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    視点

    eyeaifukamaki

    DONEバレンタインなので、甘々な仙牧です。「いくつもの波を超えて 前編」からの4年後の二人が番になった後のカフェで気持ちを伝え合うお話。後編の内容を含む内容がありますが、そもそもまだ後編を書いてないので、牧さんと仙道との間に色々あって、それを乗り越えて番ったんだなと思いながら読んで下さい。仙道視点です。そのうち、店員視点と、モブ客視点も追加したい。重要では無いですが、時代的に携帯が出始めの頃の話
    甘い告白「牧さんこっち」

    手を引いて、目の前のドアを開ける。開けた途端、コーヒーの香ばしい香りがして、心がワクワクした。「いらっしゃいませ」という声と少し驚いた店員さんの顔。「まだいけますか?」と聞けば「大丈夫ですよ」と返ってきた。こういう所にでかい男が二人で来ることが珍しいんだろう。少し迷ってあまり一目に晒されない奥の席に案内された。こじんまりとしたテーブルは、牧さんと顔を合わせてヒソヒソ話をするには、丁度いい空間だった。ここは駅から牧さんの家に行く途中にある、俺が前から気になってたカフェテリア。本当は今日ここに来る予定は全然なかった。牧さんは大学四回生になり、就活を始めた。プロの道に行くかと思ったが、発情期の事を気にして、プロに行くのをやめた。俺はそんな事を気にせずにやればいいと思ったけど、真面目な牧さんはチームに迷惑がかかる事を良しとしなかった。でもそのお陰で、バスケに左右される事なく、こうやって約束してなくても会える時間が増えた。今日は俺の予定が流れて時間が空きダメもとで誘ってみたら、牧さんの予定も丁度終わったところで誘いに乗ってくれて、閉店ギリギリの時間にここに来る事ができた。俺がここに来たかったのは、牧さんの家に行く道すがら、ここの看板のメニューを見ていたから。だから、俺はメニューを見なくても頼む物は決まってる。だけど席に座ると自然とメニューに手がいってしまう。テーブルの横に立てかけてあったノート型のメニューを取り、中を見ると、手書き風な文字で書かれていて、如何にもカフェといった感じだ。やっぱり、男二人が入るには些か不自然な場所だった。
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    麦茶丸

    PROGRESSカドは立香がバキバキ恋愛フラグを折るせいで臆病な恋心を持ってる設定
    平気で勘違いさせるようなことを言ってくる立香に苛立ちを隠せず、わからせようとキツク言ったら恋人になっちゃったって感じ。
    でも立香が男として意識してくれてるのかと思って、脳内大混乱。
    ぐだの視点じゃ余裕癪癪に見えるも、カドの中じゃ感情でぐちゃぐちゃ。
    表に出さないのは恋愛経験ではなく、彼の精神がぐだより大人だからかなって思ってます
    恋人宣言 カドック視点僕は藤丸のことが好きだった。認めるのに時間はかかったが、自覚してからは不思議と腑に落ちた。あんな気難しい英霊どもをことごとく落としていくのだ、自分が惹かれることに疑問は浮かばない。

    ただ、それで手に入れようなどとは思わなかった。身の丈に合わない距離を望むこと。それがどれだけ不毛な事かよくわかっているから。
    そんな気持ちで接していたら、いつの日か藤丸から提案された。

    『休みの日さ、カドックの部屋に遊びに行ってもいい?』

    1回切りの気まぐれかと思った。しかしそれは何回も続いた。2回、3回と続いた時に、思い切って聞いてみれば『一人でいるのが寂しいから』という。
    そんな言葉に内心もしかして、と期待した。
    ――けれど藤丸はその淡い期待をことごとく潰していく。
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    おもも いもこ

    DONEなつるちゃんバースデー用✨なつるちゃーんお誕生日おめでとー✨現パロのスーツの上から抱っこ紐してる⚡️と美人ママの🎀ちゃんのイラストから書かせてもらいました✨現パロ、モブ視点です
    初めての推し――あなたのその見方、180度変わるわよ
    主任先生の言葉を私は痛感することになる。

     私の好きなものは『小さな子』。特定の誰かというわけではないから、『推し』とは言いにくいのだけれど、小さな子は一日中見ていたいし、何時間見ていても飽きない。ちぎりパンみたいな腕の赤ちゃんもかわいいし、ハイハイしようとして後ろに進んでいくのもかわいい。1歳児クラスのトコトコ歩けるようになった子も、2歳直前でおませにたくさんおしゃべりしてくれる子もかわいい。そんなに変わらないのに、幼い子が0歳の子を見て「あかちゃん」と指さしてるのを見ると、あなたも赤ちゃんじゃない!って悶絶しちゃう。
     私が保育園で働き始めて数日経った。小さな命を預かる仕事は緊張感もあるし体力も使うし、毎日ヘトヘトだけれどやりがいがある。私は顔を覚えるのが下手なので、この数日で覚えれたのはほんのひと握り。やっぱり目立つ子というのは覚えやすくて、私が最初に覚えたのは一歳児クラスのある男の子だった。金色の髪がふわふわしていて、泣くと園内いっぱいに声が響く。目立つ外見と大きな泣き声で一発で覚えられた。でもこの子の容姿と言動から、私は密かに危険視もしていた。
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