kiki95761983
DONEsunaさん&めも。さんとコラボさせていただいた漫画&小説のリレー作品を展示します(こちら単体でも読めます)【お題作品展示:デート】
①suna(漫画)https://poipiku.com/2948076/
②めも。(小説 ※R18 / 18歳未満および高校生の方は閲覧ご遠慮ください)https://privatter.me/page/6728161eb0a1d
③kiki 5294
lin_co10ri
DOODLEふるしほファッションショー参加作品です!10月お題「パジャマ」
#04notflファッションショー
嘘か実か「何で。そんなものを」
「いいから、貸しなさいよ」
「……パジャマなんて、持ってないぞ」
「え、どうして」
「………パジャマなんて着なくても。それこそ…、Tシャツとかで、寝れるだろ」
「そう、分かったわ。じゃあ私がプレゼントするから」
「……はあ?」
「日頃たくさんお世話になっているし! お礼として渡させて、ね」
「いやいや、何で」
「そうしたら、貸してちょうだいね! 絶対よ」
という訳の分からない会話を経て。今渡されたのは、可愛らしく透明の袋にパッケージされている、ネル生地のパジャマ。
手にしたものの、唖然としてそれを見つめてしまう。深い緑色が基調のマドラスチェック柄で、前ボタンのシックながらもお洒落なもの。いや、こんなもの着て寝たら暑くてたまらないのでは、と見当違いの困惑も抱きながら志保を見ると。至ってご機嫌で、すぐ降谷の手からその袋を取り戻した。
3353「いいから、貸しなさいよ」
「……パジャマなんて、持ってないぞ」
「え、どうして」
「………パジャマなんて着なくても。それこそ…、Tシャツとかで、寝れるだろ」
「そう、分かったわ。じゃあ私がプレゼントするから」
「……はあ?」
「日頃たくさんお世話になっているし! お礼として渡させて、ね」
「いやいや、何で」
「そうしたら、貸してちょうだいね! 絶対よ」
という訳の分からない会話を経て。今渡されたのは、可愛らしく透明の袋にパッケージされている、ネル生地のパジャマ。
手にしたものの、唖然としてそれを見つめてしまう。深い緑色が基調のマドラスチェック柄で、前ボタンのシックながらもお洒落なもの。いや、こんなもの着て寝たら暑くてたまらないのでは、と見当違いの困惑も抱きながら志保を見ると。至ってご機嫌で、すぐ降谷の手からその袋を取り戻した。
lin_co10ri
DOODLEふるしほファッションショー参加作品です!9月お題「つなぎ」少しだけ「スーツ」も
今回も何故か日常系の二人です!
#04notflファッションショー
つなぎの思い出 扉を開けて姿を現した志保に。降谷は目をパチクリとさせた。
「……なかなか気合い入ってるね」
「当然でしょ。引っ越しは動きやすさを重視しなきゃ。あと怪我をしない為に」
そしてかっちりと手袋をはめた手のひらを見せてくる。発想が実験時の白衣と一緒なのだろうか。志保は、身体中を覆うような作業用のつなぎを着ていた。
いつもきっちりとした格好をしている彼女を思うとそのギャップに驚かされるが、何故だろう、至ってシンプルなつなぎなのに、志保が着ているとどうも可愛く見えて、降谷は首を傾げた。
少々ダボッとしているのも愛らしい。身体は覆われているのに、いつもは下ろされている髪が無造作に一括りにされていることによって、普段目にすることのない首筋が見え隠れするのにも、ドキッとする。
3291「……なかなか気合い入ってるね」
「当然でしょ。引っ越しは動きやすさを重視しなきゃ。あと怪我をしない為に」
そしてかっちりと手袋をはめた手のひらを見せてくる。発想が実験時の白衣と一緒なのだろうか。志保は、身体中を覆うような作業用のつなぎを着ていた。
いつもきっちりとした格好をしている彼女を思うとそのギャップに驚かされるが、何故だろう、至ってシンプルなつなぎなのに、志保が着ているとどうも可愛く見えて、降谷は首を傾げた。
少々ダボッとしているのも愛らしい。身体は覆われているのに、いつもは下ろされている髪が無造作に一括りにされていることによって、普段目にすることのない首筋が見え隠れするのにも、ドキッとする。
lin_co10ri
DOODLEふるしほファッションショー参加作品です!8月お題「エプロン」
そしかい、いろいろ身バレ後の、降哀です。
今回も楽しく書いちゃいました…!
#04notflファッションショー
ほどける想い 重い足取りのまま帰宅した哀は、阿笠邸の頑丈な玄関扉を開けた。
思いがけず背負うのに慣れたランドセルの重さは、未だ感じることはあれど。この扉を開ける時は、戻ってこれた、そして戻ることができる場所があることに安堵して、身も心もふうっ、と軽くなるのに。この日は開けたとたんガクッ、とさらに鉛を乗せられたかのように身体が重くなったのを感じた。
「…あなた…何してるのよ」
おかえりなさい!と明るい笑顔で迎えてきた男の姿に、哀は頭痛まで覚えた。
「博士にお願いして、キッチンをお借りしてご飯作ってました。哀さんあまり食べていないと聞いて」
「いらぬお世話。…博士」
「哀くんポアロのハムサンド食べたことないじゃろお…食べやすいから是非にと思って」
2965思いがけず背負うのに慣れたランドセルの重さは、未だ感じることはあれど。この扉を開ける時は、戻ってこれた、そして戻ることができる場所があることに安堵して、身も心もふうっ、と軽くなるのに。この日は開けたとたんガクッ、とさらに鉛を乗せられたかのように身体が重くなったのを感じた。
「…あなた…何してるのよ」
おかえりなさい!と明るい笑顔で迎えてきた男の姿に、哀は頭痛まで覚えた。
「博士にお願いして、キッチンをお借りしてご飯作ってました。哀さんあまり食べていないと聞いて」
「いらぬお世話。…博士」
「哀くんポアロのハムサンド食べたことないじゃろお…食べやすいから是非にと思って」
lin_co10ri
DOODLEふるしほファッションショー参加作品です!7月お題「結婚式に参列するときの服」降志
楽しく書かせていただきました~!
※シラコバ描写あり
#04notflファッションショー
彼らなりの祝福 ハンガーを通して壁に掛けられてある服一式を見て、降谷は首をかしげた。
「…何、志保さん入学式にでも出るの?」
「…この時期に何の入学式よ。でも、そうね。あながち間違いじゃないかも」
多少捻りの効いた聞き方をしてしまったが、志保は案外機嫌よく答えてきた。
「だって私今回は引率者だもの。あの子たちの。何かあった時、すぐ動ける服装じゃないと」
あの子たち。かつての少年探偵団。今はもう小学4年生にはなったか。とはいえもちろん、まだまだ子どもで保護者が必要な時期だ。
今回は正に少年探偵団の縁として、彼らはその場におよばれしている。かつての担任、そして少年探偵団の顧問を自称していた、小林澄子先生の、結婚披露宴。実はお相手も警視庁の白鳥警部という、探偵団たちにもお馴染みの人物であるから実現した参加でもある。
3858「…何、志保さん入学式にでも出るの?」
「…この時期に何の入学式よ。でも、そうね。あながち間違いじゃないかも」
多少捻りの効いた聞き方をしてしまったが、志保は案外機嫌よく答えてきた。
「だって私今回は引率者だもの。あの子たちの。何かあった時、すぐ動ける服装じゃないと」
あの子たち。かつての少年探偵団。今はもう小学4年生にはなったか。とはいえもちろん、まだまだ子どもで保護者が必要な時期だ。
今回は正に少年探偵団の縁として、彼らはその場におよばれしている。かつての担任、そして少年探偵団の顧問を自称していた、小林澄子先生の、結婚披露宴。実はお相手も警視庁の白鳥警部という、探偵団たちにもお馴染みの人物であるから実現した参加でもある。
serisawa
PROGRESSインテ無配の表紙絵。全年齢の短い小説なのになんかいかがわしい絵になったので、一応ワンクッション置いておきます。温泉に行くおはなしです。
自分的にはキッチンシリーズの二人ですが、恋人降志として単体でも読めると思います。多分。
lin_co10ri
DONE聖夜のふるしほ大忘年会2023 展示作品です。リアルタイムに合わせて、都度更新していきます。
①23日(土) 12時
②23日(土) 22時
③24日(日) 10時
④24日(日) 18時
⑤25日(月) 8時
⑥25日(月) 20時
よろしくお願いします! 19
_halusaki
PROGRESS5降志前提のダクバがわちゃわちゃしながら事件を解決するお話です。
書き上げたら本にします。
まだ書き途中なので色々変わるかも?
前回の続き。
オリキャラが出張ります
Redline 第五章 真純からの返信はその日の夕方に送られてきた。確証はないという前置きで、sevilla の入信者を対象にクスリを売り捌いているという噂があること、VRゴーグルが関係すること、入信すると皆性格が変わったようになるということ。情報源は真純の学友、またその周辺から聞き込んだ内容、ということが送られてきた。
この内容を見た志保はいつものソファーに深く沈み込んだ。
例のハッピーパンダが関わっていることは明白だった。志保が解析した結果、あのVRゴーグルには洗脳ができる映像が入っていると疑われていた。しかしそれを解析し切る時間がなかったので不明確なままだった。電子ドラッグといって仕舞えばそれまでであったし、試すにしても危険が高すぎる。
7040この内容を見た志保はいつものソファーに深く沈み込んだ。
例のハッピーパンダが関わっていることは明白だった。志保が解析した結果、あのVRゴーグルには洗脳ができる映像が入っていると疑われていた。しかしそれを解析し切る時間がなかったので不明確なままだった。電子ドラッグといって仕舞えばそれまでであったし、試すにしても危険が高すぎる。
vi_mikiko
DOODLE貴方は何処にkissをする? 企画参加作品です。降志です。・額(祝福)
・鼻(愛玩)
・唇(愛情)
※ふるやさんが童●設定です
「私、ふるやさんのことが好きなの……」
上気した頬に、潤んだ瞳。降谷の隣に立つ女性・宮野志保は、恋する乙女の顔をしていると言って差し支えないだろう。酔っ払ってへべれけになっていることを除いても。
動揺で彼女を支えていた腕の力が弱まり、かくんと膝を折らせてしまう。転ぶ前にもう一度腰を抱きよせ、正面に立たせる。
残暑が過ぎ、秋が始まろうとする夜。仕事の飲み会で酔い潰れた彼女を家まで送っている最中の出来事だった。
「……本当に?」
「ええ。大好き」
降谷の胸が歓喜で踊った。この記念すべき日を祝福し、彼女の額に思わずキスを贈る。ふふふと笑った彼女が可愛くて鼻に愛玩のキス。ついでに頬にもキス。
最後は……迷って、唇に……
1713上気した頬に、潤んだ瞳。降谷の隣に立つ女性・宮野志保は、恋する乙女の顔をしていると言って差し支えないだろう。酔っ払ってへべれけになっていることを除いても。
動揺で彼女を支えていた腕の力が弱まり、かくんと膝を折らせてしまう。転ぶ前にもう一度腰を抱きよせ、正面に立たせる。
残暑が過ぎ、秋が始まろうとする夜。仕事の飲み会で酔い潰れた彼女を家まで送っている最中の出来事だった。
「……本当に?」
「ええ。大好き」
降谷の胸が歓喜で踊った。この記念すべき日を祝福し、彼女の額に思わずキスを贈る。ふふふと笑った彼女が可愛くて鼻に愛玩のキス。ついでに頬にもキス。
最後は……迷って、唇に……
lin_co10ri
DOODLE #降志ワンドロワンライ 第16回参加作品です。CP「降志」
所要時間 約2時間
お題『台風』『手』『待ってた』
嵐の後「…ねえ知ってる? 台風も、ど真ん中にいるとね。強い風も雨も何も感じないのよ」
それは常識として把握されていることだ。台風の目に入るとどんな嵐の中でも、瞬間穏やかな青空が広がることもある。だが彼女が言っていることは、そういうことではなかった。
「黒い渦のような殺伐とした環境もそれが当たり前だとね。異常や異変に気づかずのうのうと過ごせるのよ」
それが、私よ。そうして出来た、異端者だわ。
そう言って。彼女は、姿を消した。
台風一過の朝。昨晩までの荒れ模様が嘘のように、空は青く澄み渡り眩しい日差しが降り注いでいる。
降谷も連勤明けの朝を、迎えていた。台風接近の前から任務で詰めていたのだが、引き続き非常時対応の体制に入っていたわけだ。大きな被害が出なくて良かったと、一息つく心地で水たまりが光を浴びて輝く、路面を歩く。
1820それは常識として把握されていることだ。台風の目に入るとどんな嵐の中でも、瞬間穏やかな青空が広がることもある。だが彼女が言っていることは、そういうことではなかった。
「黒い渦のような殺伐とした環境もそれが当たり前だとね。異常や異変に気づかずのうのうと過ごせるのよ」
それが、私よ。そうして出来た、異端者だわ。
そう言って。彼女は、姿を消した。
台風一過の朝。昨晩までの荒れ模様が嘘のように、空は青く澄み渡り眩しい日差しが降り注いでいる。
降谷も連勤明けの朝を、迎えていた。台風接近の前から任務で詰めていたのだが、引き続き非常時対応の体制に入っていたわけだ。大きな被害が出なくて良かったと、一息つく心地で水たまりが光を浴びて輝く、路面を歩く。
晴田🍺
MOURNING志保ちゃんの紐パンツに降谷が欲情するだけの山もオチもないR18話。Webオンリーイベント「シェリーに口づけ2」展示作品。
【パスワード】
あなたは18歳以上ですか?(高校生不可)→Yes or No? 1446
_halusaki
PROGRESS4降志前提のダクバがわちゃわちゃしながら事件を解決するお話です。
書き上げたら本にします。
まだ書き途中なので色々変わるかも?
前回の続き。
オリキャラが出張ります
Redline 第四章 翌朝。志保はいつも通り六時には起床し、降谷と朝のランニングへと出かける。コースはいつも通り、皇居を一周。降谷のペースだと二周は出来るのだが、志保と一緒に走るときは志保に合わせている。ゆっくり目のペースで二人のだけの会話を楽しむことがメインになっている。
今日の会話のメインは、昨日のこと。家に帰ってからは食事だのなんだのでゆっくり会話をする時間はなかった。
「変な隠しファイルを見つけたから今日朝一で報告に行こうと思っていたの。工藤くんはあなた達の領分だからって興味ないみたいで」
「ちなみにどんなファイル?」
「企業名と数値の一覧ね。で、そのファイルが入っていたのが『sevilla』って隠しフォルダの中だったんだけど、これがね」
6763今日の会話のメインは、昨日のこと。家に帰ってからは食事だのなんだのでゆっくり会話をする時間はなかった。
「変な隠しファイルを見つけたから今日朝一で報告に行こうと思っていたの。工藤くんはあなた達の領分だからって興味ないみたいで」
「ちなみにどんなファイル?」
「企業名と数値の一覧ね。で、そのファイルが入っていたのが『sevilla』って隠しフォルダの中だったんだけど、これがね」
_halusaki
MOURNINGサーファー降谷が書きたかったので書き殴ってみました。これ、シリーズ化して日本全国回らせたいんですけど……ね……
足跡 その日は空が高かった。
ただのほったて小屋状態の海の家。ちらほらと波打ち際で遊ぶ家族がいるくらいで、砂浜はレジャーシートでいっぱいでもなければビーチパラソルもテントも張られていない、海開き前の寂れた海水浴場。
これがあと一ヶ月もすれば、人がいっぱいの海水浴場になるのだから不思議なものだ。
海が見渡せる駐車場に停められたワーゲンワゴンの助手席から、双眼鏡片手に相方を眺めるのは宮野志保。
あ、今波に乗った。
パドリングから華麗にテイクオフ。フェイスをするすると滑らかに滑り落ちる姿を見て、本当に器用だな、と思った。
相方である降谷が突然サーフィンを始めると言い出したのは、確か二人で立ち飲みの焼き鳥屋でビールジョッキを傾けている時だった。志保は思わず、飲み込みかけたビールが気管に入りそうになりむせたのを今でも鮮明に覚えている。だって、似合い過ぎやしないか。
5488ただのほったて小屋状態の海の家。ちらほらと波打ち際で遊ぶ家族がいるくらいで、砂浜はレジャーシートでいっぱいでもなければビーチパラソルもテントも張られていない、海開き前の寂れた海水浴場。
これがあと一ヶ月もすれば、人がいっぱいの海水浴場になるのだから不思議なものだ。
海が見渡せる駐車場に停められたワーゲンワゴンの助手席から、双眼鏡片手に相方を眺めるのは宮野志保。
あ、今波に乗った。
パドリングから華麗にテイクオフ。フェイスをするすると滑らかに滑り落ちる姿を見て、本当に器用だな、と思った。
相方である降谷が突然サーフィンを始めると言い出したのは、確か二人で立ち飲みの焼き鳥屋でビールジョッキを傾けている時だった。志保は思わず、飲み込みかけたビールが気管に入りそうになりむせたのを今でも鮮明に覚えている。だって、似合い過ぎやしないか。
晴田🍺
DONE降志ワンドロワンライ特別企画『パンツにまつわるエトセトラ』参加作品。「パンツがなかっただけなのに」(降志)
使用お題:パンツないんだけど
作業時間:150分
挿入未満ですが内容が明らかにアレなのでR-18とさせていただきます。
あなたは18歳以上ですか?(高校生不可)→Yes or No 5
かりんと
DONE降志ワンドロワンライ特別企画『パンツにまつわるエトセトラ』投稿作品。CP:降志
お題:パンツ
制作時間:2時間半
#04パンツにまつわるetc
タイトル『one night two love』
ワンナイト𝑳𝑶𝑽𝑬しちゃった降志のピロートーク。そして二回戦へ…
ほんのりいかがわしい描写があるのでR-15でお願いします。 4
_halusaki
PROGRESS3降志前提のダクバがわちゃわちゃしながら事件を解決するお話です。
書き上げたら本にします。
まだ書き途中なので色々変わるかも?
前回の続き。
オリキャラが出張ります
Redline 第三章 志保が捜査協力を行なったその日の夕方。会議室にひょっこりと顔を出したのは工藤新一だった。今は東都大学の大学院へと進んでいる。
そんな彼が持ち込んだのは、捜一が追っていた原宿で起こった無差別殺傷事件、通称『原宿の悪夢』で知り得た捜査情報だった。もちろんそんなものは公安がすでに押さえているし、今さら目新しいものもない。しかし彼は志保へと解析の依頼を持ってきたのだ。
『こっちなら販路を洗えるんじゃないか』と。
確かに、最初に公安が志保に解析を依頼したそれはVRゴーグルとリタリンもどき以外の物証はなかったが、新一が持ち込んだそれら、には販路を洗えるだけの材料が揃っていた。
一台のラップトップだ。それが、新一が志保へ解析を依頼したい代物だった。
6829そんな彼が持ち込んだのは、捜一が追っていた原宿で起こった無差別殺傷事件、通称『原宿の悪夢』で知り得た捜査情報だった。もちろんそんなものは公安がすでに押さえているし、今さら目新しいものもない。しかし彼は志保へと解析の依頼を持ってきたのだ。
『こっちなら販路を洗えるんじゃないか』と。
確かに、最初に公安が志保に解析を依頼したそれはVRゴーグルとリタリンもどき以外の物証はなかったが、新一が持ち込んだそれら、には販路を洗えるだけの材料が揃っていた。
一台のラップトップだ。それが、新一が志保へ解析を依頼したい代物だった。
lin_co10ri
DOODLE #降志ワンドロワンライ 第12回参加作品です。CP「安哀」
所要時間 2時間45分
お題『夏風邪』『噂』
少し、絵コンテの付箋の要素、入ってます。
探るのは… 探り屋とは。対象やその周りの人々の気持ちを推し量り、うまく懐に入って様子や事情をつかんでいくこと。捜し人なども、得意とする。
…彼女は。かくれんぼが上手なようだけど。
そんな彼女は今小さな身体を自宅である、阿笠博士邸のベッドに横たわらせていて。何故かそこにいるのは自分一人。どうしてこんな状況になったのか、バーボン、いや今はその隠れ蓑である安室透の姿である彼は、優秀な探り屋と謳われる、その頭脳を巡らせた。
調査対象ともなったその少女のことを。探るために、この辺りにいたのは間違いない。その子のことを探れとは。潜入先の組織からも、本来の所属先からも、別に命じられているわけではないのに。そう、その子、のことは。
3836…彼女は。かくれんぼが上手なようだけど。
そんな彼女は今小さな身体を自宅である、阿笠博士邸のベッドに横たわらせていて。何故かそこにいるのは自分一人。どうしてこんな状況になったのか、バーボン、いや今はその隠れ蓑である安室透の姿である彼は、優秀な探り屋と謳われる、その頭脳を巡らせた。
調査対象ともなったその少女のことを。探るために、この辺りにいたのは間違いない。その子のことを探れとは。潜入先の組織からも、本来の所属先からも、別に命じられているわけではないのに。そう、その子、のことは。
vi_mikiko
MAIKING「恋って」by緑黄色社会 をイメージした降志です。書きかけで申し訳ありません…!(全5章中の2章までです)
6/28追記:完成版をpixivにアップしました。→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20161144
こひの成り立ち1
胸の鼓動。発汗、指先の震え。この症状は何だろう。
アレルギー、熱病。あるいは――
「見て、イケメン!」
東都大学第七号館の隣、食堂前でよく聞こえる黄色い声。授業を終え、前を通りかかった私は顔を上げる。その先には、周囲の女子大生たちの視線をさりげなく集める男、安室透が立っていた。
目があってしまいそうになり、一瞬で逸らす。ラフなパーカーにジーンズ姿の彼は周りの学生に違和感なく調和していて、とても三十すぎだとは思えない。
「あ、安室さんじゃない!」
園子さんが手を降ると、一緒にいた蘭さんも足を止めた。安室スマイルを携えながら歩いてくる男の顔を見ないよう、私は頑なに視線を落とす。
「こんにちは。蘭さん、今日も工藤君を借りますよ」
4920胸の鼓動。発汗、指先の震え。この症状は何だろう。
アレルギー、熱病。あるいは――
「見て、イケメン!」
東都大学第七号館の隣、食堂前でよく聞こえる黄色い声。授業を終え、前を通りかかった私は顔を上げる。その先には、周囲の女子大生たちの視線をさりげなく集める男、安室透が立っていた。
目があってしまいそうになり、一瞬で逸らす。ラフなパーカーにジーンズ姿の彼は周りの学生に違和感なく調和していて、とても三十すぎだとは思えない。
「あ、安室さんじゃない!」
園子さんが手を降ると、一緒にいた蘭さんも足を止めた。安室スマイルを携えながら歩いてくる男の顔を見ないよう、私は頑なに視線を落とす。
「こんにちは。蘭さん、今日も工藤君を借りますよ」
vi_mikiko
MOURNING第11回降志ワンドロワンライに参加させていただきますお題:寝言・アイスクリーム・「私はパス」
寝言・アイスクリーム・「私はパス」「私はパス」
彼女の怜悧な声が、広いリビングに響いた。
――
よく晴れた休日。ポアロのバイトを切り上げた僕は、阿笠邸にやってきた。コンビニで購入した棒付きバニラアイスの箱を手に下げて。
「あー! おやつ買ってきてくれたのかよ!」
「わーい! ちょうどお腹すいてたの!」
「安室お兄さん、ありがとうございます!」
計算通り、子ども達がわらわらと群がり、喜んで唐突な訪問者である僕の居場所をつくってくれた。アイスの箱は六本セットで、ちょうどこの家にいる人数と同じ数だ。子ども達三人、博士、僕、そして――
「私はパス」
灰原哀。最後の一本を渡そうと思っていた彼女は、そう言って地下室に降りてしまった。
*
アイスを食べ終えた子ども達は、いつのまにかTVゲームに夢中になっていた。
1987彼女の怜悧な声が、広いリビングに響いた。
――
よく晴れた休日。ポアロのバイトを切り上げた僕は、阿笠邸にやってきた。コンビニで購入した棒付きバニラアイスの箱を手に下げて。
「あー! おやつ買ってきてくれたのかよ!」
「わーい! ちょうどお腹すいてたの!」
「安室お兄さん、ありがとうございます!」
計算通り、子ども達がわらわらと群がり、喜んで唐突な訪問者である僕の居場所をつくってくれた。アイスの箱は六本セットで、ちょうどこの家にいる人数と同じ数だ。子ども達三人、博士、僕、そして――
「私はパス」
灰原哀。最後の一本を渡そうと思っていた彼女は、そう言って地下室に降りてしまった。
*
アイスを食べ終えた子ども達は、いつのまにかTVゲームに夢中になっていた。
lin_co10ri
DONE降志イメソン企画 #s0ng4_01 参加作品です。YOASOBI『怪物』より
一応、バボシェリです!
でも、そしかい後です…(?)
素敵な企画ありがとうございます!
ファイル04夜はすべてを覆い隠し、些細な綻びを目立たなくしてくれる。
なのに人は。何故その闇をわざわざ派手に飾り立てるのだろう。
眠らない街。使い古されたその言葉を変わることなく体現しているその一角で、フードで頭も顔も隠し、暗躍し続けている男。
彼の本来の姿を。そこに眠る目的を本質を。知る者は誰も、いない。
───降谷零。
今も変わらず、警察のデータベースでどれだけ検索しても。確かに警察学校は卒業しているはずの、その名がヒットすることはない。
それは彼の所属や身分がそうさせているだけではなく。彼に関する別のファイルが警察庁内には存在することを。知る者もそうはいない。
──『ファイル0』
存在しないことに所以する、ファイル名。
2515なのに人は。何故その闇をわざわざ派手に飾り立てるのだろう。
眠らない街。使い古されたその言葉を変わることなく体現しているその一角で、フードで頭も顔も隠し、暗躍し続けている男。
彼の本来の姿を。そこに眠る目的を本質を。知る者は誰も、いない。
───降谷零。
今も変わらず、警察のデータベースでどれだけ検索しても。確かに警察学校は卒業しているはずの、その名がヒットすることはない。
それは彼の所属や身分がそうさせているだけではなく。彼に関する別のファイルが警察庁内には存在することを。知る者もそうはいない。
──『ファイル0』
存在しないことに所以する、ファイル名。
yori_framb
DONE志保さん+新一君でカレカノ前提の降志ちゃんになってます。この2人は良くも悪くも近くて距離バグは日常茶飯事で、周りは近いっつーの!って思いながら心で突っ込んでそうですよね。若干名は間に入ったり色々とモヤモヤを解消しに物理アタックしそうですけどね。(F氏やR嬢+S嬢など)
降谷さんにこんな所見られたら命ないぞ!新一君!ってヤツですよね(笑)
serisawa
MAIKING降志ワンドロワンライ第9回参加しました。CP:降志
お題:「ワンショルダー」
無自覚な降⇒志。
※絶対時間厳守マイルールにより未完結です。
降志ワンライ「オフショルダー」 五月の半ば。
梅雨の季節もまだ訪れる兆しは見せないというのに、気まぐれな太陽の熱視線が日本列島を直撃した。
観測史上最も早い真夏日の到来となるでしょう、と朝のお天気キャスターが告げた通り、アスファルトの照り返しを受けた街は、都心特有の蒸し暑さに支配されている。
蒸籠で蒸される焼売はこんな気分だろうか、と色気の欠片もないことを思いながら、降谷は待ち合わせ場所へと歩を進めていた。
気まぐれな夏を届けに来た太陽が最も高くなる正午過ぎ。
週末のアウトレットモールの客入りは上々のようだ。
屋外に設置された噴水広場は憩いの場として開放されており、照り付ける太陽の日差しの下、跳ねる水しぶきがキラキラと輝いていた。
1744梅雨の季節もまだ訪れる兆しは見せないというのに、気まぐれな太陽の熱視線が日本列島を直撃した。
観測史上最も早い真夏日の到来となるでしょう、と朝のお天気キャスターが告げた通り、アスファルトの照り返しを受けた街は、都心特有の蒸し暑さに支配されている。
蒸籠で蒸される焼売はこんな気分だろうか、と色気の欠片もないことを思いながら、降谷は待ち合わせ場所へと歩を進めていた。
気まぐれな夏を届けに来た太陽が最も高くなる正午過ぎ。
週末のアウトレットモールの客入りは上々のようだ。
屋外に設置された噴水広場は憩いの場として開放されており、照り付ける太陽の日差しの下、跳ねる水しぶきがキラキラと輝いていた。