pico
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DONE上下二話で終わると言ったな、あれは嘘だそんなこんなで中編です。長い
そして相変わらずPicoが不憫です。それどころか色々怪しくなり始めています
「羽化(中)」 それからというもの、二人の環境は少しずつ、けれど劇的に変化していきました。
まず変わったのは、BFがテストで赤点を取らなくなった事です。それまで最下位だったのが並より少し上程度になったので、彼の学年は暫く大騒ぎでした。余りにも騒ぎすぎて、もしやカンニングをしたのではと教員室に呼び出される始末でした。
次に、BFは頻繁にPicoをゲームセンターへ誘うようになりました。放課後になると真っ先にPicoの教室にまで来て、有無を言わさず連れて行くのです。
前のようにサボりに誘っている訳ではないので、簡単に断ることは出来ません。結果、ここのところPicoは、あまり勉強詰めにならない生活を送っていました。
最後に、Picoは先生からBFのことについて頼られるようになりました。彼らは、BFの学力がもとに戻ったのはPicoのお陰だと思っていたのです。
16103まず変わったのは、BFがテストで赤点を取らなくなった事です。それまで最下位だったのが並より少し上程度になったので、彼の学年は暫く大騒ぎでした。余りにも騒ぎすぎて、もしやカンニングをしたのではと教員室に呼び出される始末でした。
次に、BFは頻繁にPicoをゲームセンターへ誘うようになりました。放課後になると真っ先にPicoの教室にまで来て、有無を言わさず連れて行くのです。
前のようにサボりに誘っている訳ではないので、簡単に断ることは出来ません。結果、ここのところPicoは、あまり勉強詰めにならない生活を送っていました。
最後に、Picoは先生からBFのことについて頼られるようになりました。彼らは、BFの学力がもとに戻ったのはPicoのお陰だと思っていたのです。
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訪問者「ん~……異界帰りのせいだけじゃないみたいだね」
ビールを飲み干した後、マダムは自分の荷物から取り出したゆったりしたワンピースに着替えた。下ろしていた髪を兎のマスコットのついたシュシュで束ね、スタイリッシュな老眼鏡を装備し、ソファのギョンフンの定位置に座り込んで、渋い顔でそう言った。
どうやらさっきまでの服装はパーティに参加するためだけのものだったらしい。
「元々の体質ってことですか」
「うん。あたしがわざわざ会いに来る気になるっていうのも珍しいし、サンウォンさんは元々、運が相当いい方だろう?思うに、父娘とも追い詰められると『呼ぶ』んだろうね」
「イナも?」
夕方にはイナが戻るが、向こうの親御さんが送り届けてくれるそうだ。急に知らない人間がいて驚かないようにメッセージを送った。
4300ビールを飲み干した後、マダムは自分の荷物から取り出したゆったりしたワンピースに着替えた。下ろしていた髪を兎のマスコットのついたシュシュで束ね、スタイリッシュな老眼鏡を装備し、ソファのギョンフンの定位置に座り込んで、渋い顔でそう言った。
どうやらさっきまでの服装はパーティに参加するためだけのものだったらしい。
「元々の体質ってことですか」
「うん。あたしがわざわざ会いに来る気になるっていうのも珍しいし、サンウォンさんは元々、運が相当いい方だろう?思うに、父娘とも追い詰められると『呼ぶ』んだろうね」
「イナも?」
夕方にはイナが戻るが、向こうの親御さんが送り届けてくれるそうだ。急に知らない人間がいて驚かないようにメッセージを送った。
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DONEinsectfairiesの前日譚(上)です。Pico達の高校時代を捏造しています。BFがかなり喋るホラーっぽく書いてみたけど多分そんなにホラーじゃない
「羽化(上)」 昔々──と言っても、そんなに昔でもないけれど──あるところに、一人の少年がおりました。
彼の名前はPico。天真爛漫、成績優秀、眉目秀麗と絵に描いたような優等生でした。友人も待人も引く手数多。教師からは毎日のように褒めそやされ、毎年当然のように何らかの賞を取る。正に誰もが夢見る人格者だったのです。
そんな彼にも、一つ悩み事がありました。それは大好きなお父さんのことです。
父子家庭で育ったPicoは、当然ながらお父さんと共に暮らしていました。母親がいないのですから、家事は二人で手分けしてしなければなりません。Picoは、仕事で忙しいお父さんの代わりに、家事の大半を務めていました。
朝ごはん、昼ごはん、掃除に洗濯。夕ごはんやごみ捨ては、お父さんの役割です。
14339彼の名前はPico。天真爛漫、成績優秀、眉目秀麗と絵に描いたような優等生でした。友人も待人も引く手数多。教師からは毎日のように褒めそやされ、毎年当然のように何らかの賞を取る。正に誰もが夢見る人格者だったのです。
そんな彼にも、一つ悩み事がありました。それは大好きなお父さんのことです。
父子家庭で育ったPicoは、当然ながらお父さんと共に暮らしていました。母親がいないのですから、家事は二人で手分けしてしなければなりません。Picoは、仕事で忙しいお父さんの代わりに、家事の大半を務めていました。
朝ごはん、昼ごはん、掃除に洗濯。夕ごはんやごみ捨ては、お父さんの役割です。
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週末「えっ……?」
訪問者を出迎えたサンウォンは戸惑いを隠せず、そう感嘆した。
「サンウォンさん、はじめまして」
ゴージャスな美女がにっこりと微笑んで、右手を差し出す。
一筋縄ではいかないと初対面でもわかる迫力で、人格者であると感じさせる。
これがオーラというやつだろうか。若く見えるが、その落ち着き方からして五十は過ぎているだろう。実年齢が読めない。
ギョンフンがやけにめかし込んで出掛けたと思ったが、このためか。『退魔師 ホ室長』には無駄で邪魔ですらあるルックスの良さが、彼女の横ならしっくりくる。
おい、何の補足説明も無しかよ。
そう目で訴えるも、ギョンフンは彼女の後方で完全に『無』の表情で棒立ちしている。
7747訪問者を出迎えたサンウォンは戸惑いを隠せず、そう感嘆した。
「サンウォンさん、はじめまして」
ゴージャスな美女がにっこりと微笑んで、右手を差し出す。
一筋縄ではいかないと初対面でもわかる迫力で、人格者であると感じさせる。
これがオーラというやつだろうか。若く見えるが、その落ち着き方からして五十は過ぎているだろう。実年齢が読めない。
ギョンフンがやけにめかし込んで出掛けたと思ったが、このためか。『退魔師 ホ室長』には無駄で邪魔ですらあるルックスの良さが、彼女の横ならしっくりくる。
おい、何の補足説明も無しかよ。
そう目で訴えるも、ギョンフンは彼女の後方で完全に『無』の表情で棒立ちしている。
みゆのじ/miyunoji
DOODLE⚠️MintCandy idle parodyCrusade_PB(Exc×Choir)
・尻当てゲームで間違ってCysの尻を選んでしまいChoirに蹴られるExc
・夏のExcとChoir
・きわどいバニースーツなExcとChoir 6
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DONE自AUのWeek1に値する話、前半です。前提にPico×BFが存在します作者の書き癖上Pico視点なのに名前があまり出てこなくて読みづらいかも知れません
あとかなり空の境界に影響受けてます
FNFAU_TalerBF Week1-Ashen Dream-(前半) 私は痛み。私は獣。
グリムの悲鳴、イソップの嘲笑、アンデルセンの落涙。
選ばれ、捨てられ、忘れられたページの切れ端。
故にこそ私は呪おう。この世にのさばり、謳歌し、贅を尽くすお前たちを憎もう。
消えて逝ったモノの為に、変わって逝ったモノの為に、お前たちへの復讐を誓おう。
幼少期の忘却。
それを以て、我らは現在に返り咲かん。
Ⅰ
鈍色の空がただでさえ陰鬱な気分を更に落ち込ませる。二人で隣町に向かったのは、そんな秋口のことだった。
この街は大都市と言うほどの規模でもなく、かといって郊外と言うほど田舎な訳でもない。そんな半端さ故に交通の便がいまいち良くなかった。バスや電車の本数は少ないし、車で行くと何処かで大都市から流れてきた渋滞に捕まる。便利なようでいて煩わしさが勝つ、寂れた住宅街と言うのが正しい街だ。
9397グリムの悲鳴、イソップの嘲笑、アンデルセンの落涙。
選ばれ、捨てられ、忘れられたページの切れ端。
故にこそ私は呪おう。この世にのさばり、謳歌し、贅を尽くすお前たちを憎もう。
消えて逝ったモノの為に、変わって逝ったモノの為に、お前たちへの復讐を誓おう。
幼少期の忘却。
それを以て、我らは現在に返り咲かん。
Ⅰ
鈍色の空がただでさえ陰鬱な気分を更に落ち込ませる。二人で隣町に向かったのは、そんな秋口のことだった。
この街は大都市と言うほどの規模でもなく、かといって郊外と言うほど田舎な訳でもない。そんな半端さ故に交通の便がいまいち良くなかった。バスや電車の本数は少ないし、車で行くと何処かで大都市から流れてきた渋滞に捕まる。便利なようでいて煩わしさが勝つ、寂れた住宅街と言うのが正しい街だ。
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杞憂「ホ室長」
サンウォンの代わりにイナを迎えに行き、家に向かう途中の車内。イナは思いつめたような顔でギョンフンに呼び掛けた。
「ん?どうしたイナャ」
出会った時よりイナは随分、大人っぽくなった気がする。
「私のこと嫌い?別に、好きってわけじゃなくていいんだけど、私、嫌われてる?」
驚いて、ゆっくり路肩に停車する。
「好きだよ。大事な友達だ」
運転席から乗り出し、目を合わせてそう答えると、イナは細くため息を吐いて、下を向いた。
「それなら、いいけど……」
「何かあった?」
学校の友達の話は、さっきまで聞いていた。サンウォンともこのところはうまくいっているはずだ。音楽教室の仲間とうまくいっていないのだろうか。
「どうしてこの頃、すぐ帰っちゃうのかなって……パパより好きな人ができたの?」
6821サンウォンの代わりにイナを迎えに行き、家に向かう途中の車内。イナは思いつめたような顔でギョンフンに呼び掛けた。
「ん?どうしたイナャ」
出会った時よりイナは随分、大人っぽくなった気がする。
「私のこと嫌い?別に、好きってわけじゃなくていいんだけど、私、嫌われてる?」
驚いて、ゆっくり路肩に停車する。
「好きだよ。大事な友達だ」
運転席から乗り出し、目を合わせてそう答えると、イナは細くため息を吐いて、下を向いた。
「それなら、いいけど……」
「何かあった?」
学校の友達の話は、さっきまで聞いていた。サンウォンともこのところはうまくいっているはずだ。音楽教室の仲間とうまくいっていないのだろうか。
「どうしてこの頃、すぐ帰っちゃうのかなって……パパより好きな人ができたの?」
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はとや/Hatoya
DONE仕事人AU/#FNF_JPAssassin_AUヘモフォビアの仕事人BFとそれを慰める仕事人Picoの話
創作ネーム、キス描写あり
夜の寒さが身に染みる。
意外にも高い彼のプライドのために、これは自分のためだと言うように体を寄せる。
先程から続いていた震えはようやく止まったようだ。
奉一の得物——三味線の三の糸が標的の首を締め上げたまではよかった。そのまま首の肉を裂き、小雨となって降り注ぐ。一瞬の出来事だった。
その瞬間、奉一の顔は見たことのない恐怖に染まっていた。彦助は咄嗟に奉一の体を引っ張り寄せる。
「おい、大丈夫か!?」
血糊で服が汚れるのも構わずに声を掛ける。
見たことのない様相。彦助の服を掴んだ手に上手く力が入っていない。誰がどう見たって、大丈夫では無かった。
「……分かった。とりあえず息をしろ。そう……ゆっくりだ」
「…………」
人はパニックになると呼吸の仕方から忘れていく。
1515意外にも高い彼のプライドのために、これは自分のためだと言うように体を寄せる。
先程から続いていた震えはようやく止まったようだ。
奉一の得物——三味線の三の糸が標的の首を締め上げたまではよかった。そのまま首の肉を裂き、小雨となって降り注ぐ。一瞬の出来事だった。
その瞬間、奉一の顔は見たことのない恐怖に染まっていた。彦助は咄嗟に奉一の体を引っ張り寄せる。
「おい、大丈夫か!?」
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見たことのない様相。彦助の服を掴んだ手に上手く力が入っていない。誰がどう見たって、大丈夫では無かった。
「……分かった。とりあえず息をしろ。そう……ゆっくりだ」
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PROGRESS12/07イラスト制作作業入りまああああす!(最終回かつ茶番回なのでいっぱい描く)
ここを超えられればほぼ完成です。未来で待ってて…!
ちゃんとraft完走できたら
沖田組のPICO PARK、五虎退のミートピア、ペア未決定のOperation Tango、It Takes Twoとかやりたい。思うだけならただです。
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同調 小さな水滴が顔にかかった気がして、目を開ける。
見慣れた寝室の天井と、心配そうなギョンフンが見えた。
「アジョシ、ごめん」
戸惑うギョンフンの顔に、何が起こったのかぼんやりとわかる。
ミョンジンの記憶に同調した時と同じだ。
「……同調したんだな」
「僕の霊力とハーブの効果で――意識が繋がってしまったみたいだ」
ミョンジンの辛い記憶や異界の重苦しい感じと違い、夢の中は心地好かった。
心が通じていると思えたし、嘘の無いギョンフンの気持ちが聞けた。
「別に謝ることじゃない」
「二人とも同じ酒で酔っていたのもあって――油断してた。あなたは病み上がりなのに」
「わざとじゃないならいい。イナには効かないんだろ?」
「媒介するのは僕と煙だから、大丈夫」
5067見慣れた寝室の天井と、心配そうなギョンフンが見えた。
「アジョシ、ごめん」
戸惑うギョンフンの顔に、何が起こったのかぼんやりとわかる。
ミョンジンの記憶に同調した時と同じだ。
「……同調したんだな」
「僕の霊力とハーブの効果で――意識が繋がってしまったみたいだ」
ミョンジンの辛い記憶や異界の重苦しい感じと違い、夢の中は心地好かった。
心が通じていると思えたし、嘘の無いギョンフンの気持ちが聞けた。
「別に謝ることじゃない」
「二人とも同じ酒で酔っていたのもあって――油断してた。あなたは病み上がりなのに」
「わざとじゃないならいい。イナには効かないんだろ?」
「媒介するのは僕と煙だから、大丈夫」
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DONEクローゼット⑥文庫同人誌『転禍為福』通販受付中です。
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自白 湯船に浸かってリラックスしきったところで目を閉じたら、そのまま眠ってしまいそうになる。
この家を買う時に聞いた、日本では、風呂場の死亡事故が交通事故より多いらしいという話が脳裏をかすめたところで、ギョンフンのノックの音に起こされた。
さっきソファでせっかく気持ち良さそうに眠っていたのに、自分が声をかけたせいで起こしてしまったのか。男同士なのをいいことに「開けていい」と答える。
もう少し親密になりたいと思う気持ちが酔いで解放され、断られるかもしれないと思いつつ「入れば」と誘った。
微妙な表情をされたものの、ギョンフンは素直に提案を受け入れた。
ギョンフンの入れ墨は上半身の方が多くて、この前シャツを脱いで見せられた時ほどの驚きはない。それより、常々思っていたスタイルの良さに改めて感心する。
9623この家を買う時に聞いた、日本では、風呂場の死亡事故が交通事故より多いらしいという話が脳裏をかすめたところで、ギョンフンのノックの音に起こされた。
さっきソファでせっかく気持ち良さそうに眠っていたのに、自分が声をかけたせいで起こしてしまったのか。男同士なのをいいことに「開けていい」と答える。
もう少し親密になりたいと思う気持ちが酔いで解放され、断られるかもしれないと思いつつ「入れば」と誘った。
微妙な表情をされたものの、ギョンフンは素直に提案を受け入れた。
ギョンフンの入れ墨は上半身の方が多くて、この前シャツを脱いで見せられた時ほどの驚きはない。それより、常々思っていたスタイルの良さに改めて感心する。
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湯煙 ――何かまずかっただろうかと思い返すも、まずいことしかしていない気がする。
ギョンフンはサンウォンにねじ込まれた茶煙草をふかしながら、酒の酔いと余韻を味わう。
同性同士ならではの気安さなのか、家族のような親近感か、サンウォンはギョンフンが触れても避けない。
その理由が、医療従事者等に対してと同様にギョンフンを信頼してのことなら、自分はもう彼に触れるべきではない。
今夜は、恋ゆえのときめきだけではない穏やかな幸福感の方が勝っている。だからこそ、からかうような言い回しができたのだ。
魔除けや浄化の作業なら自分も邪な気持ちは無い。ただ、やり返されてしまうと、途端に期待に揺れてしまう自分に戸惑う。お互いそういう関係を望んでいるならまだしも、一方的に弄ぶようなかたちで自分の欲望を満たしたいだけではないかと自戒する。
3162ギョンフンはサンウォンにねじ込まれた茶煙草をふかしながら、酒の酔いと余韻を味わう。
同性同士ならではの気安さなのか、家族のような親近感か、サンウォンはギョンフンが触れても避けない。
その理由が、医療従事者等に対してと同様にギョンフンを信頼してのことなら、自分はもう彼に触れるべきではない。
今夜は、恋ゆえのときめきだけではない穏やかな幸福感の方が勝っている。だからこそ、からかうような言い回しができたのだ。
魔除けや浄化の作業なら自分も邪な気持ちは無い。ただ、やり返されてしまうと、途端に期待に揺れてしまう自分に戸惑う。お互いそういう関係を望んでいるならまだしも、一方的に弄ぶようなかたちで自分の欲望を満たしたいだけではないかと自戒する。
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煙草 サンウォンはギョンフンと大きなソファに並んで座り、『エクストリーム・ジョブ』を観ながらチキンを食べ、酒を飲んだ。
イナは今日から音楽教室のレクリエーションで、数日不在だ。
春でも、夜はまだ肌寒い。おかげで四十路の男二人でもむさ苦しくならずに済む。
薬との相性があり酒は控えていたが、今日は薬を飲む方を控えた。医者には薬と合わせて飲むことを止められているだけだから、家でゆっくりする分には支障ないだろう。
泥酔しない程度の量だけの酒を買い、もうじき飲み終わる。
医者と言ってもドヒョンは、サンウォンの数少ない高校時代からの友人だ。薬が効いている気がしなくて、処方できる限界まで薬をもらうために頼った。
スンヒの死、イナ、自分の弱さからも逃げていたが、もう逃げない。一生悩まされることを受け入れたから、今度は最低限だけの薬になり随分と楽になった。
6488イナは今日から音楽教室のレクリエーションで、数日不在だ。
春でも、夜はまだ肌寒い。おかげで四十路の男二人でもむさ苦しくならずに済む。
薬との相性があり酒は控えていたが、今日は薬を飲む方を控えた。医者には薬と合わせて飲むことを止められているだけだから、家でゆっくりする分には支障ないだろう。
泥酔しない程度の量だけの酒を買い、もうじき飲み終わる。
医者と言ってもドヒョンは、サンウォンの数少ない高校時代からの友人だ。薬が効いている気がしなくて、処方できる限界まで薬をもらうために頼った。
スンヒの死、イナ、自分の弱さからも逃げていたが、もう逃げない。一生悩まされることを受け入れたから、今度は最低限だけの薬になり随分と楽になった。
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油断 仕事道具を買うのにホームセンターに行きたいと言ったら、サンウォンが車を出してくれた。「買い物にでも出る」は、とりあえずデスクから離れるという意味で、自分の用事は特に無いらしい。
転がり込んだ時に金が無いと言ったからか、よっぽど高いものをねだらない限りは、同行時の会計はサンウォン持ちだ。特に役に立つこともしていないのに、完全にヒモである。
基本的に、自分の車は自分で運転したいらしいが、検査のために薬を止めている時や病状が良くない時は、運転に支障が出るので代わることもある。幸い、フラッシュバックも減り、病状は良くなっている。運転自体も、少し前より楽にできているようだ。
「メタルバンドのドラマー?室長が?」
5143転がり込んだ時に金が無いと言ったからか、よっぽど高いものをねだらない限りは、同行時の会計はサンウォン持ちだ。特に役に立つこともしていないのに、完全にヒモである。
基本的に、自分の車は自分で運転したいらしいが、検査のために薬を止めている時や病状が良くない時は、運転に支障が出るので代わることもある。幸い、フラッシュバックも減り、病状は良くなっている。運転自体も、少し前より楽にできているようだ。
「メタルバンドのドラマー?室長が?」
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TV「はぁ~、流石プロフェッショナルですね」
サンウォンが手書きのデザインをPCで再構築したリフォーム案を眺めながら、ギョンフンはまた、けったいな即席麺をすすっている。
サンウォンもコーヒーを淹れ、イナが好きなアーモンドチョコをつまむ。
昔ピンチに手助けしたことのある元同期が、細かい仕事をいくつか回してくれた。おかげでギョンフンとの計画に金を使っても、無一文にはならずに済みそうだ。
「わざとらしく褒めても、好感度は上がらないぞ」
凄腕でやり手の退魔師は、食い意地の張ったリスみたいな顔で頬袋を膨らませている。
「好感度?アジョシ、もう既に僕のこと、割と気に入ってるでしょうに」
マイペースに麺を咀嚼した後、ギョンフンはそう言ってにたりと笑った。
6784サンウォンが手書きのデザインをPCで再構築したリフォーム案を眺めながら、ギョンフンはまた、けったいな即席麺をすすっている。
サンウォンもコーヒーを淹れ、イナが好きなアーモンドチョコをつまむ。
昔ピンチに手助けしたことのある元同期が、細かい仕事をいくつか回してくれた。おかげでギョンフンとの計画に金を使っても、無一文にはならずに済みそうだ。
「わざとらしく褒めても、好感度は上がらないぞ」
凄腕でやり手の退魔師は、食い意地の張ったリスみたいな顔で頬袋を膨らませている。
「好感度?アジョシ、もう既に僕のこと、割と気に入ってるでしょうに」
マイペースに麺を咀嚼した後、ギョンフンはそう言ってにたりと笑った。
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家路「サンウォンさんのお父さんは、どんな人です?」
信号待ちでそう問われ、助手席のギョンフンと目を合わせる。
「多分……俺と似てるはずだ。不器用だったから」
人と物の区別がつかないのか――母には時折、そう泣かれていた。
すれ違いはうかがえたが、母の方が父を捨てられないような印象だった。お互い愛情を持って接しているのはわかった。母の方が想いは強く、それが伝わらないのが苦しかったのだろう。
自分は父とそこまでの衝突はなく、声をあらげて怒られた思い出もない。ただ、父が母にしていたのと似たことを、気付けば自分は、娘にしてしまっていた。
「――不器用?」
目を細めたギョンフンに自分の言葉を繰り返され、少し喉元が苦しくなる。
5078信号待ちでそう問われ、助手席のギョンフンと目を合わせる。
「多分……俺と似てるはずだ。不器用だったから」
人と物の区別がつかないのか――母には時折、そう泣かれていた。
すれ違いはうかがえたが、母の方が父を捨てられないような印象だった。お互い愛情を持って接しているのはわかった。母の方が想いは強く、それが伝わらないのが苦しかったのだろう。
自分は父とそこまでの衝突はなく、声をあらげて怒られた思い出もない。ただ、父が母にしていたのと似たことを、気付けば自分は、娘にしてしまっていた。
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目を細めたギョンフンに自分の言葉を繰り返され、少し喉元が苦しくなる。
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ムラサキゲジゲジ
DONE落書き爪#fanart ##ファンアート
#picosschoolfanart #PicosSchool
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ムラサキゲジゲジ
DONEトラウマ#fanart ##ファンアート
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#PicosSchoolpico
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DONE⚠️獣化注意猫と化したgoth punksと牛乳でタヒぬneneちゃん
#fanart ##ファンアート
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ムラサキゲジゲジ
DONEPico SchoolのCassandra#fanart ##ファンアート
#picosschoolfanart #PicoSchool #picosschoolcassandra
Kei_gam00
DOODLEよそ様のお子さん達を描かせて頂いたもの芽さん(@pico_nano_mecco)のお宅のディーさん
ねこさん(@nemutaihumin)のお宅の引きが強いさん
くるはるさん(@kurukuru1938)のお宅の竹内さん
司奏伊黒さん(@shikanade_ikuro)のお宅のワヌプラ君
とりからさん(@monaxia_mavros)のお宅のモナクシア先生
お借り致しました 8
Ueno_ebi_sen
MEMOPico's school Love Conquers All ざっくり翻訳です。結構主観と独自解釈が入ってるので参考程度にどうぞ。Pico's school Love Conquers All ざっくり翻訳Pico's school Love Conquers All
先生「おはようございます。今日は、りんごとバナナについてお勉強しましょう。りんごは、赤い果物です。とてもおいしいです。りんごを食べたことがある人はいますか?」
ピコが手を挙げる
先生「すごいですね、ピコ!では、ここにいる中でバナナを食べたことがある人はいますか?」
Cassandra「このくだりはもう飽き飽きだ!オレはずっとゴスを聴いてきたが、リンゴが歌詞に出てくる音楽なんざひとつも……」
Pico「僕はゴス結構好きだよ」
C「本当か?好きなバンドは?」
P「The Cure」
(『Bauhaus』『 Sisters of Mercy』も選択肢にあるがどれを選んでもその後の展開は同じ)
4283先生「おはようございます。今日は、りんごとバナナについてお勉強しましょう。りんごは、赤い果物です。とてもおいしいです。りんごを食べたことがある人はいますか?」
ピコが手を挙げる
先生「すごいですね、ピコ!では、ここにいる中でバナナを食べたことがある人はいますか?」
Cassandra「このくだりはもう飽き飽きだ!オレはずっとゴスを聴いてきたが、リンゴが歌詞に出てくる音楽なんざひとつも……」
Pico「僕はゴス結構好きだよ」
C「本当か?好きなバンドは?」
P「The Cure」
(『Bauhaus』『 Sisters of Mercy』も選択肢にあるがどれを選んでもその後の展開は同じ)
JAMFNFSoft
MEMOSoft Pがシャワー浴びてる最中にSoft BがPicoのパーカー着てニコニコしてたらPicoが戻ってきて鉢合わせしちゃった話です。BFが外出から戻ると、バスルームから聞こえるシャワーの音。先に帰ってきたPicoがシャワーを浴びているようだ。
リビングにはバスタオルと、見慣れた緑色のパーカーが無造作にソファに置かれていた。
BFは少し躊躇いつつもそれを手に取って、周りを確認してからパーカーを着てみた。うっすら感じるシンナーの匂い。まるでPicoに抱きしめられているみたいだ。
「ふ…ふふ……」
BFは嬉しくなって笑った。その瞬間リビングの扉が開いて、髪から水を滴らせたPicoが入って来た。
「あっ…」
お互いの動きが止まる。先に正気に戻ったPicoがつかつかと歩み寄ってBFを抱きしめた。
「あっその、ごめんPico、あの…」
顔を真っ赤にしたBFをPicoはさらに強く抱きしめた。
476リビングにはバスタオルと、見慣れた緑色のパーカーが無造作にソファに置かれていた。
BFは少し躊躇いつつもそれを手に取って、周りを確認してからパーカーを着てみた。うっすら感じるシンナーの匂い。まるでPicoに抱きしめられているみたいだ。
「ふ…ふふ……」
BFは嬉しくなって笑った。その瞬間リビングの扉が開いて、髪から水を滴らせたPicoが入って来た。
「あっ…」
お互いの動きが止まる。先に正気に戻ったPicoがつかつかと歩み寄ってBFを抱きしめた。
「あっその、ごめんPico、あの…」
顔を真っ赤にしたBFをPicoはさらに強く抱きしめた。
Ueno_ebi_sen
MEMOPico×Keith MODざっくり翻訳Pico×Keith MODざっくり翻訳Pico×Keith MOD(※注1)
免責事項
P「何も知らずにうっかりこの動画を見ちまった誰かさんから何か言われる前に免責事項を書いておくな。とりあえずだ、ホモが苦手なヤツは今すぐブラウザバックしろよ。ズボンにテント張ってるのを見るのが苦手なヤツも今すぐにだ。
サムネやタイトルからはあまり分からねえかもしれんが、このMODは成人向けの内容を多少含むぜ。自治厨のコメントで大荒れする前に言っておくが、別に18禁じゃねえからな。
明確にアレな絵面は何も映らねえよ。
がっかりしたか?まぁそう言うなよ。そもそもこのMODを出す前に、作者はそれを分かってたと思うがな。以上のことが大丈夫なら、ゆっくりしていけよ」
K「ピコ…ちょっとは落ち着いて…」
3189免責事項
P「何も知らずにうっかりこの動画を見ちまった誰かさんから何か言われる前に免責事項を書いておくな。とりあえずだ、ホモが苦手なヤツは今すぐブラウザバックしろよ。ズボンにテント張ってるのを見るのが苦手なヤツも今すぐにだ。
サムネやタイトルからはあまり分からねえかもしれんが、このMODは成人向けの内容を多少含むぜ。自治厨のコメントで大荒れする前に言っておくが、別に18禁じゃねえからな。
明確にアレな絵面は何も映らねえよ。
がっかりしたか?まぁそう言うなよ。そもそもこのMODを出す前に、作者はそれを分かってたと思うがな。以上のことが大丈夫なら、ゆっくりしていけよ」
K「ピコ…ちょっとは落ち着いて…」