ちよど
DONE第22回アシュヨダワンドロライに参加させていただきました。お題「フィナーレ」「花束」「幸福」座にいるアシュくんの話。短いです。
素敵な企画を本当にありがとうございました。
アシュくんに花が降る話 フィナーレは高らかに。
人理修復を終えたカルデアの記録を英霊の座で受け取ったアシュヴァッターマンは微笑んだ。
喚ばれる度に応えるのは、人理を守るという意思の他にあの人に会えるかもしれないというかすかな希望があったから。その願いが果たされたカルデアでの記録をアシュヴァッターマンは広げる。
──カルデアに召喚されたドゥリーヨダナに出会った時の驚きを。
──生前のように受け入れられた歓喜を。
──共に戦い、笑い、人のように過ごした輝かしい日々を。
食い入るように記録を読むアシュヴァッターマンの眼の前をひらりと何かが落ちていった。
花だ。
薄紅色の蓮の花びらがぽとり、ぽとりと雨だれのように降っている。
872人理修復を終えたカルデアの記録を英霊の座で受け取ったアシュヴァッターマンは微笑んだ。
喚ばれる度に応えるのは、人理を守るという意思の他にあの人に会えるかもしれないというかすかな希望があったから。その願いが果たされたカルデアでの記録をアシュヴァッターマンは広げる。
──カルデアに召喚されたドゥリーヨダナに出会った時の驚きを。
──生前のように受け入れられた歓喜を。
──共に戦い、笑い、人のように過ごした輝かしい日々を。
食い入るように記録を読むアシュヴァッターマンの眼の前をひらりと何かが落ちていった。
花だ。
薄紅色の蓮の花びらがぽとり、ぽとりと雨だれのように降っている。
ちよど
DONE第21回アシュヨダワンドロライに参加させていただきました。お題は「彼氏」現パロ。モブ友人とアシュくんの話
モブくん「それ、ダメなやつじゃねぇか!!」
アシュくんの恋人の話 経営学部1年のアシュヴァッターマンには年上の彼女がいる。
真面目な奨学生には似合わない高級時計やブランド服を着ていたので心配した友人一同が問い詰めたのだ。
自分で言うのもなんだがバスケ部の1年は仲が良い。部活前の更衣室で真顔の俺達に囲まれてアシュヴァッターマンは困ったようにタートルネックの首元に触れた。
「その、恋人がくれたんだ」
少し頬を赤らめて視線を逸らせた好青年に俺達は悟った。
────こういう奴を年上の女性はかわいがりたいんだろうなぁ。
こいつほどの爽やかさも可愛げもない俺達は『恋人とうまくいってます』オーラをだだ漏れさせているアシュヴァッターマンを交互に小突く。
「爆発しろ!」
「彼女の友達を紹介してくれるよな!?」
1126真面目な奨学生には似合わない高級時計やブランド服を着ていたので心配した友人一同が問い詰めたのだ。
自分で言うのもなんだがバスケ部の1年は仲が良い。部活前の更衣室で真顔の俺達に囲まれてアシュヴァッターマンは困ったようにタートルネックの首元に触れた。
「その、恋人がくれたんだ」
少し頬を赤らめて視線を逸らせた好青年に俺達は悟った。
────こういう奴を年上の女性はかわいがりたいんだろうなぁ。
こいつほどの爽やかさも可愛げもない俺達は『恋人とうまくいってます』オーラをだだ漏れさせているアシュヴァッターマンを交互に小突く。
「爆発しろ!」
「彼女の友達を紹介してくれるよな!?」
ちよど
DONE第20回アシュヨダワンドロライに参加させていただきました。お題は「夢」。薄暗い話でグロ描写があります。アシュくんのバッドエンド。アシュヨダ??
アシュくん「──こんなもの、ただの掃除だ」
特異点のアシュくんが夢から醒める話 大きな戦も終わり、川辺で火を焚いていると会いたかった人がやってきた。
「息災にしておるな、アシュヴァッターマン!」
片手を上げて笑うその人に俺も笑う。
「旦那も元気そうで良かった」
本当にそうだ。
青空の下で広がるあの森を、遠くに見える王宮を、探しても探しても揃わなかったこの人が何の不自由もなく火の中を覗き込んでいる。
「旦那、危ねぇから。──こういうのはバラモンの仕事だ」
「わし様なんだから穢れとか大丈夫だろう?」
なんでも興味を示す子供のような旦那の足元でばちり、と薪が弾けた。俺は火の中に手をつっこみ薪をかき回して肉片を並べ直し炎を整える。
「熱くないのか?」
旦那の質問に俺は苦笑する。
大切な人の体を探して獣の腹の中をまさぐった時の方が熱かった。
2548「息災にしておるな、アシュヴァッターマン!」
片手を上げて笑うその人に俺も笑う。
「旦那も元気そうで良かった」
本当にそうだ。
青空の下で広がるあの森を、遠くに見える王宮を、探しても探しても揃わなかったこの人が何の不自由もなく火の中を覗き込んでいる。
「旦那、危ねぇから。──こういうのはバラモンの仕事だ」
「わし様なんだから穢れとか大丈夫だろう?」
なんでも興味を示す子供のような旦那の足元でばちり、と薪が弾けた。俺は火の中に手をつっこみ薪をかき回して肉片を並べ直し炎を整える。
「熱くないのか?」
旦那の質問に俺は苦笑する。
大切な人の体を探して獣の腹の中をまさぐった時の方が熱かった。
ちよど
DONEビーマ&ヨダナ中心WEBオンリー『第2回だよ!カレパしよ!』に参加させていただきました!素敵なイベントをありがとうございます!アシュヨダ全年齢。彷徨アシュくんをきれいにする話。
ヨダナさん「マスター! わし様服を無くしてしまったので新しいものが欲しいー!!」
彷徨アシュくんをきれいにする話 旦那は美しい男だ。
繊細な美しさではないが、鍛えられた大柄な体と愛嬌のある顔立ちをしている。鎧姿の時も美しいが、今のように三臨で着飾っている時も美しい。
その美しさの隣に在るべきではないのだ、『俺』は。
俺が立ち尽くす森は命に満ち溢れていた。近くの川からせせらぎが聞こえている。柔らかな風に木漏れ日は踊るように陰影を作り、鳥たちは姿を隠すことなく囀っていた。サルがのんびりと枝を渡っていく。木から滑り降りたリス達が地面を走り、苔むした岩に座っている『俺』の足元で立ち止まった。
「おいおい、これはおまえたちのものではないぞー」
『俺』の隣に座っているドゥリーヨダナがそう言いながら、食べかけのクロワッサンのかけらを地面に落とす。リス達が群がった。
5193繊細な美しさではないが、鍛えられた大柄な体と愛嬌のある顔立ちをしている。鎧姿の時も美しいが、今のように三臨で着飾っている時も美しい。
その美しさの隣に在るべきではないのだ、『俺』は。
俺が立ち尽くす森は命に満ち溢れていた。近くの川からせせらぎが聞こえている。柔らかな風に木漏れ日は踊るように陰影を作り、鳥たちは姿を隠すことなく囀っていた。サルがのんびりと枝を渡っていく。木から滑り降りたリス達が地面を走り、苔むした岩に座っている『俺』の足元で立ち止まった。
「おいおい、これはおまえたちのものではないぞー」
『俺』の隣に座っているドゥリーヨダナがそう言いながら、食べかけのクロワッサンのかけらを地面に落とす。リス達が群がった。
ちよど
DONE第19回アシュヨダワンドロライに参加させていただきました。お題は「香り」。ちょっとズレてしまったかもしれません。
アシュくんが穢れを食べる話
ヨダナさん「おまえ、好きだろう?」
「特大の穢れを召し上がれ」 香ばしい匂いにごくんと喉が鳴った。
王宮の宴は華やかで料理を持った侍女達が静かに行き来している。俺と父の前に並べられたバラモン用の食事も贅を凝らした物で細やかな装飾がされている。
こんな場でしか食べられないような豪勢な食事だ。
だというのに俺は思わず口元を押さえた。
「アシュヴァッターマン!!」
ドゥリーヨダナの声が響く。
目ざとく俺の様子がおかしいのに気づいたのだろう。
俺は心配そうな父の眼差しを振り切って立ち上がった。上座に向かう。食事を楽しんでいる人々の合間を抜ける度に、香ばしい匂いに顔をしかめそうになる。
──旦那のせいだ。
俺が近づいてくるのをにやにやと待っている旦那は絶対に俺の状態が分かっている。
1369王宮の宴は華やかで料理を持った侍女達が静かに行き来している。俺と父の前に並べられたバラモン用の食事も贅を凝らした物で細やかな装飾がされている。
こんな場でしか食べられないような豪勢な食事だ。
だというのに俺は思わず口元を押さえた。
「アシュヴァッターマン!!」
ドゥリーヨダナの声が響く。
目ざとく俺の様子がおかしいのに気づいたのだろう。
俺は心配そうな父の眼差しを振り切って立ち上がった。上座に向かう。食事を楽しんでいる人々の合間を抜ける度に、香ばしい匂いに顔をしかめそうになる。
──旦那のせいだ。
俺が近づいてくるのをにやにやと待っている旦那は絶対に俺の状態が分かっている。
ちよど
DONE第18回アシュヨダワンドロライに参加させていただきました。使ったお題は「黄金」「ふたりきり」「旦那」。
夏イベがすごすぎてまだ飲み込めていません。すごかった。
ドバイの屋敷でアシュヨダがだらだらしているだけの話。
アシュくん「…ずるい」
鳥籠は見ていた「旦那。もしかしなくてもここにサイコロを入れるつもりか?」
黄金の鳥籠を前に俺が言うとソファーに座っていた旦那は顔を綻ばせた。
「分かっておるではないか! アシュヴァッターマン!! …あとはこの前で上手いことマスターに召喚陣をまわさせれば。ぐふふふふ」
悪巧みをする旦那に苦笑して俺はあたりを見渡す。
ドバイで買い上げたふたりで使うには広い屋敷は黄金で飾り立てられ、中央の噴水を囲むように美しい布が書けられている。花や果物を盛った籠が台座に載せられ、天窓から光がさんさんと差し込んでいるというのに、燭台には贅沢にも火が灯されている。
そこに置かれた脈絡のない大きな鳥籠。
──生前鳥の名を持つ人がいた。旦那達の叔父のシャクニだ。
1467黄金の鳥籠を前に俺が言うとソファーに座っていた旦那は顔を綻ばせた。
「分かっておるではないか! アシュヴァッターマン!! …あとはこの前で上手いことマスターに召喚陣をまわさせれば。ぐふふふふ」
悪巧みをする旦那に苦笑して俺はあたりを見渡す。
ドバイで買い上げたふたりで使うには広い屋敷は黄金で飾り立てられ、中央の噴水を囲むように美しい布が書けられている。花や果物を盛った籠が台座に載せられ、天窓から光がさんさんと差し込んでいるというのに、燭台には贅沢にも火が灯されている。
そこに置かれた脈絡のない大きな鳥籠。
──生前鳥の名を持つ人がいた。旦那達の叔父のシャクニだ。
ちよど
DONE第17回アシュヨダワンドロライに参加させていただきました。お題は『花火』。短いですがよろしくお願いいたします。アシュヨダが花火をする話。
ヨダナさん「わし様はその答えをすでに言っておるぞ」
パスワードは「747」全年齢です。
花火は好きじゃなかったが、 花火は好きじゃねぇ。
そう心のなかで呟いて、俺ははしゃいでいる旦那から視線を離した。
シミュレーターで再現した夏の夜は生暖かい風が時折吹くぐらいで過ごしやすい。
この島はカルデアの関係者しかおらず、みんな遠慮なく騒いでいて鼓膜が休む暇もないくらいだ。
浜辺で小さな花火を散らしているマスター達。離れたところで花火を打ち上げているサーヴァント達。バーベキューをする者、酒をあおる者、誰もが笑い色鮮やかな火花を楽しんでいる。
ドーン、ドーンと打ち上がる音が重なり。パチパチと火の粉が降る音が散らばる。
夜空には彩り豊かな花が咲き、時折妙な形の花火が上がるとどっと笑い声があがる。
どれもが輝いて、あっという間に去ってしまう。生前別れた愛しい人々のように。
1224そう心のなかで呟いて、俺ははしゃいでいる旦那から視線を離した。
シミュレーターで再現した夏の夜は生暖かい風が時折吹くぐらいで過ごしやすい。
この島はカルデアの関係者しかおらず、みんな遠慮なく騒いでいて鼓膜が休む暇もないくらいだ。
浜辺で小さな花火を散らしているマスター達。離れたところで花火を打ち上げているサーヴァント達。バーベキューをする者、酒をあおる者、誰もが笑い色鮮やかな火花を楽しんでいる。
ドーン、ドーンと打ち上がる音が重なり。パチパチと火の粉が降る音が散らばる。
夜空には彩り豊かな花が咲き、時折妙な形の花火が上がるとどっと笑い声があがる。
どれもが輝いて、あっという間に去ってしまう。生前別れた愛しい人々のように。
ちよど
DONE第16回アシュヨダワンドロライに参加作品。お題は「海」「水着」です。ふたりとも思考が茹でられていた話。夏の熱さは怖いですね。
アシュくん「ビキニじゃねぇかぁああああ!!」
ワンドロライ再開本当にありがとうございます。
水着に着替えるヨダナさんの話 どうせ暑くなるからとクーラを切った夏の夜の終わり。汗だくになったアシュヴァッターマンとドゥリーヨダナは同じベッドに裸で横になっていた。
体の熱さは抜けず、頭もぼんやりとしている。気だるげな雰囲気の中、アシュヴァッターマンが口を開いた。
「サーヴァントは熱中症にならないからいいけどよぉ。明日?今日か。マスター達と海に行くんだろ。体調崩したりしたらもったいねぇぜ」
海と言ってもシミュレーターだが、マスターである少女とレジャーが出来るとあってサーヴァント達の多くは行きたがっている。
厳正なる抽選の結果珍しく留守番になったアシュヴァッターマンの言葉にドゥリーヨダナは笑った。
「サーヴァントが体調崩すわけがなかろう。そ、れ、に! わし様に似合いの水着を作らせたのだ。こぉんなヤツ」
1571体の熱さは抜けず、頭もぼんやりとしている。気だるげな雰囲気の中、アシュヴァッターマンが口を開いた。
「サーヴァントは熱中症にならないからいいけどよぉ。明日?今日か。マスター達と海に行くんだろ。体調崩したりしたらもったいねぇぜ」
海と言ってもシミュレーターだが、マスターである少女とレジャーが出来るとあってサーヴァント達の多くは行きたがっている。
厳正なる抽選の結果珍しく留守番になったアシュヴァッターマンの言葉にドゥリーヨダナは笑った。
「サーヴァントが体調崩すわけがなかろう。そ、れ、に! わし様に似合いの水着を作らせたのだ。こぉんなヤツ」
ちよど
DONEWebイベント『神がいる世界 3巡目』に参加させていただきました。素敵なイベントありがとうございます。アシュヨダがすれ違って愛を確かめ合う話
ドゥリーヨダナ「今更言えるか」
アシュヴァッターマン(豚)がドゥリーヨダナから逃げる話 アシュヴァッターマン(豚)は全力で逃げていた。誰から? 唯一の主君のドゥリーヨダナからである。
混乱に誰もが右往左往しているストームボーダーの廊下を短い脚で駆け抜ける。コーナーを抉るように曲がるが、すぐにドゥリーヨダナのどたどたと響く足音が追いついてきた。
当然だ。今のアシュヴァッターマンは豚である。人間のままのドゥリーヨダナとは足の長さが違っていた。
遠くでまた豚の悲鳴があがる。
アシュヴァッターマンと共に豚にされた誰かが捕まったのだろう。
(誰だ! キルケーを怒らせた奴は!!)
大魔女キルケーのキュケオーンを食べれば豚にされる。それはカルデアにいるサーヴァントなら誰もが知っていることだったが、魔術の発動に必ずしもキュケオーンが必要ではない、という事を知るものは少なかった。
9219混乱に誰もが右往左往しているストームボーダーの廊下を短い脚で駆け抜ける。コーナーを抉るように曲がるが、すぐにドゥリーヨダナのどたどたと響く足音が追いついてきた。
当然だ。今のアシュヴァッターマンは豚である。人間のままのドゥリーヨダナとは足の長さが違っていた。
遠くでまた豚の悲鳴があがる。
アシュヴァッターマンと共に豚にされた誰かが捕まったのだろう。
(誰だ! キルケーを怒らせた奴は!!)
大魔女キルケーのキュケオーンを食べれば豚にされる。それはカルデアにいるサーヴァントなら誰もが知っていることだったが、魔術の発動に必ずしもキュケオーンが必要ではない、という事を知るものは少なかった。
nicola731
DOODLEhttps://x.com/nicola731/status/1721858114897801314?s=46&t=OlxvCpXNsrwwfl1DF3V-5gこれの世界線です。 1914
ちよど
DONE第13回アシュヨダのワンドロライに参加させていただきました。お題は「料理」です。アシュくんとヨダナさんのすれ違い話。お団子を添えて。
「わし様、一晩待ちくたびれて大変腹が空いている。…満たしてくれるな?」
この後いっぱいご飯を食べさせた「あー。すまないが粉を分けてくれねぇか」
俺の要望にカウンターキッチン越しのエミヤは驚いたように眉を上げた。
「珍しい。ドゥリーヨダナが一緒ではないのだな」
そう言って厨房の方のエミヤ、と影で呼ばれている彼は洗い物の手を止めた。
「──粉、と言ってもいろいろあるが。何に使うのかね?」
昼時を過ぎたストームボーダーの食堂には人影は少ない。念の為旦那に声をかけずに来たが、ビーマの奴が周回に連れ出されているのは確認済だ。
しかし、指摘されて気がつく。恋人になったばかりとはいえずっと旦那の側から離れなかったのは露骨すぎたかもしれねぇ。誰に何を言われても俺は気にはしないが、気まぐれを起こしているだけの旦那は後で困るかもしれない。
3974俺の要望にカウンターキッチン越しのエミヤは驚いたように眉を上げた。
「珍しい。ドゥリーヨダナが一緒ではないのだな」
そう言って厨房の方のエミヤ、と影で呼ばれている彼は洗い物の手を止めた。
「──粉、と言ってもいろいろあるが。何に使うのかね?」
昼時を過ぎたストームボーダーの食堂には人影は少ない。念の為旦那に声をかけずに来たが、ビーマの奴が周回に連れ出されているのは確認済だ。
しかし、指摘されて気がつく。恋人になったばかりとはいえずっと旦那の側から離れなかったのは露骨すぎたかもしれねぇ。誰に何を言われても俺は気にはしないが、気まぐれを起こしているだけの旦那は後で困るかもしれない。
ちよど
DONE第12回アシュヨダのワンドロライに参加させていただきました。お題は「楽器」。短いです。アシュヴァッターマン「──そういえば、この人は静かに楽器を奏でる人だった」
わし様がアシュくんに楽器の弾き方を教える話「わし様がタンプーラの弾き方を教えてやろう」
夜遅くに大きな楽器を抱えてやってきた気まぐれな恋人の言葉に俺は首を振った。
「俺が弾けるのを旦那は知ってるじゃねぇか」
教育熱心だった父の薫陶で俺は楽器を一通り弾けるし、タンプーラだって旦那の目の前で披露した事がある。
その言葉に何故か旦那はにやにやと笑ってベッドの脇にタンプーラを置いた。
サーヴァントに支給される小さなワンルーム。改造する者も多かったが俺の部屋はベッドの横に小さなテーブルと椅子2脚があるままだ。
旦那は椅子ではなくベッドに腰を下ろす。そして俺を手招きした。
すこし距離をおいて隣に座った。というのに、旦那はずいっと体を寄せてくる。
ふわりと甘ったるい香りが漂った。
1525夜遅くに大きな楽器を抱えてやってきた気まぐれな恋人の言葉に俺は首を振った。
「俺が弾けるのを旦那は知ってるじゃねぇか」
教育熱心だった父の薫陶で俺は楽器を一通り弾けるし、タンプーラだって旦那の目の前で披露した事がある。
その言葉に何故か旦那はにやにやと笑ってベッドの脇にタンプーラを置いた。
サーヴァントに支給される小さなワンルーム。改造する者も多かったが俺の部屋はベッドの横に小さなテーブルと椅子2脚があるままだ。
旦那は椅子ではなくベッドに腰を下ろす。そして俺を手招きした。
すこし距離をおいて隣に座った。というのに、旦那はずいっと体を寄せてくる。
ふわりと甘ったるい香りが漂った。
nicola731
DOODLEアシュヨダ♀。原典時空。これの前日譚書いた。https://x.com/nicola731/status/1764284868752781683?s=46&t=OlxvCpXNsrwwfl1DF3V-5g 1753
ちよど
DONE第10回アシュヨダワンドロライに参加させていただきました。お題は「戦場」になります。短いです。ドゥリーヨダナ「おまえもやっているではないか?」
18禁ではないです。
アシュヨダが仲直りする話 戦場でアシュヴァッターマンとドゥリーヨダナははぐれていた。
機械人形の群れなど、普段の彼らなら気心が知れた連携でそれほど手こずらずに片付けられただろう。
しかし、今のアシュヴァッターマンはドゥリーヨダナに避けられていた。
原因は前回の戦闘で深手を負ったドゥリーヨダナをアシュヴァッターマンがマスターの前で怒鳴りつけてしまった事にある。
──今のあんたは脆いんだぞ!
バーサーカーが打たれ弱いのは事実だが、アシュヴァッターマンだってそこまで言うつもりはなかった。ドゥリーヨダナの負傷が左足でさえなければ。
当然。弱い! とマスターの前で言われたドゥリーヨダナは怒り、感情的な言い合いの末こう叫んだ。
──おまえの顔など見たくもない! わし様の前に顔を出すな!!
2211機械人形の群れなど、普段の彼らなら気心が知れた連携でそれほど手こずらずに片付けられただろう。
しかし、今のアシュヴァッターマンはドゥリーヨダナに避けられていた。
原因は前回の戦闘で深手を負ったドゥリーヨダナをアシュヴァッターマンがマスターの前で怒鳴りつけてしまった事にある。
──今のあんたは脆いんだぞ!
バーサーカーが打たれ弱いのは事実だが、アシュヴァッターマンだってそこまで言うつもりはなかった。ドゥリーヨダナの負傷が左足でさえなければ。
当然。弱い! とマスターの前で言われたドゥリーヨダナは怒り、感情的な言い合いの末こう叫んだ。
──おまえの顔など見たくもない! わし様の前に顔を出すな!!
ちよど
DONE第9回アシュヨダワンドロライ作品。お題は「ミルク」を使用させていただきました。短いです。
ヨダナさんがアシュくんを誘惑する話 ドゥリーヨダナがドアを閉めたのを見て、アシュヴァッターマンは洗い物をしていた手を止めた。
リビングが見えるアイランドキッチンはドゥリーヨダナが周回で稼いだQPで作らせたものだ。空間が限られているはずのストームボーダーでも資金さえあれば居室を広々とした住まいに拡張出来る。
それでも生前住んでいた宮殿と比べてしまうのか、不満そうにあれやこれやと手を入れている部屋の主は何故か牛乳パックを片手にキッチンカウンターへやって来た。
「ほら旦那」
言われる前にドゥリーヨダナのグラスを背後の食器棚から出したアシュヴァッターマンに、ドゥリーヨダナは表情を蕩けさせた。
「アシュヴァッターマンのみるくをわし様にたっぷり注いで」
1374リビングが見えるアイランドキッチンはドゥリーヨダナが周回で稼いだQPで作らせたものだ。空間が限られているはずのストームボーダーでも資金さえあれば居室を広々とした住まいに拡張出来る。
それでも生前住んでいた宮殿と比べてしまうのか、不満そうにあれやこれやと手を入れている部屋の主は何故か牛乳パックを片手にキッチンカウンターへやって来た。
「ほら旦那」
言われる前にドゥリーヨダナのグラスを背後の食器棚から出したアシュヴァッターマンに、ドゥリーヨダナは表情を蕩けさせた。
「アシュヴァッターマンのみるくをわし様にたっぷり注いで」
ちよど
DONE第8回アシュヨダワンドロライ参加作品お題は「怪異」を使用させていただきました。かなり時間オーバーしてしまいました。すみません。
サムレムコラボ良かったですね!
アシュヴァッターマンがドゥリーヨダナに会わない話「行け! 我が戦士達よ!!」
ドゥリーヨダナの声にアシュヴァッターマンは珍しく顔をしかめた。
彼の声はアシュヴァッターマンに掛けられたものではない。もちろんこの江戸にいないカルナに向けられたものでもない。
ドゥリーヨダナの『戦士達』はキャンキャン! にゃお──っ! と愛らしい声をあげ江戸城下の大通りを駆けて行き、アシュヴァッターマンの主が投げた鰹節と呼ばれる塊に飛びかかった。
噛みつきひっかき大騒ぎしている犬と猫を眺めてドゥリーヨダナは目を細める。
「マスター、やっぱりアレ、カルデアで飼わんか?」
「無理だよ」
手に持ったスマホで犬と猫の狂乱を撮りながら返答するマスターに宙に浮く赤い本が揺れた。
「愛らしいが、この江戸にいるからにはあれらも怪異。この特異点と共に消え去る運命じゃ」
2534ドゥリーヨダナの声にアシュヴァッターマンは珍しく顔をしかめた。
彼の声はアシュヴァッターマンに掛けられたものではない。もちろんこの江戸にいないカルナに向けられたものでもない。
ドゥリーヨダナの『戦士達』はキャンキャン! にゃお──っ! と愛らしい声をあげ江戸城下の大通りを駆けて行き、アシュヴァッターマンの主が投げた鰹節と呼ばれる塊に飛びかかった。
噛みつきひっかき大騒ぎしている犬と猫を眺めてドゥリーヨダナは目を細める。
「マスター、やっぱりアレ、カルデアで飼わんか?」
「無理だよ」
手に持ったスマホで犬と猫の狂乱を撮りながら返答するマスターに宙に浮く赤い本が揺れた。
「愛らしいが、この江戸にいるからにはあれらも怪異。この特異点と共に消え去る運命じゃ」
ちよど
DONE第6回アシュヨダワンドロライ参加作品。お題は「恋人」「デート」を使用させていただきました。1時間を大幅にオーバーしました。すみません。
もうすぐクリスマスですね。
アシュヨダがおうちデートでサンドアートをつくる話「クリスマスのプレゼントにデートというものがしてみたーい!!」
自称かっこよくて最高な恋人のわがままにアシュヴァッターマンが頷いてから数週間後のクリスマスイブの夜。三臨の姿で待ち構えていたドゥリーヨダナをアシュヴァッターマンはちゃんと迎えに来たのだった。
ストームボーダーの廊下はクリスマスにはしゃぐサーヴァント達が何人も行き来している。
サンタやトナカイの格好をしている者。白い大きな袋を運んでいる者。霊衣縫製室でわざわざ誂えたのであろうお洒落な服に身を包んだ者。顔が隠れるほど大きな花束を抱えた者までいる。
誰しもが楽しそうに笑い合う中で、恋人らしく手を繋いでストームボーダーの廊下を歩きながら。ドゥリーヨダナはアシュヴァッターマンが彼の部屋に連れて行こうとしていることに気づいて期待に胸を高鳴らせていた。
6347自称かっこよくて最高な恋人のわがままにアシュヴァッターマンが頷いてから数週間後のクリスマスイブの夜。三臨の姿で待ち構えていたドゥリーヨダナをアシュヴァッターマンはちゃんと迎えに来たのだった。
ストームボーダーの廊下はクリスマスにはしゃぐサーヴァント達が何人も行き来している。
サンタやトナカイの格好をしている者。白い大きな袋を運んでいる者。霊衣縫製室でわざわざ誂えたのであろうお洒落な服に身を包んだ者。顔が隠れるほど大きな花束を抱えた者までいる。
誰しもが楽しそうに笑い合う中で、恋人らしく手を繋いでストームボーダーの廊下を歩きながら。ドゥリーヨダナはアシュヴァッターマンが彼の部屋に連れて行こうとしていることに気づいて期待に胸を高鳴らせていた。
ちよど
MOURNINGXのログ供養。現パロアシュヨダ。一般人アシュくんと富豪のヨダナさん。ふたりは大学生です。アシュくんによるヨダナさんのお宅訪問。
現パロ書けないので妄想をつらつら。
一般人アシュくんと富豪のヨダナさん それはそれとして、寒くてオフトゥンに戻ったので現パロの富豪ヨダナさんと一般人アシュくんの話をするね。
◆
大学で知り合ったふたりはまだ友人。アシュくんはヨダナさんがお金持ちだと薄々気づいているけど気にせずに付き合ってた。
そんなアシュくんは長期休みの時にヨダナさんに「本邸」に泊まりに来ないかと誘われる。
あ、書く順番間違えたけど、これアシュヨダね。
本邸?と思いつつ地図を送ってもらうと、ちょっと田舎だけど電車でいけそう。
日にちも都合がつくし、アシュくんがOKするとヨダナさんは嬉しそうに「迎えを寄越そうか?」と言うけど駅からそう遠くないのでアシュくんは断った。
という話を家に帰って父のドローナさんにお泊りの報告ついでにすると、お父さんは真面目な顔でアシュくんにお金を握らせた。
3137◆
大学で知り合ったふたりはまだ友人。アシュくんはヨダナさんがお金持ちだと薄々気づいているけど気にせずに付き合ってた。
そんなアシュくんは長期休みの時にヨダナさんに「本邸」に泊まりに来ないかと誘われる。
あ、書く順番間違えたけど、これアシュヨダね。
本邸?と思いつつ地図を送ってもらうと、ちょっと田舎だけど電車でいけそう。
日にちも都合がつくし、アシュくんがOKするとヨダナさんは嬉しそうに「迎えを寄越そうか?」と言うけど駅からそう遠くないのでアシュくんは断った。
という話を家に帰って父のドローナさんにお泊りの報告ついでにすると、お父さんは真面目な顔でアシュくんにお金を握らせた。
ちよど
DONE第3回アシュヨダワンドロライ参加作品。お題は「祝福」「花」を使用させていただきました。いつも祝福に間に合わないアシュくんの話 長い紫の髪に美しい花びらが散っていた。
白、薄紅、黄色に真紅。色とりどりのそれは広がった旦那の髪を彩っている。
夜は深まりつつあった。
華やかな祝福は終わり、俺はいつも、──間に合わない。
◆
「遅参をお許しください」
夜半の宮殿でそう詫びた俺に旦那は鷹揚に微笑んだ。
「アシュヴァッターマン。熱は下がったのか?」
機嫌の良さを隠しもせず、旦那は俺の顔を覗き込む。
その長い髪から祝福にと撒かれたのだろう美しい花びらがはらはらと落ちた。
主の性格と身分を反映した賑やかな華燭の典はすでに終わり。宮殿の奥はしめやかに最後の儀式へと向かっている。
少しの待ち時間に俺が通されたのは、一ヶ月続いた結婚式の間ずっと寝込んでいた俺への旦那からの配慮だった。
1708白、薄紅、黄色に真紅。色とりどりのそれは広がった旦那の髪を彩っている。
夜は深まりつつあった。
華やかな祝福は終わり、俺はいつも、──間に合わない。
◆
「遅参をお許しください」
夜半の宮殿でそう詫びた俺に旦那は鷹揚に微笑んだ。
「アシュヴァッターマン。熱は下がったのか?」
機嫌の良さを隠しもせず、旦那は俺の顔を覗き込む。
その長い髪から祝福にと撒かれたのだろう美しい花びらがはらはらと落ちた。
主の性格と身分を反映した賑やかな華燭の典はすでに終わり。宮殿の奥はしめやかに最後の儀式へと向かっている。
少しの待ち時間に俺が通されたのは、一ヶ月続いた結婚式の間ずっと寝込んでいた俺への旦那からの配慮だった。
nicola731
DOODLEアシュヨダ。現パロ。高校生アが個室居酒屋でバイトを始めたら幼馴染かつ初カノの社会人ヨが来る話
https://x.com/nicola731/status/1711714529649037492?s=46&t=OlxvCpXNsrwwfl1DF3V-5g 3024
あずろ
DONE第3回アシュヨダワンドロライ・お題「お世話」で書かせていただきました!霊基異常で理性吹っ飛んだアがヨにぐいぐいごりごり迫る話です
ヨが喘いだりしてるけど、肝心な部分は出てないからR18にはならない筈……?
アキレウスくんがゲストで出張ってます!そのせいでちょっと長くなっちゃったww 10
ちよど
DONE第三回アシュヨダワンドロライ参加作品。お題は「星」星の引力とアシュヨダの話。生前捏造があります。
星の引力とアシュヨダの話「旦那っ!!」
腹部に衝撃を感じるより早く体が吹っ飛んだ。嵐の中に放り込まれたように何度も体中に痛みが響き渡る。防御する間もなく転がるようにして地べたに叩き込まれた。
ドゥリーヨダナの口から血が迸る。
背中を中心に焼けるようだ。動くのは手足と首。顔を巡らせると、鬱蒼と茂る森の中、折れた木々が道を作っていた。
その道の果てで打撃音が聞こえる。天に届くような巨人が武器を振り上げていた。
その下にはアシュヴァッターマンがいる。
レイシフト先で巨人の群れに遭遇し、殿を務めたはいいが。バーサーカーとアーチャの二人きりではランサーのこの巨人をなかなか倒せず手こずっていた。
巨人が武器を振り下ろす、振り下ろす、振り下ろす位置が変わらない。
2547腹部に衝撃を感じるより早く体が吹っ飛んだ。嵐の中に放り込まれたように何度も体中に痛みが響き渡る。防御する間もなく転がるようにして地べたに叩き込まれた。
ドゥリーヨダナの口から血が迸る。
背中を中心に焼けるようだ。動くのは手足と首。顔を巡らせると、鬱蒼と茂る森の中、折れた木々が道を作っていた。
その道の果てで打撃音が聞こえる。天に届くような巨人が武器を振り上げていた。
その下にはアシュヴァッターマンがいる。
レイシフト先で巨人の群れに遭遇し、殿を務めたはいいが。バーサーカーとアーチャの二人きりではランサーのこの巨人をなかなか倒せず手こずっていた。
巨人が武器を振り下ろす、振り下ろす、振り下ろす位置が変わらない。
ちよど
DONE第二回アシュヨダワンドロライに参加させていただきました。お題「嫉妬」アシュくんが耳飾りに嫉妬する話。
赤を羨むアシュくんの話 ハベトロット「これって、何かあったらすぐに分かるって事だよね」
◆
嫉妬は明らかに異なる相手には発生しねぇ。共通項がありつつも自分が持っていないものを持っている相手に人は嫉妬してしまう。
それは俺にとって揺れる赤色だった。
視界に揺れる見慣れた俺の赤い髪よりも色褪せているが、鮮やかで深みのある赤は確かに旦那に似合っている。
旦那がどれほど再臨で姿を変えようとも消えることなく、その耳元で揺れている赤いタッセル。
今も、レイシフトから帰ってきた旦那の耳にそれは当たり前のように揺れている。
適正がなくて同行出来なかった俺は何も出来ずにただ待っていただけだったというのに。
休みたい、と訴える旦那の部屋にふたりで向かう途中。俺はつい口に出してしまった。
2058◆
嫉妬は明らかに異なる相手には発生しねぇ。共通項がありつつも自分が持っていないものを持っている相手に人は嫉妬してしまう。
それは俺にとって揺れる赤色だった。
視界に揺れる見慣れた俺の赤い髪よりも色褪せているが、鮮やかで深みのある赤は確かに旦那に似合っている。
旦那がどれほど再臨で姿を変えようとも消えることなく、その耳元で揺れている赤いタッセル。
今も、レイシフトから帰ってきた旦那の耳にそれは当たり前のように揺れている。
適正がなくて同行出来なかった俺は何も出来ずにただ待っていただけだったというのに。
休みたい、と訴える旦那の部屋にふたりで向かう途中。俺はつい口に出してしまった。
ちよど
DONE第一回アシュヨダワンドロライ参加作品。お題「再会」「告白」を使わせていただきました。15分オーバー。FGO二次創作。妄想と捏造の産物。
告白の答えを聞くアシュくんの話「……お慕いしております」
幼い手で掴んだ服の裾。見上げた紫水晶の瞳は驚いたように見開かれた後、猫のように細められた。
父が指導しているクル国の王族たち。その中で一際尊大な青年は、持っていた棍棒を持ち替えて右手で俺の額にかかっていた髪を払った。
「知っておる」
ーーーそれは初めて旦那に想いを告げた日。
よく遊びに来ていた叔父が不死者だと。お前も同じなのだと告げられた日。
最後まで話を聞かず飛び出した俺は鍛錬の途中だった旦那に飛び込んだのだ。もちろん王族である旦那に飛び込むなんて出来るはずもない。それ以上にいざ旦那を見て怖気づいた俺が言えたのはそれだけだった。
ーーーお慕いしております。
2825幼い手で掴んだ服の裾。見上げた紫水晶の瞳は驚いたように見開かれた後、猫のように細められた。
父が指導しているクル国の王族たち。その中で一際尊大な青年は、持っていた棍棒を持ち替えて右手で俺の額にかかっていた髪を払った。
「知っておる」
ーーーそれは初めて旦那に想いを告げた日。
よく遊びに来ていた叔父が不死者だと。お前も同じなのだと告げられた日。
最後まで話を聞かず飛び出した俺は鍛錬の途中だった旦那に飛び込んだのだ。もちろん王族である旦那に飛び込むなんて出来るはずもない。それ以上にいざ旦那を見て怖気づいた俺が言えたのはそれだけだった。
ーーーお慕いしております。
nicola731
DOODLE現パロ。アシュヨダになるやつ。ヨダナが武器商人やってる。ノー倫理。かなり閲覧非推奨。ショタアがまあまあ悲惨。ヨダナは偽名でスヨーダナって名乗って仕事してる。本当はこっちが本名だけどいつの間にか逆転した。この後はアが成長して「俺もカルナみたいに旦那に触れたい」と言われるまで仔猫可愛がりする。一応これの続き( https://poipiku.com/1112421/9127595.html ) 1561