと見つめるその目が、ぎょろりと開く。
ぎぃ。
MOURNING🐍怪異宇佐美は夏祭りが気になりんぐ。しずく、しずか、しずむ【一二】それはもう念入りに確かめた。
怪異の足を、だ。
指がしっかり五本あって、ちゃんと離れてるか、くっついてないかどうか。
「大丈夫ですよ、僕もうちゃんと出来ますから」
ふんっ、と自慢げに言うけどね、心配しかない。
いつもなら靴を履いて出るから、こいつが中で手を抜いていようが見えないわけだ。
でも今日はちがう。
「ほら、足貸せ」
玄関でウサミの片足を取り、下駄を履かせる。
指の間に鼻緒がちゃんとおさまるように。
人間の文化に興味がある怪異は夏祭りをご所望だというので、今日は浴衣に下駄だ。
だから足の指は、本当に、まじで、大事なことなんだ。
「いいか、ちゃんとしろよ」
「はい!」
「ほんっとうに、頼むぞ……」
「わかってます!」
とけるかもしれない魔法をかけた昔話の魔女って、こんな気持ちだったんだろうか。
2194怪異の足を、だ。
指がしっかり五本あって、ちゃんと離れてるか、くっついてないかどうか。
「大丈夫ですよ、僕もうちゃんと出来ますから」
ふんっ、と自慢げに言うけどね、心配しかない。
いつもなら靴を履いて出るから、こいつが中で手を抜いていようが見えないわけだ。
でも今日はちがう。
「ほら、足貸せ」
玄関でウサミの片足を取り、下駄を履かせる。
指の間に鼻緒がちゃんとおさまるように。
人間の文化に興味がある怪異は夏祭りをご所望だというので、今日は浴衣に下駄だ。
だから足の指は、本当に、まじで、大事なことなんだ。
「いいか、ちゃんとしろよ」
「はい!」
「ほんっとうに、頼むぞ……」
「わかってます!」
とけるかもしれない魔法をかけた昔話の魔女って、こんな気持ちだったんだろうか。
ぎぃ。
MOURNING怪異🐍宇佐美と門倉さんの奇妙な生活しずく、しずか、しずむ【一一】一日の中であいつのことを考えている時間が長くなった。
──恋人を想う歌詞みたいなフレーズだな、と思った。
でも実際は、そんな甘くてかわいいもんじゃない。
今も家にいるであろう、怪異のことだ。
大人しくしてるのか、とか。 悪さをしていないか、とか。 実は抜け出してどこかに行ってるんじゃないか、とか。
そういう、家でペットがちゃんと留守番できてるか気になる感情に近い。
家に帰って、こいつがそこにいると確認できると、よそ様に迷惑かけてなくてよかった、と思う。
(いや、そもそもこいつの行動の責任って俺が負わなくちゃならないのか?)
家にいても、結局あいつのことを考えてしまう。 スマホをいじっていると、“ペット見守りカメラ”の広告が目に飛び込んできた。
661──恋人を想う歌詞みたいなフレーズだな、と思った。
でも実際は、そんな甘くてかわいいもんじゃない。
今も家にいるであろう、怪異のことだ。
大人しくしてるのか、とか。 悪さをしていないか、とか。 実は抜け出してどこかに行ってるんじゃないか、とか。
そういう、家でペットがちゃんと留守番できてるか気になる感情に近い。
家に帰って、こいつがそこにいると確認できると、よそ様に迷惑かけてなくてよかった、と思う。
(いや、そもそもこいつの行動の責任って俺が負わなくちゃならないのか?)
家にいても、結局あいつのことを考えてしまう。 スマホをいじっていると、“ペット見守りカメラ”の広告が目に飛び込んできた。
ぎぃ。
MOURNING🐍の怪異宇佐美と門倉さんあなたはつかれているんですね
しずく、しずか、しずむ【一〇】観光客が多い。
人の流れが戻ってくるのは、いいことだ。
でもな、居すぎだろ。
隠れ家だと思っていた店が、席がいっぱいで入れなかったりして──
「こんなとこまで?」って、さ。
それに、
駅前のスクランブル交差点。
青信号が灯ると同時に、人、人、人。
その中で、必ずすれ違う。
俺以外には視えない、そういう類のやつに。
無いものは、視えないふりをして、すり抜ける。
“無視”が、いちばんだ。
雑踏の中に混じる、空気を震わせない声。
白黒の交差点、その向こうまでが、やけに遠い。
ずっと、なにも視えないふりをしてきた。
なにも聴こえないふりをして。
そうやって、“普通”の顔で日々をやりすごしてきた。
そういうところが、駄目だったんだろうな。
1298人の流れが戻ってくるのは、いいことだ。
でもな、居すぎだろ。
隠れ家だと思っていた店が、席がいっぱいで入れなかったりして──
「こんなとこまで?」って、さ。
それに、
駅前のスクランブル交差点。
青信号が灯ると同時に、人、人、人。
その中で、必ずすれ違う。
俺以外には視えない、そういう類のやつに。
無いものは、視えないふりをして、すり抜ける。
“無視”が、いちばんだ。
雑踏の中に混じる、空気を震わせない声。
白黒の交差点、その向こうまでが、やけに遠い。
ずっと、なにも視えないふりをしてきた。
なにも聴こえないふりをして。
そうやって、“普通”の顔で日々をやりすごしてきた。
そういうところが、駄目だったんだろうな。
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INFOインセイン【面影島奇譚】GM:雪城
PL:コデッタ(宇佐美 大生)
#コデ卓報告
初インセイン行ってきました!!!
楽しかったなぁ…
他システムで遊んだ経験が活かせたと思っています
ありがとうございました!
ぎぃ。
MOURNING蛇の怪異宇佐美は門倉さんに報告する。しずく、しずか、しずむ【五】「今日も、食べませんでした」
寝る前に、ウサミはそう報告してくるようになった。
「門倉さんのこと、大事にしたいから……」
この台詞だけ聞けば、恋人との甘いやりとりに見えるかもしれない。
顔と、“僕は恋人です”みたいな雰囲気だけは一級品なんだよ、本当に。この怪異は。
「うん、偉いな」
俺はそう返して、ウサミの頬や頭を撫でる。
(やめてくれ)
(当たり前だろ)
(なんで報告制なんだよ)
(一回でもアウトだぞ)
心の中は、ツッコミでいっぱいだ。
ウサミが絡んできた日、体温が交わるその夜は、急激な睡魔に襲われとても眠くなる。
けれど、微睡みに落ちる直前、いつも報告が来る。
偉いな、と言われるのが嬉しいのか──あるいは、自分を止めた証をもらいたいのか──
758寝る前に、ウサミはそう報告してくるようになった。
「門倉さんのこと、大事にしたいから……」
この台詞だけ聞けば、恋人との甘いやりとりに見えるかもしれない。
顔と、“僕は恋人です”みたいな雰囲気だけは一級品なんだよ、本当に。この怪異は。
「うん、偉いな」
俺はそう返して、ウサミの頬や頭を撫でる。
(やめてくれ)
(当たり前だろ)
(なんで報告制なんだよ)
(一回でもアウトだぞ)
心の中は、ツッコミでいっぱいだ。
ウサミが絡んできた日、体温が交わるその夜は、急激な睡魔に襲われとても眠くなる。
けれど、微睡みに落ちる直前、いつも報告が来る。
偉いな、と言われるのが嬉しいのか──あるいは、自分を止めた証をもらいたいのか──
ぎぃ。
MOURNING怪異の宇佐美と門倉さんの話。猫の配膳ロボットがいるレストランの話。
しずく、しずか、しずむ【四】最近は猫がメニューを運んできてくれる。
正確には、猫の配膳ロボットだ。
24時間の営業もなくなった。時代かね。
まあ、そういうチェーン店のレストラン。人がまばらな時間帯に、俺とウサミはやって来た。
混んでいないからか、料理は次々に運ばれてきて、テーブルはあっという間に皿で埋まった。
「──で、それ全部食うのか?」
「はい。門倉さんも一緒に食べましょう」
「いや、俺は」
「どうぞ」
遮るように差し出されたフォークの上に、ハンバーグがひと口分。
渋ってこぼすのも悪い気がして、そのまま食べた。
「どうですか」
「ああ、美味いよ」
「もっと食べますか?」
「いや、いいよ。おまえが食べて。俺に遠慮しなくていいから」
「そうですか」
それきり、ウサミは黙々と食べ進めていった。
1022正確には、猫の配膳ロボットだ。
24時間の営業もなくなった。時代かね。
まあ、そういうチェーン店のレストラン。人がまばらな時間帯に、俺とウサミはやって来た。
混んでいないからか、料理は次々に運ばれてきて、テーブルはあっという間に皿で埋まった。
「──で、それ全部食うのか?」
「はい。門倉さんも一緒に食べましょう」
「いや、俺は」
「どうぞ」
遮るように差し出されたフォークの上に、ハンバーグがひと口分。
渋ってこぼすのも悪い気がして、そのまま食べた。
「どうですか」
「ああ、美味いよ」
「もっと食べますか?」
「いや、いいよ。おまえが食べて。俺に遠慮しなくていいから」
「そうですか」
それきり、ウサミは黙々と食べ進めていった。
syunkyo_t
DONE「勇尾なら何でも」ということで、好きに描かせていただきました。DC?DK?転生パロです。
『転生したら異母弟の幅寄せがグレードアップしていてモブから監禁と呼ばれている件』
作「兄様……どうしてこちらを向いて下さらないのですか?」
尾(笑ってないで助けろ、宇佐美)
ゆるゆうおん(勝手に)延長戦。スケブ依頼ありがとうございました!
ぎぃ。
MOURNING蛇の怪異宇佐美と門倉さんのうさかど。足の話
しずく、しずか、しずむ【三】この白く長く、俺に巻き付けてくる尾は人間の脚に変化させることが出来るらしい。
自信満々に「できます!」とのことだ。
だからたまの気分転換、夜の散歩などに誘ったりしていた。家にいるとウサミはずぅっとこっちを見てくるし、それは俺も息が詰まる──と、うっかり口から零したものなら機嫌がどうなるもんだか分からないので言わないようにしている。
「明日、休みだからどっかに行くか?」
そう聞いたのは金曜の夜。
散歩程度なら問題ないのは確認している。たまには昼間の──店や施設の開いてる時間にでも、なんて思った。
「お前が嫌なら、無理にとは……」
「行きます!」
食い気味の即答に思わず笑ってしまった。
いつも近所の公園くらいだったが、今日は足を伸ばして大きめの商業施設へ。
1285自信満々に「できます!」とのことだ。
だからたまの気分転換、夜の散歩などに誘ったりしていた。家にいるとウサミはずぅっとこっちを見てくるし、それは俺も息が詰まる──と、うっかり口から零したものなら機嫌がどうなるもんだか分からないので言わないようにしている。
「明日、休みだからどっかに行くか?」
そう聞いたのは金曜の夜。
散歩程度なら問題ないのは確認している。たまには昼間の──店や施設の開いてる時間にでも、なんて思った。
「お前が嫌なら、無理にとは……」
「行きます!」
食い気味の即答に思わず笑ってしまった。
いつも近所の公園くらいだったが、今日は足を伸ばして大きめの商業施設へ。
ほろのえもん
INFO「THESEUS」KP:箱宮さん
HO1:ほろのえもん(劉 火焰)
HO2:持田さん(級戸 伊吹)
HO3:春乃さん(宇佐美 羽海)
HO4:あおやぎさん(アラン・E・般戸)
END1 全生還
enokido_
DOODLE全然読まなくていいんだけど、去年Vのオタクみたいですが…笑 と予防線を張りながら紹介した宇佐美リトさんを依然追いかけ続けているので、宇佐美リトさんと龍についての変遷まとめ提出します自分と同じ温度感で7や春日くんが好きな人はきっと水が合う人柄と実況だと思う
原稿作業は滞っています