まどろみ
TRAINING #七灰ワンドロワンライ第49回『手紙』
原作軸。えiむわiん面白かったよね
七海も制限時間内になんとか書き終えた「拝見、このてg「それ以上いけない」
なんてことはない二級任務。呪霊を前に歌い出した灰原の口を慌てて塞ぐ。
「なんでさ。鼻歌くらい歌わせてよ」
「著作権とかそういうのに引っかかるからだめだ」
「仕方ないなあ」
そう呟いて灰原は目の前の呪霊に向き直った。ピアノを奏でる彼女はこの冬突如現れた通称『ピアノがデカすぎる(略)アキ』だ。
「で、手紙書けばいいわけ?」
「そうだ」
彼女の討伐方法はただ一つ。彼女の納得する手紙を書くこと。現在までそれを達成した者はおらず、対峙した呪術師たちはピアノに押し出され重症を負っていた。
***
「注意することは対峙して四分以内に書き切ること、未来の自分宛であること、あとは…」
「『敬語で書かなければならない』だっけ?」
674なんてことはない二級任務。呪霊を前に歌い出した灰原の口を慌てて塞ぐ。
「なんでさ。鼻歌くらい歌わせてよ」
「著作権とかそういうのに引っかかるからだめだ」
「仕方ないなあ」
そう呟いて灰原は目の前の呪霊に向き直った。ピアノを奏でる彼女はこの冬突如現れた通称『ピアノがデカすぎる(略)アキ』だ。
「で、手紙書けばいいわけ?」
「そうだ」
彼女の討伐方法はただ一つ。彼女の納得する手紙を書くこと。現在までそれを達成した者はおらず、対峙した呪術師たちはピアノに押し出され重症を負っていた。
***
「注意することは対峙して四分以内に書き切ること、未来の自分宛であること、あとは…」
「『敬語で書かなければならない』だっけ?」
まどろみ
MOURNING #七灰ワンドロワンライ第48回『戯れ』
大i正パロ。落ち葉と戯れる灰
戯れに振り回される二人思いがけず仕事が早く終わり半休を取って帰宅した日。玄関で挨拶をしたが誰も出ず、どうしたものかと裏へ回る。伊地知は昨日から休暇を取っていることを思い出しながら庭までたどり着くと、箒を持った灰原がいた。
「灰ば…」
らと声をかけようとして止まる。どうやら彼はこちらに気づいてないようで、鼻歌を歌いながら掃除をしていた。その可愛らしい姿をもう少し眺めていたくて見つからないように身を顰める。舞うように掃く様子を見てあることに気が付いた。
(葉を避けている?)
落ちてくる葉を華麗に避けながら掃いていく。灰原としてはただの戯れなのかもしれないが、手が届きそうで届かなかった頃の自分たちの関係をを思い出してしまいなんだか面白くなかった。
639「灰ば…」
らと声をかけようとして止まる。どうやら彼はこちらに気づいてないようで、鼻歌を歌いながら掃除をしていた。その可愛らしい姿をもう少し眺めていたくて見つからないように身を顰める。舞うように掃く様子を見てあることに気が付いた。
(葉を避けている?)
落ちてくる葉を華麗に避けながら掃いていく。灰原としてはただの戯れなのかもしれないが、手が届きそうで届かなかった頃の自分たちの関係をを思い出してしまいなんだか面白くなかった。
まどろみ
MOURNING #七灰ワンドロワンライ第47回『独占欲』
空i港軸。独り占めしたかった七の話
記憶すらも共有したくないほどに「最期に呼ばれるまで、七海は僕のことなんてすっかり忘れているものだと思ってたよ」
「何故?」
空港にて。隣に座る七海は心外だという顔でこちらを振り返る。出会った頃から彼は考えていることがすぐに顔に出るタイプだった。
「だって、僕の話を全然しなかったでしょ?僕のこと知らない人にはもちろん、五条さんたちでさえ」
七海は殊更昔の話をしなかった。だから、七海に僕という同級生がいたことを知る人は少ない。しかも、知っている人に対しても、僕のことを思い出して語りだすということはなかった。
「…大抵の人にはギムレットで察してくれたんだがな」
「七海がよく飲んでたお酒?」
「ええ」
お酒に何が?と首を傾げると、どこから取り出したか携帯を操作しこちらに画面を見せるそこに書いてあったのは。
840「何故?」
空港にて。隣に座る七海は心外だという顔でこちらを振り返る。出会った頃から彼は考えていることがすぐに顔に出るタイプだった。
「だって、僕の話を全然しなかったでしょ?僕のこと知らない人にはもちろん、五条さんたちでさえ」
七海は殊更昔の話をしなかった。だから、七海に僕という同級生がいたことを知る人は少ない。しかも、知っている人に対しても、僕のことを思い出して語りだすということはなかった。
「…大抵の人にはギムレットで察してくれたんだがな」
「七海がよく飲んでたお酒?」
「ええ」
お酒に何が?と首を傾げると、どこから取り出したか携帯を操作しこちらに画面を見せるそこに書いてあったのは。
まどろみ
TRAINING #七灰ワンドロワンライ第46回『足音』
原作軸。あおはるしてほしい
両片思い!!からの!!補助監督が不在の二人での任務帰り、塗装されていない道に一人分の足音が響く。
今日の任務は僻地に住む少女に憑いた呪霊の討伐。彼女は七海をいたく気に入ったらしく、もう少しお話ししませんかと袖を掴んだ。それを見た僕は七海の表情を見る前に「じゃあ先に行くね!ごゆっくり!」と足早に駆け出していた。
妹を思い出して少女の淡い恋心を砕くのに罪悪感があったからというのが半分。もう半分は…恋をする彼の顔を見たくないという、単なる我儘。
「自分の気持ちは言えないくせに」
情けない、とため息をつきながら歩いていると左足に何かが当たる。見るとそれはバスケットボールで、顔をあげるとここには不釣り合いなほど立派なゴールが設置してある公園があった。
928今日の任務は僻地に住む少女に憑いた呪霊の討伐。彼女は七海をいたく気に入ったらしく、もう少しお話ししませんかと袖を掴んだ。それを見た僕は七海の表情を見る前に「じゃあ先に行くね!ごゆっくり!」と足早に駆け出していた。
妹を思い出して少女の淡い恋心を砕くのに罪悪感があったからというのが半分。もう半分は…恋をする彼の顔を見たくないという、単なる我儘。
「自分の気持ちは言えないくせに」
情けない、とため息をつきながら歩いていると左足に何かが当たる。見るとそれはバスケットボールで、顔をあげるとここには不釣り合いなほど立派なゴールが設置してある公園があった。
まどろみ
TRAINING #七灰ワンドロワンライ第45回『寝顔』
原作軸。人前で寝ない灰の話
最終的にアニメのフラッシュバックにたどり着きます陽気で人懐っこくて、悪く言えば何も考えていない。そんな同級生の一面に気づいたのは共に過ごしてから半年程経った頃だった。
(灰原が寝ているのを見たことがないな)
お互いを補える術式の都合上、学外でも共にいることが常となっている。同室で寝泊まりする任務も数多くこなしてきた。だが、七海は未だに灰原が睡眠を取っている姿を見たことがなかった。
(私が起きた時には既に身支度を整えているし、夜もなんやかんや言い訳をしながら私より遅く寝る。何故?)
そんな些細なことが気になり出したのは彼に向ける自分の感情を自覚したから。相手のいろんな姿を見たいと思うのは自然な事だった。
(任務の時は私も体力気力を温存したい。となると…)
1451(灰原が寝ているのを見たことがないな)
お互いを補える術式の都合上、学外でも共にいることが常となっている。同室で寝泊まりする任務も数多くこなしてきた。だが、七海は未だに灰原が睡眠を取っている姿を見たことがなかった。
(私が起きた時には既に身支度を整えているし、夜もなんやかんや言い訳をしながら私より遅く寝る。何故?)
そんな些細なことが気になり出したのは彼に向ける自分の感情を自覚したから。相手のいろんな姿を見たいと思うのは自然な事だった。
(任務の時は私も体力気力を温存したい。となると…)
珠鬼緤萩(たまきせっしゅう)
DOODLE第45回「寝顔」高専軸。
七視点の灰の居ない教室でのうたた寝での話。
地味に灰がお料理男子。
第45回 寝顔授業の合間に入る命がけの任務。いつでも気を張っていなければいけない高専での日常でわずかでも気が緩むと眠気が来るようになってしまった。
担当の教員が任務に駆り出されて自習になってしまった時間。
自室で復習と予習を終わらせて、趣味である読書を読み始めた時。
最初の頃はこの眠気が煩わしく思っていたが、今は抗うこと無くわずかでも眠ったほうがその後の時間で頭の中がスッキリしていいと気づいてからは寝ることにしている。
その日も唯一の同級生が任務に向かった故に一人で自習することになり、プリントが終わって手持ち部沙汰になった途端に来た眠気に抗わずに瞼を閉じた。
瞼を開いて、電気を消した薄暗い天井が見えてきた時にこれは夢だと分かった。
1913担当の教員が任務に駆り出されて自習になってしまった時間。
自室で復習と予習を終わらせて、趣味である読書を読み始めた時。
最初の頃はこの眠気が煩わしく思っていたが、今は抗うこと無くわずかでも眠ったほうがその後の時間で頭の中がスッキリしていいと気づいてからは寝ることにしている。
その日も唯一の同級生が任務に向かった故に一人で自習することになり、プリントが終わって手持ち部沙汰になった途端に来た眠気に抗わずに瞼を閉じた。
瞼を開いて、電気を消した薄暗い天井が見えてきた時にこれは夢だと分かった。
珠鬼緤萩(たまきせっしゅう)
DOODLE第44回「イルミネーション」渋谷で開催中のイルミネーションを見に行っていちゃついてもらいました←
⚠注意⚠
年齢操作(17×27)
灰が女性
灰が元呪詛師設定 3551
まどろみ
TRAINING #七灰ワンドロワンライ第43回『過保護』
恋シリーズ時空。モブ注意
過保護って何!?「七海に過保護に接してほしい?」
「書いている溺愛BLのネタに詰まったからお願いします」
クラスメイトの女子の突拍子のないお願いに、自分にできることならと了承した。
「それなら灰原じゃなくて七海にさせたほうがいいんじゃね?」
「わたしはツンデレ受けのワンコ攻めが好きなの」
「なるほど?」
友人と女子の会話を横目に、過保護とは何かと考える。溺愛過保護、過保護って何…?
灰原の疑問に答えてくれる者は誰もいなかった。
***
「七海、今日は僕の握ったおにぎり食べようねー」
「喉に詰まらせないようにゆっくりねー」
「口元拭くからじっとしててねー」
昼休み、恋人の突然に奇行に驚きつつも従う七海。理由を知ってる者にとっては灰原の行動は予想の範囲内だが、見知らぬ第三者からはどう見えるか…。
440「書いている溺愛BLのネタに詰まったからお願いします」
クラスメイトの女子の突拍子のないお願いに、自分にできることならと了承した。
「それなら灰原じゃなくて七海にさせたほうがいいんじゃね?」
「わたしはツンデレ受けのワンコ攻めが好きなの」
「なるほど?」
友人と女子の会話を横目に、過保護とは何かと考える。溺愛過保護、過保護って何…?
灰原の疑問に答えてくれる者は誰もいなかった。
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「七海、今日は僕の握ったおにぎり食べようねー」
「喉に詰まらせないようにゆっくりねー」
「口元拭くからじっとしててねー」
昼休み、恋人の突然に奇行に驚きつつも従う七海。理由を知ってる者にとっては灰原の行動は予想の範囲内だが、見知らぬ第三者からはどう見えるか…。
珠鬼緤萩(たまきせっしゅう)
DOODLE第42回「ただいま」相当遅刻しました!!
高専軸
灰がお料理男子
第42回「ただいま」実家でもあまり挨拶らしいことはしていなかった気がする。
いきなり息子が良く分からないものが見えるようになったと言えば、家族も腫れ物扱いするようになった。
元々家庭内であつさつらしいものは”いただきます”と”ごちそうさま”だけだったから、そんなに気にしなかった。
それは高専に入っても同じで、入学したものは全員が必ず一緒に食事を摂ることが珍しいほどに任務が舞い込む。
最初こそ同期である灰原と食事を共にすることが多かったが、夏手前には互いの階級が準2級となり、今までになかった単独任務が増えて、共に食事を摂ることが少なくなった。
今日も私に任された任務が遠方での任務だったため、帰寮が遅くなった。
携帯に表示されている時刻はもうすぐ日を跨ぎそうな時間。
3129いきなり息子が良く分からないものが見えるようになったと言えば、家族も腫れ物扱いするようになった。
元々家庭内であつさつらしいものは”いただきます”と”ごちそうさま”だけだったから、そんなに気にしなかった。
それは高専に入っても同じで、入学したものは全員が必ず一緒に食事を摂ることが珍しいほどに任務が舞い込む。
最初こそ同期である灰原と食事を共にすることが多かったが、夏手前には互いの階級が準2級となり、今までになかった単独任務が増えて、共に食事を摂ることが少なくなった。
今日も私に任された任務が遠方での任務だったため、帰寮が遅くなった。
携帯に表示されている時刻はもうすぐ日を跨ぎそうな時間。