話
hikagenko
DONE・景丹(景恒)・付き合う直前のふたりの話
・開拓者は穹くん(名前のみ登場)
・時間が足りず地の文が荒めのため、いい感じに脳内補足してお楽しみください
1は0に戻らないという話丹恒は資料室の前に誰かが立ち止まった気配を感じ取り、アーカイブの整理を進めていた手を止めた。その直後、ノックが2回。
「丹恒。入っても構わないかい?」
扉の外から列車の中ではあまり聞き慣れない、しかし列車の外ではいくらか聞き慣れた声がして、丹恒は「あぁ」と答えた。
資料室の扉が開いて、声の主の景元が資料室に入ってきた。
「やあ、お邪魔しているよ。アーカイブの整理中かい?」
デスクで作業をしていた丹恒に、景元が近付いてくる。
「あぁ。景元は好きに過ごしてくれて構わない」
「じゃあアーカイブを……」
そこまで言って、景元の視線が丹恒の寝床に向いた。それから小さな笑い声を出した。
「ふふ。床に置いている本は君の私物かい?」
4234「丹恒。入っても構わないかい?」
扉の外から列車の中ではあまり聞き慣れない、しかし列車の外ではいくらか聞き慣れた声がして、丹恒は「あぁ」と答えた。
資料室の扉が開いて、声の主の景元が資料室に入ってきた。
「やあ、お邪魔しているよ。アーカイブの整理中かい?」
デスクで作業をしていた丹恒に、景元が近付いてくる。
「あぁ。景元は好きに過ごしてくれて構わない」
「じゃあアーカイブを……」
そこまで言って、景元の視線が丹恒の寝床に向いた。それから小さな笑い声を出した。
「ふふ。床に置いている本は君の私物かい?」
ひなもす
INFO2024.06.10に頒布予定のwtdi短編集です。フォロワー限定になります。
webで公開したもの(修正版)に後日談やゆるいオマケを足しました。
⚠︎👯御曹司やpk耳けも耳要素あります。
今回の本にwd会話記念日の話は入っていません。 6
Rahen_0323
SPUR MEスグリ対策考えてたカキツバタif、四話目です。全て幻覚。追い詰めつつあるスグリvs作戦勝ちを繰り返すカキツバタです。
かなり好き勝手してるのでなんでも許せる方向け。1〜3話と過去作の「お前を殺す夢を見た」を先に読むことを推奨します。
次はバトル要素薄くなりそうです。そろそろカキツバタが負けるかもしれない。
地獄の沙汰もバトル次第 4オイラがブルベリーグチャンピオンの座を奪還してから、一週間と数日。
現在四天王のスグリはその期間中、ほぼ毎日のようにチャンピオン戦を仕掛けてきた。羽休めさせてくれたのは最初の二日だけで、それ以降は本当に日を跨ぐごとに公式戦を申し込んだのだ。
酷い時には一日に複数回バトルする時もあった。日毎に強くなるスグリの姿はもう見ていられないほどやつれていて、オイラもただでさえ多忙なのに何度も付き合わされ正直疲れていて。
三天王やゼイユの制止は意味を成さず、ただ時間だけが経ち心身が擦り減らされていく。
そして今日、この日の勝負。
スグリは現在の大将であるユキノオーとカミツオロチで粘り、とうとうオイラも最後の二匹を引き摺り出される展開となった。
7766現在四天王のスグリはその期間中、ほぼ毎日のようにチャンピオン戦を仕掛けてきた。羽休めさせてくれたのは最初の二日だけで、それ以降は本当に日を跨ぐごとに公式戦を申し込んだのだ。
酷い時には一日に複数回バトルする時もあった。日毎に強くなるスグリの姿はもう見ていられないほどやつれていて、オイラもただでさえ多忙なのに何度も付き合わされ正直疲れていて。
三天王やゼイユの制止は意味を成さず、ただ時間だけが経ち心身が擦り減らされていく。
そして今日、この日の勝負。
スグリは現在の大将であるユキノオーとカミツオロチで粘り、とうとうオイラも最後の二匹を引き摺り出される展開となった。
Tonfer
MOURNING読んで字のごとく案その1ででうさ森時代(ガド)が亡くした弟子のミダを弔う話。
文字数とオチが迷走したため、寄稿作品の原案となった案2に雰囲気や各設定等要素を引き継ぎつつ眠らせておいたブツ
原稿案1(ででうさ森時代)弟子が死んだ。
無慈悲にも獣に喰われてしまった。
いや、正確にその生を終わらせたのは彼の師であるガドだ。
まだ男だとわかったばかりの、森の若木の様に細くしなやかで、折れそうなほど成育しきっていない身体。
あちこちを食い散らかされてもなお辛うじて生きていた。か細い息を喉から鳴らしながら苦痛に耐える顔が今も忘れられなかった。その苦しみを少しでも早く終わらせてやりたくて、師であるガドの手で、その小さな胸に刃を突き立てた。
そして、弟子のミダ・ディト=ジルダは終わりを迎えた。
一族が護る森の奥の奥、その地にある古い儀礼用の神殿にミダの遺体は運び出された。
壁に蔦の這う古い石造りの広間を、蝋燭の光と天井に開けられた穴から差し込む光が照らし出す。
4840無慈悲にも獣に喰われてしまった。
いや、正確にその生を終わらせたのは彼の師であるガドだ。
まだ男だとわかったばかりの、森の若木の様に細くしなやかで、折れそうなほど成育しきっていない身体。
あちこちを食い散らかされてもなお辛うじて生きていた。か細い息を喉から鳴らしながら苦痛に耐える顔が今も忘れられなかった。その苦しみを少しでも早く終わらせてやりたくて、師であるガドの手で、その小さな胸に刃を突き立てた。
そして、弟子のミダ・ディト=ジルダは終わりを迎えた。
一族が護る森の奥の奥、その地にある古い儀礼用の神殿にミダの遺体は運び出された。
壁に蔦の這う古い石造りの広間を、蝋燭の光と天井に開けられた穴から差し込む光が照らし出す。
tr_imbtk
DONE貴方はたけおので『わるいおとな』をお題にして140文字SSを書いてください。お題:shindanmaker.com/587150
画像作成:SS名刺メーカー sscard.monokakitools.net
色猫卓 CoC動画 非公式派生創作
「株式会社アークライト」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』シリーズの二次創作物
C.K🍀
TRAINING21.11.7付き合ってるにっかぺSS
『旅の一夜のにっかぺ1話目』
一時帰国したレイ君とケンさんの、ホテルでの甘い一夜のお話
24.6.1
下げてた過去作の再掲です
少し書き直しました
旅の夜 1 ◇
J○XA主催のシンポジウムに登壇するため、新田零次は相棒、真壁ケンジと共に久々に日本を訪れた。
帰国早々、古巣の筑波でミーティングに参加して、その後も分刻みのスケジュールで新聞や雑誌の取材をこなす。移動の疲れでついつい漏れる生あくびを、二人は笑ってそっと気遣いあった。
今回、シンポジウムの開催地に選ばれた小さな町は、広大な汽水湖を抱く星空の美しいところだった。
『小惑星に生命の源を求めて』
そう銘打たれたシンポジウムの特別ゲストにふさわしく、零次とケンジは近い将来、小惑星への有人探査の旅に発つ。人類史上初の壮大で勇敢な試みに、アサインされた二人の志は崇高で明るい。
眉目秀麗でクールな零次と、朗らかで凛としたケンジのコンビ——NASA選り抜きの日本人宇宙飛行士への興味は熱く、質疑応答の場面では二人が語りあうたびにホールが沸いた。ちなみに、フリートークで触れたのは、月面滞在中の南波兄弟、特に兄・六太の裏話。二人だから知る六太宇宙飛行士の頬笑ましいエピソードが、客席の和やかな笑いを誘った。
3392J○XA主催のシンポジウムに登壇するため、新田零次は相棒、真壁ケンジと共に久々に日本を訪れた。
帰国早々、古巣の筑波でミーティングに参加して、その後も分刻みのスケジュールで新聞や雑誌の取材をこなす。移動の疲れでついつい漏れる生あくびを、二人は笑ってそっと気遣いあった。
今回、シンポジウムの開催地に選ばれた小さな町は、広大な汽水湖を抱く星空の美しいところだった。
『小惑星に生命の源を求めて』
そう銘打たれたシンポジウムの特別ゲストにふさわしく、零次とケンジは近い将来、小惑星への有人探査の旅に発つ。人類史上初の壮大で勇敢な試みに、アサインされた二人の志は崇高で明るい。
眉目秀麗でクールな零次と、朗らかで凛としたケンジのコンビ——NASA選り抜きの日本人宇宙飛行士への興味は熱く、質疑応答の場面では二人が語りあうたびにホールが沸いた。ちなみに、フリートークで触れたのは、月面滞在中の南波兄弟、特に兄・六太の裏話。二人だから知る六太宇宙飛行士の頬笑ましいエピソードが、客席の和やかな笑いを誘った。
0Ctabi
SPOILER礼光区長ノベルで3話が1番好きかもしれない。大人顔負けの察しの良さと、そんな礼光でもコントロール出来ない、友人を失う子どもの寂しさが同時に見られて本当に苦しい。
友情を繋ぎ止める一縷の望みを見出した小牙の言葉の真意(※礼光目線で測る真意)が4・5話で分かるけどあまりにも残酷。
これ礼光との絆上げないと読めないって本当ですか?必修科目に加えてください。
kegawa_ymym
PASTpixivで上げているお話の修正前です。加筆修正したものはpixivにアップしております。
修正前のお話も読んで頂きありがとうございました☺️
18↑(y/n)高校生以下ご遠慮ください!! 3256
noa1044974
DONEヌヴィフリフリーナちゃんからいい匂いがすることに気がついたパイモンがヌヴィさんに尋ねると香水だという
その香水に秘められたある思いの話です
フォンテーヌの人は絶対香水付けてそうだから、書いてみました。
香水の話フリーナちゃんの匂いの話
「なぁなぁヌヴィレット。フリーナっていい匂いするけど、あれって何なんだ?」
「香水の事だろうか?」
「香水?」
白い妖精のパイモンと旅人の空と街中で出会い一緒に散歩をしているとパイモンが私に尋ねてきた。
「私やクロリンデ殿も彼女と同じ香水を使っている。貴族の嗜みの一つだと教えられた」
「そ、そうなのか?旅人?」
「貴族なら付けるのは普通だと思うよ。けど同じ香りというのも珍しいね」
「別に匂いはなんでも良かったのだが、彼女に使えるという意思表示でもある」
神の座を降りたフリーナだが、それでも私もクロリンデも彼女に使える部下であるという気質は抜けていない。
フリーナは嫌がるだろうが…長年の気質はなかなか抜けないものだ。
1782「なぁなぁヌヴィレット。フリーナっていい匂いするけど、あれって何なんだ?」
「香水の事だろうか?」
「香水?」
白い妖精のパイモンと旅人の空と街中で出会い一緒に散歩をしているとパイモンが私に尋ねてきた。
「私やクロリンデ殿も彼女と同じ香水を使っている。貴族の嗜みの一つだと教えられた」
「そ、そうなのか?旅人?」
「貴族なら付けるのは普通だと思うよ。けど同じ香りというのも珍しいね」
「別に匂いはなんでも良かったのだが、彼女に使えるという意思表示でもある」
神の座を降りたフリーナだが、それでも私もクロリンデも彼女に使える部下であるという気質は抜けていない。
フリーナは嫌がるだろうが…長年の気質はなかなか抜けないものだ。
Ciel≒しえを
MOURNING※アロヴァン。ゆるーく結ばれたふたりの話その後。初夜チャレンジ時間軸的には首都汎魔化収束後~3号が煌都に帰郷する数日前あたり
※爪切りSS/その後のちょっとした話/指輪の話とややリンクしている
※色々捏造なので何でも許せる人向けです
※無駄に長いこちらは前編。下ネタはある、すけべはないよ! 8935
xxshinopipipi00
DOODLE「アザレア」6/30の新刊サンプル第1回です。
大学の同期に失恋し続けているすぐるくんの傷心にさとるくんがつけ込む話。
区切りが長くなってしまったのでこちらに…
アザレア(1) 耳に届いた物音で、意識がゆっくりと浮上する。ぼんやりと目を開けた先にあるのは見知らぬ天井、カーテンを透かして入り込む朝の光。
瞬きをした瞬間、世界がひっくり返るような心地がした。ぐわんと揺れる視界と、頭が割れそうな痛み、胸のあたりの気持ち悪さ。
「うえ……」
まごうことなき二日酔いである。何度も経験したことのある、どうしようもない体調の悪さ。むくりと体を起こすと眩暈がさらにひどくなるようだ。肌に触れるシーツの感触から、どうやら裸で寝ていたらしい。
ここはいったいどこなのかと、彼は周囲を見回すために体を起こす。途端、既に頭の中にあった違和感はことさらに強く主張を始めて、呻き声と共に彼は再びベッドに沈みこんだ。
9594瞬きをした瞬間、世界がひっくり返るような心地がした。ぐわんと揺れる視界と、頭が割れそうな痛み、胸のあたりの気持ち悪さ。
「うえ……」
まごうことなき二日酔いである。何度も経験したことのある、どうしようもない体調の悪さ。むくりと体を起こすと眩暈がさらにひどくなるようだ。肌に触れるシーツの感触から、どうやら裸で寝ていたらしい。
ここはいったいどこなのかと、彼は周囲を見回すために体を起こす。途端、既に頭の中にあった違和感はことさらに強く主張を始めて、呻き声と共に彼は再びベッドに沈みこんだ。
笹目🎍
MOURNINGキャプの漫画の再掲です。逸話とかを組み合わせて「キャプのキャラ造形ならこうかな?」と解釈してる+ハマってから間もない頃に描いてて間違ってるところもあると思うので「これが史実」とは思わないでください…。パスはwikiのではない私が思ってる旧暦命日4桁です 17Apumi
CAN’T MAKEカラム騎士団長と狂プラのお話ずっと書いてたけど、カラムさんをいじめていいものが悩んで公開できずにいたのでこっちで上げちゃう。とりあえず、ワンクッションってどうするんですかね?笑 4111
朱鳥(あすか)
DONE覆水盆に返らず第8話です。※今回は名前ありモブ視点でご承知おきください※
皆さま疑問に思いませんでしたか?
本当に、誰も彼も悲しい結末に抗おうとしなかったのかと。
名も無き一新人の名も無きスタッフ。
彼女から見た物語をご覧頂き、ようやくこの悲劇は終わりへと進みます。
皆さまご覧下さい。名も無き者のその意志と決意の果てを。
そしてどうか共に、全ての始まりに献花を添えてくださいますと幸いです。 11
朱鳥(あすか)
DONE覆水盆に返らず第7話です。※流血・死ネタ表現が特に強い話となっております。ご注意ください※
残された車輪はあとひとつ。ここまで来ればもう動くこともままならず本体は倒れ残された車輪は重みでバラバラに壊れてしまうだけ。
逃げもまた立派な処世術。
それでもそれは、彼にとって最良であったのでしょうか。
最期の姿までご覧下さい。 12
朱鳥(あすか)
DONE覆水盆に返らず第6話です。お忘れでは無いですか?車輪は4つ存在するものです。
もしひとつが外れ、直すことが出来ないものであればそのまま走るなんて出来るわけありません。
誰の言い分もその想いも間違っているなんて誰にも断罪することなど出来ないのです。
皆さまには本当に、彼が罪人に見えますか?
さぁまた車輪が外れます。
哀れなその姿をどうぞご照覧あれ。 11
朱鳥(あすか)
DONE覆水盆に返らず第5話です。さぁ皆さま。ひとつの悲劇は幕を降ろしましたが悲劇とは連鎖するもの。
因果応報と取るか彼もまた悲劇の被害者と取るか。
皆さまの感じるまま。
更なる悲しみをご観覧ください。 10
tr_imbtk
DONE一皆.紀ノ国へのお題は『この気持ちは君にどこまで届いてる?』です。
お題:shindanmaker.com/392860
画像作成:SS名刺メーカー sscard.monokakitools.net
色猫卓 CoC動画 非公式派生創作
「株式会社アークライト」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』シリーズの二次創作物
転生の毛玉
DOODLE【創作】フエくん誕生日おめでとう!日付設定は5/31の話「可塑性は如何」の続編です
延性は何時迄「…………」
その日も、ヌビア学研究所では、実験が行われていた。
対象者は、【ヌビアの子/パワー】と【ヌビアの子/美貌】。
ヌビアに等しい力を、細身の体から発揮する仕組みの解明。並びに、ヌビアと同じだけの筋肉量を持ちながら【パワー】にはならない【美貌】の構造の解明。
それが今日の実験の目標だった。
*****
「おつかれさまでしたー」
「乙でーす😀」
そう言って実験室を出る影が二つ。
その姿を捉えると、だっと駆け出す別の影があった────
「あっ、フエ!」
「!」
先にそれに気づいて声を上げたのは、【ヌビアの子/パワー】のラリベラ・ギョルギスだった。呼ばれたフエは、ぎょっとした顔で立ち止まる。しかし、すぐに常のへにゃりとした笑みに戻った。
2988その日も、ヌビア学研究所では、実験が行われていた。
対象者は、【ヌビアの子/パワー】と【ヌビアの子/美貌】。
ヌビアに等しい力を、細身の体から発揮する仕組みの解明。並びに、ヌビアと同じだけの筋肉量を持ちながら【パワー】にはならない【美貌】の構造の解明。
それが今日の実験の目標だった。
*****
「おつかれさまでしたー」
「乙でーす😀」
そう言って実験室を出る影が二つ。
その姿を捉えると、だっと駆け出す別の影があった────
「あっ、フエ!」
「!」
先にそれに気づいて声を上げたのは、【ヌビアの子/パワー】のラリベラ・ギョルギスだった。呼ばれたフエは、ぎょっとした顔で立ち止まる。しかし、すぐに常のへにゃりとした笑みに戻った。
Nemui
DONEAttention※お付き合い・同棲しています。
※別れ話から始まります。
※1〜14話までの知識で書いています。1〜14話までのネタバレを含みます。
※激重解釈による捏造設定が多数あります。
由→巡(猫みたいでカワイイ)
由←巡(犬みたいでカワイイ) 13022
mochi_oshiroi
DONE【#にじそうさく09 新刊情報②】他人の2人の話
部数調査にご協力お願いします。
部数調査フォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeJZOu4uEs2QToBfSYLRSBsPcqSjA1uaMdjkxfLLk1-UkiSIQ/viewform?usp=sf_link 14
メノウユキ
PAST今日は修正が間に合ったので、二話一気に投稿します。九話 門番の仕事 私は怖いもの見たさで屋根の下を覗き込む。すると、そこには直視するのも阻まれる肉塊が大量にうごめいていた。街灯の明かりだけなのでしっかりとは見えないが、数えるのが億劫なほどの量がいる。
「うっ……」
距離は遠いが思わず吐き気がこみあげてくる。形状は様々で、腕らしきものが三本あったり、首みたいなものが伸びていたりと、かろうじて人型というのはわかるが、到底生物とは言えない何かが下には存在していた。
「あれが……赤い戦車?」
オイカワさんが言っていた機械仕掛けの兵器じゃないというのもうなずける。あれは機械ではない。ただの化け物だ。
「こっちに飛んでこないよね……」
今のところはこちらに気づいている様子はない。屋根の上にいるとはいえ、相手が飛ぶことができないとは限らない。ここは慎重に落ち着いてオイカワさんが戻ってくるのを待とう。
11236「うっ……」
距離は遠いが思わず吐き気がこみあげてくる。形状は様々で、腕らしきものが三本あったり、首みたいなものが伸びていたりと、かろうじて人型というのはわかるが、到底生物とは言えない何かが下には存在していた。
「あれが……赤い戦車?」
オイカワさんが言っていた機械仕掛けの兵器じゃないというのもうなずける。あれは機械ではない。ただの化け物だ。
「こっちに飛んでこないよね……」
今のところはこちらに気づいている様子はない。屋根の上にいるとはいえ、相手が飛ぶことができないとは限らない。ここは慎重に落ち着いてオイカワさんが戻ってくるのを待とう。
yuki_no_torauma
DONEバンモモWebオンリー「百の恋と万の愛情を2」で企画されたウェディングプチアンソロジーへの寄稿作品です。万理さんと付き合ってる百ちゃんが、万理さんからどれだけ愛されて必要とされているのかを万理さんに理解せられるお話。
年齢制限の問題で、肝心の理解せ部分の描写はぬるめです。
お題はプロポーズを使用しています
わからないなら教えてあげる 今日は仕事終わりに恋人であるバンさんの家に来ていて、バンさん特製の手料理を食べてお風呂に入って……そのあと程よくお酒を飲みながら、二人で映画を観ようということになった。
「僕は欲張りだから、キミの全てが欲しくなってしまったんだ。お願い、僕と結婚してくれないか──」
映画を観るために部屋の明かりを極限まで絞って暗くしたワンルーム。
爛々と照らされたテレビの中では、『結婚適応期にいる不器用な男女が運命的な出会いを経てからお付き合いし、時にはすれ違いながら、最後は結婚というゴールで結ばれる』という恋愛物にしてはありきたりなお話だけど、主人公たちの心情描写がリアルで、結ばれるまでの道のりが感動的なため、万人の心を掴み去年大ヒットした恋愛映画が映し出されていた。
5930「僕は欲張りだから、キミの全てが欲しくなってしまったんだ。お願い、僕と結婚してくれないか──」
映画を観るために部屋の明かりを極限まで絞って暗くしたワンルーム。
爛々と照らされたテレビの中では、『結婚適応期にいる不器用な男女が運命的な出会いを経てからお付き合いし、時にはすれ違いながら、最後は結婚というゴールで結ばれる』という恋愛物にしてはありきたりなお話だけど、主人公たちの心情描写がリアルで、結ばれるまでの道のりが感動的なため、万人の心を掴み去年大ヒットした恋愛映画が映し出されていた。