Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    番外編

    manju_maa

    PROGRESSごろうくんシリーズ番外編②
    完全に本編を読んでくれた人向けの暁視点のごろうくん初めての誕生日編です。冒頭は本編小学生編のハンバーグエピソードの翌日の話。

    明智の過去をめちゃくちゃ可哀想な方向に捏造してる。
    オリキャラ(鈴木君)がとても出しゃばります。

    中学生編の喧嘩シーン後の話も書きたいのでそれを書いたら支部にあげたい人生。
    なんでも許せる人向け。
    あけちごろうくんを育てる来栖暁の話(ごろうくんシリーズ番外編)ピピピとスマホから流れる電子音に目が覚める。
    朝はずっと苦手だった。親に起こされるか、モルガナに起こされるか、いつもその二つだった。
    しかし、そんな親もモルガナも置いてきたこの世界では、この身を起こすのはこのスマホのアラームと起きなければいけないという意志のみ。そしてその意志は決して曲げてはならないと心に誓っている。
    布団を剥いで、起き上がる。親が居なくても、モルガナが居なくても、俺は案外起きれるようだ。
    時刻は朝の六時。部屋の向こうで予約設定した炊飯器が使命を完遂した音が聞こえた。
    部屋を出て、顔を洗う。そして、音を立てないように自室の隣の部屋のドアノブを回して、扉を開けた。
    カーテンが閉められた部屋の中で、ベッドの上には小さな膨らみがある。怪盗団時代に育てた忍足で近寄り、その膨らみの主の顔をそっと覗き込む。
    8345

    kabe

    DOODLEリクエストでいただいたデュースの幼馴染は小説家番外編、鍋パーティーの導入です。三分の一くらいできたので。こういう感じで進んじゃうけど良いです?という気持ちを込めている。
    食材はやってくるもの 本日のグリムは張り切っていた。グリムはオンボロ寮のキッチンの主である。オンボロ寮において、キッチンはグリムの縄張りである。子分といえどもグリムの許可なしに好き勝手できない聖域である。
     グリムは監督生の親分である。親分たるもの、子分を飢えさせるとは言語道断。そしてどうせなら美味いものが食いたい。監督生はツイステッドワンダーランドに来る前までただの男子中学生であった。特技が料理なんてことはなく、本当にごく普通のちょっとドライでやんちゃで一途な男の子だったのだ。つまり料理なんてもんは中学校の家庭科レベル。それもクラスの女子生徒のお手伝いレベル。監督生は率先して洗い物係をしていた。三年間ずっとである。つまり、お察しくださいというわけだ。というわけで、グリムは早々にキッチンの主へと名乗り出た。監督生にやらせるくらいなら自分がした方が美味いものが食べれるので。あと、子分が美味しいと笑う顔は悪くなかったので。
    5206