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    マイキー

    somakusanao

    DONEみんな生きている平和軸D&Dでマイキーとココが働くことになった都合のいい設定です。そうなったらいいのにな!!!!!
    ドラケン視点なのでマイキーの評価が低いですが、マイキーはカリスマ店員です
    口の悪い男 D&Dモーターズに従業員が増えた。佐野万次郎と九井一である。気分にムラのある佐野はさておき、経理に強い九井の加入は心強い。じっさい仕事をはじめて一週間と経たぬが、九井には何度も助けられている。
     龍宮寺が礼を言うと九井は舌を出して「こんなこともできないで、よく営業できたな」とのたまわった。九井がまとめてくれることで、経理はだいぶ簡略化された。たしかに九井の言うとおりである。
     九井はたびたびそういう言い方をした。「なんでいらねー書類をとってあるんだよ。バカかよ」「整理整頓できないやつは、仕事ができないんだぜ」「あんな客は無駄なだけだ。さっさと切っちまえ」等々。 
     なるほど九井は口が悪いんだな。龍宮寺は納得した。なにしろ全員がヤンキー上がりである。いまさら仲間内で取り繕う必要はないし、むしろ清々しい。九井は口は悪いし、態度もでかいが、頭が切れて仕事のできる男だというだけの話だ。嫌っているわけではない。外面を取り繕われるよっぽどいい。そういう奴なんだな、と思っただけのことだ。
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    MOURNINGマイエマ
    一般的に見たら欠けている環境に生きている彼ら、不良がなんで連むのかって言ったら、そこに幸せがあるから。だから、マイキーは違う形で幸せだったんだよっていう話を書きたかったんだけど形にならなかった。
    欠けた幸せの中で未来を夢見ることが、一体何の罪だというのか「ほら、佐野さんとこの」
    「あぁ……可哀想にね」
    家の外に出れば、こうして影でヒソヒソと言われる。それが世界で一番嫌だった。
    面と向かって言えねえなら言うなよ。てか、俺はカワイソーなんかじゃねえよ。
    視線をそちらへ投げ掛ければ、ビクリと肩を揺らして、ヘタクソな苦笑いを返してくるのは宇宙で一番嫌だった。


    少年には両親がいなかった。最初からいなかったわけではないが、あまり記憶に両親の面影はない。それでも、強い祖父と、面と向かっては言えないが尊敬している兄がいたから、別に平気だった。
    ある日、そこに1人の少女が現れた。血が半分繋がっている妹。全然笑ってくれなくて、ツンケンした態度が苦手だった。
    そんな少女がある日泣いていた。揶揄われて、悔しくて、母親に置いて行かれたことを実感して。1人だけ違うのが寂しいのであれば、自分も同じになってやろうと、少年は新たな名前を自分につけた。
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