丼ちゃん
DONE『いご月前提鶴月短編集』第5回軍曹会議にて展示していた3編のうち『海辺にて』に2ページ加筆したverになります。(あとの2編はそのままです)
期間限定で再公開します
※一部原作からのセリフ引用、模写あり
※原作程度の血の表現、嘔吐の表現あり 23
棚ca
DOODLE鶴月SS月並みな関係
鶴見中尉殿ですか? 私の所属する聯隊の中尉です……ええ、だから、私の上官です……それが事実でそれ以上のことはありません。何を聞きたいのですか? 仰られていることが分かりません。はぁ、下士官が将校を尊敬し、忠義を尽くすのは、おかしなことではないでしょう。……おかしいって、何がです。真っ当に任務を遂行している事に、難癖をつけられるいわれはありません。……そうですね、私の望みは鶴見中尉殿の筋書き通りに物事が進むことです。一度国にくれてやった命を、より有効活用することにしただけですよ。私情? それは、全くないなんてことはありませんよ。私だって人間ですから。あれだけ付き従っていれば……まぁ、そうですね。百名余りの彼の部下の中で、確かに私は彼に近い人間のうちの一人です。ですから、あまり変な質問ばかりされるのであれば、私は鶴見中尉殿に報告しなければなりません。ええ、失礼を承知で申し上げますが、変です。何です、さっきから〝鶴見中尉が好きなのか〟って……。
1235鶴見中尉殿ですか? 私の所属する聯隊の中尉です……ええ、だから、私の上官です……それが事実でそれ以上のことはありません。何を聞きたいのですか? 仰られていることが分かりません。はぁ、下士官が将校を尊敬し、忠義を尽くすのは、おかしなことではないでしょう。……おかしいって、何がです。真っ当に任務を遂行している事に、難癖をつけられるいわれはありません。……そうですね、私の望みは鶴見中尉殿の筋書き通りに物事が進むことです。一度国にくれてやった命を、より有効活用することにしただけですよ。私情? それは、全くないなんてことはありませんよ。私だって人間ですから。あれだけ付き従っていれば……まぁ、そうですね。百名余りの彼の部下の中で、確かに私は彼に近い人間のうちの一人です。ですから、あまり変な質問ばかりされるのであれば、私は鶴見中尉殿に報告しなければなりません。ええ、失礼を承知で申し上げますが、変です。何です、さっきから〝鶴見中尉が好きなのか〟って……。
さらっと
DONEお題鶴月300字から派生した鶴尾月。一応少しだけすぺぺなのでR18ですが致しておりません。雰囲気がすぺぺです。鶴見中尉が月島によしぺろするならどんな?という妄想から尾形が邪魔してきます…気づいたら泥沼な三角関係???(笑)
某ふらす子さんに添削してもらいました、感謝❗✨🙏✨
因みに、月島は過激なよしぺろはみんなにやっていると思い込んでいますが、鶴見中尉はしていないという😅
成人ですか?y/n 2554
1ykTwtCkcQ96109
DOODLE鶴鯉月のときの話の時に描いてみたけど、体の構造がわからず断念してもの
いまだにちゃんとはわかってない‥
頑張って描きました!
具体的な行為はしてませんが、みんな服を着てません😅 2
1ykTwtCkcQ96109
DOODLE月受けの鶴鯉月です。絵があまり上手ではありませんが、描きたいことを詰めました。鶴は2人を引き合わせて、自分を憎ませて身を引こうとするためにやや強引にって感じです。鶴鯉月だけど、今回何かしらやってるのは鶴月のみです。月は女々しいかも。精進します。 4funo9ryunosuke
DONE□鶴見中尉誕生祭2023御噺。幾年過ぎても、待ち続ける。□注1:鯉登少尉誕生日2023御噺と繋がりが有ります。
□注2:CPは壮年鯉月であり、鶴鯉月とかなり特殊です。
□注3:名無しの書生が登場します。 5
棚ca
DOODLE月島は自分が大切にされると怒りそうで面倒だね。鶴月SS 凍てつく小樽の真夜中、偶然かのように兵舎の踊り場で落ち合った二つの影を冷え冷えとした月明かりが伸ばしていた。月島が懐から取り出した文書を受け取り、鶴見はざっと一枚目に目を通すとすぐにコクリと頷いた。身を翻して歩き始めた鶴見のすぐ後ろを月島はついて行く。
「全ては手筈通りか?」
鶴見は前を向いたままヒソヒソ声で口髭を震わす。月島も同じく、辛うじて鶴見の耳に届く声音で話した。
「はい。吉田大尉は酔って電車に轢かれたという知らせが明朝通達されます。この文書の紛失は差し替えた偽文書によってあやふやになることでしょう。隊内で確認したが意味が分からなかったため廃棄した……中央はそんな報告を受けることになるかと」
1884「全ては手筈通りか?」
鶴見は前を向いたままヒソヒソ声で口髭を震わす。月島も同じく、辛うじて鶴見の耳に届く声音で話した。
「はい。吉田大尉は酔って電車に轢かれたという知らせが明朝通達されます。この文書の紛失は差し替えた偽文書によってあやふやになることでしょう。隊内で確認したが意味が分からなかったため廃棄した……中央はそんな報告を受けることになるかと」
棚ca
DOODLE右腕育てが楽しい鶴見さん西洋のスキンシップにも馴れなきゃな❤❤って月島をヨシペロする鶴月シチュ好きな人〜〜〜〜!!!わたし🙋♀️
鶴月SS赤い賜物
ロシアのご婦人の話を聞く月島は、自分より大柄な相手の伝えんとすることを理解すべく上目遣いで懸命に聞き入り、ウンウンと頷いたり、首を傾げたりしている。やがて一言、二言、月島が言うことに婦人がニッコリと微笑み頷くと、月島もホゥと安心の溜息をついてクルリと鶴見の方へと振り向いた。
語学の習得は実践が手っ取り早い。とはいえ、けしてそれが容易だというわけではない。見知らぬ土地で、よくここまでやってこれていると思う。私の、ために……。近付いてくる月島の瞳はいつも通り禁欲的だったが、隠しきれない達成感を滲ませていて、思わず微笑みが零れる。
「この町の名の由来について聞けました。エカテリノダール、つまりエカテリーナの賜物……この地を与えた過去の皇帝の名にちなんだ呼び名です」月島は淀みのない明瞭な声でそう言った。鶴見がコックリと頷く。
1166ロシアのご婦人の話を聞く月島は、自分より大柄な相手の伝えんとすることを理解すべく上目遣いで懸命に聞き入り、ウンウンと頷いたり、首を傾げたりしている。やがて一言、二言、月島が言うことに婦人がニッコリと微笑み頷くと、月島もホゥと安心の溜息をついてクルリと鶴見の方へと振り向いた。
語学の習得は実践が手っ取り早い。とはいえ、けしてそれが容易だというわけではない。見知らぬ土地で、よくここまでやってこれていると思う。私の、ために……。近付いてくる月島の瞳はいつも通り禁欲的だったが、隠しきれない達成感を滲ませていて、思わず微笑みが零れる。
「この町の名の由来について聞けました。エカテリノダール、つまりエカテリーナの賜物……この地を与えた過去の皇帝の名にちなんだ呼び名です」月島は淀みのない明瞭な声でそう言った。鶴見がコックリと頷く。
棚ca
DONE鶴見も酒の味は嫌いじゃないかもしれない鶴月SS 穏やかな夏の一日だった。鶴見の家の留守を任されていた月島は一人、持ち込んだ書類仕事を終わらせ、目を通しておきたかった文献を読んでからはゴロゴロとして過ごした。留守番という名目ではあるが、休んでいろと鶴見には言われてある。その言葉に甘えて、久々にのんびりとしてみたのであった。夕刻、腹が減って土間を覗くと、女中はすでに帰っていたが小魚と根菜を甘辛く煮付けたものと、二合徳利が置いてあった。月島は土間に立ったまま煮付けと白米を平らげ、漬物と徳利を持って縁側に出た。
既に日は落ちかけて、涼しい風が草木を揺らしていた。塀の上をトテトテと歩いてきた猫が月島の姿を認めてヒラリと降り立ってきた。ピンと立った尻尾を揺らしながら月島の元へと歩いてくると太ももに前足をちょんと置いて覗き込んでくる。耳の後ろを軽く掻いてやると満足げに目を細めて、薄皮饅頭のような小さい頭をグリグリと月島の掌に押し付けた。そうして、何気ない素振りで室内へと入っていこうとしたので、月島は手早く障子を閉めた。すると今度は漬物の小皿に鼻先を向けるので、持ち上げて反対側へと移動させる。おやおや、人間のクセになかなか頭が回るようだと言わんばかりに、猫は首を傾げてからゆったりと伸びをした。そして、マ、いいだろうと月島の傍らでとぐろを巻いて休み始めた。
2188既に日は落ちかけて、涼しい風が草木を揺らしていた。塀の上をトテトテと歩いてきた猫が月島の姿を認めてヒラリと降り立ってきた。ピンと立った尻尾を揺らしながら月島の元へと歩いてくると太ももに前足をちょんと置いて覗き込んでくる。耳の後ろを軽く掻いてやると満足げに目を細めて、薄皮饅頭のような小さい頭をグリグリと月島の掌に押し付けた。そうして、何気ない素振りで室内へと入っていこうとしたので、月島は手早く障子を閉めた。すると今度は漬物の小皿に鼻先を向けるので、持ち上げて反対側へと移動させる。おやおや、人間のクセになかなか頭が回るようだと言わんばかりに、猫は首を傾げてからゆったりと伸びをした。そして、マ、いいだろうと月島の傍らでとぐろを巻いて休み始めた。
棚ca
DOODLE月島はきっと駒に徹するように自分に言い聞かせていたから鶴月SS「私の味方はお前だけになってしまったな」
その言葉を聞いた月島は静かに目を見開いた。
「私だけ? ハ、いえ、すみません。……勿体無いお言葉です、そんなこと言って頂かなくても私は……」
銃をキュッと握って月島は少し目を伏せる。しかし、すぐに顔を上げてキビキビとした声を出した。
「お気を確かに、鶴見中尉殿。たった一目でも外をご覧ください。貴方を信じて命をなげうつ者達がこれだけ……当然私もその一人です」
なんだか、月島はそう自身に言い聞かせているようだった。自分は特別なのだと考えを避けようとするような……。
「私はただお前といたいだけだ。空を翔んで太陽に焼かれる時も、安寧を求めて地獄に突き当たる時も、お前といたいから」
529その言葉を聞いた月島は静かに目を見開いた。
「私だけ? ハ、いえ、すみません。……勿体無いお言葉です、そんなこと言って頂かなくても私は……」
銃をキュッと握って月島は少し目を伏せる。しかし、すぐに顔を上げてキビキビとした声を出した。
「お気を確かに、鶴見中尉殿。たった一目でも外をご覧ください。貴方を信じて命をなげうつ者達がこれだけ……当然私もその一人です」
なんだか、月島はそう自身に言い聞かせているようだった。自分は特別なのだと考えを避けようとするような……。
「私はただお前といたいだけだ。空を翔んで太陽に焼かれる時も、安寧を求めて地獄に突き当たる時も、お前といたいから」
棚ca
DOODLE鶴月って冗談言い合ったりとか…する?分からない、教えてよ…鶴月SS「入るぞ、月島」
鶴見が兵舎の部屋に入ると月島は帯を肩に、着物の襟を合わせているところだった。鶴見の姿を見て、前をはだけさせたまま敬礼をする。
「鶴見中尉殿。衣服が乱れている状態で失礼しました。賭場へ赴く準備をしておりまして」
「ん、いいさ。着替えを覗きに来たのだから。構わず続けろ」
月島は瞼を半分下ろし、静かに問いただす。
「……私の裸を見る他、何かご用事がおありでしたか?」
「ない。強いて言うなら地図を見せに来た」
差し出された地図は要点のみが記され、万が一盗み見られることがあっても何が書かれているかさっぱり分からないように手が加えられていた。
「仔細は先刻話した通りだ」そう言って鶴見は月島の懐にス、と地図を差し入れて囁く。「うっかり勝つなよ、月島。あるいは一千万円ほど勝ったら金塊争奪戦は一抜けだ。そちらを軍資金にしよう」
549鶴見が兵舎の部屋に入ると月島は帯を肩に、着物の襟を合わせているところだった。鶴見の姿を見て、前をはだけさせたまま敬礼をする。
「鶴見中尉殿。衣服が乱れている状態で失礼しました。賭場へ赴く準備をしておりまして」
「ん、いいさ。着替えを覗きに来たのだから。構わず続けろ」
月島は瞼を半分下ろし、静かに問いただす。
「……私の裸を見る他、何かご用事がおありでしたか?」
「ない。強いて言うなら地図を見せに来た」
差し出された地図は要点のみが記され、万が一盗み見られることがあっても何が書かれているかさっぱり分からないように手が加えられていた。
「仔細は先刻話した通りだ」そう言って鶴見は月島の懐にス、と地図を差し入れて囁く。「うっかり勝つなよ、月島。あるいは一千万円ほど勝ったら金塊争奪戦は一抜けだ。そちらを軍資金にしよう」
棚ca
DOODLE月島に完璧な自分以外を見せて、鶴ちゅ(切実)現パロ鶴月SS 五目ラーメンと半チャーハン、餃子がセットのAランチを黙々と食べる月島を鶴見はご満悦な様子で見つつ、しれっと餃子を二個ほど取って食べていた。その分、鶴見本人が注文した油淋鶏を月島の皿に乗せていた。油淋鶏は衣がレモンの風味が香るさっぱりとした味付けで、軽く食べることができたがそれはそれとして白米と一緒に食べたいと月島は思った。その雑念を晴らすかのように月島は五目ラーメンを啜る。
「酢を入れたいです」
ふとそう言って周りを見渡す月島に鶴見は「卓上にはないみたいだ」と言ったが、月島には水の入ったジャーの影にそれらしき容器の影が見えた。鶴見からは完全に死角なのであろう。黙ったままそれ引っ張り出すとやはり醬油や酢、ラー油の容器が乗った小さなトレイだった。そのまま鶴見の視線を受けながらも特に何も言わずにラーメンに酢を注いでいると、鶴見はゆったりと微笑んで言った。
777「酢を入れたいです」
ふとそう言って周りを見渡す月島に鶴見は「卓上にはないみたいだ」と言ったが、月島には水の入ったジャーの影にそれらしき容器の影が見えた。鶴見からは完全に死角なのであろう。黙ったままそれ引っ張り出すとやはり醬油や酢、ラー油の容器が乗った小さなトレイだった。そのまま鶴見の視線を受けながらも特に何も言わずにラーメンに酢を注いでいると、鶴見はゆったりと微笑んで言った。
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DONE【第五回軍曹会議・展示】🎉開催おめでとうございます🎉
2022年10月発行鶴月既刊『地球で最後のふたり』エピローグです。
鶴月の穏やかな日々がいつまでも続きますように🍀 1878
ねこまたぎ
PROGRESS本日歴代最高峰に良い絵、作業進捗スピーディーなので記念上げオール月島
ブラシアイビスのソフト、ハード、ガラスペン、柔らかカブラペンを使ったメモ
(一部ポケモンクロスオーバー) 7
棚ca
MOURNINGロシア行く前のまだできてないというか月が喰われる前の鶴月。はー可愛い可愛い鶴月SS「うん、買いにいくか」
肩から落ちそうな布を両側からギュッと寄せてやる鶴見を、ダボダボの背広の中でムスッとした顔が見上げている。鶴見が他の誰かから譲り受けたというその紺色の背広は、再び箪笥へと戻されることになりそうだ。
「私なんぞのためにそのようなお気遣いは……あの、何故前を留めるんですか」
正直袖を通す前から分かっていた月島は、特に落胆もなくさっさとその背広を脱ごうとしたのだが、ボタンを留め始めた鶴見に動きを止められた。
「これ、女物だったな」
「どうしてお分かりに?」
「右側の布が上になるようになっているだろう? こうやって……」
鶴見はそう言いながら、五つのボタンのうちの残り三つを留めてみせる。
「手伝いをする者が右手で扱いやすいように、男物とは逆になってる。西洋の婦人服は一人で着脱するには困難な物が多いからだ」
2118肩から落ちそうな布を両側からギュッと寄せてやる鶴見を、ダボダボの背広の中でムスッとした顔が見上げている。鶴見が他の誰かから譲り受けたというその紺色の背広は、再び箪笥へと戻されることになりそうだ。
「私なんぞのためにそのようなお気遣いは……あの、何故前を留めるんですか」
正直袖を通す前から分かっていた月島は、特に落胆もなくさっさとその背広を脱ごうとしたのだが、ボタンを留め始めた鶴見に動きを止められた。
「これ、女物だったな」
「どうしてお分かりに?」
「右側の布が上になるようになっているだろう? こうやって……」
鶴見はそう言いながら、五つのボタンのうちの残り三つを留めてみせる。
「手伝いをする者が右手で扱いやすいように、男物とは逆になってる。西洋の婦人服は一人で着脱するには困難な物が多いからだ」
棚ca
DONE※最終巻ネタバレ鶴月SS──これは夢だ。
鶴見は確信していた。時折あることであった。自分はいま眠っていて、夢を見ているのだと自覚することが。
「いいえ、悪夢ですよ」
頭の下に腿を感じた。そして、降りかかる穏やかな低い声と吐息を感じた。瞼の裏に映った男の顔は、真面目くさった表情をしていた。
「何故そんなことを言うんだ、月島」
鶴見は返す。真っ直ぐと自分を覗き込む瞳を愛おしく思いながら。
「お前が出てくる夢が悪夢なものか」
月島は頭を振る。表情は乏しくとも、端々に滲ませる淋しさを鶴見に悟らせまいと、少しだけ目線を横に逸らせていた。
「貴方が私を夢に見るなど、あってはなりません」
「ふふ、お前にとって悪夢なんだな。幸い、私にとっては悪夢ではない」
1068鶴見は確信していた。時折あることであった。自分はいま眠っていて、夢を見ているのだと自覚することが。
「いいえ、悪夢ですよ」
頭の下に腿を感じた。そして、降りかかる穏やかな低い声と吐息を感じた。瞼の裏に映った男の顔は、真面目くさった表情をしていた。
「何故そんなことを言うんだ、月島」
鶴見は返す。真っ直ぐと自分を覗き込む瞳を愛おしく思いながら。
「お前が出てくる夢が悪夢なものか」
月島は頭を振る。表情は乏しくとも、端々に滲ませる淋しさを鶴見に悟らせまいと、少しだけ目線を横に逸らせていた。
「貴方が私を夢に見るなど、あってはなりません」
「ふふ、お前にとって悪夢なんだな。幸い、私にとっては悪夢ではない」
funo9ryunosuke
MOURNING「推しの泣き顔を書くお題」で、鶴鯉月で書いていた未完成の御噺を此処に供養します。人魚の涙(※未完成鶴鯉月)─お前は、人魚の涙を見たことがあるか?─
幼龍は、上官である死神から突拍子の無い質問を受け、硬直する。
人魚。
日本各地に人魚伝承は残っているが、あくまでも伝承。実話かもしれないし、大衆を楽しませる目的で創作された物語かもしれない。其の真意は、目撃者、記述者のみぞ知る。
─………私は、見たことがありません…─
幼龍は、震える声で答えを絞り出した。
死神は無表情と無言を貫き、鋭い視線で幼龍を凝視する。其の姿に、幼龍は徐々に圧され、底知れぬ恐怖と緊張が心身に纏わり付く。
激しく脈打つ鼓動、額から流れる一筋の汗、への字に歪む唇。
己の答えは、可笑しかったのだろうか…
「…そうか。そうだろうな…変な質問をして済まなかった。」
870幼龍は、上官である死神から突拍子の無い質問を受け、硬直する。
人魚。
日本各地に人魚伝承は残っているが、あくまでも伝承。実話かもしれないし、大衆を楽しませる目的で創作された物語かもしれない。其の真意は、目撃者、記述者のみぞ知る。
─………私は、見たことがありません…─
幼龍は、震える声で答えを絞り出した。
死神は無表情と無言を貫き、鋭い視線で幼龍を凝視する。其の姿に、幼龍は徐々に圧され、底知れぬ恐怖と緊張が心身に纏わり付く。
激しく脈打つ鼓動、額から流れる一筋の汗、への字に歪む唇。
己の答えは、可笑しかったのだろうか…
「…そうか。そうだろうな…変な質問をして済まなかった。」
kkkkkkkk801
CAN’T MAKE鶴見←アルファ鯉登←アルファ
月島←オメガ
のおめがばーす鶴鯉月を書いてみたいなと思った
おめがばーす鶴鯉月初めて鯉登音之進が月島軍曹を見た感想は【冴えない小さな男】であった。以前から鶴見により名前は幾度も聞かされており、尚且つ優秀で屈強な兵士と聞いていたので実物を目にした鯉登としては拍子抜けをし、些か信じがたいものがあった。
鯉登が正式に第7師団に入隊が決まったので月島を補佐役に、という紹介の場を鶴見が設けたのだ。鶴見から紹介された月島は軍人の手本というに相応しい敬礼をし、『先程鶴見中尉殿より紹介預かりました月島と申します。僭越ながらこれから鯉登少尉殿の補佐役として就かせて頂きます故、何卒よろしく申し上げます』と落ち着いた声色ながらもはっきりとした語調で言った。鯉登は上から下まで遠慮の無い視線を月島に浴びせながら『ああ、これから宜しく頼む』とだけ少し不服そうな声で答えた。
707鯉登が正式に第7師団に入隊が決まったので月島を補佐役に、という紹介の場を鶴見が設けたのだ。鶴見から紹介された月島は軍人の手本というに相応しい敬礼をし、『先程鶴見中尉殿より紹介預かりました月島と申します。僭越ながらこれから鯉登少尉殿の補佐役として就かせて頂きます故、何卒よろしく申し上げます』と落ち着いた声色ながらもはっきりとした語調で言った。鯉登は上から下まで遠慮の無い視線を月島に浴びせながら『ああ、これから宜しく頼む』とだけ少し不服そうな声で答えた。
funo9ryunosuke
DONE字書き×絵描きコラボ企画で書いた、原作軸鯉→月←鶴の三角関係話。イラストはかどんさんより頂きました(※掲載許可了承済み)。
※このお話は、2021年1月に書いたものです。 6