妃
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第2部第7話後のクロウリー学園長=カラスのディアヴァルの物語、美しき女王編の第7話です。王亡き後の王妃が心配で仕方ないディアヴァルは、一計を案じて姿を変え、王妃の元へと向かいます。(本文約2000文字/豆知識は約680文字)
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部七話「王妃の元へ」 ディアヴァルは王妃グリムヒルデの居室まで飛んでくると、出窓の手すりにトン!と乗った。
いまの彼は、全身にまぶした小麦粉のおかげで灰色っぽい白い鳥に見えるはずだ。この姿ならきっと、王妃の部屋の窓辺にとまっているところを誰かに見られても、不吉だなどと陰口を叩かれることはないだろう。
運の良いことに窓は開いていた。ディアヴァルは手すりからバルコニーの床に飛び降りると、部屋の中を覗いてみた。すると、部屋の中には王妃が居て、壁にかかった大きな鏡に見入っていた。鏡は縦長の楕円形で、絡み合う蛇のレリーフの縁取りがある見事な作りだった。なめらかな鏡面には美しい王妃の姿が写っている。だが……。
「鏡よ鏡、憎っくき仇、隣国の国王は今何を企んでいるか?」
2719いまの彼は、全身にまぶした小麦粉のおかげで灰色っぽい白い鳥に見えるはずだ。この姿ならきっと、王妃の部屋の窓辺にとまっているところを誰かに見られても、不吉だなどと陰口を叩かれることはないだろう。
運の良いことに窓は開いていた。ディアヴァルは手すりからバルコニーの床に飛び降りると、部屋の中を覗いてみた。すると、部屋の中には王妃が居て、壁にかかった大きな鏡に見入っていた。鏡は縦長の楕円形で、絡み合う蛇のレリーフの縁取りがある見事な作りだった。なめらかな鏡面には美しい王妃の姿が写っている。だが……。
「鏡よ鏡、憎っくき仇、隣国の国王は今何を企んでいるか?」
銀鳩堂
PROGRESSヤンクロ第2部第4話後のクロウリー学園長=カラスのディアヴァルの物語、美しき女王編の第4話です。
今回は王妃グリムヒルデと白雪姫の仲睦まじいティータイムにディアヴァルがお邪魔します。こんなにも仲睦まじい二人がなぜあんなことになってしまうのか、それは今後のお楽しみ…。(本文1940文字)
※今回の豆知識はWIRED誌から、鳥の「名付け」について。そう、鳥たちも「名前」を持っているのです……!
ヤング・クロウリー ~始まりの物語~ 第二部四話「小さなお茶会」 華やかな結婚式から数日後。王城の庭園で虫を漁っていたディアヴァルは、新王妃グリムヒルデと小さな女の子がやってくるのに気がついた。女の子は、結婚式でドレスの裳裾を持っていたあの子だ。参列者からは姫と言われていた。年の頃は6歳かそこらだろうか。どうも人間の子どもの年齢はわかりにくい。
グリムヒルデは、幼い姫の手を引いて庭園の東屋をめざしているようだ。片手にはバスケットを下げている。
「東屋についたらおやつを頂きましょうね」と、グリムヒルデは小さな姫に声をかけた。
「はい、おかあしゃま!」と元気よく姫が答える。
ディアヴァルには、その声や口調は、見た感じの年齢より少しばかり幼く感じられた。だがその幼さは姫をより愛らしく見せているとも思った。
3128グリムヒルデは、幼い姫の手を引いて庭園の東屋をめざしているようだ。片手にはバスケットを下げている。
「東屋についたらおやつを頂きましょうね」と、グリムヒルデは小さな姫に声をかけた。
「はい、おかあしゃま!」と元気よく姫が答える。
ディアヴァルには、その声や口調は、見た感じの年齢より少しばかり幼く感じられた。だがその幼さは姫をより愛らしく見せているとも思った。
ララ🙃😉
DOODLEクロにお姫様扱いしてほしいひるだちゃと、王族の大変さを知ってるクロ。ひるだちゃが本当のお姫様(お妃様)になったとき、誕生日にそのこと思い出してしれっとお姫様扱いしてほしいなぁと。
クロ誕と若干対になってます(手を差し伸べるとこだけw)
※表に出した誕生日絵も保管用に最後に入れてます。 3
unhkiss
DONEアーサーが王位を継ぐ日と王妃の葛藤虹のたもと山々から雪解け水が流れ始めると、季節は一気に冬から春へと移り変わっていく。
やわらかく湿った土から新緑が芽生え、冬眠から目覚めた動物たちが人里に姿をあらわすようになる。
雪がすっかり溶けてなくなると、南の国よりひと呼吸遅れて、中央の国の辺境にも春が訪れるのだった。
■
庭師によって丹精に手入れされた庭園の一角に瀟洒な佇まいの四阿があった。四阿では絹のドレスを身にまとった、見目麗しい貴婦人が一冊の本を読んでいる。
四阿の周りでは淡いピンクやオレンジに染まった春の花が咲き乱れ、庭木に止まった小鳥たちが恋の歌をさえずる。
降り注ぐ午後の日差しはうとうととまどろんでしまいそうなほど温かい。まるで火にあぶられてとろけていくバターを見ているときのような、ゆったりと心地よい時間が流れている。
15418やわらかく湿った土から新緑が芽生え、冬眠から目覚めた動物たちが人里に姿をあらわすようになる。
雪がすっかり溶けてなくなると、南の国よりひと呼吸遅れて、中央の国の辺境にも春が訪れるのだった。
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庭師によって丹精に手入れされた庭園の一角に瀟洒な佇まいの四阿があった。四阿では絹のドレスを身にまとった、見目麗しい貴婦人が一冊の本を読んでいる。
四阿の周りでは淡いピンクやオレンジに染まった春の花が咲き乱れ、庭木に止まった小鳥たちが恋の歌をさえずる。
降り注ぐ午後の日差しはうとうととまどろんでしまいそうなほど温かい。まるで火にあぶられてとろけていくバターを見ているときのような、ゆったりと心地よい時間が流れている。
yana0u0
DONEありそうで絶対にない日常二つ目。贈り物をする兄さんと、受け取る王妃様のSS。
兄さんが誰かに贈り物とか絶対あり得ないけれど、あったらいいなと思いながら書きました。
素直じゃないとこも可愛くてよろしい(アタル・王妃) 人払いをした自室に、小百合は戻る。
パタンッと扉を閉めたと同時に軽く息を吐いたのは、ほとんど無意識に近かった。
(大勢の人に、お祝いされるのは嬉しいけれど……)
寄る年並みには敵わないのか、気疲れしてしまうのは否めなかった。
(偶には静かに一日を過ごしたいものね……)
王族であるため中々に難しいところはあるが、また昔のように家族でどこかに出かけて息抜きをしたいと思う。
しかし今は世代交代の最中でもあるため、自身も夫も息子夫婦も、それぞれで忙しい。
暫くは叶わないであろう願いに苦笑をしつつ部屋の奥へ進むと、ドレッサーの上に見覚えのない花が一輪置かれていた。
「?」
白い包装紙に赤いリボンが巻かれたシンプルなラッピング。そして、その中には一輪の桃色のスターチス。
965パタンッと扉を閉めたと同時に軽く息を吐いたのは、ほとんど無意識に近かった。
(大勢の人に、お祝いされるのは嬉しいけれど……)
寄る年並みには敵わないのか、気疲れしてしまうのは否めなかった。
(偶には静かに一日を過ごしたいものね……)
王族であるため中々に難しいところはあるが、また昔のように家族でどこかに出かけて息抜きをしたいと思う。
しかし今は世代交代の最中でもあるため、自身も夫も息子夫婦も、それぞれで忙しい。
暫くは叶わないであろう願いに苦笑をしつつ部屋の奥へ進むと、ドレッサーの上に見覚えのない花が一輪置かれていた。
「?」
白い包装紙に赤いリボンが巻かれたシンプルなラッピング。そして、その中には一輪の桃色のスターチス。
dh12345600m
DONE【前提】アルファのように振る舞い王太子をこなすオメガの独歩。弟が育ったら早々に隠居する計画だ。しかし、独歩をアルファと信じ込んだ家臣から上がるオメガとの縁談が年々断り辛くなってきた。オメガ同士の結婚を防ぐため、第二性別判明前に女性恐怖症を発症し田舎で療養するアルファの一二三を仮初の妃として娶った独歩。二人は側室が入り込む余地のないラブラブな夫婦を演じる…というネタツイの番外編2。モブ侯爵令嬢視点。〜地獄のお茶会〜 私の王子様が他のオメガと結婚した件 私の名はマリア。この国の侯爵家令嬢として生まれました。
私の第二性別が出生率1割以下のオメガだと分かった時、両親は喜びをあらわにしていたような気がします。理由は簡単。私の国の王族はアルファとして生まれる確率が高いからです。古くからアルファの王がオメガの王妃を娶る風習が続いているので、アルファが生まれやすい遺伝子なのだと聞いております。
肩身の狭いオメガへの差別を無くしていく……という目的で、数十年前から率先して王族の方々が自分の第二性別を隠匿するようになりました。医療が発達し、良質なヒート抑制剤が開発されてからは、オメガが人並みに生活できるようになったからです。薬も国の補助で安く購入できるようになっています。この政策によって、オメガは第二性別が露見しにくくなりました。ベータと同じように生きていく事ができます。しかし、アルファはそうではありません。優秀な彼らは、常に頭一つ抜きん出た存在としてとても目立ちます。私のお慕いする独歩様も、まさにそんな存在でした。ですから、アルファと番うことができるオメガの私を、「王子の番にぴったりだ」と周囲は持て囃しました。しかし、私はこの結婚に乗り気ではありませんでした。────あの時までは。
4087私の第二性別が出生率1割以下のオメガだと分かった時、両親は喜びをあらわにしていたような気がします。理由は簡単。私の国の王族はアルファとして生まれる確率が高いからです。古くからアルファの王がオメガの王妃を娶る風習が続いているので、アルファが生まれやすい遺伝子なのだと聞いております。
肩身の狭いオメガへの差別を無くしていく……という目的で、数十年前から率先して王族の方々が自分の第二性別を隠匿するようになりました。医療が発達し、良質なヒート抑制剤が開発されてからは、オメガが人並みに生活できるようになったからです。薬も国の補助で安く購入できるようになっています。この政策によって、オメガは第二性別が露見しにくくなりました。ベータと同じように生きていく事ができます。しかし、アルファはそうではありません。優秀な彼らは、常に頭一つ抜きん出た存在としてとても目立ちます。私のお慕いする独歩様も、まさにそんな存在でした。ですから、アルファと番うことができるオメガの私を、「王子の番にぴったりだ」と周囲は持て囃しました。しかし、私はこの結婚に乗り気ではありませんでした。────あの時までは。
dh12345600m
DONE【前提】アルファのように振る舞い王太子をこなすオメガの独歩。弟が育ったら早々に隠居する計画だ。しかし、独歩をアルファと信じ込んだ家臣から上がるオメガとの縁談が年々断り辛くなってきた。オメガ同士の結婚を防ぐため、第二性別判明前に女性恐怖症を発症し田舎で療養するアルファの一二三を仮初の妃として娶った独歩。二人は側室が入り込む余地のないラブラブな夫婦を演じる……というネタツイの番外編。モブ側近視点。俺の主人について。 俺の名前はミツヤ。独歩様の側近だ。
元々城に勤める文官だった俺は、国の様々な問題が吸い上げられて形成される膨大な仕事量にうんざりしていた。選ばれたエリートが束になって挑んでも、膨れるばかりで終わる兆しがない。家に帰る時間も、給料を使う時間もなく、ゾンビのように仕事をこなしていた。お金が貯まったら早々にリタイアしてのんびりとした生活をする事だけを目標にした。
そんな時、「お前の鬼気迫る仕事ぶりは素晴らしい。しかし、のんびりとした生活を送りたいらしいな。今後数年間は忙しいが、ゆくゆくはスローライフを送らせてやる。どうだ。俺の下に付かないか?」と、独歩様にスカウトされた。
まさに渡りに船、という状況だった。喜んで首を縦に振ったのが数年前。その時は、まさかオメガなのにアルファを装い、国民全てを謀る片棒を担がされるとは思いもしなかったが。
4606元々城に勤める文官だった俺は、国の様々な問題が吸い上げられて形成される膨大な仕事量にうんざりしていた。選ばれたエリートが束になって挑んでも、膨れるばかりで終わる兆しがない。家に帰る時間も、給料を使う時間もなく、ゾンビのように仕事をこなしていた。お金が貯まったら早々にリタイアしてのんびりとした生活をする事だけを目標にした。
そんな時、「お前の鬼気迫る仕事ぶりは素晴らしい。しかし、のんびりとした生活を送りたいらしいな。今後数年間は忙しいが、ゆくゆくはスローライフを送らせてやる。どうだ。俺の下に付かないか?」と、独歩様にスカウトされた。
まさに渡りに船、という状況だった。喜んで首を縦に振ったのが数年前。その時は、まさかオメガなのにアルファを装い、国民全てを謀る片棒を担がされるとは思いもしなかったが。
TRPG_Myoko
SPOILER理王さんとカラコンを外した文妃さん。文妃さんのが瞳孔が小さいかな?でも整形の甲斐があって顔立ちとか肌は文妃さんのが整ってるね。
そんな感じでネタバラシすると理王さんと文妃さんは姉妹です。
年齢は厳密に決めてないけど、理王さんのがお姉ちゃんかな、って感じ。
理と文、王と妃って名前の対比が大変お気に入り。
親は幼少期に離婚しているが、二人共苗字を変えたがらなかったため二人共「登」姓。
wata_tamaki
DOODLEざっくり丸ペン風落書き、ぼくの虎王第三章より聖龍妃様が虎を起こさなかったのは、虎王と話したいというワタルの都合だけで、既にワタルを守ってボロボロの虎に、ワタルとの別離と翔龍子へ戻される自己喪失を再びさせたくなかったからかな、聖龍妃様の愛情かなと思っています…
Haruto9000
DONE「クー・フーリンが女性だったら」妄想。※FGO第1部のみの情報で書いていたので、設定ズレなどはご容赦ください。
【あらすじ】
アルスター国王・コンホヴォルの妻が死に、新たな妃を迎えることになった。
ところが、妃候補の娘・ディアドラが、赤枝の騎士・ノイシュとともに姿を消してしまう。
クー・フーリンは、王から2人の捜索を命じられるが…。
ミラーリング #13(ディアドラの悲劇編)ディアドラの悲劇
「じゃあ、行ってくるわね。遅くはならないと思うわ」
「ああ」
戸口に立ち、クー・フーリンはエメルと口づけを交わした。
迎えに来た御者に軽くうなずきかけ、しっかりとマントに身を包んだ妻が出ていくのを見送る。
エメルは、ときどきこうして貴族の館に出向き、娘たちに刺繍を教える仕事をしていた。
妻の姿が見えなくなると、クー・フーリンも自分の館に取って返した。
エメルが用意してくれた昼食の包みと皮の水袋を取り上げると、召使いたちに留守中の指示を飛ばした。万事整えてから、外で待っていたロイグの元へ走っていく。
「そこまで!」
朗々とした声とともに、威勢のいい返事が響き渡った。クー・フーリンは満足そうに腕を組む。
19891「じゃあ、行ってくるわね。遅くはならないと思うわ」
「ああ」
戸口に立ち、クー・フーリンはエメルと口づけを交わした。
迎えに来た御者に軽くうなずきかけ、しっかりとマントに身を包んだ妻が出ていくのを見送る。
エメルは、ときどきこうして貴族の館に出向き、娘たちに刺繍を教える仕事をしていた。
妻の姿が見えなくなると、クー・フーリンも自分の館に取って返した。
エメルが用意してくれた昼食の包みと皮の水袋を取り上げると、召使いたちに留守中の指示を飛ばした。万事整えてから、外で待っていたロイグの元へ走っていく。
「そこまで!」
朗々とした声とともに、威勢のいい返事が響き渡った。クー・フーリンは満足そうに腕を組む。
24ki_an5
DOODLE定期的に未来捏造したくなりますね……たのしい!!!!妃ばーじょんも、嫁ばーじょんも捨てがたいので、
どっちもぼちぼち描けたらいいなぁと思います😆
2枚目はコラボカフェ行ったよ記念のrkgk。。。 2
さささ
MEMO蒼月エンドの更に数年後ぐらいの妄想箇条書きメモ•ドゥディミだけど性描写はほぼない
•ディミトリが病みがちで酷い
•名前のない王妃が出てきて酷い目にあう
•悪趣味でバッドエンドです(ディミトリだけメリバかも)
少しでも嫌な感じがした人は見ない事をおすすめします
周囲からの説得と従者からの後押しでディミトリはついに結婚しました。
その女性は気立も良く、美しく、聡明で、王の伴侶として申し分ないこれ以上ないぐらい似合いの2人だと皆が祝福しました。
ブレーダッドの子孫と、その紋章でこの地が統治され続けるとこを望まれていること、その真意をディミトリは理解していましたが、同時に、いずれ生まれる我が子に幼少の頃力に翻弄された苦しみや紋章をめぐったさもしい争いに触れさせたくないと思っていました。
そんな気持ちを抱えながら妻を抱こうとしましたがうまくいきませんでした。妻は「戦の傷が癒てないのでしょう、ゆっくり待ちましょう」と宥めました。
ディミトリは従者のことが好きでした。長い間結婚をはぐらしていたもう一つの理由でした。
1708その女性は気立も良く、美しく、聡明で、王の伴侶として申し分ないこれ以上ないぐらい似合いの2人だと皆が祝福しました。
ブレーダッドの子孫と、その紋章でこの地が統治され続けるとこを望まれていること、その真意をディミトリは理解していましたが、同時に、いずれ生まれる我が子に幼少の頃力に翻弄された苦しみや紋章をめぐったさもしい争いに触れさせたくないと思っていました。
そんな気持ちを抱えながら妻を抱こうとしましたがうまくいきませんでした。妻は「戦の傷が癒てないのでしょう、ゆっくり待ちましょう」と宥めました。
ディミトリは従者のことが好きでした。長い間結婚をはぐらしていたもう一つの理由でした。
HbZld
PROGRESS若い頃の姐さんは王妃様に実らせる気のない片想いをしていたと思っています。 城の石畳に軽快な蹄鉄の音が響く。蔦に彩られた城壁の間を、常歩で進む馬が二頭。白馬には黄金の髪の貴婦人が娘と共に横乗りし、白馬よりやや大きな馬体の黒馬には燃えるような赤い髪の女が跨っていた。「ウルボザは馬に乗るのも上手ね」
「先生が良かったのさ」
「ふふ。もうとっくに追い抜かされてしまったわ」
目的地である桟橋まで辿り着くと、砂漠の女傑は黒馬からひらりと飛び降り、白馬に歩み寄って姫と王妃が下馬するのに順に手を貸した。
「ウゆボじゃ、また来て。やくそくね!」
女傑の名の発音は幼い姫にはまだ難しい。舌足らずに呼ばれた砂漠の若き長はくすぐったそうに笑って小さな姫を抱き上げた。
「ああ。また会おう、御ひい様。約束だ」
浅黒く精悍な頬が子どものふっくらとした頬に寄せられ、青く染めた唇がちゅっちゅっと音を立てる。頬を寄せ合う砂漠式の挨拶に姫は慣れた様子で応じた。
「このまま連れて帰っちまいたいねえ」
姫を桟橋に下ろしながら、女傑はしみじみと呟いた。王妃が片手で口もとを覆ってクスクスと笑う。たったそれだけの仕草がひどく優雅だ。
「ダメよ。ロームが寂しがるわ」
女傑は大袈裟にため息をついて見せてか 881
fukui91cm
DOODLE魔王とその王妃と天王と精霊王の四人でウノしたよという話。先日甥っ子ズとウノをした際,ドロー4とかのカードを出しづらくて仕方なかったので、いやこれアゼルもそうなるだろーと思ってw チェス(と言う名のオセロ)だって負けるかんな
この四人ではアゼルが強そうだな。もし攻め様4人(アゼル・三初・咲ちゃん・ニューイ)でウノしたら…。ニューイがフルボッコの未来しか見えないwうぅ顔に出るんだろうな。可愛いぜ…!