nagareboshi_ss
REHABILIThanksgivingの🐑🔮立ち絵から ご飯食べさせたいなって 一応感謝祭について調べたけどよくわかんなかった( )ので雰囲気だけ なんでも許せる方向け「はい、どーぞ」
テーブルの上にはずらりと並んだ料理たち。オムライス、パスタ、ドリアなど主菜になるものからサラダやグラタン、ポテトなどの副菜系なんかも他に数種類。極めつけはショートケーキやリンゴのパイ、俺の好きなチョコのケーキまで並んでいる。
これらすべてを作ったのは一緒に住んでいる恋人の浮奇。珍しく午前中から起きたと思ったら朝食もそれなりにせっせと料理を作り始めた。何事かとキッチンに立つ浮奇を後ろから覗いてみれば「ランチには間に合うだろうからリビングで待っててね」となにやらいつも以上に集中していた。せっかくだし邪魔しちゃ悪いかと思い、大人しくリビングのソファでゆっくり本でも読もうと腰掛けたのが数時間前。あっという間に時間は過ぎていたらしく時計の針はてっぺんを越え短針が1を指しているところだった。手に持っていた本から視線を上げ、腰を上げようとしたところで食欲を刺激する匂いが漂っていたことに気がついた。だいぶ読書に集中してしまっていたらしい。ソファから立ち上がりキッチンを覗きに行こうとしたところでパタパタとスリッパの音が近づいてきた。
2294テーブルの上にはずらりと並んだ料理たち。オムライス、パスタ、ドリアなど主菜になるものからサラダやグラタン、ポテトなどの副菜系なんかも他に数種類。極めつけはショートケーキやリンゴのパイ、俺の好きなチョコのケーキまで並んでいる。
これらすべてを作ったのは一緒に住んでいる恋人の浮奇。珍しく午前中から起きたと思ったら朝食もそれなりにせっせと料理を作り始めた。何事かとキッチンに立つ浮奇を後ろから覗いてみれば「ランチには間に合うだろうからリビングで待っててね」となにやらいつも以上に集中していた。せっかくだし邪魔しちゃ悪いかと思い、大人しくリビングのソファでゆっくり本でも読もうと腰掛けたのが数時間前。あっという間に時間は過ぎていたらしく時計の針はてっぺんを越え短針が1を指しているところだった。手に持っていた本から視線を上げ、腰を上げようとしたところで食欲を刺激する匂いが漂っていたことに気がついた。だいぶ読書に集中してしまっていたらしい。ソファから立ち上がりキッチンを覗きに行こうとしたところでパタパタとスリッパの音が近づいてきた。
シンヤノ
DONEPsyborg。🐑が🔮を探す話。本当にちらりとですがENメンバーに全員触れます。
Not for meの場合静かに離脱をお願いします。
2022/11/27加筆修正。多少セクシーな単語が出ますのでご注意ください。
2023/9 微修正。
窮地の君浮奇が目を覚まさなくなった。
数ヶ月ぶりに家に招いて、抱き合って眠った翌日のことだった。
思い出す限りこれといった前触れはない。いつも通り楽しくゲームをして、美味しい食卓を囲み、笑う彼を愛しく眺めて、誘われた唇にキスをして、気を失うように眠りに落ちたところまで、全てはいつも通りだった。
いつものように彼より早く起きて、いつものように犬の散歩と日課のワークアウトを簡単に済ませ、いつものようにランチの相談に起こそうとして、ようやく異変に気がついた。
浮奇が目を覚まさない。ゆすっても名前を呼んでも、戯けてキスをしてみせても、くすくす笑う声も、気だるげな声も返ってこない。慌てて医者に駆け込んだ。
しかしどの医者を頼っても、体に異変はないという。
9714数ヶ月ぶりに家に招いて、抱き合って眠った翌日のことだった。
思い出す限りこれといった前触れはない。いつも通り楽しくゲームをして、美味しい食卓を囲み、笑う彼を愛しく眺めて、誘われた唇にキスをして、気を失うように眠りに落ちたところまで、全てはいつも通りだった。
いつものように彼より早く起きて、いつものように犬の散歩と日課のワークアウトを簡単に済ませ、いつものようにランチの相談に起こそうとして、ようやく異変に気がついた。
浮奇が目を覚まさない。ゆすっても名前を呼んでも、戯けてキスをしてみせても、くすくす笑う声も、気だるげな声も返ってこない。慌てて医者に駆け込んだ。
しかしどの医者を頼っても、体に異変はないという。
おもち
TRAININGPsyBorg。さいぼぐが男の子を預かる話。ガチャガチャと激しくおもちゃをぶつけさせて怪物のような叫び声を上げるその子は、アイドルのライブに行く間だけ預かっててとお願いされて今朝預かった友人のこどもだった。名前、なんだっけな。ちゃんと聞いたのに不快で騒がしい物音を聞いてイライラしているうちに忘れてしまった。
こどもは嫌いじゃない。けど、うるさいのは嫌い。預かった以上は放置して怪我をさせるわけにもいかないから様子は見ておくけれど、今すぐ自分の部屋にこもって一人きりになりたかった。すごいな、なんで一人で遊んでてこんなにうるさくなれるの? こどもってみんなこうなのかな? 自分がこどもの時の記憶は参考にならない、だって俺は小さい時からうるさいのは嫌いだったし。
5686こどもは嫌いじゃない。けど、うるさいのは嫌い。預かった以上は放置して怪我をさせるわけにもいかないから様子は見ておくけれど、今すぐ自分の部屋にこもって一人きりになりたかった。すごいな、なんで一人で遊んでてこんなにうるさくなれるの? こどもってみんなこうなのかな? 自分がこどもの時の記憶は参考にならない、だって俺は小さい時からうるさいのは嫌いだったし。
nagareboshi_ss
REHABILI🐑がばかあって走って逃げていく切り抜き見てかわいい人だなあと思ってしまったところから出来た話 太陽が西へ沈んでいき空が橙色に染まる頃、カランと軽やかなベルが人の出入りを知らせ開けた店内の中央には、スポットライトを浴びたグランドピアノが存在を放っていた。週末にはそのピアノを使った小さなコンサートが開催されるこのレストランは、浮奇のお気に入りの店の一つ。
「ここ、最近できたばっかりなんだけど雰囲気がいいし料理もワインも美味しくてお気に入りなんだ」
そう言ってファルガーとディナーに来た浮奇は、いつもは見ない好みの顔したウエイトレスが料理やらアルコールやらを運んでくれ上機嫌だった。
店内にゆったり流れるピアノの旋律と共に小さく鼻歌を歌う浮奇を真っ直ぐ捉えることができないファルガーは内心チクチクとした感覚に襲われながらも表情には出さず食事を進めた。
2484「ここ、最近できたばっかりなんだけど雰囲気がいいし料理もワインも美味しくてお気に入りなんだ」
そう言ってファルガーとディナーに来た浮奇は、いつもは見ない好みの顔したウエイトレスが料理やらアルコールやらを運んでくれ上機嫌だった。
店内にゆったり流れるピアノの旋律と共に小さく鼻歌を歌う浮奇を真っ直ぐ捉えることができないファルガーは内心チクチクとした感覚に襲われながらも表情には出さず食事を進めた。
おもち
TRAININGPsyBorg。ワードパレットの「待宵」触れる・戸惑い・口付け、がお題でした。キャラ濃いめな良い人モブが出てきます。さいぼぐが別れますがハピエンです。「俺の荷物、捨てていいから」
下手くそに口角を上げてそう言った浮奇を引き止めなかったくせに、俺は部屋に置いていかれた浮奇のものをただの一つも捨てられずにいた。視界に入るたびに痛む胸も自業自得だ、浮奇はこの何倍も傷ついたはずだった。
俺に半同棲状態の恋人がいることを知っていたのは共通の友人たちと浮奇が気に入って何度も二人で行っていた家の近くのレストランのオーナーくらいだった。優しく聡い友人たちは俺の求める言葉と求めていない言葉を、つまり俺の痛いところを突く言葉とそれを優しく包むような言葉を寄越し、それ以外の時は今まで通りただ楽しいだけのくだらない会話に徹してくれた。俺を心配する言葉をかけてきたやつには俺なんか放っておいて浮奇に声をかけてやってくれと返し、呆れた顔を向けられたけれど。
8513下手くそに口角を上げてそう言った浮奇を引き止めなかったくせに、俺は部屋に置いていかれた浮奇のものをただの一つも捨てられずにいた。視界に入るたびに痛む胸も自業自得だ、浮奇はこの何倍も傷ついたはずだった。
俺に半同棲状態の恋人がいることを知っていたのは共通の友人たちと浮奇が気に入って何度も二人で行っていた家の近くのレストランのオーナーくらいだった。優しく聡い友人たちは俺の求める言葉と求めていない言葉を、つまり俺の痛いところを突く言葉とそれを優しく包むような言葉を寄越し、それ以外の時は今まで通りただ楽しいだけのくだらない会話に徹してくれた。俺を心配する言葉をかけてきたやつには俺なんか放っておいて浮奇に声をかけてやってくれと返し、呆れた顔を向けられたけれど。
シンヤノ
DONEPsyborg。Not for meの場合静かに離脱をお願いします。
※🐏🔮の2人はライバーとしての体とは別に、現実世界の体と名前を持って存在していると言う設定です。それらも全て妄想の産物であり、実際の彼らとは異なります。
※モブの女の子の視点で話が進みますが、彼女から🐏🔮に恋愛感情を向けることはなく、また向けられることもありません。
2013.11 微修正
怪物たちの紡ぐ唄タン、タ、タ、タン、
いい天気に弾む足を石畳に歌わせて、慣れた道を辿りながら節を取る。
新しい曲を作るときはいつもそう。いく通りもリズムを並べて、頭の中でメロディを重ねていくの。
学校で出されたばかりの課題を見たときは真っ直ぐな苦手分野に思わず呻いたけれど、これだ!と思うテーマを思いついたあとは早かった。
目処がつくと気が楽になるよね。ああ、でも随分前のことだから、あれをもとに曲を作るならやっぱりあの時の日記を読み返さなくちゃ。
私を絶望から救ってくれた彼らの話。
作ったリズムを追い越して、私は家へと駆け出した。
その人は私にとって「先生」だった。
心の中でね。本人に言ったら「もう転職したんだが」と渋い顔をされたから。
18617いい天気に弾む足を石畳に歌わせて、慣れた道を辿りながら節を取る。
新しい曲を作るときはいつもそう。いく通りもリズムを並べて、頭の中でメロディを重ねていくの。
学校で出されたばかりの課題を見たときは真っ直ぐな苦手分野に思わず呻いたけれど、これだ!と思うテーマを思いついたあとは早かった。
目処がつくと気が楽になるよね。ああ、でも随分前のことだから、あれをもとに曲を作るならやっぱりあの時の日記を読み返さなくちゃ。
私を絶望から救ってくれた彼らの話。
作ったリズムを追い越して、私は家へと駆け出した。
その人は私にとって「先生」だった。
心の中でね。本人に言ったら「もう転職したんだが」と渋い顔をされたから。
おもち
TRAININGPsyBorg。初めて会う話は何回書いてもいいことになっているので。二人で会う約束をした。具体的な時間を数えることもできないくらいたくさん話して、飽きることなくゲームをして、揃えて買った同じ酒を画面越しに一緒に飲んで。友人と呼ぶには大切になりすぎてしまったその人と、直接会うことを断るのに十分な理由が見つけられなかったから。
ネットで知り合った人と会う、いわゆるオフ会なんてことを俺はしたことがなかったし、そもそも人付き合いが得意でもないから友人もそう多くはない。それでも大切な家族である大型犬と二人で静かに暮らすだけで満たされていた。
そんな俺に愛犬と同じくらい大切な存在ができたのはきっと喜ばしいことなのだろうけれど、久しぶり過ぎて怖いというのも事実だった。自分が持てるだけの持ち物で生きてきた俺に、彼の存在は大きすぎる。大事にしてやれる自信がないなら最初から手に入れない方が良いんじゃないかと、そう思っていた。
3038ネットで知り合った人と会う、いわゆるオフ会なんてことを俺はしたことがなかったし、そもそも人付き合いが得意でもないから友人もそう多くはない。それでも大切な家族である大型犬と二人で静かに暮らすだけで満たされていた。
そんな俺に愛犬と同じくらい大切な存在ができたのはきっと喜ばしいことなのだろうけれど、久しぶり過ぎて怖いというのも事実だった。自分が持てるだけの持ち物で生きてきた俺に、彼の存在は大きすぎる。大事にしてやれる自信がないなら最初から手に入れない方が良いんじゃないかと、そう思っていた。
おもち
TRAININGPsyBorg。🎄マーケットに行く話。可愛いマグカップに入った赤ワインを一口飲んでホッと息を吐く。白い息が空気に散らばっていくのを見ていたらちょうど視線の先からふーふーちゃんがやってきて、俺は場所を知らせるように手を上げた。
「良かった、席空いてたんだな」
「うん。食べたいの買えた?」
「ああ、浮奇も食べるか?」
「一口ちょうだい。ホットワインは? 飲む?」
「甘い?」
「ちょっと。スパイスも入っててあったまるよ」
「じゃあもらう。……ん、うまいな」
口元を緩めたふーふーちゃんと見つめ合うだけでホットワインを飲んだ時より体が温まる気がした。キスしたいなぁ。こんなに人がいっぱいいたら手を繋ぐこともできない。俺がクリスマスマーケットに行きたいって誘って彼を連れてきたのに、二人きりの場所に帰りたくなっちゃう。
3391「良かった、席空いてたんだな」
「うん。食べたいの買えた?」
「ああ、浮奇も食べるか?」
「一口ちょうだい。ホットワインは? 飲む?」
「甘い?」
「ちょっと。スパイスも入っててあったまるよ」
「じゃあもらう。……ん、うまいな」
口元を緩めたふーふーちゃんと見つめ合うだけでホットワインを飲んだ時より体が温まる気がした。キスしたいなぁ。こんなに人がいっぱいいたら手を繋ぐこともできない。俺がクリスマスマーケットに行きたいって誘って彼を連れてきたのに、二人きりの場所に帰りたくなっちゃう。
つきみや
MOURNING推しの現場行って舞台ってやっぱり良いなと思い、にじフェスで演劇あったな~と思い出したので、いつかpybg中心のハピエン舞台やってくれないかな見たいな~の思いで脚本家でもないただの素人限界ポタクが頭に浮かんだストーリーを書き起こしてみました。いつかこういう舞台やってくれないかな~100%存在しない 役名は適当に付けたので意味はない
役もpybg以外贔屓とかない 何となく合いそうな子を選んだだけです 3761
おもち
TRAININGPsyBorg。🐏🔮でワードパレットの「クンツァイト」ベッド・涙・埋める、がお題でした。初めて浮奇が泊まった日の朝、アラームをかけなかったのに目が覚めたのはいつもより早い時間だった。起きた時に目の前に人がいることに一瞬驚き、それがすやすやと眠る浮奇だと気がついて力を抜く。悪い夢を見ることもあると言っていたけれどずいぶん気持ちよさそうで穏やかな寝顔だったから安心した。
手を伸ばして頬に触れ、柔らかく滑らかな肌をそっと撫でる。いつまでもそうしていたいくらい甘やかで幸せな時間は数分で俺の許容量を超え、むずむずと落ち着かない気持ちになってベッドを出た。
寝室の外で廊下を駆ける足音と、それから扉の前で大人しく待っているらしい気配を感じて口元に笑みを浮かべ、何も身につけていなかった体に外に出るのに十分な防寒着を重ねていく。準備ができてからベッドを振り返って浮奇がまだよく眠っていることを確認し、静かに扉を開きそこで待っていた愛犬に「しぃ」と指を立てた。
2719手を伸ばして頬に触れ、柔らかく滑らかな肌をそっと撫でる。いつまでもそうしていたいくらい甘やかで幸せな時間は数分で俺の許容量を超え、むずむずと落ち着かない気持ちになってベッドを出た。
寝室の外で廊下を駆ける足音と、それから扉の前で大人しく待っているらしい気配を感じて口元に笑みを浮かべ、何も身につけていなかった体に外に出るのに十分な防寒着を重ねていく。準備ができてからベッドを振り返って浮奇がまだよく眠っていることを確認し、静かに扉を開きそこで待っていた愛犬に「しぃ」と指を立てた。
おもち
TRAININGPsyBorg。ハロウィン翌日の話を書きたかったんですがハロウィンみは消え失せてただイチャイチャしてるだけになりました。いつも通り。 「トリックオアトリート〜」
「……ハロウィンは昨日で終わったが」
「細かいことは気にしないで。ふーふーちゃんの家久しぶりだー、お邪魔します」
「そうだったか? ん、荷物」
「ありがとう」
二日分の荷物はそんなに重くないのに、ふーふーちゃんはすぐに俺の手からカバンを受け取ってくれる。きっとこんなの人として当たり前で、なんでもないことだなんて思ってるんでしょう。全部言ったらキリがないから教えてあげないけど、そんな些細なことで俺はどんどんふーふーちゃんのこと好きになってるからね?
先に部屋の奥へ向かうその背中に抱きついてやろうかと考えたところで、リビングから出てきたモフモフの大きなわんちゃんが俺のことを見つけてパタパタと駆け寄ってきた。振り返ったふーふーちゃんが「すっかり懐かれたな」と嬉しそうに笑う。彼の愛犬に擦り寄られ、俺は両手を広げてその子のことを抱きしめた。
2644「……ハロウィンは昨日で終わったが」
「細かいことは気にしないで。ふーふーちゃんの家久しぶりだー、お邪魔します」
「そうだったか? ん、荷物」
「ありがとう」
二日分の荷物はそんなに重くないのに、ふーふーちゃんはすぐに俺の手からカバンを受け取ってくれる。きっとこんなの人として当たり前で、なんでもないことだなんて思ってるんでしょう。全部言ったらキリがないから教えてあげないけど、そんな些細なことで俺はどんどんふーふーちゃんのこと好きになってるからね?
先に部屋の奥へ向かうその背中に抱きついてやろうかと考えたところで、リビングから出てきたモフモフの大きなわんちゃんが俺のことを見つけてパタパタと駆け寄ってきた。振り返ったふーふーちゃんが「すっかり懐かれたな」と嬉しそうに笑う。彼の愛犬に擦り寄られ、俺は両手を広げてその子のことを抱きしめた。
おもち
TRAININGPsyBorg。保育士🐏とお花屋さん🔮の話。好き勝手書いてます。こどもたちのお散歩の時間に通る道に、洒落た店構えの花屋があった。その店先に並ぶ花は毎日彩り鮮やかで美しく目を楽しませてくれる。先月のある日、こどもが「ちゅーりっぷ!」と大きな声で花の名前を当ててみせてから、店の前に出ている花の中にこどもたちでも知っているようなわかりやすい花が並ぶようになり、その道はこどもたちもお気に入りのお散歩コースとなった。
俺はその店がこどもたちとは違う理由で気になっていて、仕事が早く片付いた日の夜、駅とは反対側のその通りへと足を運んだ。営業時間を確認していなかったからもしかしたら閉まっているかもしれないと思ったけれど幸いまだ店には明かりが灯っていて、軽やかな鈴の音を鳴らしながら扉を開け中へ入る。お散歩で前を通る時にはそこまで気にならなかったが、店の中はむせ返りそうなほど花の香りでいっぱいだった。
8133俺はその店がこどもたちとは違う理由で気になっていて、仕事が早く片付いた日の夜、駅とは反対側のその通りへと足を運んだ。営業時間を確認していなかったからもしかしたら閉まっているかもしれないと思ったけれど幸いまだ店には明かりが灯っていて、軽やかな鈴の音を鳴らしながら扉を開け中へ入る。お散歩で前を通る時にはそこまで気にならなかったが、店の中はむせ返りそうなほど花の香りでいっぱいだった。
しろ🐾
DONE🐑🔮 大学生なノクの皆とハロウィンパーティ※めちゃくちゃ甘ったるい
付き合っててもいいし、付き合ってなくてこの距離感でもいいと思います
ハロウィン用(さいぼくで仮装の代わりにいろんな世界線・バースを書く)
あとで加筆して再投稿予定 1576
こはく
DONEシンガーソングライター🔮と、テレビ局で働く🐑の長い恋のお話。「Until Death Do Us Part」浮奇ヴィオレタは、彼氏の絶えない男であった。
その理由には、元来ノリの良い性格であることに加え、人からの好意に聡いことが挙げられる。
夜の街に繰り出しては、寄って来た男の手を取り、その誘い文句に甘えるようにして体を預けた。
しかし、相手からの熱烈なアプローチを受けて始まった交際関係はいつも長くは続かない。
相手の気持ちが重くなるにつれて浮奇の情は薄れていき、次の相手をキープしてから別れるというのが常だった。
そんな浮奇の交際癖に終止符が打たれたのは、五年前の出来事。
元カレであるファルガー・オーヴィドとの出会いがきっかけだった。
ファルガーの恋人として過ごした僅か三年間で、浮奇の恋愛観はがらりと変わった。
別れてから二年経った今でも、もう昔のように恋人を取っ替え引っ替えするようなことはない。
25593その理由には、元来ノリの良い性格であることに加え、人からの好意に聡いことが挙げられる。
夜の街に繰り出しては、寄って来た男の手を取り、その誘い文句に甘えるようにして体を預けた。
しかし、相手からの熱烈なアプローチを受けて始まった交際関係はいつも長くは続かない。
相手の気持ちが重くなるにつれて浮奇の情は薄れていき、次の相手をキープしてから別れるというのが常だった。
そんな浮奇の交際癖に終止符が打たれたのは、五年前の出来事。
元カレであるファルガー・オーヴィドとの出会いがきっかけだった。
ファルガーの恋人として過ごした僅か三年間で、浮奇の恋愛観はがらりと変わった。
別れてから二年経った今でも、もう昔のように恋人を取っ替え引っ替えするようなことはない。
おもち
TRAININGPsyBorg。ハロウィンのいちゃついてるだけのバカップルさいぼぐです🫶珍しく朝から起きてキッチンに篭っている浮奇のところへ、散歩を終えて愛犬と共に顔を出す。ただいまと声をかける前に振り返った浮奇はいつもより可愛らしくて、ハグをしてからジッとその顔を見つめた。
「今日はどこかに出かけるのか?」
「え? 出かけないよ、一日ふーふーちゃんを独り占めする予定。どうして?」
「メイクがいつも出かける時と同じだ。友達と予定でもあるのかと思った」
「誘われたけど断った。だって、初めてふーふーちゃんと二人で過ごせるハロウィンだよ? ……メイク濃いかな? いつものとどっちが好き?」
「可愛いよ。浮奇が好きなようにするといい」
不安そうな顔は一瞬で吹き飛ばしてやり、額をぶつけて間近で笑う。イベントごとは嫌いじゃない。年中ハロウィンのような装飾がされた我が家はあまり季節感はないが、今日はそれがピッタリ合う日だ。騒がし過ぎる場所へ行くことはないが家の中でも十分楽しめる。浮奇がいるなら、なおさら。
2589「今日はどこかに出かけるのか?」
「え? 出かけないよ、一日ふーふーちゃんを独り占めする予定。どうして?」
「メイクがいつも出かける時と同じだ。友達と予定でもあるのかと思った」
「誘われたけど断った。だって、初めてふーふーちゃんと二人で過ごせるハロウィンだよ? ……メイク濃いかな? いつものとどっちが好き?」
「可愛いよ。浮奇が好きなようにするといい」
不安そうな顔は一瞬で吹き飛ばしてやり、額をぶつけて間近で笑う。イベントごとは嫌いじゃない。年中ハロウィンのような装飾がされた我が家はあまり季節感はないが、今日はそれがピッタリ合う日だ。騒がし過ぎる場所へ行くことはないが家の中でも十分楽しめる。浮奇がいるなら、なおさら。
おもち
TRAININGPsyBorg。ででに〜で〜とをする付き合ってるさいぼぐです。ウォータースライダーに乗った後、俺に気づかせないようにしているようだけれど浮奇の機嫌が少し悪くなったのは察していた。大方濡れた髪が気に入らないとか、そんなことだろう。それまでは呆れるくらいに写真を撮っていたのに極端に自分の写真を撮らなくなった。変わらず俺のことは撮っていたけれど。
本人が楽しみたい気持ちがあることは分かっていたからわざわざ俺から触れることなくそのまま他のアトラクションに乗ったり食べ歩きをした。しばらく経つとすっかり髪は乾いたように思えたからタイミングを見てトイレ休憩を挟んだけれど、出てきた浮奇は分かりやすく不貞腐れていた。俺の手を取って歩き出すから本当ならその手を振り解かなければいけないが、これ以上浮奇の機嫌を損ねたくはない。ズンズン歩いて行く浮奇の手をギュッと握ると、浮奇は歩調を緩め拗ねた顔で俺のことを見上げた。
1763本人が楽しみたい気持ちがあることは分かっていたからわざわざ俺から触れることなくそのまま他のアトラクションに乗ったり食べ歩きをした。しばらく経つとすっかり髪は乾いたように思えたからタイミングを見てトイレ休憩を挟んだけれど、出てきた浮奇は分かりやすく不貞腐れていた。俺の手を取って歩き出すから本当ならその手を振り解かなければいけないが、これ以上浮奇の機嫌を損ねたくはない。ズンズン歩いて行く浮奇の手をギュッと握ると、浮奇は歩調を緩め拗ねた顔で俺のことを見上げた。
おもち
TRAININGPsyBorg。風邪っぴきうきと愛情たっぷりふちゃ❤️💜インターホンの音で目を覚ます。まだ頭がぼーっとしていて、二度目のインターホンでようやく顔を自分の部屋の扉の方へ向けた。三度目が鳴る前にガチャッと鍵の回る音がして、思考が止まる。
ルームシェアをしている友人は今週旅行に出ていて帰ってこないはずだった。この家の鍵を開けられる人は、他には……。
あまり頭が回らないのは昨夜からある熱のせいだろう。まだ体が熱く、寝巻きは汗で湿っている。シャワーを浴びて着替えたい。いや、その前に誰が来たのかを確かめないと。
俺はいつもの何倍も時間をかけてのろのろと体を起こした。布団の外の空気は冷えていて寒気に身を震わせる。何か上にもう一枚着たほうがいいかも。部屋の中に視線を巡らせていれば、カチャッと静かに扉が開いて、入ってきた人と目が合った。
3459ルームシェアをしている友人は今週旅行に出ていて帰ってこないはずだった。この家の鍵を開けられる人は、他には……。
あまり頭が回らないのは昨夜からある熱のせいだろう。まだ体が熱く、寝巻きは汗で湿っている。シャワーを浴びて着替えたい。いや、その前に誰が来たのかを確かめないと。
俺はいつもの何倍も時間をかけてのろのろと体を起こした。布団の外の空気は冷えていて寒気に身を震わせる。何か上にもう一枚着たほうがいいかも。部屋の中に視線を巡らせていれば、カチャッと静かに扉が開いて、入ってきた人と目が合った。
おもち
TRAININGPsyBorg。SSです。甘いものが食べたかったので。足音が聞こえて彼がこちらへ向かってきていることが分かったのだけれど、ちょうどチョコレートを溶かしているところで手が離せなかった俺は顔だけ振り向き「ふーふーちゃん」と彼の名前を呼んで笑いかけた。
「お腹すいたの?」
「いいや、いい匂いにつられただけだ。お菓子作りか?」
「フォンダンショコラを作ってる。すっごく食べたい気分になっちゃって」
「ふぅん」
ふーふーちゃんは俺の隣に立ってボウルの中を覗き込み、それからチョコレートではなく俺の匂いを嗅ぐように髪に鼻先を触れさせた。
「ふ、ふーふーちゃん……?」
「なんでもない。出来上がるまでにはまだ時間がかかりそうか?」
「ええと、これに卵と粉を混ぜて、型に入れて十分ちょっと焼くから、三十もあればできると思うよ。ふーふーちゃんも食べる?」
846「お腹すいたの?」
「いいや、いい匂いにつられただけだ。お菓子作りか?」
「フォンダンショコラを作ってる。すっごく食べたい気分になっちゃって」
「ふぅん」
ふーふーちゃんは俺の隣に立ってボウルの中を覗き込み、それからチョコレートではなく俺の匂いを嗅ぐように髪に鼻先を触れさせた。
「ふ、ふーふーちゃん……?」
「なんでもない。出来上がるまでにはまだ時間がかかりそうか?」
「ええと、これに卵と粉を混ぜて、型に入れて十分ちょっと焼くから、三十もあればできると思うよ。ふーふーちゃんも食べる?」