ザコ
ちょる
MOURNING脳筋秘書上♀ むざこく2コマ漫画まとめる場
余談
この時空は秘書上が女であることで事務所内の男女のパワーバランスがとれている。
また無惨様はシボに対しての態度が男の時に比べて優しくなっている。 6
BORA99_
DONEコラソンズ+大将若様海軍if遊郭で起こる白い町絡みのいざこざ
⚠モブがよく喋る
⚠捏造、オリジナル設定過多
⚠🐯が若様との関係性を決めるようなお話
天命、されど意義を問えゆらり、ゆらりと朱い尾っぽが水中で揺れる。
床の間に置かれた巨大な水槽の中で泳ぐ金魚の群れは、すぐに到達してしまう世界の果てで旋回すると、美しい尾びれを見せた。
(……呑気なもんだな)
障子戸に阻まれる、個室の外。
薄暗い縁側に胡座をかいて座る、海軍本部"大将"ドンキホーテ・ドフラミンゴは、部屋の中から聞こえてきた馬鹿騒ぎに溜息を吐いた。
障子戸の隙間から見えるのは、高笑いするこの国の国王と側近、取り巻く遊女達。そして、床の間でゆったりと泳ぐ金魚の水槽。
うんざりと額を撫でたドフラミンゴは障子戸に背を向けて、中庭で咲き乱れる赤い花を眺めた。
(国王側と遊郭の関係は悪くねェのか。被害者面しやがって……)
13526床の間に置かれた巨大な水槽の中で泳ぐ金魚の群れは、すぐに到達してしまう世界の果てで旋回すると、美しい尾びれを見せた。
(……呑気なもんだな)
障子戸に阻まれる、個室の外。
薄暗い縁側に胡座をかいて座る、海軍本部"大将"ドンキホーテ・ドフラミンゴは、部屋の中から聞こえてきた馬鹿騒ぎに溜息を吐いた。
障子戸の隙間から見えるのは、高笑いするこの国の国王と側近、取り巻く遊女達。そして、床の間でゆったりと泳ぐ金魚の水槽。
うんざりと額を撫でたドフラミンゴは障子戸に背を向けて、中庭で咲き乱れる赤い花を眺めた。
(国王側と遊郭の関係は悪くねェのか。被害者面しやがって……)
yukiuti04
DOODLE『メメント・アニマの眠れる街』参加立ち絵2枚目以降は通過シナリオ『M9A4U』のネタバレ含むので注意です
Pass『yes』
クソザコメンタルコミュ障野郎がはじめて(?)のおつかいしてきます 4
もぞ🏇
CAN’T MAKE見えちゃいけないモノが見えるヨヘと、取り憑かれる三のパロの洋三もうこういうのあるかも知れないけど…
色々上手くなれば描いてみたい、な!というらくがき。
2枚目の文章ザコなので読まなくていいです!!!😫 2
mili_TRPG
DOODLE永ポリ HO3とHO4とNPCのピクチャーです公開NPCがいるくらいでバレは無いです
酒クソザコナメクジほさんとおなかいっぱいになって丸まって寝るシン…とその介抱をするほよん秋丸
沙弥(さや)
MEMO拙宅の2話感想です最早感想の体ではないかも知れない
拙宅彦はファザコンなので…いやみんなそうだ、武将なら父親が好きな筈だ(謎の巨大主語)(ナポレオン構文)
オレンジは七様
4コマ目赤はなおさま、紫は兄者
neko120106
DOODLE※空飯キス絵ですセル編金髪親子がいっとう好きなんですけど、空飯的には精神と時の部屋~セルゲ前の蜜月期間で完全に親子の一線超えてからの死別エンドなのでそりゃ飯ちゃんはファザコンこじらせるよねって話。責任とってねお父さん 5
ココノトリ(ノトリ)/はと
MOURNING短いお話のはずがおさまりがつかなかった短文。なかなかオチにたどり着かずずるずる書いてしまったので……、続きを書くか迷いつつ一旦供養🙏一原作軸、居候弟子→バロ時点の、弟子バロ未満の二人のいざこざ?話です。
謎の婦人に嫉妬する弟子の話(途中まで) 月に一度、この屋敷を訪れる婦人がある。訪問客が多いとは決して言えないこの場所では、客人というだけで少なからず目立つ。女性であれば尚更である。
亜双義が師であるバンジークス卿の館に居ついて今月で一年と三ヶ月になるが、この定期的に現れる婦人の用向きが気になり出したのは、数度見かけた後のことだった。
毎月月末の日曜の午後。慎み深い淑女といった装いで、かの婦人はやって来る。家政婦長に迎えられても挨拶程度で言葉少なく、応接室で半刻ほど師と歓談した後、来た時と同じ顔で帰って行くのだ。
人並み以上の観察眼を持っていると自負していた亜双義だったが、何度か見かけてもその婦人に関する情報は増えなかった。"淑女を絵に描いたような、控えめだが芯のありそうなご婦人"、というだけである。弁護士を志した頃から一貫して真実を見抜く目を鍛えて来たはずが、それっぽっちのことしか見当がつかない。これは甚だ情けなく、かのご婦人を見掛けるたびに、どうも気にかかるようになっていった。
3469亜双義が師であるバンジークス卿の館に居ついて今月で一年と三ヶ月になるが、この定期的に現れる婦人の用向きが気になり出したのは、数度見かけた後のことだった。
毎月月末の日曜の午後。慎み深い淑女といった装いで、かの婦人はやって来る。家政婦長に迎えられても挨拶程度で言葉少なく、応接室で半刻ほど師と歓談した後、来た時と同じ顔で帰って行くのだ。
人並み以上の観察眼を持っていると自負していた亜双義だったが、何度か見かけてもその婦人に関する情報は増えなかった。"淑女を絵に描いたような、控えめだが芯のありそうなご婦人"、というだけである。弁護士を志した頃から一貫して真実を見抜く目を鍛えて来たはずが、それっぽっちのことしか見当がつかない。これは甚だ情けなく、かのご婦人を見掛けるたびに、どうも気にかかるようになっていった。
JIRO52274304
DOODLE島で待つ、人の子を家族したモンスターの話始まりはつまりはヒュンってどんな人?だったのに着地点はじぃちゃんだった。でもたぶん私の中のでヒュンは種族関係なしに人の気持ちに寄り添うことが出来るファザコンなのだと思う。たぶん父性のある人には甘え上手。
たぶん父の教育がよかった(ちょっと長い反抗期もあったけど)から教養もありそう。センスはなさそう。
という感じを込めました?
うーんまだまだ謎。
それも家族というものなのでヒュンケルどのに初めて会ったのは、ダイが行方知れずになってしまった後だった。
ダイのもたらしてくれた、大魔王の脅威も呪縛もない世界が訪れてからだ。
モンスターであるワシもデルムリン島を出ることが叶い、ダイの剣がパプニカの岬に掲げられて皆だ集まったその日だった。
ポップ君が島まで送ってくれると言うので、その前にとダイの為に尽力してくれたレオナ姫や剣を作ったという御仁にも挨拶をして回っていた時だった。
「お久しぶりです、ブラスどの」
白い髪の剣士然とした体躯の若者が、静かにワシに声をかけてきた。
初めてお会いするはずの御仁じゃったはずなのに、向うはワシの旧知のようであった。
「はて?どこかでお会いしましたじゃろうか」
2454ダイのもたらしてくれた、大魔王の脅威も呪縛もない世界が訪れてからだ。
モンスターであるワシもデルムリン島を出ることが叶い、ダイの剣がパプニカの岬に掲げられて皆だ集まったその日だった。
ポップ君が島まで送ってくれると言うので、その前にとダイの為に尽力してくれたレオナ姫や剣を作ったという御仁にも挨拶をして回っていた時だった。
「お久しぶりです、ブラスどの」
白い髪の剣士然とした体躯の若者が、静かにワシに声をかけてきた。
初めてお会いするはずの御仁じゃったはずなのに、向うはワシの旧知のようであった。
「はて?どこかでお会いしましたじゃろうか」
むらかみ
DOODLE今週はBLしか落書きしないって言った次の日に普通のらくがきしてるっていう。真耶と冥牙考えてたら、父の椋牙のことばかり考えてしまう。激甘で優しく賢いけども、本人的には反省と後悔ばかりの男ですが。
多分、椋牙が早死にしなかったら、刀牙くらい生きてたら。この真耶と冥牙の関係っていうのは成らなかったと思う。ただのファザコン息子が爆誕していただけなのかな、と思う。そんなことを考えてたらこうなった。 3
Cronose
DONEあまりにも魔力が強すぎて、魔王様の椅子に座っているだけでクソザコ勇者は身動きがとれなくなりました❤これで2022年のイラストも最後になります。今年も一年ありがとうございました!!来年はもっといっぱいえっちなイラスト描きたいです!!!
差分→https://www.pixiv.net/artworks/104020055
syako_kmt
TRAININGむざこくアドベントカレンダー24日目
Merry Christmas
Merry Christmas クリスマスだと言って何も変わったことはない。街中の浮かれた雰囲気を恨めしげに見る二人にとって、12月24日はクリスマスイブではなく、年末の忙しい1日である。
訪れる先では笑顔で「メリークリスマス!」と挨拶をするが、他人の目が無ければ二人揃って大きな溜息を吐き、疲労困憊の表情に戻る。
「一応聞くけど、プレゼント何が欲しい」
「休みが欲しいです……」
「却下」
二人は再び大きな溜息を吐き、次のスケジュールへと向かう。
サンタの格好をした無惨と、トナカイの角をつけた黒死牟が児童館で子供たちにお菓子を配るイベントを終えると、やっと午前の予定が終わる。時計を見ると午後2時である。
「腹が減った」
「同じく」
二人は近くのカフェに入り、パスタセットを頼み、無惨はジェノベーゼ、黒死牟はナポリタンをチョイスする。
2143訪れる先では笑顔で「メリークリスマス!」と挨拶をするが、他人の目が無ければ二人揃って大きな溜息を吐き、疲労困憊の表情に戻る。
「一応聞くけど、プレゼント何が欲しい」
「休みが欲しいです……」
「却下」
二人は再び大きな溜息を吐き、次のスケジュールへと向かう。
サンタの格好をした無惨と、トナカイの角をつけた黒死牟が児童館で子供たちにお菓子を配るイベントを終えると、やっと午前の予定が終わる。時計を見ると午後2時である。
「腹が減った」
「同じく」
二人は近くのカフェに入り、パスタセットを頼み、無惨はジェノベーゼ、黒死牟はナポリタンをチョイスする。
おおもりのもち
DONEツイの企画「夏だ海だ刀さにだぁぁぁぁぁ」様参加のお話今回も懲りずにいつもの千代さにです!本当はskbありの予定でしたが羞恥に耐えられずやめました…激弱クソザコ豆腐メンタルでごめんね!!!
…ところで彼らいつの間に付き合ったのって疑問はですね…6月の偽装夫婦企画のお話でくっついてるはずなのですがね…そのお話が未完成でして
来年の6月までにはあがるよ、たぶん
夏だ海だ千代さにだぁぁぁぁぁ夏である。なので海に来た。なのに…
(暑い)
そう暑いのである。海水浴と言えば海水に浸かり涼しくなるものだが、火の前にいる審神者はただただ汗を流していた。
山育ちで泳ぎが不得意な彼女は料理好きな男士達のバーベキューの手伝いをしていたのだが、浜でのバーベキューは予想以上に暑かった。しかも運悪くこの夏最高気温の猛暑日であったことも原因だろう。涼しい所で休みたいものだが”主の焼いた物を食べたい”と男士達に彼女のコンロ前に並ばれてしまうと中途半端に抜けることも出来ず、黙々と焼き続けるしかなかった。
「暑いですね。少し休まれてはいかがですか?」
顔を真っ赤にして汗を流す審神者を心配た平野に飲み物を渡される。
「ありがとう、いただきます」
4089(暑い)
そう暑いのである。海水浴と言えば海水に浸かり涼しくなるものだが、火の前にいる審神者はただただ汗を流していた。
山育ちで泳ぎが不得意な彼女は料理好きな男士達のバーベキューの手伝いをしていたのだが、浜でのバーベキューは予想以上に暑かった。しかも運悪くこの夏最高気温の猛暑日であったことも原因だろう。涼しい所で休みたいものだが”主の焼いた物を食べたい”と男士達に彼女のコンロ前に並ばれてしまうと中途半端に抜けることも出来ず、黙々と焼き続けるしかなかった。
「暑いですね。少し休まれてはいかがですか?」
顔を真っ赤にして汗を流す審神者を心配た平野に飲み物を渡される。
「ありがとう、いただきます」
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TRAININGむざこくアドベントカレンダー23日目
全て夢
全て夢 鬼は眠らない。それは無惨も含めて。
日の高い時間に暗闇で潜伏している時間であっても決して眠ることはない。
そもそも人間の三大欲求がすべて欠落しているのだ。誰が好き好んで人間など食いたいものか、生き残る為、強くなる為に食うだけであり、食ったところで旨いだなんて思わない。性欲もそうだ。永遠の命と若さを持つ鬼にとって繁殖は必要ない。睡眠もそうだ。無尽蔵の力を持つ鬼にとって回復という言葉は無縁、傷だって、その場で癒えてしまう。
生物が生命を維持する為に必要な欲求がごっそり抜けてしまっているが、酔生夢死の生活を送ることはないのは、偏に無惨が強引に尻を叩き続けているおかげもあるだろう。
「寝る間も惜しんで働け」
2342日の高い時間に暗闇で潜伏している時間であっても決して眠ることはない。
そもそも人間の三大欲求がすべて欠落しているのだ。誰が好き好んで人間など食いたいものか、生き残る為、強くなる為に食うだけであり、食ったところで旨いだなんて思わない。性欲もそうだ。永遠の命と若さを持つ鬼にとって繁殖は必要ない。睡眠もそうだ。無尽蔵の力を持つ鬼にとって回復という言葉は無縁、傷だって、その場で癒えてしまう。
生物が生命を維持する為に必要な欲求がごっそり抜けてしまっているが、酔生夢死の生活を送ることはないのは、偏に無惨が強引に尻を叩き続けているおかげもあるだろう。
「寝る間も惜しんで働け」
中 村
DONE喧嘩の途中でバッツが気絶してしまい、放置するとザコチンピラやヴィランが手柄目当てにバッツを襲いに♂やって来るので不本意ながらバッツを守る事になるジョーカーさんめちゃくちゃ見たい。
烈海王を警護してた刃牙のドイル的なアレで・・・
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TRAININGむざこくアドベントカレンダー22日目
待ちぼうけ
待ちぼうけ この鬼舞辻無惨を待たせることが出来る男は、この世でひとりしかいない。
気の短い無惨が既に15分も待っているのだが、いかんせん電話も繋がらず、LINEの既読もつかないとなると「帰る」と一言伝えることが困難に思え、向こうから何らかの連絡があるまで待ってみようと思った。
開放的なホテルのカフェラウンジ。一面ガラス張りになった外の景色を見ると、美しく整えられた庭園があり、高い天井から吊り下げられた豪奢なシャンデリアも含め、景色がとても良かった。その上、椅子の座り心地も悪くない。
ウェイターを呼び止め、ぬるくなったコーヒーを改めて注文しなおした。スマホばかり見ているのも何と無くみっともない気がして、鞄の中から読みかけの文庫本を取り出した。
2039気の短い無惨が既に15分も待っているのだが、いかんせん電話も繋がらず、LINEの既読もつかないとなると「帰る」と一言伝えることが困難に思え、向こうから何らかの連絡があるまで待ってみようと思った。
開放的なホテルのカフェラウンジ。一面ガラス張りになった外の景色を見ると、美しく整えられた庭園があり、高い天井から吊り下げられた豪奢なシャンデリアも含め、景色がとても良かった。その上、椅子の座り心地も悪くない。
ウェイターを呼び止め、ぬるくなったコーヒーを改めて注文しなおした。スマホばかり見ているのも何と無くみっともない気がして、鞄の中から読みかけの文庫本を取り出した。
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TRAININGむざこくアドベントカレンダー21日目
サングラスを取ったら
サングラスを取ったら「お疲れ様でーす……」
気だるげに事務所のドアを開けると、室内には誰もいなかった。年度末で忙しい時期だと皆がバタバタしており、獪岳は期末考査が終わり、明日から休みに入る為、久し振りに事務所に顔を出したのだ。
いつもなら誰かしらがいて、お菓子を食べるか、ジュースでも飲んで帰れば? と声をかけてくれるが、静かな室内は何と無く寂しくて寒くて、獪岳はそのまま帰ろうとしたが、来客用のソファから静かな寝息が聞こえた。
ゆっくりと足音を立てずに近付くと、あの黒死牟がソファで横になって眠っている。
普段なら獪岳が入ってきた時点で気付く筈だが、全く気付かず熟睡しているようだ。忙しい時期は2徹、3徹当たり前で、自宅に帰る時間すらなく風呂だけ入りに行くと言っていたので、仮眠のつもりが寝入ってしまったのだろう。
1764気だるげに事務所のドアを開けると、室内には誰もいなかった。年度末で忙しい時期だと皆がバタバタしており、獪岳は期末考査が終わり、明日から休みに入る為、久し振りに事務所に顔を出したのだ。
いつもなら誰かしらがいて、お菓子を食べるか、ジュースでも飲んで帰れば? と声をかけてくれるが、静かな室内は何と無く寂しくて寒くて、獪岳はそのまま帰ろうとしたが、来客用のソファから静かな寝息が聞こえた。
ゆっくりと足音を立てずに近付くと、あの黒死牟がソファで横になって眠っている。
普段なら獪岳が入ってきた時点で気付く筈だが、全く気付かず熟睡しているようだ。忙しい時期は2徹、3徹当たり前で、自宅に帰る時間すらなく風呂だけ入りに行くと言っていたので、仮眠のつもりが寝入ってしまったのだろう。
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TRAININGむざこくアドベントカレンダー20日目
巌勝少年と無惨様
無惨様の年齢設定は大人でも子どもでも良いですが、是非ハピエンで…
巌勝少年と無惨様 無惨様の年齢設定は大人でも子どもでも良いですが、是非ハピエンで… 春休みに父に連れられ、東京に遊びに来ていた時だった。
仕事が忙しく全く構ってくれない父の代わりに、父の秘書が気を遣って遊園地に連れてきてくれた。だが、中学2年にもなって、オッサンと二人で遊園地に来ても楽しくとも何ともない。こんなことなら東京になど来るのではなかったと思うが、父はパーティーで自分を見せびらかしたかったようで、どうしても来るしかなかったのだ。
「飲み物でも買ってきますね。何が良いですか?」
「アイスコーヒー」
「畏まりました!」
秘書が売店に向かった隙に、その場を離れて、ひとりで園内をぶらつくことにした。
同じだったら、浦安のあのテーマパークに連れてきてくれたら良いのに、どうしてこんな山間部の田舎の遊園地に連れてくるのか、どこまでもセンスの悪い男だと思っていた。
2145仕事が忙しく全く構ってくれない父の代わりに、父の秘書が気を遣って遊園地に連れてきてくれた。だが、中学2年にもなって、オッサンと二人で遊園地に来ても楽しくとも何ともない。こんなことなら東京になど来るのではなかったと思うが、父はパーティーで自分を見せびらかしたかったようで、どうしても来るしかなかったのだ。
「飲み物でも買ってきますね。何が良いですか?」
「アイスコーヒー」
「畏まりました!」
秘書が売店に向かった隙に、その場を離れて、ひとりで園内をぶらつくことにした。
同じだったら、浦安のあのテーマパークに連れてきてくれたら良いのに、どうしてこんな山間部の田舎の遊園地に連れてくるのか、どこまでもセンスの悪い男だと思っていた。
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TRAININGむざこくアドベントカレンダー19日目
弟
弟 彼は私を抱く時、必ず私を褒めた。
「お前は私の月だ」
そう言いながら、まるで宝物を愛でるように、私の手首にキスをする。
美しい、お前は完璧だ、お前より優秀な存在はいない、こちらが恥ずかしくなるくらい、浮かれて色々と褒めそやす。短い夜を盛り上げる為のテクニックなのかもしれないが、彼が自分を褒め、求めてくると不安で堪らなくなるのだ。
自分は最高の人間などではない。
自分より優れた人間が間近にいたことを彼に黙っている嘘吐きなのだと。
あれは寒い冬の日だった。
詰襟姿の自分は白い息を吐きながら、合格番号の掲示を見守っている。
自分の近い番号を見つけ、そこからひとつずつ進めていく。
周囲の歓声や泣き声が全く聞こえないほど、白い紙に記された番号をじっくりと見入っていた。
2094「お前は私の月だ」
そう言いながら、まるで宝物を愛でるように、私の手首にキスをする。
美しい、お前は完璧だ、お前より優秀な存在はいない、こちらが恥ずかしくなるくらい、浮かれて色々と褒めそやす。短い夜を盛り上げる為のテクニックなのかもしれないが、彼が自分を褒め、求めてくると不安で堪らなくなるのだ。
自分は最高の人間などではない。
自分より優れた人間が間近にいたことを彼に黙っている嘘吐きなのだと。
あれは寒い冬の日だった。
詰襟姿の自分は白い息を吐きながら、合格番号の掲示を見守っている。
自分の近い番号を見つけ、そこからひとつずつ進めていく。
周囲の歓声や泣き声が全く聞こえないほど、白い紙に記された番号をじっくりと見入っていた。
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TRAININGむざこくアドベントカレンダー18日目
動物園でデートする二人
動物園でデートする二人 パンダが見たい。
無惨が突然、そんなことを言い出した。
実際付き合うようになり、無惨がそういうことを言い出す時は王道を絶対に外す。なので、「上野動物園」ではないことは解ってきた。
あぁ、だとすれば、和歌山のアドベンチャーワールドだな、白浜温泉に寄って帰るのか、と黒死牟も無惨の狙いが読めるようになってきたと勝ち誇った表情をするが、三択の答えは、まさかの「王子動物園」だった。
「王子動物園ですか…?」
確かに王子動物園にもパンダはいる。何だか裏をかかれた気がして、黒死牟はムッとした表情をする。そんな黒死牟の表情を嬉しそうに見ながら、二人は次の休日、新神戸駅まで新幹線で向かい、タクシーで王子動物園へと向かった。
2001無惨が突然、そんなことを言い出した。
実際付き合うようになり、無惨がそういうことを言い出す時は王道を絶対に外す。なので、「上野動物園」ではないことは解ってきた。
あぁ、だとすれば、和歌山のアドベンチャーワールドだな、白浜温泉に寄って帰るのか、と黒死牟も無惨の狙いが読めるようになってきたと勝ち誇った表情をするが、三択の答えは、まさかの「王子動物園」だった。
「王子動物園ですか…?」
確かに王子動物園にもパンダはいる。何だか裏をかかれた気がして、黒死牟はムッとした表情をする。そんな黒死牟の表情を嬉しそうに見ながら、二人は次の休日、新神戸駅まで新幹線で向かい、タクシーで王子動物園へと向かった。
えこむ
DONEハブさん獏木がもし生きていたら。たぶんイモヤモ最上もどっかで生きてるファザコン獏木にとってのハッピーエンドを探したらこんな感じに
すっごい夢オチっぽい(この感じ…ずっと続けばいいのになでシメようとしてた)ですが、本編がきっちり悲惨なのでやめました!鬱エンではないです☺️二次創作くらい許してくれー 13
syako_kmt
TRAININGむざこくアドベントカレンダー17日目
ドキッ!男だらけの◯◯
※注意※
無惨様と珠世さんが元夫婦で、童磨君はしのぶちゃんのことが好きな世界。
ドキッ!男だらけの◯◯ まさかの出来事に、童磨はキラキラした笑顔を浮かべつつ、背中に冷たい汗を流している。それもそうだろう。隣にいる彼の先輩、鬼舞辻が物凄い形相で童磨を睨んでいるのだから。これは「激おこぷんぷん丸」なんて可愛いレベルではないだろう。本気で殺される、童磨は死を覚悟した。
「童磨、ちょっと……」
「はい……」
鬼舞辻は童磨の首根っこを掴んで部屋を出る。
「ごめんねー! すぐ戻るからねー!」
と笑顔で手を振るが、本当にこの部屋に戻れるだろうか……と童磨は、幼い頃の記憶を走馬灯のように脳裏に流していた。
今日は受付嬢や秘書など、所謂「きれいどころ」が来る、と童磨が幹事となり、この合コンをセッティングしたのだ。「美人が来ますよー」と具体的なことは何も言わず、まぁ、童磨がそう言うし……と、こちらも選りすぐりのイケメンを集めた。そのひとりが鬼舞辻である。
2720「童磨、ちょっと……」
「はい……」
鬼舞辻は童磨の首根っこを掴んで部屋を出る。
「ごめんねー! すぐ戻るからねー!」
と笑顔で手を振るが、本当にこの部屋に戻れるだろうか……と童磨は、幼い頃の記憶を走馬灯のように脳裏に流していた。
今日は受付嬢や秘書など、所謂「きれいどころ」が来る、と童磨が幹事となり、この合コンをセッティングしたのだ。「美人が来ますよー」と具体的なことは何も言わず、まぁ、童磨がそう言うし……と、こちらも選りすぐりのイケメンを集めた。そのひとりが鬼舞辻である。
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TRAININGむざこくアドベントカレンダー16日目
御伽噺
御伽噺「鏡よ、鏡」
無惨がそう呼びかけると、壁掛けの古い鏡が不気味に光る。
「この世で一番美しく、強いのは誰だ」
「それは無惨様でございます」
「その通りだ」
誇らしげな無惨の顔が鏡に映る。この世で最も美しい容姿で人々を魅了し、そして誰よりも強い力で人々の命を踏み躙り、村を燃やし、女も子供も容赦なく殺してきた。
美しく傍若無人な王に人々は従うしかなかったのだ。
「ですが、無惨様。それは『今』の話であり、これから先は解りません」
「何を言っている」
宝石を散りばめた剣を鏡に向ける。しかし、鏡はそんな脅しに怯むことなく話を続けた。
「無惨様の美しさも強さも永遠ではありません。あと数年もすれば容色は衰え、若く優れた剣士が現れ、あっという間に無惨様の力を上回るのです」
1854無惨がそう呼びかけると、壁掛けの古い鏡が不気味に光る。
「この世で一番美しく、強いのは誰だ」
「それは無惨様でございます」
「その通りだ」
誇らしげな無惨の顔が鏡に映る。この世で最も美しい容姿で人々を魅了し、そして誰よりも強い力で人々の命を踏み躙り、村を燃やし、女も子供も容赦なく殺してきた。
美しく傍若無人な王に人々は従うしかなかったのだ。
「ですが、無惨様。それは『今』の話であり、これから先は解りません」
「何を言っている」
宝石を散りばめた剣を鏡に向ける。しかし、鏡はそんな脅しに怯むことなく話を続けた。
「無惨様の美しさも強さも永遠ではありません。あと数年もすれば容色は衰え、若く優れた剣士が現れ、あっという間に無惨様の力を上回るのです」
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TRAININGむざこくアドベントカレンダー15日目
ファンタジー
※注意※
縁壱とうたが付き合っています。二人とも出ています。
ファンタジー「もー! めちゃくちゃ大変だったんだよー!!」
へとへとになりながら、彼女は一枚の写真を巌勝に手渡す。
「悪い! 助かった!」
その写真を受け取り、巌勝は何度も頭を下げた。大きな溜息を吐き、彼女は困ったように眉を下げる。
「私が先輩のこと好きなんじゃないかって、皆に勘違いされたんだからね!」
「本当にごめん……だって、俺が買いに行くのも変かなって思って……」
「だからって……」
「うた、その辺にしてあげて」
縁壱に言われ、うたは苦笑いする。
「まさか、お兄さんが、こんな『おまじない』を信じるなんてねぇ……」
うたに言われ、巌勝は顔を真っ赤にする。そう、この学園には「生徒手帳に好きな人の写真を入れると一年後に両想いになれる」というジンクスがある。
2194へとへとになりながら、彼女は一枚の写真を巌勝に手渡す。
「悪い! 助かった!」
その写真を受け取り、巌勝は何度も頭を下げた。大きな溜息を吐き、彼女は困ったように眉を下げる。
「私が先輩のこと好きなんじゃないかって、皆に勘違いされたんだからね!」
「本当にごめん……だって、俺が買いに行くのも変かなって思って……」
「だからって……」
「うた、その辺にしてあげて」
縁壱に言われ、うたは苦笑いする。
「まさか、お兄さんが、こんな『おまじない』を信じるなんてねぇ……」
うたに言われ、巌勝は顔を真っ赤にする。そう、この学園には「生徒手帳に好きな人の写真を入れると一年後に両想いになれる」というジンクスがある。
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TRAININGむざこくアドベントカレンダー14日目
SF
※注意※
あまりに専門外過ぎて、それっぽいことを、それっぽく書いていますが、あまり深く読まないで下さい。
SF 目覚めると、まず、サイドテーブルに置かれた手紙に手を伸ばす。
それは年月の経過を感じさせる古く茶色くなった封筒と便箋。年月と共に色褪せてきた万年筆で書かれた文字を読むことが少年の楽しみであった。
自分の名前が「俊國」であること、病気がちに生んでしまって申し訳ないという謝罪、「黒死牟」の言うことを聞くこと、そして幸せになれ、と書かれていた。
「おはよう、お父様」
窓から差し込む朝日の中で、少年は古い手紙を胸に当てて呟く。
それが父からの手紙であると一言も書かれていない。しかし、少年は、その手紙の主を父親だと信じていた。
自分の幸せを願ってくれる存在は父に違いない、と。
実際、俊國には莫大な財産と、黒死牟という有能な執事を遺してくれていた。そろそろ部屋にやってくる時間だと思い、俊國はサイドテーブルに手紙を置いて、黒死牟がやってくるのを待った。
4374それは年月の経過を感じさせる古く茶色くなった封筒と便箋。年月と共に色褪せてきた万年筆で書かれた文字を読むことが少年の楽しみであった。
自分の名前が「俊國」であること、病気がちに生んでしまって申し訳ないという謝罪、「黒死牟」の言うことを聞くこと、そして幸せになれ、と書かれていた。
「おはよう、お父様」
窓から差し込む朝日の中で、少年は古い手紙を胸に当てて呟く。
それが父からの手紙であると一言も書かれていない。しかし、少年は、その手紙の主を父親だと信じていた。
自分の幸せを願ってくれる存在は父に違いない、と。
実際、俊國には莫大な財産と、黒死牟という有能な執事を遺してくれていた。そろそろ部屋にやってくる時間だと思い、俊國はサイドテーブルに手紙を置いて、黒死牟がやってくるのを待った。