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    さかばる

    恐るな。性癖を晒せ。

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    さかばる

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    #七五
    seventy-five

    あの後の夏油くんあの後七海はクソデカため息を吐いて、わかりました。日程は後から詰めるでいいですね?と了承した。了承しなくても逃すつもりはなかった。
    未だ混乱しつつも悟のマンションに到着すると、出迎えたのは矢張り七海だった。
    しかもいつもかっちりとワックスで固めている髪を下ろしていて服装は少し緩めの七分袖にチノパンというラフな格好だった。

    こいつ通い慣れてる感出してきやがる・・・!!

    さっさと自分から荷物を受け取り、玄関のドアを閉めようとするので咄嗟に声を掛けた。
    「七海、悟は元気かな?」
    「五条さんは寝ています。昨日は無理をさせてしまったので。」
    では、また。そう言ってドアを閉めて行ってしまった。
    無理させたってなんだよ。私はその場に立ち尽くすしか無かった。

    「ということがあったんだけど、硝子は2人の事知ってた?」
    「知ってた。じゃ、おやすみ。」
    「え?待って切らないでなんで硝子は知ってるの?私は知らなかったよ?」
    なんとかして自分の住むマンションに帰ってきた(帰り道の記憶は無い)私はいてもたってもいられず、高校時代からの腐れ縁の硝子に電話をした。
    「あのな、夏油。私は夜勤明けの休みでこれから一杯やって寝るんだ。なんでお前の話を聞いてやらなきゃならない」
    「え。硝子休みなの?良かった。じゃあまずなんで知ってるか教えて?」
    「おい。お前が盲腸になったら麻酔なしで手術してやるから絶対教えろよ」
    さらっと恐ろしいことを言われた。だがこっちには秘策がある。
    「私、この間行った地方ロケで珍しい酒手に入ったんだよね。あんまり好みの味じゃないから硝子にどうかなって思ってたんだけど」
    「・・・10分だけなら聞いてやる。」
    さすが長い付き合いだけあって話が早い。
    「そもそもなんで硝子は知ってるの?」
    「五条に相談された。」
    「え・・・嘘。私一切相談されてない。」
    「そりゃそうだろ。付き合いは私の方が長いんだ。そのせいで、七海の手は厚みがあって男らしくてかっこいいだとかキスされたどうしようだとか泊まりに行く時パンツは新品がいいかだとか浮かれまくった惚気と今どきの中学生でも言わない感想とかくそどうでもいい相談をされるこっちの身にもなってみろ。」
    「うわ・・・悟、七海の事好きすぎない?それなら何で親友の私には何も言ってくれなかったんだ・・・」
    「なんとなく恥ずかしいって言ってたぞ。・・・あのなぁ、夏油。七海も五条も成人してるし独身なんだ。別に問題ないだろ。お前にいちいち報告しなきゃならないことでもない。それとも何か?お前、五条と恋人になってセックスしたいのか?」
    「いや、別に」
    「即答か。ならいいだろ」
    「でも、悟の隣はいつでも私だと思ってるしずっとそうしたいんだ。相方兼親友としてね。それなのにそんな大事な事話してくれないなんて私は寂しいし、相方として自信をなくすよ。そんなに七海が好きなら尚更、さ」
    思わず小さな声で呟く様に言ってしまったのには自分でも笑ってしまった。
    「あーーー。うん。まぁ、五条が言わなかった原因は七海にもあるぞ。あいつ灰原には気恥ずかしくて言えてないとか言ってたらしいからな。五条は多分影響されてるぞ。」
    まぁ実際、灰原普通に知ってたけど。

    はぁ?なんだって?七海あいつそんな事していたのか。

    「ねぇ硝子。今度七海とゆっくり話をするんだけどさ。硝子も同席してよ。流血沙汰になったとしても硝子ならなんとか出来るでしょ?」
    「はぁ?これ以上私を面倒に巻き込まないでくれ。もう切るぞ。酒は後日持って来い。じゃあな」
    そう言って電話を切られてしまった。

    「・・・七海、絶対ゆーーーーーーっくり話しようね。」
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    さかばる

    DONEこちらもリクエストを強奪したお話です。
    雪山で裸で抱き合うってこれで合ってます!?ついでに七五っぽくないですね?これ。いや、七五は少年の頃は線が細く繊細そうな(中身は違う)七海が大人になって溢れる大人の色気を醸し出す男になるのが趣だから・・・・・・。
    ホワイトブレス 五条が任務に向かったのは冬の、雪が降り積もる村だった。
     村で何人もの死体が出ているという報告。そして人間でないモノ、恐らくは呪霊の目撃情報が寄せられた。その呪霊の祓除に担任の夜蛾から五条は指名されたのだった。隣には一つ下の後輩、七海がいる。この任務、五条が指名されたというより、七海のサポート役ということで振られたのだろう。夜蛾にはなるべく七海の自由にさせるよう予め言い含められている。五条はその事に不満は無かった。七海は良い術式を持っているし戦闘センスもあるので鍛えたら強くなりそうだった。ここは先輩として見守ってやろうという気持ちである。ただ、
    「さっみぃ〜〜!」
     真冬の夜で今も雪が降り続くこの現状が問題だった。補助監督の運転する車を降りて高専の制服の上に防寒着にマフラーを身につけたが寒いものは寒い。放っておくとサングラスの奥のまつ毛が凍りそうな気がする。
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