盗賊
リク@マイペース
DOODLE0529久々の冒険で内容を忘れてしまったことをいいことに、記憶を自分の良い方に捏造しようとする勇者と盗賊くんと旅芸人さんの完全に勢いのみで描いたらくがき漫画
※一応主シル(+とばっちりカミュくん)のつもりです 3
run
MAIKING魔神いなくても歌で解決しちゃう系。盗賊とだって歌で仲良くなっちゃう系。
ターバンの置き所はわかんない。
好きな曲のテンポで気が向くままかきなぐった。
バサラ的なアラJNか、アリBB的ななんか、そんな感じのもの。
のーす。
DONE『盗賊と勇者の冒険の書! mini』か1 東西南北ポンコツ堂 作品展示
イベント終了しましたのでパスワード無しでいつでも見れるようにしました!
当日見てくださった方ありがとうございました〜! 9
umemhyk
DONE【1話前編】ブラッドリー×モブ(名前無し)の夢小説のようなものを初めての小説として書いてみました。もしもあなたが、違うかたちでブラッドリーに出逢ったら?
真っ白な大地を背に飛ぶ魔法使いへの憧れ。胸の奥にあるそのきらめきを、盗賊は必ず見つけ出す。どこでどんなふうに生まれても、“太陽”はきっとあなたを照らしてくれる…
そんな祈りを込めてこの物語をお届けします。
名も無き花はひだまりに揺れて 一輪目・名も無き銀細工師 〜前編〜カランカラン。
その魔法使いは前触れもなくやって来た。
まるで私の旅立ちを見計らったかのように。
漆黒と白銀の髪、射抜くような夕闇色の瞳。
「ようじじい」
「いらっしゃいませ…おお、これはこれはブラッドリー様。久方ぶりですなあ」
「あ、お前あん時のちっちゃいのか」
「ははは、こんな老いぼれにちっちゃいのは止してくださいよ」
「よく言うぜ。俺様の半分も生きてねえのによ」
お師匠が何やら親しげに話しているのは、数十年ぶりにうちの店に来た“常連”だ。
西の国の北東部、北の国との国境に近いこの銀細工屋は北からの来客も多い。なかでも盗賊を名乗る魔法使いの太客が数十年に一度来るとは聞いていたけれど、まさかたった一年修行に来ている私がその姿を見られるなんて。しかもここから旅立つ前日に。
1790その魔法使いは前触れもなくやって来た。
まるで私の旅立ちを見計らったかのように。
漆黒と白銀の髪、射抜くような夕闇色の瞳。
「ようじじい」
「いらっしゃいませ…おお、これはこれはブラッドリー様。久方ぶりですなあ」
「あ、お前あん時のちっちゃいのか」
「ははは、こんな老いぼれにちっちゃいのは止してくださいよ」
「よく言うぜ。俺様の半分も生きてねえのによ」
お師匠が何やら親しげに話しているのは、数十年ぶりにうちの店に来た“常連”だ。
西の国の北東部、北の国との国境に近いこの銀細工屋は北からの来客も多い。なかでも盗賊を名乗る魔法使いの太客が数十年に一度来るとは聞いていたけれど、まさかたった一年修行に来ている私がその姿を見られるなんて。しかもここから旅立つ前日に。
祠崎 蒼
DONEある晩の一幕、学者と盗賊/サイラス+テリオン 友情サ先生が抱いていた謎をテリと答え合わせする話。
やり取りが気に入っている場面だけを抜粋したものです。急に始まって急に終わります。
(24/8/31)画像差し替えました。 7
ありあ
DOODLE海賊も好きだけど…盗賊のこの身軽そうな感じがカミュらしくて好きターバンしかり、髪の毛をまとめてるカミュくんはまた違った雰囲気あっていいよね
ていうか画像内で書いた字なんか違うと思ったらぜんぜん違った
yuz_brnr
DONE盗賊団オンリー開催おめでとうございます!!!子分時代ネロです。
特別な呼び名「おい新入りのちいせぇの、次のワインとってこい」
「あ、っす」
「ネロ、慌てて転ぶなよ」
団員のからかいの声に振り向いたら、ちょうど躓いてよろめいた。わっと笑い声が広がっていく。
「ははっ、おこちゃまには厨房へのおつかいも早かったか?」
ボスの声に恥ずかしいやらなんやらと眉間にしわを寄せながらも顔を赤くして厨房へと足早に駆け込んだ。ワインの良し悪しなど全くわからないので、適当に見繕って5本ほど抱えて持っていく。
指輪がワインボトルに当たる音がした。少しだけネロの指には緩いその指輪は、黒い石を携えている。
盗賊団に入ってゆうに一年は経っている。やっとついこの間大きな仕事にも行くことができた。
身体中ボロボロになったが、ボスと交わした会話を思い出して指輪ごと手を握りしめる。
1600「あ、っす」
「ネロ、慌てて転ぶなよ」
団員のからかいの声に振り向いたら、ちょうど躓いてよろめいた。わっと笑い声が広がっていく。
「ははっ、おこちゃまには厨房へのおつかいも早かったか?」
ボスの声に恥ずかしいやらなんやらと眉間にしわを寄せながらも顔を赤くして厨房へと足早に駆け込んだ。ワインの良し悪しなど全くわからないので、適当に見繕って5本ほど抱えて持っていく。
指輪がワインボトルに当たる音がした。少しだけネロの指には緩いその指輪は、黒い石を携えている。
盗賊団に入ってゆうに一年は経っている。やっとついこの間大きな仕事にも行くことができた。
身体中ボロボロになったが、ボスと交わした会話を思い出して指輪ごと手を握りしめる。
ぐう💤
DONE盗賊団時代ブラネロオンリー「日陰者の太陽へ」開催おめでとうございます!1枚目の注意事項をご確認の上、先へお進みください。
苦手な方はお控えくださいね。
少しでも楽しんでいただけましたら幸いです。 8
am_mhko
DONE盗賊団時代のブラネロ時期的にはそんなに死にてえなら…あたりです。
※これは少し長めのポエムです
ある夜のはなし「てめえら、裏閉めてこい。あと、備蓄の確認も」
おす!と威勢の良い声が重なり、てきぱきと動き出す。部下たちの指示が済んだら次は自分の番だ。調理場に向かって、頭の中で今ある食料で何日凌げるかを計算していく。肉が足りないから豆を使うか、しかしそれだとこの盗賊団の首領であり、ネロの相棒である男、ブラッドリーが満足しないだろう。
こりゃしばらくは猛吹雪でろくに出れねえな、と帰ってすぐブラッドリーが言ったのは数時間前だった。盗賊団にはそれほど強くない魔法使いもいる。ブラッドリーやネロなら吹雪の中でも耐え凌げるだろうが、仲間たちみんなとなると引きこもる方が安全だ。
ブラッドリーが言うには、オズの機嫌がどうにも悪いらしい。オズというのは世界最強の魔法使い、規格外の強さを持つ、伝承に出てくるような、燃えるような赤い瞳をした怪物なのだとか、ネロはあまり見たことがないためよく知らない。
3563おす!と威勢の良い声が重なり、てきぱきと動き出す。部下たちの指示が済んだら次は自分の番だ。調理場に向かって、頭の中で今ある食料で何日凌げるかを計算していく。肉が足りないから豆を使うか、しかしそれだとこの盗賊団の首領であり、ネロの相棒である男、ブラッドリーが満足しないだろう。
こりゃしばらくは猛吹雪でろくに出れねえな、と帰ってすぐブラッドリーが言ったのは数時間前だった。盗賊団にはそれほど強くない魔法使いもいる。ブラッドリーやネロなら吹雪の中でも耐え凌げるだろうが、仲間たちみんなとなると引きこもる方が安全だ。
ブラッドリーが言うには、オズの機嫌がどうにも悪いらしい。オズというのは世界最強の魔法使い、規格外の強さを持つ、伝承に出てくるような、燃えるような赤い瞳をした怪物なのだとか、ネロはあまり見たことがないためよく知らない。
908banmenokobun
DONE2022年1月31日開催のブラネロ盗賊団時代ウェブオンリー参加作①盗賊団時代中心ポエムマンガ「小せェの」時代のネロはローティーン、ブラッドリーは30手前くらいのイメージで描きました。600歳の今はほぼ誤差といってもいいくらいの年齢差という想定です。
Daisy_mhyk
DONEブラネロワンライ参加作お題 : 自覚
盗賊団時代のブラネロ。
時の洞窟エピネタです。
ブラッドリーに呪文を変えるように言われたネロ。好きなものはと聞かれ、浮かんだものは。
ひとつは全てを学ぶため 料理番を任され数ヶ月も経つと、誰がどれくらいの量を食べるのか大体把握が出来てきた。大食漢が多い中、ダントツで食べるのがボスだ。
長盆を手に、わらわらと食堂へ集まって来た仲間たちをすり抜け、出来上がった料理を一番にボスの前に並べる。山盛りの肉に紛れてコッソリ野菜を忍ばせてあるのは秘密だ。
「お、今日も美味そうだな!」
最後の皿を置き終わると、上機嫌に頭をグシャグシャ掻き混ぜられる。
「わっ、ど、どうも」
乱れた前髪の隙間から顔を盗み見ると、鮮やかな瞳と視線がかち合い慌てて目を逸らした。ただ目があっただけなのに、ドクドクと心臓が高鳴る。
てめえの好きなのものはなんだよ。
昨日そう問われ、真っ先に浮かんだのは目の前のボスその人だった。パッと浮かばないなどと誤魔化したが、一度自覚してしまった感情に蓋は出来ない。
808長盆を手に、わらわらと食堂へ集まって来た仲間たちをすり抜け、出来上がった料理を一番にボスの前に並べる。山盛りの肉に紛れてコッソリ野菜を忍ばせてあるのは秘密だ。
「お、今日も美味そうだな!」
最後の皿を置き終わると、上機嫌に頭をグシャグシャ掻き混ぜられる。
「わっ、ど、どうも」
乱れた前髪の隙間から顔を盗み見ると、鮮やかな瞳と視線がかち合い慌てて目を逸らした。ただ目があっただけなのに、ドクドクと心臓が高鳴る。
てめえの好きなのものはなんだよ。
昨日そう問われ、真っ先に浮かんだのは目の前のボスその人だった。パッと浮かばないなどと誤魔化したが、一度自覚してしまった感情に蓋は出来ない。
Daisy_mhyk
DONE盗賊団時代のブラネロ…になる前の、二人が出会ったばかりの頃のお話。
ブラッドリーがネロを拾うに至るまでと、
ネロが人生で一番感激した時のお話です。
絡んだ糸の、その先は 魔法使いの一生は長い。
そう頭では理解していたものの、ああ、こういう事なのか、と納得出来たのは五十年ほど生きた頃だったか。
北の厳しい大地では、人間は生きる事すら難しい。
俺が生まれ育った、親父の庇護下にあった村の人間たちは、四十年も生きれば御の字という程儚い存在だった。
子供はまず育たない。十人のうち、成人出来るのは片手にも満たない。それでも貴重な働き手であるから、どの家も大概子沢山だった。
人間たちとは別の理由で、といっても家族の中で魔法使いなのは俺と親父だけだったが、俺は大家族の末子として生まれた。悪党一味の頭であり魔法使いの親父が、同じく魔法使いの息子を望んで大量に子種を撒いたのだ。
ハズレを引いた兄弟達に囲まれ、アタリを引いた俺は明らかな別待遇と英才教育を受けた。けれど、手足となるべく育てられた兄弟達にとってそれは当たり前の事であり、妬むよりむしろ、俺に取り入ってでも生き延びようという腹積もりの奴が多かったように思う。
6748そう頭では理解していたものの、ああ、こういう事なのか、と納得出来たのは五十年ほど生きた頃だったか。
北の厳しい大地では、人間は生きる事すら難しい。
俺が生まれ育った、親父の庇護下にあった村の人間たちは、四十年も生きれば御の字という程儚い存在だった。
子供はまず育たない。十人のうち、成人出来るのは片手にも満たない。それでも貴重な働き手であるから、どの家も大概子沢山だった。
人間たちとは別の理由で、といっても家族の中で魔法使いなのは俺と親父だけだったが、俺は大家族の末子として生まれた。悪党一味の頭であり魔法使いの親父が、同じく魔法使いの息子を望んで大量に子種を撒いたのだ。
ハズレを引いた兄弟達に囲まれ、アタリを引いた俺は明らかな別待遇と英才教育を受けた。けれど、手足となるべく育てられた兄弟達にとってそれは当たり前の事であり、妬むよりむしろ、俺に取り入ってでも生き延びようという腹積もりの奴が多かったように思う。
muniku_mhyk
SPOILERポイぴくで進捗として晒している話のアフター的な話。(「オムレツとガーネット」と言う話でもう数回公開非公開を繰り返してます。これに合わせて再々度限定公開しました)盗賊団のある日の日常と最高強化の話。
モブオンパレードの話だったのでそこのメインモブが年取って出てきてます。
盗賊団の密かな日常 北の国では、基本的には生きることが最重要課題。
それはここ、死の盗賊団でも同じなのだが、彼らは同時に明るく笑って騒いで憂さを晴らすことも知っていた。
もちろん仕事の時は冷徹無比にこなすし、人間の命だろうが、魔法使いの命だろうが、標的となったら容赦なく宝も命も奪い取る。
だが、普段の彼らはそれだけではない。酒盛りだってするし、娼館の姐さんをどう落とすかの相談をしたりもする。もちろん訓練もやるし日々の生活の糧の狩りだって。
そんな彼らの楽しみには、たまにスリルを伴うものもある。
「はあ? 俺がやるの?」
厨房でレシピを勉強しながら新しいメニューを模索していたネロは、自分よりもまだ年嵩に見える人間の団員に誘われて嫌そうな表情になった。
5310それはここ、死の盗賊団でも同じなのだが、彼らは同時に明るく笑って騒いで憂さを晴らすことも知っていた。
もちろん仕事の時は冷徹無比にこなすし、人間の命だろうが、魔法使いの命だろうが、標的となったら容赦なく宝も命も奪い取る。
だが、普段の彼らはそれだけではない。酒盛りだってするし、娼館の姐さんをどう落とすかの相談をしたりもする。もちろん訓練もやるし日々の生活の糧の狩りだって。
そんな彼らの楽しみには、たまにスリルを伴うものもある。
「はあ? 俺がやるの?」
厨房でレシピを勉強しながら新しいメニューを模索していたネロは、自分よりもまだ年嵩に見える人間の団員に誘われて嫌そうな表情になった。
Daisy_mhyk
DONEやっと見つけたこの恋心に、俺は止めを刺さねばならない。第二回ブラネロオンリー利き小説企画
お題 : 秘密
※極々少量のブラモブ表現があります。
盗賊団時代のネロが見てしまったものとは。
素敵な企画をありがとうございました!
死に損ないの初恋模様 トントントントントントントントン。
雑念を振り払うよう、ネロはひたすら野菜たちを刻んでいく。鬼気迫る様子のネロの隣で、寒がりコーンがぶるりと震えた。
集中したいのに、先程見てしまった光景が網膜に焼き付いて離れない。
ネロは徐に手を止めると、はああと深い溜め息を吐いた。
死の盗賊団はアジトをいくつか使い回しており、ここは元ある洞窟に少し魔法で手を加えただけの簡単な造りになっている。故にそれぞれの部屋に扉はなく、必要であれば入り口へ布を垂らすという具合になっていた。
ネロが乾物を取りに貯蔵庫へ向かう途中、布越しに話し声が耳に入り、それが妙に気になった。片方がブラッドリーの物だったからかもしれない。
2157雑念を振り払うよう、ネロはひたすら野菜たちを刻んでいく。鬼気迫る様子のネロの隣で、寒がりコーンがぶるりと震えた。
集中したいのに、先程見てしまった光景が網膜に焼き付いて離れない。
ネロは徐に手を止めると、はああと深い溜め息を吐いた。
死の盗賊団はアジトをいくつか使い回しており、ここは元ある洞窟に少し魔法で手を加えただけの簡単な造りになっている。故にそれぞれの部屋に扉はなく、必要であれば入り口へ布を垂らすという具合になっていた。
ネロが乾物を取りに貯蔵庫へ向かう途中、布越しに話し声が耳に入り、それが妙に気になった。片方がブラッドリーの物だったからかもしれない。
Syumi__Suina
DONE題名のセンスはゼロです許してドラクエ3盗勇、クレイってのは盗賊くんのお名前(自作)
真夜中、2人きりの空間で「全く。ここの王は、勇者様に対して酷い扱いをするもんだ。端から期待してねぇよ、みたいな口調で言いやがって。黒胡椒取り返してきてやったのによ、なぁ、アレル?」
「前来た時と同じだからな、もう慣れたよ。なんで僕より君の方が不満そうなんだ、クレイ」
アレル、と呼ばれた少年は呆れた声で言いながら、青年、クレイを見た。
夜も更けた宿屋。彼らはベッドを近づけ、抑えた声で話を続ける。
「俺にだって人の心はあるもんでな。薄汚い盗賊を拾ってくれた恩人に失礼なこと言うんだぜ? そりゃ怒るだろ」
自嘲気味に薄く笑い、呟くクレイを、アレルは静かに見た。
「そんなこと言うなよ。君は薄汚くなんかないだろ? 僕の、大事な仲間だ」
その声の裏に、怒りが滲んでいるのをクレイは敏感に感じ取った。自分が貶されるのは構わないくせに、仲間が貶されているのを見ると、たとえ自嘲であったとしても、彼は静かに怒る。
1311「前来た時と同じだからな、もう慣れたよ。なんで僕より君の方が不満そうなんだ、クレイ」
アレル、と呼ばれた少年は呆れた声で言いながら、青年、クレイを見た。
夜も更けた宿屋。彼らはベッドを近づけ、抑えた声で話を続ける。
「俺にだって人の心はあるもんでな。薄汚い盗賊を拾ってくれた恩人に失礼なこと言うんだぜ? そりゃ怒るだろ」
自嘲気味に薄く笑い、呟くクレイを、アレルは静かに見た。
「そんなこと言うなよ。君は薄汚くなんかないだろ? 僕の、大事な仲間だ」
その声の裏に、怒りが滲んでいるのをクレイは敏感に感じ取った。自分が貶されるのは構わないくせに、仲間が貶されているのを見ると、たとえ自嘲であったとしても、彼は静かに怒る。
Syumi__Suina
PROGRESS盗勇勇者:さびしがりや
盗賊:きれもの
の謎世界線
進捗
「ねえクレイ。僕にさ、”しのびあし”を教えてくれないかな?」
皆が寝静まった夜遅く。街の外に呼び出された俺は、勇者であるアレルにそんな頼みごとをされた。
「珍しいな、お前が頼みごとをするなんて。しかも、”しのびあし”だろ?」
盗賊稼業の基本として、幼いころから叩きこまれた”しのびあし”は、魔物との遭遇率を下げてくれる貴重な武器となっている。が、俺と違って、勇者として華々しく生きるであろうアレルには到底似つかわしくないものだ。彼が覚える必要なんて、これっぽっちもないだろう。
俺の問いに、彼は言いにくそうに眼を逸らした。
「…だって、いつも僕が足音立てるから、魔物に気づかれちゃうでしょ?」
「いつもすぐ倒せるじゃねえか。気づかれたところで大して変わらねえだろ?」
602皆が寝静まった夜遅く。街の外に呼び出された俺は、勇者であるアレルにそんな頼みごとをされた。
「珍しいな、お前が頼みごとをするなんて。しかも、”しのびあし”だろ?」
盗賊稼業の基本として、幼いころから叩きこまれた”しのびあし”は、魔物との遭遇率を下げてくれる貴重な武器となっている。が、俺と違って、勇者として華々しく生きるであろうアレルには到底似つかわしくないものだ。彼が覚える必要なんて、これっぽっちもないだろう。
俺の問いに、彼は言いにくそうに眼を逸らした。
「…だって、いつも僕が足音立てるから、魔物に気づかれちゃうでしょ?」
「いつもすぐ倒せるじゃねえか。気づかれたところで大して変わらねえだろ?」