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    いしえ

    PAST短編集『主従ア・ラ・カルト』2020/01/18大安発行。受攻お任せ多めバトビ主従CP全年齢本web再録。本への編集時にいれたあとがき等以外全てpixiv公開の短編小説で、webから本にしたものを更にポイピク用に編集しweb再録。
    もくじ、まえがきあとがき、ラストにいれた文章も入れましたが、挿絵のメニュー表等、関連画像https://poipiku.com/26132/9933701.htmlにて
    主従ア・ラ・カルト/受攻お任せが多めのバトビ主従CP全年齢本【本からのweb再録】◆Menu *受攻お任せのものについて…片方で見て頂いてももちろん構いません! as you like

    ◆それはおやすみの魔法(原作主従)
    独自設定(ハーブ、今回は特にカモミールを母の影響で生活によく取り入れてきた幼少期と、カイン改心時の話)。
    カインの父が亡くなったとき習慣が続くか途絶えるかで、2パターンに分岐します。
    受攻曖昧(ジョシュカイ寄りの部分とカイジョシュ寄りの部分とが混在)です。

    ◆propose -誓いの宣言-(原作5年後)
    原作ラスト、5年後の、18歳と21歳の主従。
    受攻お任せですが主からのプロポーズ(従もするつもりがあった)。受攻がニュートラルなかんじです。わりとカイジョシュ寄りに見えやすいですが、そう見えるジョシュカイっぽい要素もあるかと思いますので、そんなかんじで大丈夫なかた向けです。
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    桜庭🌸

    PASTにゃんこの日🐈
    杏千 / 原作軸 / ヒメさんと玄弥がいます
    昨年6月刊行の各柱と千くんの短編集「お噂はかねがね」より、猫になっちゃった兄上と千くんのお話🐈✨
    弟たちには兄に近づけない苦悩がある...
    ※「お噂はかねがね」は再販予定はありません。
    ※支部で音柱+千くん、恋柱+千くんのお話を全文掲載しています
    https://www.pixiv.net/users/68358891
    猫かわいがりもほどほどに(岩柱と) 膝の上に「どうぞ」とお招きすると、兄はまずおずおずと前足を乗せた。感触を確かめるように、ぷにぷにとした桃色の肉球を太ももに押し当てる。足踏みをするように繰り返すと、やがて膝の上にひらりと飛び乗ってくれた。寝心地の良いところを探してくるくると回り、やがて僕の膝に丸くおさまった。最後に大きなしっぽをその身に巻きつけて、もう動かなくなった。予想していたよりも、ずっしりと重い。もふもふの尾を触るのは我慢した。しっぽに触ってはいけないと、岩柱様に仰せつかっているのだ。豊かな金髪を思わせるふわふわの背中をなでてみる。時折硬めの毛が肌をチクチク刺激するが、それが兄を彷彿とさせて、自然と頬がとける。しかし、同時に誰にでもこうして無防備な姿をしてみせるのだろうかという疑問が湧いて、水に落とした墨汁のようにもやもやと何かが広がった。たまらず、「ねぇ、兄上」と呼びかけた。
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    hibaru_q

    DONE【電子特異点4_Re/展示作品】
    既刊の宣伝を兼ねた書き下ろし小話です。
    原城は「はるのじょう」「はるのしろ」とも読み、春には今も桜が咲き誇ります。

    本もこんな感じの甘めほのぼの+少しシリアスな短編集です。ご興味ありましたら宜しくお願いいたします。
    パスワードはピクリエにて公開しております。
    天ぐだ♀/その心はまだ、春待つ庭に――そうか、皆いないんだった
    無機質な天井に向かって呟いた言葉が暗闇に吸い込まれる。
    年末年始、カルデアのサーヴァントたちはそれぞれの故郷へ里帰りをしていた。
    出立前に挨拶をとマイルームに入り浸るサーヴァントも数多く、ここ数日は毎晩お泊り会のような賑やかさだった。彼らが全盛期だった頃の思い出話は明け方まで尽きることなく。
    「マスター、良いお年を!」
    「うん、またね!」
    そして、祭りの後のように、空っぽになった部屋に静けさが訪れた。
    まるで、人類最後のマスター・藤丸立香はもう必要なくなったかのように。

    皆、自分に明確な悪意を持っているわけではない。
    言葉の端々から、彼らなりの気遣いを感じるのも確かだった。
    あの時は、何もできない自分に任せるしかなかった。それ以外に選択肢がなかったのだ。
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    sakura_bunko

    MOURNING最初ははるこみ新刊にしようと思っていたのが、別のを書きたくなったので続きを書くのを一旦白紙にしたもの
    ただ、これの着地点も考えてはいるので、どこかで本にするか、短編集に入れるかなりしたい
    無題 十八年近く生きてきて、何度か「変なところで勘がよくて怖い」と言われることがあった。そのたびに、失礼なやつだなと笑い飛ばしたり、どこが変なんだよとむくれたりしたけれど、自分の勘のよさに鳥肌が立ったのは、たぶん、これが初めて。
     それでも、勘がいいイコール正しいルート選択ができるとは限らないから、世の中って難しい。もっとこう、勘のよさを活かして、正解だけを選べないものだろうか。
     こんなときだけ、普段は信じてもいない神様に縋りたくなってしまう。あぁ、神様、今すぐ俺とこの人だけでも五秒前に戻してください! ……なんて。
     手のひらがしっとりしてきたのは、自分の手汗か、それとも、腕を掴まれているこの人の汗か。汗なんてかかなさそうな涼しい顔をしているくせに、歌っているとき、踊っているとき、それから、憧れの先輩アイドルに会ったときは、見ていて心配になるくらい汗をかく。ちょっとは俺にも動揺して、同じくらいの汗をかいてみればいいのに。そう思ったのが、最初だった気がする。なんの最初かは、恥ずかしくて言葉にしづらい。
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