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    行方

    銀鳩堂

    PROGRESSヤンクロ第15話「翼の行方」TEXT版
    ドラゴンと化したマレフィセントは、フィリップ王子に斃された。見守っていたディアヴァルは……。

    ※クロウリー学園長の過去話(捏造200%)連載、ついに第一部完結!
    このパートのインスパイア元は映画「マレフィセント」ですが11話の最後あたりから独自の世界線へ入っているため捏造特盛。ツイステ要素も取り込んでいます。何でも許せる人向け。
    ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第⑮話「翼の行方」 上空のディアヴァルに気づくこともなく、フィリップ王子は剣を引き抜き灰となったいばらを踏んでドラゴンへと歩み寄った。
     ドラゴンの片腕には、いまだローズが大切に抱えられ、何も知らぬまま眠っている。あれだけの激闘を経て、なお、ローズには傷ひとつついては居なかった。
     フィリップ王子はゆっくりとドラゴンの腕を外し、ローズを抱きしめるとそっと優しく、ついばむようにキスをした。
     と、ローズのまぶたが震え、目が開いた。
     フィリップ王子の青い瞳と、ローズのすみれ色の瞳が見つめ合う。
    「夢を見ているのかしら……?」
    「夢じゃないさ。君を迎えに来た」
     ローズの頬が薔薇色に染まる。
     二人は強く抱き合った。
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    そらお

    DONE #雑伊版深夜のワンドロライ
    お題「ハロウィン」
    オチが行方不明。かっこいい雑渡さんはいません。
    猫耳しっぽの伊作くんがいます。名前のないモブ忍が出ます。
    ワンライ、遅刻はするわ時間超過はするわでなにひとつ成長できていないのですが、とりあえずお題を頂いて頑張って書こう!というモチベーションになっています。
    いつもありがとうございます。チャレンジできてうれしかったです。
    「ハロウィン」そらお@masakanootiran「なんでこうなっちゃったんだよ~」

     伊作は頭を抱えて部屋の隅にうずくまっている。
    「なんでって、君が突然こんなところまでやってくるからだよ」
    「雑渡さん~」
    「辛いならやめてもいいけど、任務どうするんだい」
    「だって――まさか、こんなことするなんて思わなかったんですよ~」
    「大丈夫。よく似合ってるよ」
    「なんの慰めにもなってません!」
    「言っておくけど、今回わたしはなにもしていないからね」
    「分かってます~~!」
     うずくまったまま嘆く伊作を横目に、雑渡は雑炊の入った竹筒を軽く振って、ここに伊作を連れくるまでを思い返した。

     
     忍術学園の六年である善法寺伊作がうずくまっているこの場所は、タソガレドキ領内の一角にあるタソガレドキ忍軍の拠点のひとつである。
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