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PAST全員生存本編後、KKに拒絶された暁人。愛してるじゃ足りない「ダメだ。オマエはもうアジトに来るな」
あの夜を二人で生き抜き、全員無事に戻ってきた。直後は魂の復元などバタついていたが、それも落ち着き日常を取り戻してきた頃、KKから面と向かって投げかけられた拒絶の言葉。一瞬理解が出来ずに、時が止まったのかと錯覚した程だった。
「…はぁ?!なんでだよ!!」
今このアジトに居るのは後凛子さんとエドさんだけで、僕の大声で二人の肩を跳ね上げさせてしまった。
「何でもだ。いいな」
「ちょっ、KKぇ!!!」
引き留めようとする手をすり抜け彼はアジトから出ていってしまう。取り残された僕は、空を切った手を下ろすことも出来ずに閉められた扉を見つめるしか無かった。実際には数秒だろうが、体感何十分も経った頃に後ろから凛子さんの溜め息が聞こえてくる。
1487あの夜を二人で生き抜き、全員無事に戻ってきた。直後は魂の復元などバタついていたが、それも落ち着き日常を取り戻してきた頃、KKから面と向かって投げかけられた拒絶の言葉。一瞬理解が出来ずに、時が止まったのかと錯覚した程だった。
「…はぁ?!なんでだよ!!」
今このアジトに居るのは後凛子さんとエドさんだけで、僕の大声で二人の肩を跳ね上げさせてしまった。
「何でもだ。いいな」
「ちょっ、KKぇ!!!」
引き留めようとする手をすり抜け彼はアジトから出ていってしまう。取り残された僕は、空を切った手を下ろすことも出来ずに閉められた扉を見つめるしか無かった。実際には数秒だろうが、体感何十分も経った頃に後ろから凛子さんの溜め息が聞こえてくる。
ポテトゾンビ
DONE #毎月25日はK暁デー4代目になってからの作品置き場。
毎月X(旧Twitter)に上げるのと同時にこちらにも追加していきます。
3代目運営様の間のデー作品置き場→ https://poipiku.com/2857944/9115210.html
それ以前のデー作品置き場→ https://poipiku.com/2857944/8535186.html 19
ことざき
DONE診断メーカー『あなたに書いて欲しい物語(ID:801664)』さんから、春に浮かれれるK暁の話。【「君と秘密を分け合いたい」で始まり、「緑が目に眩しかった」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば3ツイート(420字)以上でお願いします。】 1830
5ilent_nya
DONE感覚遮断壁尻が見たい!と言っていたらサブさん(@subaccount3210)とぱそのさん(@pa_so_konbu)が小説と漫画にしてくださる奇跡が起きたので、恩に報いるため表紙を作成しました。5ilent_nya
MOURNING伊予柑を食べているときに「果物食べるのを少し不穏な描写で書けたら楽しそう」と思って書きました。ED後、独自設定あり。
K暁 傷付けた厚い表皮に親指を添える。
力を込めると歪んだ表皮の内からみりみりと音がして、食い込む指先を溢れ出してきたものが濡らした。
みるみる手首まで伝った雫が小さな水たまりを作る。
瑞々しい表皮を引き剥がして千切り、内側の柔らかい果肉を薄皮ごと含めばじゅわりと口内が満たされた。
潰れて弾ける感触を奥歯で楽しみ、そのたびに溢れる果汁を啜る。
大半が水分のようなものなので、ほとんど飲むように腹に収めた。
最後の一口を飲み込んで、今更ではあるが濡れそぼった指先を手のひらごと下に向ける。
咀嚼する間にも次々と滴っていくものだから、都度都度拭くのは早々に諦めていた。
ティッシュでは太刀打ちできそうにない惨状を見遣り、布巾で粛々と手を拭った。
1637力を込めると歪んだ表皮の内からみりみりと音がして、食い込む指先を溢れ出してきたものが濡らした。
みるみる手首まで伝った雫が小さな水たまりを作る。
瑞々しい表皮を引き剥がして千切り、内側の柔らかい果肉を薄皮ごと含めばじゅわりと口内が満たされた。
潰れて弾ける感触を奥歯で楽しみ、そのたびに溢れる果汁を啜る。
大半が水分のようなものなので、ほとんど飲むように腹に収めた。
最後の一口を飲み込んで、今更ではあるが濡れそぼった指先を手のひらごと下に向ける。
咀嚼する間にも次々と滴っていくものだから、都度都度拭くのは早々に諦めていた。
ティッシュでは太刀打ちできそうにない惨状を見遣り、布巾で粛々と手を拭った。
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DONE2024年2月25日K暁オンリーイベント、開催おめでとうございます🥳
K暁デーネットプリント企画、お題「バレンタインデー」で書かせていただきました。
同棲軸の二人のはなしです🍚
※既にお知らせしていますが、本部様のネップリアンソロに申請させていただいた予約番号は不備があったためすでに削除しています。白黒版、修正したカラー版を登録し直したので、詳細はTwitter(X)をご覧下さい!
ビターな思い出を塗り替えて「KK、いつもありがとう」
お皿の上にちょこんと乗せられたそれは、どうやらチョコレートケーキのようだ。
「あ?……昨日作っていたのは、それだったのか」
昨日の夕方頃、帰宅すると部屋中チョコレートの甘い香りで包まれていて、その残り香が甘ったるくてつい顔を顰めてしまった。その香りの正体が、これだというわけだ。
「甘さ控えめにしたからさ、KKでも食べられると思うよ」
食べてみて苦手なら残してもいいからさ、と暁人は皿をずずいっとオレの前に差し出してくる。残してもいいと言うが、せっかく作ってくれたものを食べないわけにもいかない。とりあえず一口、と控えめにスプーンですくって口へと運ぶ。
「…………美味いな、これ」
1959お皿の上にちょこんと乗せられたそれは、どうやらチョコレートケーキのようだ。
「あ?……昨日作っていたのは、それだったのか」
昨日の夕方頃、帰宅すると部屋中チョコレートの甘い香りで包まれていて、その残り香が甘ったるくてつい顔を顰めてしまった。その香りの正体が、これだというわけだ。
「甘さ控えめにしたからさ、KKでも食べられると思うよ」
食べてみて苦手なら残してもいいからさ、と暁人は皿をずずいっとオレの前に差し出してくる。残してもいいと言うが、せっかく作ってくれたものを食べないわけにもいかない。とりあえず一口、と控えめにスプーンですくって口へと運ぶ。
「…………美味いな、これ」
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PAST1月のK暁デー、お題は「温泉」で書かせていただきました♨️まだ付き合っていない、ふたりの話です
湯けむり温泉、恋慕の情「あ、見えてきた!あの旅館だね」
「おー、立派なモンだなぁ」
暁人とKKは、某県某市のとある旅館へと足を運んでいた。駐車場から少し歩くと、趣のある旅館が立派に構えている。古くからある旅館だが、ネットのクチコミでも評価が高いようだ。
「貰った宿泊券じゃないと、こんな立派な場所なんか来れなかったね」
「オマエの強運も、大したものだよ」
――そもそも、この旅館に泊まることができたのは暁人のおかげだった。たまたま貰った一枚の福引の抽選券で、なんと特賞が当たったものだから暁人は嬉しさよりも驚きの方が増してしばらくぽかんとしていた。同行していたKKが、たまには兄妹で旅行でもしてきたらどうだ、と提案したのもあって帰宅後すぐに麻里に話す。が
3273「おー、立派なモンだなぁ」
暁人とKKは、某県某市のとある旅館へと足を運んでいた。駐車場から少し歩くと、趣のある旅館が立派に構えている。古くからある旅館だが、ネットのクチコミでも評価が高いようだ。
「貰った宿泊券じゃないと、こんな立派な場所なんか来れなかったね」
「オマエの強運も、大したものだよ」
――そもそも、この旅館に泊まることができたのは暁人のおかげだった。たまたま貰った一枚の福引の抽選券で、なんと特賞が当たったものだから暁人は嬉しさよりも驚きの方が増してしばらくぽかんとしていた。同行していたKKが、たまには兄妹で旅行でもしてきたらどうだ、と提案したのもあって帰宅後すぐに麻里に話す。が
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PAST12月のK暁デー、お題は「プレゼント」で書かせていただきました。同棲しているいつもの二人のおはなしです。
その輝きは、手の中に「KK、クリスマスプレゼントは何がいい?」
「煙草だな」
「え? 最近そんなに吸わないのに?」
こたつでぬくぬくと過ごしながら、暁人は数日後のクリスマスをどうするか考えていた。
同棲を始めてからというものKKは日に日に煙草を吸う回数が減り、今では一日一回吸うか吸わないかぐらいになっている。ヘビースモーカーだったであろう彼からしたら、それはかなり意外なことであり、本人も控えるつもりはなかったと無意識だったようだ。
「もっと他にさ、せっかくならちゃんと物として残るものとか……ない?」
KKはしばらく考えて、すぐには思いつかなかったようで「思いついたら言うよ」と蜜柑を剥き始めた。
結局、KKからのプレゼントの要望はないままクリスマスイブ当日を迎えてしまった。挙句、もう一度聞けば「プレゼントはオマエでいい」と返される始末である。
1935「煙草だな」
「え? 最近そんなに吸わないのに?」
こたつでぬくぬくと過ごしながら、暁人は数日後のクリスマスをどうするか考えていた。
同棲を始めてからというものKKは日に日に煙草を吸う回数が減り、今では一日一回吸うか吸わないかぐらいになっている。ヘビースモーカーだったであろう彼からしたら、それはかなり意外なことであり、本人も控えるつもりはなかったと無意識だったようだ。
「もっと他にさ、せっかくならちゃんと物として残るものとか……ない?」
KKはしばらく考えて、すぐには思いつかなかったようで「思いついたら言うよ」と蜜柑を剥き始めた。
結局、KKからのプレゼントの要望はないままクリスマスイブ当日を迎えてしまった。挙句、もう一度聞けば「プレゼントはオマエでいい」と返される始末である。
ポテトゾンビ
DONEお待たせしております!!秋祭で受けたエアスケブです!けけを押し倒しながら「あんたのそういうところ、僕は嫌いだよ」って言うド攻めあきとくん(受)です!
ディープ💋の話。
ありがとうございました!!
ポテトゾンビ
DONEお待たせしております!!エアスケブで頂いた「へべれけK暁」です!好きそうな酒(個人の意見)も添えました。
今回は開戦しちゃったけど、2人してダメな酔い方して二日酔いになってほしさもある。てか多分そういう日もある。あれ。
祟久⛩️-Suiku-
DONEちゅーしてるだけなのですがこういうけあき大好きです❤️aktくんから押してけけに押し返されるやつ、つまりはGOサイン??
若いからね?したいよね?
背景とか雑なのは許してくださいね💦
もちこの本棚📖
DONE『足を止める』『すれ違う』『忘れ物』のお題で、ずんだのもちこのK暁さんのお話しを考えてみましょう。K暁ずっと幸せに暮らしてくれ〜〜〜
わかる人にはわかる、某ドラマのネタが含まれています。あまりにもお題がタイムリーだったもので…
#shindanmaker
https://shindanmaker.com/605556
あなたと共に過ごすなんでもない日々を KKと一緒に暮らし始めて一年以上が経った。
暁人も社会人になり、次第に仕事が忙しくなるにつれてどうしても自分一人で家事を担当することは難しくなり、KKからも提案があって分担するようになった。初めからKKが全く家事をやらないわけではなく、暁人自身がやらせて欲しいと頼んだのもあって、正直なところ分担をすることは躊躇った。だが中途半端になってしまうことの方が嫌で、ここは素直にKKにお願いすることにしたのだ。
「KKごめん、今日も遅くなりそうだから…先にご飯、食べててね」
「おう、今日はオレも遅くなるだろうし、外で食べてくるから気にすんな、洗濯物は畳んでから出るからよ。お前も、なにか食べろよ?」
「うん、じゃあいってきます!」
3748暁人も社会人になり、次第に仕事が忙しくなるにつれてどうしても自分一人で家事を担当することは難しくなり、KKからも提案があって分担するようになった。初めからKKが全く家事をやらないわけではなく、暁人自身がやらせて欲しいと頼んだのもあって、正直なところ分担をすることは躊躇った。だが中途半端になってしまうことの方が嫌で、ここは素直にKKにお願いすることにしたのだ。
「KKごめん、今日も遅くなりそうだから…先にご飯、食べててね」
「おう、今日はオレも遅くなるだろうし、外で食べてくるから気にすんな、洗濯物は畳んでから出るからよ。お前も、なにか食べろよ?」
「うん、じゃあいってきます!」
もちこの本棚📖
DONE11月のK暁デー、お題は『チョコレートケーキ』『こたつ』で書かせていただきました!先月の話の続きにはなりますが、単体でも読めます👌🏻´-
甘美な菓子と炬燵の誘惑「週末の天気は晴れ、一二月下旬頃のような気温になり、最低気温は……」
テレビで流れる天気予報は、今週末が一段と冷えることを示していた。それを見ていた暁人が「早めに冬支度をしておいて、正解だったね」と夕飯の準備をしながらKKに語りかける。
「今年は随分と過ごしにくいな、日中は春みたいな気温だってのに」
「本当にね、体調崩さないようにしないと」
今日の夕飯は生姜をたっぷり使ったスープと、スタミナがつくようにと豚キムチにした。キッチンから香る美味しそうな匂いにKKの腹の虫が鳴く。
「お待たせKK、ご飯にしよっか」
ぱたん、と読んでいた本を閉じてKKが食事の準備を始める。ダイニングテーブルの上に色違いで購入したランチョンマットを敷いて、箸を置く。今日は酒を飲んでもいい日だと、グラスにビールを注いでいく。
2265テレビで流れる天気予報は、今週末が一段と冷えることを示していた。それを見ていた暁人が「早めに冬支度をしておいて、正解だったね」と夕飯の準備をしながらKKに語りかける。
「今年は随分と過ごしにくいな、日中は春みたいな気温だってのに」
「本当にね、体調崩さないようにしないと」
今日の夕飯は生姜をたっぷり使ったスープと、スタミナがつくようにと豚キムチにした。キッチンから香る美味しそうな匂いにKKの腹の虫が鳴く。
「お待たせKK、ご飯にしよっか」
ぱたん、と読んでいた本を閉じてKKが食事の準備を始める。ダイニングテーブルの上に色違いで購入したランチョンマットを敷いて、箸を置く。今日は酒を飲んでもいい日だと、グラスにビールを注いでいく。
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DONECP要素ありのけけ誕、K暁です( ˊ꒳ˋ ) ᐝ大遅刻ですが11月はけけ誕月間なので許していただきたい。改めておめでとうKK🎊
愛しのあなたと食卓を囲む 「ただいまー」
家に帰るとKKはまだ帰ってきていないようで、部屋は真っ暗だった。電気をつけて手を洗い、買ってきたものを冷蔵庫にしまっていく。今日の買い物は奮発した。
壁にかけられたカレンダーを眺めて、暁人が笑みを浮かべる。今日が何の日か、おそらくKKのことだから忘れているだろう。だからサプライズして驚かせてやろうと、暁人はあることを企てていた。
スマートフォンの画面を開き、メッセージの通知が来ていないかを確認する。KKからのメッセージはまだ来ていなかったが、夕飯までには帰ってきて欲しいと伝えておいたので問題は無いだろう。
「さてと……まずは唐揚げを作ろう!」
その頃、KKはようやく依頼を終わらせ凛子に連絡をする。凛子からは「報告書は後日でいいから、今日はそのまま直帰して。いいわね?」と少々強引に返されてKKは不思議に思いながらも帰路に着く。煙草の残りが少ないことに気がついて、通りかかったコンビニに入った。
2945家に帰るとKKはまだ帰ってきていないようで、部屋は真っ暗だった。電気をつけて手を洗い、買ってきたものを冷蔵庫にしまっていく。今日の買い物は奮発した。
壁にかけられたカレンダーを眺めて、暁人が笑みを浮かべる。今日が何の日か、おそらくKKのことだから忘れているだろう。だからサプライズして驚かせてやろうと、暁人はあることを企てていた。
スマートフォンの画面を開き、メッセージの通知が来ていないかを確認する。KKからのメッセージはまだ来ていなかったが、夕飯までには帰ってきて欲しいと伝えておいたので問題は無いだろう。
「さてと……まずは唐揚げを作ろう!」
その頃、KKはようやく依頼を終わらせ凛子に連絡をする。凛子からは「報告書は後日でいいから、今日はそのまま直帰して。いいわね?」と少々強引に返されてKKは不思議に思いながらも帰路に着く。煙草の残りが少ないことに気がついて、通りかかったコンビニに入った。