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    異世界

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    DONEみかつる&🍯🌰の異世界パロ4話目。死にネタになる予定。何でも許せる方にだけ。
    違う名前で呼ばれたり、勝手な名づけ設定がありますので、苦手な方はご注意ください。とにかく書いてる本人だけが楽しい小話です。
    今回は🍯🌰のターンです。
    fairy tale 4『こりゃ驚いた。珍しい客もいたもんだな』
    『久しぶりだな〈白〉』
    『いい加減、その呼び方やめてほしいぜ。犬っころのようだ』
    『お前こそ図書室に来るなんて珍しいな。調べものか』
    『伽羅坊を探しててな。覚えてるか?』
    『〈黒〉のことか』
    『あぁ。〈記録係〉さんは今日も忙しそうだな』
    『そうでもないさ。お前の膝だと勘違いした小動物が震えていて集中できん』
    『伽羅坊!なんだってそんなとこに…ほれこっちだ。よっこいしょ、っと』
    『龍というより猫の子だな』
    『悪かったな。仕事の邪魔になっちまった。ん?伽羅坊、こいつが気になるのか』
    『俺か?研究所の〈記録係:ライブラリアン〉を拝命している。長谷部と呼んでくれ』



    伽羅ちゃんを攫ってひと月が経とうとしていた。当初、すぐに現れると思っていた軍の追手も、僕が伽羅ちゃんを連れ出すことに大反対だった鶴さんも、予想に反して全く追ってくる気配は感じられなかった。
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    DONEただの性癖です。その2。
    自分の中の中二病が炸裂したネタ。何でも許せる方にだけ。
    みかつる&🍯🌰の異世界パロ。死にネタ。
    違う名前で呼ばれたりするので、苦手な方はご注意ください。
    急に湧いてきて、とにかく書きなぐってしまった本人だけが楽しい小話です。
    推しの死にネタが好きすぎる気がして反省。
    そんでもってこの話に🍯🌰の登場はない。(またもや)
    続きが書けたら登場予定です。
    fairy tale 1コツコツと靴音が響く。

    昨日まで研究所だったはずの建物は、すべてが瓦礫と化していた。
    ところどころに煙が燻る中、三日月は歌声を聞いた。紡がれる音に曲名を思い出す。
    『歓喜の歌』ーいいや『喜びの歌』だったか。
    ジャリ。と警戒して踏みしめた足が音を鳴らした。
    「誰?」
    ふいに声をかけられる。三日月はこの瓦礫の中に生存者がいたことに別段驚いた様子もなく、声の方に視線をやった。煤けた襤褸をまとった少年がいる。
    「上手に歌うなぁ。お前はここの子か?」
    襤褸の中から金色の目だけが煌々と光る。
    「ああ。でも残念ながら、もう、みんないないぜ。」

    ザァ、と風が吹く。少年のまとっていた襤褸が風で舞う。外れた襤褸からは肌はもちろん、先ほどの印象的な目以外は真っ白な少年だった。アルビノかーーー三日月はこの研究所の目的を思い出しながら少年を見た。
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    秋津ちな

    MAIKINGAIの○りすとの書き出し?の文からうっかり膨らんだ猫が異世界に召喚される話。猫飼いじゃないので猫飼いさんや猫に関して勘違いあるかもしれませんが目を瞑ってください…
    あいあむきゃっと!吾輩は猫である。名前は既にある。……とまあ、テンプレートな挨拶は横に置いておいて。俺は今、異世界とやらにいる。目の前にいる恰幅の良い男(神官、と名乗っていた)が言うには、俺はこの世界の救世主らしい。




    ………いやなんでだ。なんで世界の命運を1匹の猫に託そうとするんだ。バカかこの世界バカしかいないのか
    こう見えても俺には下僕(飼い主)がいる。定期的に俺のふわふわの毛に顔を埋めて『ッハァ〜〜〜〜〜〜〜〜キマる〜〜〜〜〜〜』と言いながら吸ったりぷにぷにと肉球を触りながら『ほあ……とってもキュート……これは国宝……』とか言ったりするが毎日欠かさず極上の餌を与え丁寧にブラッシングをし、俺の調子が悪い時にはすぐに気が付き医者へと走る優秀で真っ当な下僕である。定期的に訳のわからないことを言うが。この間は宗教とやらの勧誘に来た人間に『うるせえ私が猫飼ってるんじゃねえ私がお猫様のお世話をさせて頂いてるんだよ口を慎め』とか熱弁してたが。相手引いてたぞ。
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    KoMaNo_kbkb

    DONE研究者キース×悪魔ブラッドの異世界パロです。
    魔族系の研究をしているキースに召喚されたブラッドのお話。

    *誤字脱字大目に見てくださいまし。
    藍に塗れた偶像 神なんていないと思ってる。祈り乞えば助けてくれる存在だなんて馬鹿げているだろう。キースは神の存在を知った時からずっとそう思っていた。
     そんなキースにとって、村全体で神を信仰しているこの場所では居場所なんて最初からあってないようなものだった。研究者として解剖学や医学も少し齧っているため、有事の際に必要な医者として置いてもらっているだけ。それさえなければすぐにでも追放されそうなほどだ。
     キースが、魔族や悪魔などそういった類のものを研究していたから。
     神の存在を知ったとき、同時に悪魔のことを教えてもらった。村の人々は皆「悪魔は穢らわしい」「堕落したその様はいつか人間を滅ぼす」などと口を揃えて言う。しかし、キースの瞳にはそれが魅力的に映ってしまった。救いも助けもいらない、自分勝手に自由に飛び回る黒い翼に見惚れてしまったのだ。親から虐待ともとれる扱いを受け毎日怯えていたキースは、助けを求めようと救われないことを知っている。それなら何にも囚われずに自由に過ごしてみたかったのだ。
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