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    帝国

    おーり

    MOURNING◆ゲン/千
    ◇ストーンワールドのゲンと千空。ゲン→千空です。
    ◆司帝国と決着のついてないあたり。



    ゲン/千に「ん」が二つあるのかわいいなぁって思ってるけど、ゲ千も何かの鳴き声みたいでかわいい(末期)
    切り取れなかった日曜日 石化復活してから、しばらく俺はこの世界を哀れだと思っていた。発達した便利な文明は時の流れで消え去って栄華を極めた痕跡だけが空しく残った世界。長らく生物の頂点に座していた人間が作り上げてきたものが自然に淘汰された有様を過去に想像したことがなかったわけではないが、こうして目の当たりにしてみた印象と感情とはかなりの差があった。
     日々のなんでもないような、それこそ気付きもしないささやかな日常の変化を趣がある、風情があると慈しんで楽しむ感覚を忘れたわけではない。狩猟時代に戻った日常には新鮮さはあったし、体験したことのないことを体験していく発見もあった。 
     ただ飽きてくるのである。
     元々、芸能界で人間相手に仕事をしてきた俺としては物足りなさが少なからずあり、つまりは飢えていたのだろう。渇望する心に仕方ないと折り合いをつけて、要求されるままに俺を復活させた男の命を聞いた。最初は復活させてくれた礼もあり、服や食料を分けてくれるなどの恩に対するギブアンドテイクの気持ち。ただ、彼の場合は少し行き過ぎていて、どういうわけかたった一人、自分の世界を脅かさんとする相手に執着して消そうとまで考えていた。
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    simoyo1206

    PAST月野帝国 涼衛の世界線の衛藤の話
    ㊙︎衛藤昂輝少尉自殺未遂事件についての事情聴取報告書事情聴取担当 医療局 駒井良治軍医少佐

    第三艦隊所属 衛藤昂輝少尉 帝国暦二九七年 五月二十二日生
    父は衛藤彬人(帝立銀行頭取、貴族院議員、大蔵大臣。三一五年十一月二十日に革命組織「██████」に狙撃され死亡。)、母は衛藤綾乃(最高評議会員、神祇小輔)。中央士官学校対未確認生命体特別戦略科を優秀な成績で卒業後、第三艦隊に配属。三一五年六月頃から███病院の医師、███に禁止薬物を約半年間に渡って処方され、精神錯乱状態に陥った後、三一六年一月十三日に自殺を図る。

    ※衛藤少尉を自殺未遂に至らしめた医師に関しては、現在捜査中の為詳細な情報は伏せることとする。



     死のうと、思いました。どうしてかって、それはもう、耐えられなかったからとしか言いようがありません。代わり映えしない毎日に疲れてしまったのです。父があのような形で殺されて、俺が母を支えなければ、と思ってはいたのですが、そもそも俺は軍人で、適合者ですから、『彼ら』と戦わなければなりませんでした。家庭のことなど顧みる余裕はどこにも残されていない。出撃するたびに命の危機に晒されるし、もういつ死んだって変わらないのではないかと思うようになりました。元々、あまり精神面が強い方ではなくて、そこに例の薬ですからやはり影響はあったのでしょう。仲間が先に死ぬのが怖いのなら、先に自分が死んでしまえばいいのではないか。そう、思い立ってからは、簡単でした。
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    simoyo1206

    MAIKING月野帝国の書きかけ
    解説
    国立歴史博物館館長 丘 博

    月野帝国は約三百年続いた王朝であるにも拘らず、大半の皇帝は諡号が史料中に散見されるばかりで、名は今日に伝わらない。名が判明しているのは太祖梟(武烈帝)、第二十二代皇帝燕(武帝)、二十三代鴻(廃帝)の三人のみである。月野帝国暦三一九年五月二十二日に勃発した黒紙の変で近衛兵に殺害された鴻は、後になって亡命政府によって景帝と諡されたが、その亡命政府もごく短命のうちに滅亡した。その他には、廃帝の嫡子鷹とその弟の隼、廃帝の甥である啓端王雲雀など数名の名が記録されている。隼は皇太子鷹に次いで第二位の皇位継承権を持っていたが、側室の子であったことと、太祖に勝るとも劣らない強大な異能の力を有していたことから鷹に疎まれ、王に封ぜられることもなく西方の都市、金安にて一般の軍人と共に、『彼ら』と呼称される未確認生命体と戦う日々を送っていた。隼は人類に味方した『彼ら』の中でも特に強い力を持っていた白虎と契りを交わし、彼の所属していた第二艦隊の面々と共に目覚ましい戦功を上げている。また、隼は彼の心獣である白虎と共に、よく城下を見物していたらしく、民からは白虎王とも呼ばれて親しまれていたという。
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    meteorunstar

    MOURNING書き下ろしのボツ部分。公式設定を捻じ曲げることはできなかったので供養。
    さすがに一人で師団殲滅は…と思った末の設定。帝国軍の基地部隊の指揮はコリンズがしています。足止めしてくれてるところを空からバンバンしたなら一個師団もいけるかなと。
    ギレルが『赤き死神』と呼ばれることになったこの日から遡ること数日。帝国に潜り込ませた諜報員から帝国軍が飛行系ゾイド――スナイプテラの発掘、復元に成功したという情報が入った。ようやく帝国軍との戦力差の溝が埋まり始めた共和国軍としてはなんとしても食い止めたい。そこで実戦投入される前に開発基地を襲撃、撃破。あわよくばスナイプテラを強奪するという作戦がたてられた。
    作戦に当たったのは共和国軍でも指折りのライダーがいる第五師団。ディアスは連隊長として作戦に参加していた。
    プランAはいたってシンプルだ。まずは帝国軍基地に潜入している複数の諜報員が無線通信をジャックし、情報を混乱させる。スナイプテラが格納されている場所は判明していたのでそこを集中砲火する。帝国のゾイドはゾイドオペレーターシステムを採用していることから、ライダーさえ乗せなければどうとでもなるというわけだ。もしスナイプテラに出撃された場合はプランBに移行。本隊は敵基地の主力部隊の迎撃しつつ基地を制圧。ディアスが指揮する狙撃班は援護射撃しつつ、ターゲットを狙う。
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