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    暁Kです!🏍🚬

    僕のケケは今日も可愛い、遅ばせながら参加させていただきました!素敵な企画をありがとうございます!

    自分よりも年上なのに、子供っぽいあなたが好き

    #暁K

    子供のようなあなた 「さっみぃ……」
    「あ、おはようKK。コタツあったまってるよ」
     暁人が言い終わるよりも先にKKがコタツに吸い込まれるように入っていく。肩まですっぽりと入って、朝の冷気で冷えた足を温める。
    「KK、靴下履きなよ。いくら布団で温まっても裸足でフローリングを歩けばすぐに冷えちゃうだろ」
    「室内で靴下履くのが嫌なんだよ」
    「もー、子供みたいなこと言って」
     暁人は台所で朝ごはんを作りながら、コタツで体を小さくしているKKを見てほっこりしていた。ベーコンエッグを仕上げながら、焼きあがったトーストを皿に乗せる。KKの目の前に朝ごはんを乗せた皿を置くと「美味そうだな」とKKが笑った。無糖のカフェオレをその隣に置けば、それをちびちびと飲み始める。つい、その様を眺めて暁人は満足そうに微笑んだ。
    「なぁに笑ってんだよ」
    「えー?可愛いなぁって思って」
    「あ?……何でだよ」
    「いつもはカッコいいKKのだらしないところとか、可愛いところをさ、見られるのは僕だけなんだなぁって思うと……ね?」
     マレビト相手に好戦的に戦うKKの姿はかっこいい。派手に火のエーテルを爆発させて華麗に一掃していく様子は、共に戦う暁人から見ても気持ちがいいものだった。戦闘が終われば、真っ先に怪我はないかと心配してくれるところも好きだった。それに、戦い方が派手なせいでしょっちゅう顔や手に傷を作る彼が、どんどん愛おしくなる。まるで外で遊んで来る度に擦り傷をつくってくる、ワンパクな子供のようで。
    「カッコイイKKも好きだけど、可愛いKKも大好きだよ」
    「…………そうかよ」
     KKが少し顔を赤くして目を逸らす。笑いながら、暁人が自分の分の食事をテーブルに置くと、向かい合って「いただきます」と共に朝食を食べ始めた。

     冬を迎えた、ある日のこと。
     朝目覚めると、外は真っ白な銀世界になっていた。
    「わぁ……都心でここまで積もるなんて珍しい…」
     ふと窓からベランダを覗くと、白い塊が見えた。それと、雪を踏み締めた足跡が少し。
     暁人がベランダに出てその雪の塊を見ると、それは少し歪な形の雪だるだった。誰が作ったかは明白である。陽の光で溶けないよう、日陰になる場所に移動させた。
    「おう、おはよう」
    「あ、おはようKK」
     大きな欠伸をし、腹を掻きながら少し眠そうな声を発するKKを見て、愛おしさで胸をいっぱいにさせ堪らなくなった暁人は、その頬にキスを落とす。それでもまだ寝ぼけている彼を見て、不意に冷たくなった手を腹に突っ込んでやる。
    「ぉうわッッ!?つめてッッ…!」
    「お腹出してたら冷えちゃうだろ」
    「だったら冷やすんじゃねぇよッ」
    「KKのお腹、温かいなぁ……」
     可愛い可愛い、僕の恋人。
     この腹の奥を知っているのも、僕だけなんだ。

     積もった雪が溶けきってしまうまで、歪な雪だるまと綺麗な雪だるまが、寄り添うように並んでいた。
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    リョウ

    MOURNINGED後みんな生きてる世界線なのに幸せにならなそうな暁→→→→→Kくらいの暁Kです。
    病み気味な闇思考暁人くんの思考がうるさい話。需要はないだろうけど思いついてしまったから書きました。供養!
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     なんの捻りもない愛の告白を口にすれば、KKの目が見開かれた。けれどそれはほんの一瞬で、彼は目を細める。
     ついにきたか、とでも思ったのかな?
     そんな風に邪推してしまうのは、僕がKKに気があるということをあからさまに態度に出してきたから。

     あの事件の後——まるで何事もなかったかのように僕らは渋谷に戻っていた。みんな生きたまま。こういうのを奇跡と言うのだろう。そして、生身のKKを目にした僕は決意したんだ。絶対に彼を離しはしないと。
     適合者になった僕はKKのアジトに出入りするようになった。事件以降、頻度は落ちたとはいえ怪異は起きる。今まではKKが一人で解決していたみたいだけれど、無理をしていたのは明白だ。だから僕は手伝いを申し出た。KKは態々面倒事に首を突っ込むなって反対していたけれど、凛子さんが僕の援護をしてくれた。一人でやれることには限度がある、でも二人ならって。なにより、あの夜の実績が大きい。その話を出されたらKKもNOとは言えなくなったみたいで、試用期間の条件付きで仲間に加えてくれた。
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    32honeymoon

    CAN’T MAKEたまには肉体アリif世界のけけあきちゃんたち。
    ・Kも暁もお互いべた惚れです。あまあま砂糖吐きちゅうい。
    ・常にKおじ視点です。台詞回しに違和感があったらごめんなさい。
    ・特に本編のネタバレはありません。あまいちゃパラレルワールドの2人だと思っていただければ。
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    『どこまでもふかく、きみと一緒に』「なあ、明日は外食でもしようぜ?たまにはいいだろ」
    ふと思い立ってかわいい恋人をデートに誘ってみたというのに、返ってきたのはつれない答えだった。
    「ごめん、夜コンビニのバイト入れちゃってさ。人足りないって言うから、引き受けちゃったんだよね」
    「はあ?前もンな事言って無かったか」
    「うん。まあ、この時間その分時給もいいしね。明後日は3限からだから、遅くなってもなんとかなるかなって」

    …全く。お人好しも大概にしろよ。折角の誘い断りやがって。
    何となく面白くなくて、オレはふと、こんなことを聞いてみた。

    「なあ。暁人クーン。オレとバイトと、どっちが大事なんだよぉー」
    「…は?」

    突然の言葉に、文字通り目をまん丸くして、皿洗いを終えたばかりでエプロンを外す手が止まる。
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    りんご

    DONEK暁デー、初デート。K←暁のようでK→〈超えられない壁〉←暁です。
    理想のデート像を黙って実行するおじと、訳も分からず振り回されるあっきーの話。
    過去それなりに色んな話を書いてきましたが、ぶっちぎりで砂糖吐きそうな話になったと思います。けけは所々横暴だしあっきーはちょっと暴走気味です。そんな二人の初めてなんて、絶対事件になるに決まってるじゃないですか(笑)
    閻魔帳のきれはしには(1)


    待ち合わせは、やっぱり駅前かなあ
    ベタなのは分かってるよ! でも後に来る僕が気になって、その後ろ姿がどこかそわそわしてるの、きっとかわいいなって思うんだろうな


    ◆◆◆◆◆


    『KK

    今日午前11時。渋谷駅北側に集合。』


    凝り固まった肩を回しながら、ネオンが薄まりゆく都会の路地を暁人はゆったりと歩いていた。長期の仕事が終わって漸くまともな寝食にありつけると思えば、心も穏やかになる。
    こんな職業なので、どうしても一日の行動が普通のそれとは大きくずれ込む時がある。今日はそういった日で、数日掛かりの依頼を何とか終わらせたときには、すっかり空が白み始めていたのだ。

    自分の名前をした空を背にしながら、暁人は連絡のためにスリープモードにしていたスマホを起動させた。そこに表示される、送り主と簡素な一文。暁人が首をひねるのも無理はない。めったに文字でのやり取りを行わない人物から突然こんなものが来たら、誰だって困惑するだろう。自分がいない間に向こうで何かあったのかもしれない。それにしても……メッセージ? 凪いでいた心情の波が僅かに揺れて―――まあいいか、と持ち直した。暁人が暁人たるゆえんは、この微妙な状況に対しての構えがやたら大きいことである。波乱万丈な生い立ちのせいで大概のことは受け流せるようになった結果だった。
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