shili_41
DONEぽさんお誕生日おめでとうございます🎉あっという間に1年経った感じがすごい!!
原稿の合間に浮かんだ拙いお話です。ただ私が見たいだけのやっつけ感すごいやつ笑
絶対誤字ありますね!!
タイトルだけ気に入ってます。
爽籟に泳ぐ貴方へ 其れは、度々用も無い癖気分でふらりと社長室へ赴く乱歩の珍しい一言から始まった。秋めいて涼しさも増す今日此頃、乱歩が小さな願い事を口にしたのだ。
「ねえ、我儘を云っても善い?」
[[rb:恰 > あたか]]も日々我儘を云わぬ人間の様な口振りだが、実の所乱歩が我儘を云う事は少ない。普段の様子からは想像出来ないのだろう。ふとした際に福沢から其の言葉を聞いた周囲の反応が妙にぎこちなく、其れ以来口にしない様気を付けているが。
「……どんな内容だ?」
「海に行きたいッ! あ、勿論二人でね!」
にこにこと笑みを絶やさず此方を覗き込む乱歩。願いが聞き届けられると確信している様だ。確かに、其の程度の願いならば受諾しない由は無い。福沢は静かに頷いた。
6293「ねえ、我儘を云っても善い?」
[[rb:恰 > あたか]]も日々我儘を云わぬ人間の様な口振りだが、実の所乱歩が我儘を云う事は少ない。普段の様子からは想像出来ないのだろう。ふとした際に福沢から其の言葉を聞いた周囲の反応が妙にぎこちなく、其れ以来口にしない様気を付けているが。
「……どんな内容だ?」
「海に行きたいッ! あ、勿論二人でね!」
にこにこと笑みを絶やさず此方を覗き込む乱歩。願いが聞き届けられると確信している様だ。確かに、其の程度の願いならば受諾しない由は無い。福沢は静かに頷いた。
shili_41
MOURNING社長の誕生日に書いていたものが終わらない為此処に投げておきます。祝う気持ちだけはあります。ただ凄く申し訳ない気持ちでいっぱいです。
本編軸から1年前くらいだと思われます。
タイトルがダブルミーニングになっちまったな。
ちゅっ♡と半端なもの 最近、乱歩の様子がおかしい。
おかしいと云っても言動は普段通り自由奔放で天真爛漫、好きな時に菓子を食べ好きな時に眠り好きな時に[[rb:遊戯 > ゲェム]]をする。気になる事件があれば向かい、興味の無い事件は他者へと投げる。現場へ赴けば、普段通り自由に発言し周囲を翻弄しては事件解決へと導く。同行した社員が頭を下げ場を落ち着かせるのを横目にふらふらと駄菓子片手に帰ろうとするので、毎度同行者は慌てて其れを追うことになる。
至って普通で何時も通りの乱歩だ。
内容に関しては、福沢も諦めの境地な為触れないでおく。江戸川乱歩とは、そう云う人間である。
つまりは乱歩の言動がおかしいと感じているのは福沢だけで悩んでいるのも又、福沢ひとりなのだ。
6508おかしいと云っても言動は普段通り自由奔放で天真爛漫、好きな時に菓子を食べ好きな時に眠り好きな時に[[rb:遊戯 > ゲェム]]をする。気になる事件があれば向かい、興味の無い事件は他者へと投げる。現場へ赴けば、普段通り自由に発言し周囲を翻弄しては事件解決へと導く。同行した社員が頭を下げ場を落ち着かせるのを横目にふらふらと駄菓子片手に帰ろうとするので、毎度同行者は慌てて其れを追うことになる。
至って普通で何時も通りの乱歩だ。
内容に関しては、福沢も諦めの境地な為触れないでおく。江戸川乱歩とは、そう云う人間である。
つまりは乱歩の言動がおかしいと感じているのは福沢だけで悩んでいるのも又、福沢ひとりなのだ。
は な
DOODLE(文)一人称で書く練習。うちの乱歩さんは痛いの嫌いだし 甘やかすより甘えたがりなので、パラレル乱歩さんということで。ソフトにエスエムっぽいので注意。パス:18↑? - Yes/No 2002
はる@ねためもなど
PROGRESS福乱死ネタ(?)です一応続きもので検討中。
タイトル未定 福沢さんがいない。
毎朝、起きた時にその事実に絶望する。
夢では色鮮やかな世界で福沢さんに会えるのに、起きたら視界は白黒の二色展開になっている。
僕が最近寝ているのは福沢さんが使っていた部屋で、まだ辛うじて福沢さんの匂いが残っている。
この香りもいつまで感じられるのか。
いつかわからなくなるのが毎日怖くてたまらない。
「……っ、….…あぶな」
布団から上手く起き上がれず、倒れそうになった。なんとか咄嗟に踏ん張った。
でも、柔らかいから倒れても大丈夫だったかも。
この世界がもう怪物の世界ではないと僕は知っている。頼りになる仲間もいる。友人だって出来た。
それなのに、福沢さんがいなくなってからどうしても足元がおぼつかない。
4801毎朝、起きた時にその事実に絶望する。
夢では色鮮やかな世界で福沢さんに会えるのに、起きたら視界は白黒の二色展開になっている。
僕が最近寝ているのは福沢さんが使っていた部屋で、まだ辛うじて福沢さんの匂いが残っている。
この香りもいつまで感じられるのか。
いつかわからなくなるのが毎日怖くてたまらない。
「……っ、….…あぶな」
布団から上手く起き上がれず、倒れそうになった。なんとか咄嗟に踏ん張った。
でも、柔らかいから倒れても大丈夫だったかも。
この世界がもう怪物の世界ではないと僕は知っている。頼りになる仲間もいる。友人だって出来た。
それなのに、福沢さんがいなくなってからどうしても足元がおぼつかない。
はる@ねためもなど
TRAINING一人の時は桜を見ながら呑むだけだったのに、ぽさんとであってからレジャーシートと水筒、お弁当とかでの花見になったとしたらかわいいなと。(19巻特典)3×9=「福沢さん。あーけーて!」
僕の両手は現在塞がっている。だから、玄関先で大きな声を上げた。あまり待たずにがらりと戸が開く。
福沢さんは、まず僕が抱えている荷物に目を向けた。
そりゃあ中身が気になるよね。普段は荷物を持たない僕が大きめな袋を抱えているんだから。
「ありがと」
手が伸びてきて、ひょいと荷物を引き受けてくれる。あー重かった。
いつもだったら横をすり抜けて先に家に入る。けれど動かない僕に、福沢さんは首を傾げた。
「今日は桜の日なんだって。桜が3(さ)×9(く)=27の語呂合わせとか色々理由はあるみたい。毎年お花見しているけど、記念日と由来は知らなかったよ。まあ、そんなことだからお花見しよっ!今から!」
2992僕の両手は現在塞がっている。だから、玄関先で大きな声を上げた。あまり待たずにがらりと戸が開く。
福沢さんは、まず僕が抱えている荷物に目を向けた。
そりゃあ中身が気になるよね。普段は荷物を持たない僕が大きめな袋を抱えているんだから。
「ありがと」
手が伸びてきて、ひょいと荷物を引き受けてくれる。あー重かった。
いつもだったら横をすり抜けて先に家に入る。けれど動かない僕に、福沢さんは首を傾げた。
「今日は桜の日なんだって。桜が3(さ)×9(く)=27の語呂合わせとか色々理由はあるみたい。毎年お花見しているけど、記念日と由来は知らなかったよ。まあ、そんなことだからお花見しよっ!今から!」
shili_41
MOURNING勿体ない精神で投げる途中で終わってしまった福乱。時期はきっと12月なので4022ぐらい。
親友からの炬燵でほのぼのって指定だったはずなのに私が書くと謎にちょっぴり重くなるのは何故なのか。そうして力尽きてこのザマです💦
炬燵で戯れ、させたかった 寒い日は嫌いだ。
でも其れは乱歩に限ったことじゃなくて、誰しも極度の暑さや寒さが苦手だろう。若し其れを好む人間が居るのなら、此処に連れてきて欲しい。其の人間が如何に愚かで呑気な阿呆であるのかを説明してあげるから。僕なら相手に二度とそんな考えが出来ない様説き伏せる事も可能だろう。まあ実際に連れて来られても面倒なだけだし困るんだけど。
誰に云うでも無く、乱歩が頭でそう考えるのには[[rb:理由 > わけ]]があった。其れは乱歩が[[rb:寡 > すこ]]し不機嫌な事にも所以するけど、今の状況で此の話題を広げても何の意味も無い為、保留とする。
只今、乱歩は[[rb:蝸牛 > かたつむり]]になっている。
4490でも其れは乱歩に限ったことじゃなくて、誰しも極度の暑さや寒さが苦手だろう。若し其れを好む人間が居るのなら、此処に連れてきて欲しい。其の人間が如何に愚かで呑気な阿呆であるのかを説明してあげるから。僕なら相手に二度とそんな考えが出来ない様説き伏せる事も可能だろう。まあ実際に連れて来られても面倒なだけだし困るんだけど。
誰に云うでも無く、乱歩が頭でそう考えるのには[[rb:理由 > わけ]]があった。其れは乱歩が[[rb:寡 > すこ]]し不機嫌な事にも所以するけど、今の状況で此の話題を広げても何の意味も無い為、保留とする。
只今、乱歩は[[rb:蝸牛 > かたつむり]]になっている。
たーべりうむ
PROGRESSちゃんと完成したら支部にぶん投げます(?)社長と名探偵がひたすらにバカップルになる予定?です。サンプル出来たらまたポイピクにぶん投げます(多分)。
社長の2023生誕祭用(仮)二千二十四年一月十日 武装探偵社前
「今日は恐らく何もない普通の一日だな。」
そう希望を込めて福沢は呟いた。昨年も一昨年も誕生日は何事もなく過ごした、筈だった。しかし、今年はなんとなく嫌な予感が感ぜられたのだ。勿論、それは漠然としたものだったのだが。
福沢は頭をよぎったその悪い予感を無理矢理頭の中から消し去った。いや、こんな日ー自分の誕生日なのだから、予感だって外れるだろう、否、むしろそうであってくれと願い、福沢は社の扉を開けた。
後々自分の予感が正しかった事を痛感するとは露ほども知らずに…………。
「「「「「「「「社長、お誕生日おめでとうございます!!」」」」」」」」
社員達の声が揃って響く社の中で、ふと福沢は違和感を覚えた。そこにいるのは国木田、与謝野、敦、鏡花、谷崎姉妹、太宰、賢治。どう考えても一人足りない。ここに一番に居て、いつも福沢を驚かせようと待っている筈の名探偵が。
528「今日は恐らく何もない普通の一日だな。」
そう希望を込めて福沢は呟いた。昨年も一昨年も誕生日は何事もなく過ごした、筈だった。しかし、今年はなんとなく嫌な予感が感ぜられたのだ。勿論、それは漠然としたものだったのだが。
福沢は頭をよぎったその悪い予感を無理矢理頭の中から消し去った。いや、こんな日ー自分の誕生日なのだから、予感だって外れるだろう、否、むしろそうであってくれと願い、福沢は社の扉を開けた。
後々自分の予感が正しかった事を痛感するとは露ほども知らずに…………。
「「「「「「「「社長、お誕生日おめでとうございます!!」」」」」」」」
社員達の声が揃って響く社の中で、ふと福沢は違和感を覚えた。そこにいるのは国木田、与謝野、敦、鏡花、谷崎姉妹、太宰、賢治。どう考えても一人足りない。ここに一番に居て、いつも福沢を驚かせようと待っている筈の名探偵が。
さなきぬて
DONEオンリーのコンセプトに合わせて年越し福乱です。2人が出会って初めての年越し設定
それぞれの伝え方年の瀬の朝。乱歩は染みるような寒さで起きた。寝る前に布団に入れて貰った湯たんぽはすっかり冷たくなっていて、厳しい冬の朝に抗う術を持ち合わせていない乱歩はそろそろと布団から這い出て冷えた体を暖めてくれるこたつに早足で向かった。
どうしてこんなに寒くなるの、早く暖かくなればいいのに!と大きな独り言を言いながらこたつのある居間の襖を開けた。
何時もなら朝が弱い乱歩が自ら起きてきたことに驚くであろう福沢は手元の作業に集中していて、乱歩の方を見遣ったもののおはようと声を掛けるだけですぐに手元に視線を移してしまった。
それが気に食わなかった乱歩はこたつで作業をする福沢とこたつの間に、まるで猫のようにするりと入るとくだらない作業をやめさせようと福沢の手から1枚のハガキを奪い取った。
2665どうしてこんなに寒くなるの、早く暖かくなればいいのに!と大きな独り言を言いながらこたつのある居間の襖を開けた。
何時もなら朝が弱い乱歩が自ら起きてきたことに驚くであろう福沢は手元の作業に集中していて、乱歩の方を見遣ったもののおはようと声を掛けるだけですぐに手元に視線を移してしまった。
それが気に食わなかった乱歩はこたつで作業をする福沢とこたつの間に、まるで猫のようにするりと入るとくだらない作業をやめさせようと福沢の手から1枚のハガキを奪い取った。
29dng
PAST11/23にじゃむさんのスペースで置かせていただいていた無料配布漫画です。当日手に取ってくださった方々ありがとうございました!
せっかくお越しくださったのにお渡しできなかった方すみません😭
初めて漫画を頒布したので至らぬ所多々あったかと思いますが
なんとか形にでき嬉しかったです。 7
shili_41
DONEおまけのおまけ福乱これにて本当に終わりです!
ありがとうございました!
ぽぽ誕2023【おまけ】おまけ
[[rb:凡 > おおよ]]そ涙も引いた乱歩が[[rb:徐 > おもむろ]]に立ち上がった。そうして福沢の方に向き直ってから再び其の上に座った。
理由は分からぬがやけに得意げな顔をしている。
乱歩の意図が判らず怪訝な顔をしていると、其の儘首に[[rb:靱 > しな]]やかな腕が回された。
出会った当時から乱歩は福沢の首に纏わり着く事を好んでいる様だった。何かと[[rb:子守熊 > コアラ]]の様に張り付いては離れないを繰り返した経験した記憶がある。
今回も乱歩の機嫌が善い為、福沢はその手の戯れかと考えた。
然し、福沢の予想を裏切り、乱歩の赤く色付いた柔らかな唇が自分の物と重なった。
5583[[rb:凡 > おおよ]]そ涙も引いた乱歩が[[rb:徐 > おもむろ]]に立ち上がった。そうして福沢の方に向き直ってから再び其の上に座った。
理由は分からぬがやけに得意げな顔をしている。
乱歩の意図が判らず怪訝な顔をしていると、其の儘首に[[rb:靱 > しな]]やかな腕が回された。
出会った当時から乱歩は福沢の首に纏わり着く事を好んでいる様だった。何かと[[rb:子守熊 > コアラ]]の様に張り付いては離れないを繰り返した経験した記憶がある。
今回も乱歩の機嫌が善い為、福沢はその手の戯れかと考えた。
然し、福沢の予想を裏切り、乱歩の赤く色付いた柔らかな唇が自分の物と重なった。
shili_41
DONE誰も待ってないとは思うけど、マジで遅くなってしまって今更過ぎるし、申し訳なさすぎるしのオンパレードぽ誕最終回(福乱)終わらせない小説ほど嫌いなものは無いので自身を叱咤して書いたら長くなるわ長くなるわ……。
死ぬほど忙しい仕事と体調不良とかを経てちょくちょく書いてたんですけどめちゃくちゃ楽しかったです。これだけが日々の癒し……。
ぽぽ誕2023【夜】 福沢は探偵社にて社員総出で祝われ満足そうに笑って送り出された乱歩と共に帰路につく。
「……満足か?」
「まあね〜〜〜〜!!」
「そうか……」
浮ついた気持ちを隠そうとせず前を軽快に歩く乱歩の姿を見て福沢はほっとした。今朝の言葉を到底聞き流す事等出来ないが、今は幸福な乱歩を見ていたい。何と云っても今日は乱歩の誕生日なのだから。
「それでさあ与謝野さんは相変わらず料理が上手でね、作って貰った林檎パイはそれはもう美味しかったんだあ! 与謝野さんをお嫁さんに出来る人は幸せだねえ〜。でも、そんじょそこらの男じゃ絶対駄目! だよねっ社長!」
福沢の心中を気にしない乱歩は、隣で座右の銘に相応しい喋りを披露している。其れに関しては何時も通りなので、さして気に留めず。然し、何時しか福沢は此れが無いと、物寂しささえ感じる身体になっていたのだ。
9156「……満足か?」
「まあね〜〜〜〜!!」
「そうか……」
浮ついた気持ちを隠そうとせず前を軽快に歩く乱歩の姿を見て福沢はほっとした。今朝の言葉を到底聞き流す事等出来ないが、今は幸福な乱歩を見ていたい。何と云っても今日は乱歩の誕生日なのだから。
「それでさあ与謝野さんは相変わらず料理が上手でね、作って貰った林檎パイはそれはもう美味しかったんだあ! 与謝野さんをお嫁さんに出来る人は幸せだねえ〜。でも、そんじょそこらの男じゃ絶対駄目! だよねっ社長!」
福沢の心中を気にしない乱歩は、隣で座右の銘に相応しい喋りを披露している。其れに関しては何時も通りなので、さして気に留めず。然し、何時しか福沢は此れが無いと、物寂しささえ感じる身体になっていたのだ。
shili_41
DONEぽぽさんお誕生日おめでとうございます!あまり祝感のない話になってしまいましたが、福乱です。
ちょっと暗くなってしまった💦
今回、短いのが三部あります。
時間開けて投稿させていただきますので、よろしくお願い致します。
ぽぽ誕2023【朝】 深く沈んだ水中から水面に上がるような、意識と意識の息継ぎのような、ふわふわと漂う感覚がふと現実へと顔を覗かせる。
乱歩が覚醒と共に目を開ければ、目の前には福沢の顔が在った。前髪を掻き上げられ、其の延長線の様に頭を緩く撫でられている。
「……済まん、起こしたか」
「……ふ……くざ……さ……っ?」
眠りから覚めた直後の回らない頭で反射的に名前を呼ぶ。視界に入ってきた時計は午前零時弐分。
どうやら福沢の様子から推測するに、現へと引き戻された切っ掛けであった額に軽く落とされた違和感は気の所為では無かった様だ。
「……どう、したの?」
「起こすつもりは無かったが、お前の無病息災と永寿嘉福を祈っていた」
「……そう云うのは……直接、云ってよね」
2885乱歩が覚醒と共に目を開ければ、目の前には福沢の顔が在った。前髪を掻き上げられ、其の延長線の様に頭を緩く撫でられている。
「……済まん、起こしたか」
「……ふ……くざ……さ……っ?」
眠りから覚めた直後の回らない頭で反射的に名前を呼ぶ。視界に入ってきた時計は午前零時弐分。
どうやら福沢の様子から推測するに、現へと引き戻された切っ掛けであった額に軽く落とされた違和感は気の所為では無かった様だ。
「……どう、したの?」
「起こすつもりは無かったが、お前の無病息災と永寿嘉福を祈っていた」
「……そう云うのは……直接、云ってよね」
hirota_a
DONE福乱夏のえろ本の表紙になる予定なので涼しい絵にしました。
画面内の情報の密度のメリハリが足りないせいか、視線誘導がイマイチ出来てない気がするのでひっそり直して再投稿するかもしれない
気付いてもそっとしておいてもらえると嬉しい
shili_41
DONE昨日の雨がとても心地好くて、そうしたらいつの間にかこんな福乱が出来上がってました。戯れシリーズ(?)
想像以上に筆が乗ってしまって、短いの書こうと思ってたら気付いたらこの長さになってました(笑)
ちょびっと閨話入っているのでご注意を。(直接的表現はありません)
秋雨と小さな嘘と戯れ ————しとしと、と。
『午後にかけて雨が降るでしょう』
どちらが見るでも無く付けっぱなしにしていた[[rb:報道 > ニュース]]番組のお姉さんはそう云っていたな。
予報通りに降ってきた雨を見て、乱歩は昼間に居間で見た気象予報士の言葉を思い出した。
今の季節に相応しい秋雨で、細雨と云え無くもない小振りの雨。そんな雨が庭の草木を濡らし土や[[rb:沓脱石 > くぬぎいし]]の色を濃くしている。屋根や地面に当たる音がまばらに鳴り、其の雨声が静寂と少しの冷たさで周囲を満たしていた。
ゆっくりと進んでいく時間の速さを変えていく様な、先程とは違った空間に塗り替える様なそんな空気の移り変わりを肌で感じていた。
6995『午後にかけて雨が降るでしょう』
どちらが見るでも無く付けっぱなしにしていた[[rb:報道 > ニュース]]番組のお姉さんはそう云っていたな。
予報通りに降ってきた雨を見て、乱歩は昼間に居間で見た気象予報士の言葉を思い出した。
今の季節に相応しい秋雨で、細雨と云え無くもない小振りの雨。そんな雨が庭の草木を濡らし土や[[rb:沓脱石 > くぬぎいし]]の色を濃くしている。屋根や地面に当たる音がまばらに鳴り、其の雨声が静寂と少しの冷たさで周囲を満たしていた。
ゆっくりと進んでいく時間の速さを変えていく様な、先程とは違った空間に塗り替える様なそんな空気の移り変わりを肌で感じていた。
shili_41
MEMOいやぁ〜好きなんですよね、福乱と鴎エリの合わせ技。メイン福乱のしゃちょーともりせんせーのお話。社設立前なのでカプ要素は薄め。
思いつきで書いてます。
此の色で纏わせて 我々は夏目先生の頼みで、今横浜の裏社会を騒がせている[[rb:然 > さ]]る組織を調査している。本日は其の打ち合わせ、然う聞いていた。
だと云うのに、此の有様。福沢は目の前の光景を見詰め眉間に皺を寄せた。
「うーん、エリスちゃんは完璧だから何方も似合ってしまうなあ。困ったなあ。非常に困った」
本日は、森の[[rb:診察室 > 仕事場]]で落ち合い今後の作戦を立てる手筈であった。何時も森と福沢、二人で手を組む時は必ず其の様にしてきた。今は裏組織の破壊の算段と云った緊張した場面に似つかわしく無い、気の抜けた声色と内容が響き渡っているが。
声の出処は確認する迄も無く、森本人である。
福沢が指定時間に訪れた時から此の状態であった。赤と青、2色の幼児用[[rb:礼装 > ドレス]]を片手にああだこうだと口にしている。
3980だと云うのに、此の有様。福沢は目の前の光景を見詰め眉間に皺を寄せた。
「うーん、エリスちゃんは完璧だから何方も似合ってしまうなあ。困ったなあ。非常に困った」
本日は、森の[[rb:診察室 > 仕事場]]で落ち合い今後の作戦を立てる手筈であった。何時も森と福沢、二人で手を組む時は必ず其の様にしてきた。今は裏組織の破壊の算段と云った緊張した場面に似つかわしく無い、気の抜けた声色と内容が響き渡っているが。
声の出処は確認する迄も無く、森本人である。
福沢が指定時間に訪れた時から此の状態であった。赤と青、2色の幼児用[[rb:礼装 > ドレス]]を片手にああだこうだと口にしている。
shili_41
DONEただただ、短い意味もオチもない話が書きたかったので、見切り発車で書いた私の中の福乱のいちゃいちゃです。このシリーズ何個か量産したいなあ。何時も通り文章整えてないので誤字脱字あると思います。
日々戯れ、繰り返し「福沢さぁーん」
休日の私宅に響く福沢を呼ぶ乱歩の声。日々其の様な場面に当たると平和とは斯く在るべし、と福沢は思う。
声の出処から乱歩を探し当てれば、乱歩の自室からのお呼び立てであった。廊下から開いていた襖越しに顔を覗かせれば、声の持ち主は直ぐ見つかり、目が合った瞬間にへらと破顔した。
「どうした」
問うと同時に、然う云えば昔探し当ててくれるのが嬉しいと云っていた事を思い出す。
福沢からすれば唯音を聞き、其れを頼りに向かっているだけなのだが、乱歩は違うらしい。
「僕、着替えたいなあ」
乱歩は今日、自室に篭って読書をしていた様に思うのだが終わったのだろうか。或いは、読破はしていないものの途中で飽きたのかもしれない。
2350休日の私宅に響く福沢を呼ぶ乱歩の声。日々其の様な場面に当たると平和とは斯く在るべし、と福沢は思う。
声の出処から乱歩を探し当てれば、乱歩の自室からのお呼び立てであった。廊下から開いていた襖越しに顔を覗かせれば、声の持ち主は直ぐ見つかり、目が合った瞬間にへらと破顔した。
「どうした」
問うと同時に、然う云えば昔探し当ててくれるのが嬉しいと云っていた事を思い出す。
福沢からすれば唯音を聞き、其れを頼りに向かっているだけなのだが、乱歩は違うらしい。
「僕、着替えたいなあ」
乱歩は今日、自室に篭って読書をしていた様に思うのだが終わったのだろうか。或いは、読破はしていないものの途中で飽きたのかもしれない。
shili_41
DONE元気だけ有り余り情緒は不安定なまま何も手がつけられなくなってます。61話に衝撃を受けたネタバレ含む福乱+源(幼馴染み中心)です。アニメ視聴後にお読み下さい。又それらを踏まえた福乱ですので苦手な方は自衛よろしくお願い致します。世帯持ちふくち匂わせ(捏造)。勢いで書いた為原作と矛盾有り。細かい所スルーできる方のみお願い致します。私の脳内ではあれを見終わってからこうなってます。
タスケテー。 7644
shili_41
PROGRESS8月までに仕上げられなかった小説、進捗尻叩きせつひわの様なお話が書けたらな、と長年温めてきた福乱話を書き始めてみました。
この二人の関係性が本当に好きです。
くっついていない探偵双人時期が多いのであまりカプ感は無いかなと思います。
幕間は甘味と共に〖一ヶ月目〗未完進捗 乱歩と出会い、二人で事件を解決した。
──通称、〝天使殺人〟事件
あの後何を思ったか乱歩は福沢に良く懐いた。人間相手に懐いたという表現も如何なものかとは思うが、まるで子型犬かのように傍を纏わりついて離れず変わらぬ破天荒さと爛漫さで笑っていた。
そんな乱歩にも少しは慣れ、事後処理やら彼と共に暮らすための用意やらで慌ただしく日々が過ぎていく。
漸と落ち着いたのが今日日、そんな〝天使殺人〟事件からひと月経つか経たないかの頃だった。
怒涛の日々を過ごしていると一人の頃には感じなかった疲労と少しの充実感。淡々と過ぎる日々とは確実に違う新鮮さに、心が浮つかないと云えば嘘になるだろう。ただ相手はあの嵐の権化と云っても善い乱歩だ。何度投げ出そうと思ったか数えるのはとうの昔に止めた。あれ相手に馬鹿馬鹿しいと思ったからだ。
5137──通称、〝天使殺人〟事件
あの後何を思ったか乱歩は福沢に良く懐いた。人間相手に懐いたという表現も如何なものかとは思うが、まるで子型犬かのように傍を纏わりついて離れず変わらぬ破天荒さと爛漫さで笑っていた。
そんな乱歩にも少しは慣れ、事後処理やら彼と共に暮らすための用意やらで慌ただしく日々が過ぎていく。
漸と落ち着いたのが今日日、そんな〝天使殺人〟事件からひと月経つか経たないかの頃だった。
怒涛の日々を過ごしていると一人の頃には感じなかった疲労と少しの充実感。淡々と過ぎる日々とは確実に違う新鮮さに、心が浮つかないと云えば嘘になるだろう。ただ相手はあの嵐の権化と云っても善い乱歩だ。何度投げ出そうと思ったか数えるのはとうの昔に止めた。あれ相手に馬鹿馬鹿しいと思ったからだ。