濘
terahara_2ji
DONE利土井小説「泥濘の深層」(R18 全16P)⚠️高校生を含む18歳未満の閲覧はかたく禁止しております⚠️
⚠️玩具プレイです。三ヶ月ぶりの逢瀬にもかかわらず、なかなか挿入しない利吉さんにしびれを切らした先生が誘い受けをするごりごりにR指定(に、なれていたらいい)お話。
※攻めが少し喘ぐので苦手な方はご注意ください。
なんでも許せる方向けです。
パスワード🔑→18歳以上ですか?
yes/no 17
twinkle_kotyou
MEMOCoC『終夜』KP/KPC:らつき様/泥濘 梅舜
PL/PC:胡蝶/眞砂 桃佳
両生還にてシナリオ終了。
いっぱい話したね!!!この二人の空気が美味しすぎる ズズッ
無限RP編始まるところだった、危ない危ない(もう始まってる)
紅茶のストックをもうちょっと増やそうかなと桃佳は思うのでした。
twinkle_kotyou
MEMOCoC『ロトあだ!-Valentine Edition-』KP/KPC:胡蝶/眞砂 桃佳さん
PL/PC:らつき様/泥濘 梅舜
両生還にてシナリオ終了。
出目???あ、そこで?へー、ほー、はー、ふーん???になっちゃったな。
何とか進展した……!ので、まだまだこの二人はこれからですよ!
twinkle_kotyou
MEMOCoC ロトカ・ヴォルテラの愛堕討ち作:白粉屋 / しろは様
PL / PC
HO極道者 らつき様 / 泥濘 梅舜
KP / KPC
HO落語家 胡蝶 / 眞砂 桃佳
タイマンロトあだ、END3 両生還にて終幕!
ずっと口角上がりっぱなしで嬉しい~が詰まってました。
これからも宜しくお願いします!!!
muhyumu
DONEせるみぼ長編「幸せの泥濘」第十二話(完結)です。「幸せの泥濘」第十二話旅行から帰ってきて一か月ほど。セルと女はまた日常を過ごしていた。おざなりに行ってきますのキスをして、それぞれの職場に出勤する。いつもは振り返りもしないセルだったが、なんだか今日は。別に嫌な予感とかなにかしたわけではないのだけれど、ふと振り返った。立ち止まる、女の背中が一瞬かすんで見えた。女は振り返ることなく、やがて角を曲がって見えなくなった。きっと、照りつける眩しい太陽のせいだ、セルはそう納得すると、自分の職場に向かった。
淡々と仕事をこなし、今日の夕飯のことを考えていた終業間際。牛乳屋の女将が血相を変えて飛び込んできた。
「今っ、あっちの通りでっ、かっ、壁が崩れてっ」
女将は走ってきたようで、ひどく息を切らしている。セルはなんのことかわからず、エプロンの紐をほどいていた。
4864淡々と仕事をこなし、今日の夕飯のことを考えていた終業間際。牛乳屋の女将が血相を変えて飛び込んできた。
「今っ、あっちの通りでっ、かっ、壁が崩れてっ」
女将は走ってきたようで、ひどく息を切らしている。セルはなんのことかわからず、エプロンの紐をほどいていた。
muhyumu
DONEせるみぼ長編「幸せの泥濘」第十一話です。「幸せの泥濘」第十一話月日はあっというまに流れていく。雲よりはやく、川よりはやく。気づけば、セルが女と過ごしてから、八年ほどの時が経っていた。夏、幾回目かの記念日を迎える時期。これまで、記念日と言ってもささやかなディナーを楽しみ、シャンパンを開け、プレゼントを交換するだけだった二人だが、今年は。カレンダーを見た女が、まあと声をあげた。
「珍しく、3日間のお休みが被りますね」
セルも釣られてカレンダーと、その横に貼られた二人のシフト表を確認した。
「たしかにそうだな」
セルも女も、不定休シフト制で働いているため、連続して休みが被ることはめったにない。女は甘えるようにセルの腕に抱き着き、おっぱいを押し付ける。こういう時は必ずなにか「おねだり」されるんだ。セルは身構えた。
4852「珍しく、3日間のお休みが被りますね」
セルも釣られてカレンダーと、その横に貼られた二人のシフト表を確認した。
「たしかにそうだな」
セルも女も、不定休シフト制で働いているため、連続して休みが被ることはめったにない。女は甘えるようにセルの腕に抱き着き、おっぱいを押し付ける。こういう時は必ずなにか「おねだり」されるんだ。セルは身構えた。
muhyumu
DONEせるみぼ長編「幸せの泥濘」第十話です。「幸せの泥濘」第十話時はしんしんと降り積もり、やがて三年の月日を重ねた。ベランダには、立派なひまわりが爛々と咲き誇っている。いつのまにかプランターも増えた。大小いくつかのプランターに、それぞれの大きさのひまわりが植わっている。女は飽きもせず丁寧にそれらを育てていた。穏やかな休日、女はパジャマのままひまわりに水をやって、ベランダから部屋にあがってきた。ふとカレンダーを見て、はっとした顔をする。
「そういえば今日はジェーネお姉さまがいらっしゃる日でしたね」
「ああ、そうだったか」
「大変、急いで着替えなくちゃ」
女は、クロゼットを開ける。女の荷物もずいぶん増えたものだった。昔は、女を縛り付けるために与えていたものも、今は贈りたいから贈るものへと変化していた。奪うことが恋で、与えることが愛だというのなら、これは。この気持ちを人は愛だと、そう名付けるのだろうか。そんなセルの想いをよそに、女はさっさとしたくをする。先の記念日にセルが贈ったばかりの新しいワンピースに袖を通し、急いで化粧をした。丁寧にマスカラを塗り、アイラインを引いている。最近のセルとのデートの時より念入りなんじゃなかろうか。姉も妹に少し大きすぎるのではないかと思われる愛を抱いているが、妹も大概特別な感情を持っているようだった。
5073「そういえば今日はジェーネお姉さまがいらっしゃる日でしたね」
「ああ、そうだったか」
「大変、急いで着替えなくちゃ」
女は、クロゼットを開ける。女の荷物もずいぶん増えたものだった。昔は、女を縛り付けるために与えていたものも、今は贈りたいから贈るものへと変化していた。奪うことが恋で、与えることが愛だというのなら、これは。この気持ちを人は愛だと、そう名付けるのだろうか。そんなセルの想いをよそに、女はさっさとしたくをする。先の記念日にセルが贈ったばかりの新しいワンピースに袖を通し、急いで化粧をした。丁寧にマスカラを塗り、アイラインを引いている。最近のセルとのデートの時より念入りなんじゃなかろうか。姉も妹に少し大きすぎるのではないかと思われる愛を抱いているが、妹も大概特別な感情を持っているようだった。
muhyumu
DONEせるみぼ長編「幸せの泥濘」第九話です。「幸せの泥濘」第九話平和で、平凡で、当たり前の日常が続いていた。世界は夏を迎え、まぶしい太陽が天で輝いている。昔は、青い空も白い雲もどうだってよかったのに、今は「まあそこにあってもいい」くらいには思うようになった。
「いつもありがとうございます」
セルは客に牛乳を渡すと、ぺらっぺらの愛想笑いを浮かべる。セルが勤めているのは、街の牛乳屋だ。元イノセント・ゼロ幹部、執行猶予付きということでバイト探しは難航を極めていたとき。求人票とにらめっこしているところを、気のいい牛乳屋の女将に拾われたのだった。一通り朝の配達を済ませると、その旨を報告しに一度店に戻る。
「配達、終わりました」
「ああ、ありがとねぇ。若い子がいてくれて助かるよ」
4990「いつもありがとうございます」
セルは客に牛乳を渡すと、ぺらっぺらの愛想笑いを浮かべる。セルが勤めているのは、街の牛乳屋だ。元イノセント・ゼロ幹部、執行猶予付きということでバイト探しは難航を極めていたとき。求人票とにらめっこしているところを、気のいい牛乳屋の女将に拾われたのだった。一通り朝の配達を済ませると、その旨を報告しに一度店に戻る。
「配達、終わりました」
「ああ、ありがとねぇ。若い子がいてくれて助かるよ」
muhyumu
DONEせるみぼ長編「幸せの泥濘」第八話です。「幸せの泥濘」第八話新生活だ。まさか、まさかこんな日が訪れるとは思わなかった。セルは、太陽の日差しの下ぼーっと歩いていた。隣にいる女が何か明るい声で話しているが、よく頭に入ってこない。心捧げていたお父様の野望は潰え、これから僕は。僕は自分の足で自分のために生きていく。隣には女がいて、無邪気に笑っていて。ああ、そこにいる、僕の幸せがそこにいる。
「セル様?」
セルははっとする。つい、女の方をぼんやり見つめていたようだ。歩みを進めようとすると、服を引っ張られる。
「セル様、ここですよ!不動産屋さん」
そうだった、セルは我に返る。今日は女と、新しい住居を探しに来たのだった。女の姉であるジェーネから紹介された不動産屋に入店する。愛想のよさそうなスタッフが、笑顔で椅子を進めてきた。
5020「セル様?」
セルははっとする。つい、女の方をぼんやり見つめていたようだ。歩みを進めようとすると、服を引っ張られる。
「セル様、ここですよ!不動産屋さん」
そうだった、セルは我に返る。今日は女と、新しい住居を探しに来たのだった。女の姉であるジェーネから紹介された不動産屋に入店する。愛想のよさそうなスタッフが、笑顔で椅子を進めてきた。
はやも
DOODLEアナザーエンゲージ!開催おめでとうございます!
そして大変申し訳ないことに、
唯一の展示でまさかの途中までです。
続きは後日、支部あたりに展示予定です!!
展示漫画
『泥濘の種子』
(ぬかるみのたね)
・何でも許せる方向け
・捏造過多
・肉体の欠損、白骨化など、グロ表現多め
以上を踏まえた上で自己責任でお願いします。 14
muhyumu
DONEせるみぼ長編「幸せの泥濘」第七話です。「幸せの泥濘」第七話イノセント・ゼロの計画は着々と進んでいた。そして、それはセルと女のささやかで幸せな生活の終わりが近いことを表していた。
「セル、五兄弟を集めてきなさい」
「……はっ、かしこまりました」
いよいよ侵攻が始まる。セルは出かける前に女の待つ自室へ立ち寄った。お昼の家事を済ませて、ひと休憩していた女は、不思議そうにセルを見つめる。
「セル様、どうかされたんですか?」
「……いや、なんでもない。少し遠出をするから帰りは遅くなる」
お父様の願いが叶うのは、とても喜ばしいことなのに、どうしてこんなに悲しいのか。セルにはわからなかった。泣き出してしまいそうなのを必死に堪えた。お父様の願いが叶ったら、お父様が永遠を手に入れたら、僕と女はどうなるんだろう。セルは自嘲した。わかりきったことだ、用済みとして消されるだけ。セルは、ずっとそれでいいと思っていた。お父様のために尽くし、死んでいく人生こそ喜びだと。でも、今は。
5282「セル、五兄弟を集めてきなさい」
「……はっ、かしこまりました」
いよいよ侵攻が始まる。セルは出かける前に女の待つ自室へ立ち寄った。お昼の家事を済ませて、ひと休憩していた女は、不思議そうにセルを見つめる。
「セル様、どうかされたんですか?」
「……いや、なんでもない。少し遠出をするから帰りは遅くなる」
お父様の願いが叶うのは、とても喜ばしいことなのに、どうしてこんなに悲しいのか。セルにはわからなかった。泣き出してしまいそうなのを必死に堪えた。お父様の願いが叶ったら、お父様が永遠を手に入れたら、僕と女はどうなるんだろう。セルは自嘲した。わかりきったことだ、用済みとして消されるだけ。セルは、ずっとそれでいいと思っていた。お父様のために尽くし、死んでいく人生こそ喜びだと。でも、今は。
muhyumu
DONEせるみぼ長編「幸せの泥濘」第六話です。「幸せの泥濘」第六話ちょうど仕事がひと段落して手が空いた。アベルを消しにいくにはいいタイミングだ。セルは一度自宅に戻り、女に声をかける。
「おい、これからアベルを殺しに行くが、お前も着いてくるんだよな」
女は顔色一つ変えずに、ただいつも通り、まるで買い物にでも誘われたかのような声音で答えた。
「ええ、ええ、行きますとも。お別れをしにいきましょうね」
人を殺す場面を見せる、というのは女にとってショッキングなものにならないか、と考えたところで、こいつも殺人犯だったなと思いなおす。女の手は血に染まっているはずなのに、それでもどうもこの女を穢れなき存在と誤認してしまうときがある。美しくて、柔らかくて、そして静かに狂っている。セルは、これから人を、それも仲良く話していた人間を殺しに行くというのに淡々とでかける準備をする女に、不気味さを覚えた。でも、それと同時に安心もしたかもしれない。女も、こちら側の人間であることに。人を殺すことをいとわない、悪だということに。
5126「おい、これからアベルを殺しに行くが、お前も着いてくるんだよな」
女は顔色一つ変えずに、ただいつも通り、まるで買い物にでも誘われたかのような声音で答えた。
「ええ、ええ、行きますとも。お別れをしにいきましょうね」
人を殺す場面を見せる、というのは女にとってショッキングなものにならないか、と考えたところで、こいつも殺人犯だったなと思いなおす。女の手は血に染まっているはずなのに、それでもどうもこの女を穢れなき存在と誤認してしまうときがある。美しくて、柔らかくて、そして静かに狂っている。セルは、これから人を、それも仲良く話していた人間を殺しに行くというのに淡々とでかける準備をする女に、不気味さを覚えた。でも、それと同時に安心もしたかもしれない。女も、こちら側の人間であることに。人を殺すことをいとわない、悪だということに。
muhyumu
DONEせるみぼ長編「幸せの泥濘」第五話です。「幸せの泥濘」第五話そして物語は動きだす。なんの変哲もない朝、運命の歯車は回り始めたのだ。セルも女も、それに気づくことはなかったが。
「今日はイーストンに行くぞ」
身支度を整えたセルが、鏡越しに女に声をかける。女はきょとんとした顔で首をかしげた。
「イーストンってあの名門魔法学校ですか?」
「ああ、そうだ」
セルが行先を告げるのは珍しいことで、女もなにかあるのかと訝しんでいる様子だった。
「お前も来るんだよ」
「えっ、私も行くんですか?」
普段はずっと家で家事をしているか、出かけると言えば日常の買い物だけの女だ。気分転換に出かけ先を作ってやるのもいいだろう。それに。
「イーストンに通うアベルという生徒に探し物をさせているんだ。お前にはその進捗の伝達係をさせる。いいな?」
5086「今日はイーストンに行くぞ」
身支度を整えたセルが、鏡越しに女に声をかける。女はきょとんとした顔で首をかしげた。
「イーストンってあの名門魔法学校ですか?」
「ああ、そうだ」
セルが行先を告げるのは珍しいことで、女もなにかあるのかと訝しんでいる様子だった。
「お前も来るんだよ」
「えっ、私も行くんですか?」
普段はずっと家で家事をしているか、出かけると言えば日常の買い物だけの女だ。気分転換に出かけ先を作ってやるのもいいだろう。それに。
「イーストンに通うアベルという生徒に探し物をさせているんだ。お前にはその進捗の伝達係をさせる。いいな?」
muhyumu
DONEせるみぼ長編「幸せの泥濘」第四話です。「幸せの泥濘」第四話小間使いの女が出ていった。ただそれだけのこと、どうでもいいことなはずなのに。この焦燥感はなんだろう。セルは戸惑いながら、女がどこへ行ったか、なにかヒントがないか部屋中探し回った。しかし、置手紙の一つも見つからない。服や身の回りのもの、セルと暮らしてから新しく買ったほんの少しのものを除いて女の荷物は綺麗になくなっていた。セルは額を抑えながら玄関を出る。ちょうど、ファーミンがそこを通りがかった。セルはファーミン様、と呼び留める。
「セルか、どうした」
「ファーミン様、お引留めして申し訳ありません。あの……僕の小間使いを見かけなかったでしょうか」
ファーミンは少し考えてから、「ああ、あの女」と首を傾げた。なにか知っているのか、セルは前のめりになる。
5121「セルか、どうした」
「ファーミン様、お引留めして申し訳ありません。あの……僕の小間使いを見かけなかったでしょうか」
ファーミンは少し考えてから、「ああ、あの女」と首を傾げた。なにか知っているのか、セルは前のめりになる。
muhyumu
DONEせるみぼ長編「幸せの泥濘」第三話です。「幸せの泥濘」第三話セルはダイニングテーブルについて、料理をしている女の後ろ姿を眺めていた。「女」という生き物とこれほど長く一緒にいたのは初めてで、女の後ろ姿を見てはその曲線美を感じた。丸みを帯びた肩、むちりと背中にはみ出した肉、柔らかそうな尻、肉付きの良い太もも。決してスタイルがいいわけではないが、男受けする肉体だとセルは思った。
「さっきからこっち見てるの気づいてますよぉ」
「えっ、はっ、え?」
女は後ろを振り返ることもなくそう言った。セルは戸惑い、意味のない音を口から出すことしかできなかった。なんでばれた?キッチンに鏡なんてないはずなのに?ぱくぱくと口を開閉させていると、へらっと笑った女が振り向く。
「やだ、本当に見てたんですか?カマかけただけだったのに」
5044「さっきからこっち見てるの気づいてますよぉ」
「えっ、はっ、え?」
女は後ろを振り返ることもなくそう言った。セルは戸惑い、意味のない音を口から出すことしかできなかった。なんでばれた?キッチンに鏡なんてないはずなのに?ぱくぱくと口を開閉させていると、へらっと笑った女が振り向く。
「やだ、本当に見てたんですか?カマかけただけだったのに」
muhyumu
DONEせるみぼ長編「幸せの泥濘」第二話です。「幸せの泥濘」第二話セル・ウォーの隠し事。それはとある女を拾ってきて小間使いにしていること。ご兄弟方やお父様に知られたら、厄介なことになるに違いないと思ったセルは、女の存在をひた隠しにしていた。女にもなるべく部屋から出るなと言いつけ、女も一応それを守っているようだった。時々買い物にはでかけているみたいだが、まだ奇跡的に誰ともすれ違っていないらしい。しかし、往々にして隠し事というのはいずればれるわけで。セルの隠し事も例外なく、ばれる日が来るのであった。それが、今日。
何が起こったか説明しよう。まず、前提として。セルは毎日女からお弁当を持たされていた。栄養バランスがとれ、冷めても美味しい、食中毒にも気を付けた、なんの申し分もないお弁当。問題がひとつあるとすれば、毎回毎回可愛いハートマークが描かれていること。そぼろで、おかかで、海苔で、手を変え品を変えハートマークを描いてくるのだ。最初の二、三回はやめろと言ったが、「えぇ?可愛いじゃないですか~!!」と聞く耳を持たない女に根負けし、セルは毎日ハートマークの描かれた弁当を食べるのであった。
5181何が起こったか説明しよう。まず、前提として。セルは毎日女からお弁当を持たされていた。栄養バランスがとれ、冷めても美味しい、食中毒にも気を付けた、なんの申し分もないお弁当。問題がひとつあるとすれば、毎回毎回可愛いハートマークが描かれていること。そぼろで、おかかで、海苔で、手を変え品を変えハートマークを描いてくるのだ。最初の二、三回はやめろと言ったが、「えぇ?可愛いじゃないですか~!!」と聞く耳を持たない女に根負けし、セルは毎日ハートマークの描かれた弁当を食べるのであった。
muhyumu
DONEせるみぼ長編「幸せの泥濘」第一話です。「幸せの泥濘」第一話深夜、路地裏にて。セルはマゴル城から逃げ出した召使を一人殺したところだった。返り血を拭い、魔法で死体を始末する。いつもの仕事に比べれば、数倍楽な仕事だった。これで今日は直帰していいなんて、幸運な日だ、とすら思った。しかし、その幸運は長くは続かなかった。
「ひっ、人殺しっ……」
背後から小さな悲鳴が聞こえた。振り返ると、そこには女が一人立っていた。闇夜に紛れる黒髪、黒い瞳、黒い服。セルと目が合うと、女は思わず悲鳴を上げてしまった口を手で抑えた。
「見られたか、しかたがない。お前にも死んでもらおう」
セルはにたりと笑って女に杖を向ける。一本線で杖を構える様子もない一般人だ。ほんの一言呪文を唱えれば殺せる。呪文を唱えようとしたセルが口を開いたその時、女は動いた。
5120「ひっ、人殺しっ……」
背後から小さな悲鳴が聞こえた。振り返ると、そこには女が一人立っていた。闇夜に紛れる黒髪、黒い瞳、黒い服。セルと目が合うと、女は思わず悲鳴を上げてしまった口を手で抑えた。
「見られたか、しかたがない。お前にも死んでもらおう」
セルはにたりと笑って女に杖を向ける。一本線で杖を構える様子もない一般人だ。ほんの一言呪文を唱えれば殺せる。呪文を唱えようとしたセルが口を開いたその時、女は動いた。
Kane520000
MOURNINGケビスウ「信仰と泥濘」のあとがきてきな、構想メモ的な、あとエリシアのはなしケビスウって似ているところもある(無口で、確信めいたところは語らない、れないところとか)と思うんですよ、だから学生時代は意気投合して仲良くなっだと思うんです。ケビンが一方的に興味を持ったってのがきっかけだとは思うんですが……
でもお互い、というかスウから見たケビンっての崩壊に打ち勝つための象徴、希望で、きっと対等ではないと思ってる部分もあると私は解釈しました。そこを信仰(ケビンがスウよりも格式高く、手の届かない正しい存在)として書かせて頂きました。
ケビンにとってはスウ含め13英傑は対等な存在であったと、そう思います。けれど、13英傑から見た彼はどうなんだろう。そう思ったのがきっかけでした。特に、スウから見たケビンは、特別な存在であったと思います。これには私なりの解釈が含まれていますが、陰気な自分を気にかけてくれた輝かしい存在、自分をいつも導いてくれる太陽のような存在、そんなものをイメージして話を構成しました。スウは、どんなことがあってもケビンのことを信じてくれていると思います。それが、どんな形であってもです。ケビンもです。
955でもお互い、というかスウから見たケビンっての崩壊に打ち勝つための象徴、希望で、きっと対等ではないと思ってる部分もあると私は解釈しました。そこを信仰(ケビンがスウよりも格式高く、手の届かない正しい存在)として書かせて頂きました。
ケビンにとってはスウ含め13英傑は対等な存在であったと、そう思います。けれど、13英傑から見た彼はどうなんだろう。そう思ったのがきっかけでした。特に、スウから見たケビンは、特別な存在であったと思います。これには私なりの解釈が含まれていますが、陰気な自分を気にかけてくれた輝かしい存在、自分をいつも導いてくれる太陽のような存在、そんなものをイメージして話を構成しました。スウは、どんなことがあってもケビンのことを信じてくれていると思います。それが、どんな形であってもです。ケビンもです。